価格はやっぱ重要だよねー、という話?

 前回は、停電から復旧した際に、エアコンを自動的に運転を再開させる装置の話だったわけですが―――

 実は、それ以前に、いろいろ調べて、それ以外の方法による対策を考えてみたりもしました。まぁ、あんまり意味なさそうな気がするんですけど、いろいろ調べたりとかしたのをこのまま使わないのもなんですし、そもそも書くネタがないので、使わない手はない!ということで書いてみます。

 え~、電気を大量に食うことで有名なセラミックファンヒーター(数千円レベルの安い製品)には、ダイアル式のものがあります。電子式ではない、このダイアル式のものは、通電が回復されれば動いてくれるステキな製品です。まぁ乱暴に言っちゃえば、動いている状態でコンセントを抜いて、差し込んで、稼働するようなタイプならオーケイということなんですが(まぁそういう使い方をするためには出来てないでしょうけど………)。
 セラミックファンヒーターの消費電力は700-1200W。一般的なコンセントの供給上限は1500Wですが、問題はサーモスタット。一般的な温室用サーモは、最大でも500W程度までにしか対応していません(電子式であれ、バイメタル式であれ)。多少大きいと800Wというのものもあります。これは700Wには使えるかもしれませんが、それでは力不足かもしれません。やっぱり、1200Wで動かしたいのが人情というもの………(遠い目:別にそうでもないけど? という人は読み飛ばせばよいと思うよ?)

 と、まぁなんか問題があるかのよーに書きましたが、実は園芸用としてはメジャーではないというだけで、大容量のものがちゃんとあって、普通に購入できてしまったりするのでしたヽ(´_`)ノ

 昭和精機工業グリーンサーモ日本ノーデン株式会社農電電子サーモのシリーズは、共に秀逸です。特に農電電子サーモは、スイッチ一つで、温度上昇に対応しているのです。つまり、冷やす方のサーモスタットとしても使える。その上、単/三相200V対応製品があるのです。これは、場合によってはちょっと意味がある機能かもしれません。と、いうのも、今まで一度しか聞いたことはありませんが、エアコンが故障して、真夏に温風を吐き出した………という話を聞いたことがあるんですよね。その対策として、エアコンに咬ましておく(勿論、普通に吐き出し口にセットしたのでは、冬に使えなくなっちゃいますけども………まぁ、夏と冬で運転切り替えるときにサーモも取り外せばよいだけといえばそうですが))という手もありかもしれません。まぁ、そういう使い方をしてよいものかどうか甚だ疑問ですが………どうなんですかね?(<無責任な………)

 余談になりますが、この農電電子サーモと冷蔵庫、或いはワインセラーを併用し、冷室を作るという工作があるのだそうです(クワガタとかの飼育とかで)。
 ワインセラーは背面から排熱するスタイルで、室外機とかはないわけですから、部屋の一角を断熱ガラスなどで区切って作る感じなのですかね。通気とかはどうするのかな………まぁ、僕にはあまり必要がないので、考えたり試したりする予定はないですが…………。
 有尾類などの、低温が必要な生き物の飼育では、こうした工作がメジャーそうですね(いや、なんとなくそんな気がするだけで、実際のところは知りませんが……知り合いに有尾の人ってあんまり記憶にないし……まぁ、普通に冷蔵ショーケースとかで飼育してるような気もしますね。)

 話が大々的に逸れましたが、兎も角、このあたりの製品を使えば、21℃を切ったらセラミックファンヒーターを可動する………という風にしておけば、万が一瞬間的な停電でエアコンが停止しても、致命的な事態は回避できるかもしれません。部屋の大きさに対し、セラミックファンヒーターでどこまで保温しきれるか、という問題かと思いますけど、まぁ、ないよりはかなりマシなんじゃないでしょうか。これのメリットは、一万円ちょっとで対策がとれる、というところでしょうか………

 ちょっと値が張る(三万円とかそんぐらい?)のですが、オイルファンヒーターと呼ばれる製品群の中の、オイルラジエターヒーターと呼ばれるものは、オイルファンヒーターに送風機能がくっついていて、つまり暖かい風がぼわーとでる製品なのだそうです(普通、オイルファンヒーターはじわーと暖まるだけなので、循環とかそういう面が今一つ)。
 さらに、中にはサーモスタット機能がついているものがあり、普段の温度より低い温度で動くようにセットしておけば(例えば21℃を切った場合などにオンになるようにしておけば)、普段は動かないわけですから、電気代は気にしなくてもよいでしょう。

 勿論、こういう製品群では、やはり農業用というモノにアドバンテージがあるようでして、大規模な商用向けとしては燃料タイプがメインなのでしょうが、小規模向け(パワーから考えて、小規模だと予測しているだけですが……)農業用の電気温風器といった製品もあります。植物の展覧会に行くと見掛けることが多いし、それなりの大きさの植物屋さんでは売ってたりするので見たことのある人も多いんではないでしょうか。
 例えば総和工業には、吊して使うタイプや、置いて使うタイプ(送風機能つき)の電気温風器など様々な種類があるようです(きっと他のメーカも探せばあることでしょう。メンドイので探してませんがw)
 サーモスタット一体型なので、これ単体を購入すればよいところがステキです。

 ただ、置いて使うタイプの送風型はパワーに疑問の余地がなくはないですし(総和のサイトを見る限りでは200Wしかないですね)、吊すタイプは、一般家庭では見栄えしないかもしれません(そも天井にどうやって吊すかという問題が…………)。少なくとも常時使うのではなく緊急時用としては今一つな感があります。ビニールの管みたいのを下ろさなきゃならないところとか………

 そう考えると、一番お手軽な選択肢は、セラミックファンヒーター+サーモスタットなのかな…………

 とはいえ、この組み合わせはあくまで強引に組み合わせただけで、セラミックファンヒーターが、そもそういう風に使用して平気な代物なのか、という疑問の余地がありますので(まぁ大丈夫そうな気がしなくはないですが………停電時に復帰するのと同じなわけだし………。ああ、でもメタハラはそういう使用方法はダメなんでしたねぇ………)、その辺は各自、ちゃんと調べて挑んでみてください。個人的には日本のどこかで火事になってもなんなので(苦笑)、そういう用途で売られているものをオススメしときますかね(当サイトはどこまでも日和見な内容をお送りしております。管理人がヘタレですのでー)。

 そもそも、いつまでダイアル式のレトロなセラミックファンヒーターが製造され続けてくれるか、という問題もあるかもしれません。前日、ホームセンターでちょっと探してみたのですが、なんか四千円とか五千円程度のセラミックファンヒーターでも、電子式でしたからね………

 まぁ、誰か試してみて、「ダメだった! 爆発した!」という場合は教えてください<ぇぇぇぇ!?

 いえ、いまのところ、僕には試す予定はないので………蛇を寝かす程度には、この手法使ってますが、普通に園芸用のでいままで事足りてましたからね………(PiCaの公式サイトにサーモとヒーターが見当たらないのは何故だろう……前はあったんですが)。
 エアコンが改造できると分かった今、僕は設置場所の問題(いえ、セラミックファンヒーターとかおいとく場所が勿体ないかなぁ、と……)とかもあるので、そっちの購入に走ると思うので、この結論だから、今日の文章はやっぱり実に意味がない気がしますね~(苦笑)

 …………リスク管理としては、エアコン二台両方につけずとも、エアコンの故障と停電が同時に重ならない限りは問題ない筈なので、一台で十分な気もしますが、えてして悪いことは重なるものだしな~………ムツカシイところ………(遠い目)