Clelia rustica (COPE, 1878)/ラプラタ・ムスラナ/La Plata Mussurana

 Clelia rustica (COPE, 1878)/ラ プラタ・ムスラナ/La Plata Mussurana

ラプラタ・ムスラナの幼蛇(孵化直後 2010.08.20
色合いも模様も、成蛇のミニチュア版といった風である。

Clelia rustica (COPE, 1878)
 体 長 :オス(90cm前後)メス(110前後)最大150cm
 寿 命 :不明
 性成熟:不明
 棲息地:ブラジル、ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイ?、ボリビア?
 食 性 :齧歯類、蛇類、蜥蜴類

 ムスラーナはどうやら地名シリーズで名付けられる傾向があるようですが(例えばClelia equatoriana(AMARAL, 1924)は、Equatorial Mussuranaと呼ばれているっぽい……<て、根拠これだけ!? Clelia bicolorはどうするつもりですか)、そう考えると、これはアルゼンチンの、という単語にしなくて良いのだろうかという気がしなくはないものの、ラ・プラタという響きは中々に格好良いので、これはこれでありかな、という気がしたのと、そもそも向こう(南米のほう)からこの名前で来ている訳ですから、此で良いのでしょう。
 強引に解釈すれば、Provincias Unidas del Río de la Plata から来てる、と考えることもできます。普通に河の名前から採ったのだと考えてもよいでしょう。それにしても、ラプラタの直訳して繋げると何と壮大なことか。ぎゃらくてぃかー。(いえ、由来の意味が違うのは分かってますよ)。
 といってもアルゼンチンにしか棲息していないわけではなく、他にブラジル、ウルグアイと、かなり広く分布しているようです。パラグアイやボリビアに関しては疑問の余地があるようですが(此の辺りは論文に書いてありました)。

 いずれにせよ広範囲に棲息しているものの、南米産のヘビの御多分に漏れず、Clelia属のヘビは飼育下で繁殖されたものや流通しているものは稀です。単純に人気がないから稀なだけ、という気がしなくもないのですが、そもそも南米は生き物が出ることが一部を除いて珍しいので、コンスタントに流通しているものを除けば殆どが稀なものになってしまうかもしれませんが。ヘビ、特にナミヘビはそうだという印象があります。魅力的なものは数限りなく知られていますけれども(ただし一部の人にとって限りないだけかも)。もっとも、単純に管理人が知らないだけで、情報は専門の方々の間では当たり前のように流れていそうな気もしますが。だいたいにして、一般的に噂レベルで流れてくる数年前には、既に繁殖が終わってるものですからね……。

 『茶色いヘビ』と現地で呼ばれたりするようで、それはいくら何でもあんまりだ、と思うと同時に、日本ではそういえば、そこら辺にいるヘビにアオダイショウと名付けていたっけか、と思い出せば、人間なんて所変われども所詮はそんなものかもしれない、という気もします。いえ、そもそも単純とは、本質ならざる余計な装飾を時が削り取り洗練させた、物事の真髄に他ならぬと考えることもできるでしょう(<かなりポジティヴに考えてみようと努力しているところ。意味不明という説もある)。Mussuranaだってそもそもは黒いヘビという意味だし、マティコラだとか、アッパッパーとか、言葉の響きが蠱惑的なものほど、意味は直そのまま、みたいなものが多いものですからね。ただ、現地の人は複数のヘビを単一の名前で呼んでいる疑惑が拭えませんが。まぁ、日本人だって、シマヘビとジムグリとアオダイショウとヒバカリを見分け呼び分けている貴方はきっと少数派です。錯覚してはいけませんよ、この文章を読んでいる時点で奇人変人万国びっくり対象なのです(誤字ではない)。

 さて、黒くないのに”ムスラナ”とはこれいかに、という疑問はあまり深く考えないほうが幸せでしょう。管理人は考えるのを辞めました。極めて色合いが地味ではありますが、地味で特徴がないのが特徴であるという矛盾をその身に宿す深遠なヘビであると考えることで、このヘビって何処が魅力なのですか?と問われた時の事を忘却の彼方に封じ込めているのです。ちなみにムスラナと言えば幼蛇と成蛇で色合いが違い、その変遷を追うのも楽しみの一つであると思いますが、この種に於いては、幼蛇と成蛇の色合いに差はほぼなく、そういう楽しみ方すら存在しません。寸毫の慰みすら与えぬ、その存在のストイックさに惚れると良いですよ?

 頭部は小さく、吻部から頭部、頸部、そして背中へと繋がる曲線はなだらかで、全身はそのままの延長線上、ゆったりとした雰囲気のある体型の蛇です。細部、特に口元の曲線とそこから生じる独特の愛嬌がムスラナ独特のそれであるような気がします。
 昏さと明るさが混交した斑模様の瞳は、光の反射によって猫目に見えるような気がすることもあるのですが、別段そういう瞳ではないようです。眼球自体が小さく光彩もあって、よく見えないのですが、これがまたこのヘビの風貌に独特の寡黙さを与えているようにも思えます。瞳が何処を見ているか分からないという印象でしょうか。茫洋とした印象そのままに、光には多少反応するものの、目の前でものを動かしても今一つ反応が良くないので(どちらかというと臭いにより反応しているように見える。真実は知りませんが)、視力がどれぐらいか正確なところは分かりませんが、あんまり視力は良くないのではないかな、という気はします。
 かといって、見えない何かに触られたところで暴れたりということはなく、手に持つと逃げようとする傾向はあるものの、そこから咬み付いてくるということは経験にはありませんし、また威嚇するような仕草もとったことがないところをみると、性格は穏やかなのでしょう。動きもゆったりとしている感があります。ただし、視覚よりも臭いに反応して咬み付いているきらいがありますから、手にマウスの臭いなどが付着している場合は咬み付かれる危険性があるかもしれません。Clelia属のヘビに咬まれても、大して害はないようですが、噛まれないのに越したことはないでしょう。もっとも、そうなりかけたことすらないぐらい、噛み付く仕草を見せない大人しい性格なのですけれども。

 平均長や最大長は詳らかではありませんが、そんなに大型の種類ではないようです。ムスラーナというと巨大になるというイメージがありますし、実際に幾つかの種や亜種では結構な大きさになるようですが、少なくとも本種に限って言えば発見されている最大のものが1583mmだそうですから、そんな大きな種類ではない、ということになります。体型的には胴体部分が太いので、最大級のサイズになれば、けっこうボリュームが出るのではないかという気はしますが。
 いずれにせよ、メーターぐらいあれば、成体と考えて良いのではないでしょうか。現在飼育している個体が、そんなに大きくなる感じじゃないから、というだけの理由ですけれど(かなりしっかり餌やってたのですが、メーターに達する前ぐらいで成長が鈍化したので………特にオスは小さいなぁ)。

Female (2008.09.07)

Male (2008.09.07)

 雌雄差は明瞭で、腹部側からであれば尻尾の外見でも判断可能です。Clelia属の幾つかの種は、雌雄で尾下板枚数に差があり、雄の方が多いとされます。管理人が飼育している個体はWCであるため、尾切れはないとは思うものの確証があるわけではないので、データとしての信頼性には欠けますが、やはり9-10枚ぐらい、雌のほうが尾下板枚数が少なくなっています。プローブを挿しても判別は容易に可能で、雄のほうが雌より数倍は挿入できる、とても分かり易い部類なので、比べる個体がいなくても簡単に判別できるでしょう。余談ですが、データでは雄の尾下板枚数が54-64、雌が49-56だそうです。総排泄口から下の、尻尾の部分の雰囲気が全然違うのですが、数値を見ると、ほぼ同じ尾下板枚数の場合もあるようなので、そういう場合はどういう外見になっているのか、ちょっと気になるところです。
 メスのほうが大きくなる種類で、オスは案外、1000mm行けば良いほうでしょう。小さいほうが良いな、ということならばオスでしょうか。色味のほうは、メスのほうが黄色みが強く、つまり明るい茶色で、オスのほうが黄色が薄い、つまり暗い焦茶色になるようですが、個体差もあるので、あくまでそういう傾向という程度の話でしょうか。

 この種の存在は知ってはいたのですが(というか、Clelia属で写真が入手可能なものは限られますしね。図鑑にはたまに載っていましたから。図版は除外します)、正直、輸入されたと耳にしても、「ほ~。あれが日本に来ることがあるとは~。すごいなぁ~。海外でも流通したなんて聞いたこともなかったのに、良く来たなぁ…………でもどうせ来るなら、本物のClelia cleliaが来ればよかったのに、また微妙なのが来たな」ぐらいの反応でして、あまり気にも留めていませんでした。だって、写真で見る限り、地味の極みですからね。
 しかし、実物を目の当たりにして見たら、「………こ、これはっ………!」と、ダメ人間センサーが反応してしまったのでありました。何となく、クスシヘビがこうだった気がしますね………写真では、ま、どうでもいいな、これは、と思ってたのに、実物を見たらこれは!というのは。
 そういう訳で、これは行かねばなるまい!(次があるとしていつになるか分からない! どうせ後悔するなら前のめりで!)ということで吶喊し、その後、飴とお茶だけ生活という甘露を嘗めたとか。や、ビタミンミネラルの観点からもダメですが、普通に心が折れますね、アレ……人間には蛋白質が必要ですよー(遠い目)

 このヘビが好きで好きで堪らない!という人は少ないかもしれません(取り敢えず管理人はそういう人を知りません。いや、一人いたような………)。管理人とて、別に好きで堪らないかと言えば、別段そういうこともないのですが、ただ、飼育しているのは、やっぱりこのヘビは、そこはかとなくなんとなく、何かよく分からないけれど、なんかステキだなぁ、という風に感じたからであり、その感覚を信じて、魅力的なヘビですよ、と此処は書いておこうと思います。

■飼育/Keeping

 どういった環境が飼育に適しているかというと、飼育してみた感じとしては、比較的、適応能力は高そうです。

 取り敢えず乾燥環境で一年ぐらい飼育しても問題はありませんでした。ただ、鱗の質感が悪くなったような気がしたので、湿潤な環境の方が好みの可能性もあるか、と思い、床材に触れても湿り気は感じるが濡れないぐらい、ただし地面の下は湿度がある、というような、いわゆるアジアナメラの飼育環境に近い環境でも飼育してみたのですが(冗談ではなく、ジムグリとかの飼育環境に近い感じ)、そうしたら、今度は潜ったりして結構これはこれで良いかもしれん、という感じで暮らしているのです。通り抜けた後がトンネルのようになり、下のほうで蜷局を巻いたり、まるでタカサゴナメラを飼育しているような気分になり、一体どういう環境が好きなのかと問い詰めたくなってしまったのでありました。

 完全にドライな環境、ウッドチップや赤玉土に水入れだけ、というような環境でも飼育できており、別段ウェットシェルタを入れなくても脱皮するので、頑健な種類だと考えて良いのでしょう。ただ、季節的にそういった時期を経験するというだけで、別段そうした環境を好んでいるという印象も受けなかったので、現在ではややちょっと湿度ある程度の環境で飼育するのが良いのかな、と思っています。

 生息域や、蜥蜴や蛇、齧歯類を食べるという食性から考えても、地上棲のようですし(ただし、案外届く範囲ならば樹上にも登りますし、空間把握能力は高いようです。でも、見た感じ、基本は地面の蛇じゃないかな。イメージとしてはサキシママダラみたいな<それで何を分かれと言うのか)……まぁ、しかし一般的に、飼育のしやすさとは乾燥への強さ、床材を濡らさないでも飼育できるかどうかで推し量られるものなので、その基準で言えば、飼育し易い種類と言えるでしょう。

 繁殖成功でもさせて、幼蛇から育て上げる機会にでも恵まれればもうちょっと好みが分かってくるでしょうが、現時点では野生捕獲個体を飼育しているだけですから、この程度が限界でしょうか。

 まぁ、こんなマイナな上にマイナな上にマイナな蛇を飼育しようとする人なら、この種類に最適な環境を用意するスキルは、持ち合わせているような気がします。これが初めて飼育するヘビです!という人がいたら………それは………なんというか……或る意味すごいですねぇ………たぶん、その思い切りと行動力があれば、どうにかなることでしょう。

 餌はそんなに大きなものは飲み込めないようです。せいぜいが、胴体とほぼ同じか、それ以下のサイズというところでしょう。ですから、60-70cmを越すまでは、延々とピンクマウスを与えることになると思われます。ただ、もともと蛇食性がある蛇の多くがそうであるとされるように、本種も消化管にかなり余裕があるというか、かなりの量の餌を一度に食べてしまえるようです。正確には、太さはそうではないのですが、長い分には問題がない、というべきか。
 蛇食性の蛇は、折り畳む事で自分の長さよりも長いヘビも食べるとか言われますが、本種までそうかは分からないので、別に試したことはありません(そもそもそんなに蛇食性があるっていう感じがしないんですが………)。いずれにせよ、そんな蛇なので、一個や二個というのではむしろ少ないというものですから、ピンクマウスを一直線に並べて、蛇の頭から総排泄口までの長さの四割ぐらいの長さだと何個分ぐらいか数えてみて、それを基準に様子を見つつ与えていけばよいでしょう。個体差はあるでしょうから、あくまで目安ですが。ただ、流石にそれだけの数を一度に与えるのは面倒だという場合は、二個ずつぐらいを二日に一度ぐらいずつ与えていくというのでも問題はないようです。余談ですが、マウスの腕が引っ掛かって非常に食べにくそうにしていると言いますか、食べるのが下手です。そこで、冷凍マウスの腕を引き抜いて与えるようにすると、大きめのマウスでも食べられるようです。だらだら成長させてもしようもないので、ホッパー、最低でもファジーを食べられるぐらいのサイズまでは、集中的に餌をやって早めに成長させたほうが良いような気がします。

 小さい餌を食べる割には、コンストリクタとしての側面もあるようで、それなりの大きさがあるホッパーのようなものをピンセットで与えると、見事に巻き付きます。目が良い様子はないのに、どうやって見極めているのかはよく分かりませんが。実はすごく目が良かったりするのでしょうか。少なくとも相手がピンクマウスだと、地面にぐいぐい押し付けることがあるぐらいで、それも一生懸命呑み込もうとしての動作であり、仕留めて食べてる、というような感じは皆無です。基本的には、モグラやネズミの巣に忍び込んで食べる、鳥の雛を食べる、加えて言うならば、足の短い地表棲のトカゲを捕まえて食べている、というようなタイプなのではないかという気がします。なんか、あまりヘビ食べなさそうなんですよね。

 そういう雰囲気を感じさせる割には、自発的に餌はよく食べるほうで、マウスを皿に入れて置いておけば、少なくとも一個目に気付けば、だいたい皿の中にあるものをもくもくと全部食べるようです。そういった置き餌の手法もありではないかと思います。ただ、普通に朝まで気付かないで食べないであるとか、皿の中で一個だけ食べ忘れるとか(多くて食べきれずに残すのではなく、ただ単に忘れるだけ。観察して食べ残した分を顔の前に差し出すと普通に食べる。あるいは、モグラの巣を見付けたときに、「一匹ぐらいは見逃してやろう」と思うような奇特な性格をしたヘビであるという可能性もありますが <ないよ)、そういうこともあるので、そういったムダを避けたいならばピンセットで全部与えるようにするか、皿には食べやすい少しの数を入れてこまめに与えるようにするとよいでしょう。

 基底温度は24-27℃前後にしていますが、どこまで温度に幅を持たせられるかは分かりません。上限はどのくらいなのか、温度変化に弱いのか、強いのか? どうなのかな……………かなり涼しいところに棲息している蛇で、飼育温度は20℃が良い、なんて話もあるようですが、別にそんなことはないので、あまり気負わず飼育するのでよいでしょう。とはいえ、高い温度にはしないほうが良いとは思いますが。

 ところで、入手がしやすいヘビであったとして、人はそのヘビがどこらへんまでの温度に耐えるのか、わざわざ調べたりするものなのでしょうか? 管理人は別に飼育できて繁殖できていれば問題がないので、あまりそのあたりの事を調べる気が起きないのですが……勿論、最適な温度を探す努力はしますが………それとて、棲息地から予想を立てて行う訳で、その範囲を超えて、死ぬかもしれない、というような温度に曝したりはしませんので、限界となると、皆目見当も付かないし、今後も調べることもないでしょう。

 現時点では、比較的飼いやすいヘビである、という印象です。ただ、WCを飼育しているとはいえ、これはマウスに採集地で餌付けた個体を入手しています。餌付いていない個体の飼育に就いては未知数です。とはいえ、なんか簡単に餌付きそうな印象ありますけどね……

 まぁ、WCはそうそう来ないヘビですが、昨今はCBも出回り始めているようなので(いや、或る意味出回っていることは驚異だと思いますが)、それらを入手できればそれに越したことはないと思います。なにしろ、御多分に漏れず、本種の場合もCBはつやつやのぴかぴかで、WCと比べたら絶対にCBのほうが飼育していて楽しいはずです。
 今の処、CBのアダルトサイズを見たことはありませんが(てかたぶん世界的に繁殖されたのはホント最近なんじゃないかな………)、成体もきっとそうでしょう……このあたりはどんなヘビでも共通していることなので。成体がどう仕上がるのか、正直かなり楽しみだったりします。

■繁殖/Breeding

 ◇現時点で分かっていること箇条書き◇

 ・冬に交尾するっぽい。ってか南米系のヘビでよくやるような11-12月頃にかけて冬化処理すると、一月下旬から五月ぐらいまでなんか見合わせると交尾する(南米系のヘビの冬化処理の正しい温度設定がどのへんなのか、よくわかってない…………)
 ・所謂ムスラーナと同じ方法で発情、交尾するっぽい(でも2009年は失敗した。交尾を一ヶ月ずつぐらいずらして三回確認して以降、交尾させなかったので、2010年は、兎に角これは産むかもしれんと感じられるまでは交尾させた。所謂ムスラーナも似たような感じでブリーディングする、と聞いたのでこの方式に)
 ・なんか発情するとオスは食いが悪くなる。というか、よく動くようになる(気がするだけかもしれない)。メスに遭わせないと、餌食いが落ちて動き続けるので痩せやすいので注意。WCだけの問題な気もするけれど。食べるときにチェイン・フィーディングでたくさん餌を与えることで対応する。
 ・交尾時間は二時間半から三時間弱ぐらい(データとしては四回分)。一昼夜一緒にしておいても、共食いらしいことは起こらなかった。とはいえ、そうした結果食べられた!とかあっても管理人は知りませんよー。
 ・交尾から産卵までの期間はよく分からない(何回も交尾させているため。)。
 ・腹部の膨らみ具合から、抱卵したかもしれない、と感じられた時点で少し温度を上げてみた(日中24→27℃ぐらい。土の中は潜れば涼しい状況にして、気温だけを上げている)。
 ・ケースの一番底、土の中に産卵した。水苔タッパーを用意しておいたけど、そこに産んだことはない。他に潜るところがなければ水苔タッパーの中に産むかもしれない。
 ・産卵直後は背骨が出るぐらいなんか痩せる。どんな蛇でもその傾向はありますが、いろいろ繁殖させていて、痩せるということに慣れている管理人でもびっくりするぐらい痩せます(それに見合うだけのサイズと数の卵を産んでいるのは確かですが)。体力があれば産後によく食べるので、問題はないでしょうが、産ませる前の段階で状態を万全にしておくことは大切だと思われます。
 ・孵化日数は26℃前後(25-27℃)で、60-62
 ・孵化直後の幼蛇のサイズは約220mm
 ・ファーストシェッドは孵化から10-14日後
 ・餌付きはどうかなー。取り敢えず、ヘビ、ヤモリ、トカゲ(スキンク)、カエル、魚(メダカ、アカヒレ、クーリーローチ)、活マウス(ハツカネズミ、パンダマウスいずれも)には、特筆すべき嗜好性は見せませんでした。
 ・しばらくほっといて一ヶ月ぐらいすると食べ始めるのが、気持ち二割ちょっとぐらい
 ・強制させると普通に消化して、成長もする。
 ・二ヶ月から三ヶ月で半分から六割ぐらいが自発的に食べるようになる。
 ・五ヶ月で八割ぐらいが餌付くが、一割ぐらいは十ヶ月ぐらいかかった。
 ・強制給餌をしていれば、幼蛇はまず死なない。また、一度自発的に食べ始めた個体は、その後まず拒食はしない(今のところ経験していない)

 以上。餌付けの方法を見つけることが、目下の課題。

 Clelia rustica WC female
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 Clelia rustica breed2009
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 Clelia rustica breed2010
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