玉蜀黍畑の唄/CornSnakeSongs

iconブリザード/Blizzard

iconAmelanistic+Anerythristic-B


No Photograph

 Amelanistic+Charcoal ( = Anerythristic-B )

 全身から色素を全て消し、純白とする事を目的とした品種であることから、その目的に沿うという意味で、模様が出ないものが、より高い品質とされる。
 模様が出るか、出ないかを幼体時に見極められるかどうかは分からない。幼体の時期に模様が多少あっても、成長すると消えるという意見があるからだ。その真偽の程は不明であるが、少なくとも、模様が幼体の時から目立たない、或いは皆無な個体は、成長しても模様が出ることはなく真っ白であると考えて差し支えないだろう。
 老成に伴い、顎下に黄色が生ずることもあると云われるが、そうした個体でも、斑紋模様が後から目立ってくるということはないという。目立つ個体は、最初から目立つということなのだろう。(そもそも、管理人はどうにもこの品種と縁がないので、正直よくわからないというか、このサイトの多くがそうであるように伝聞情報だったり)

 幼体時には色素胞が欠損しているのではないかと思えるほどに色素がなく、色合いのピンク色は鱗の不透明度と血液によるものではないかと思われるほどである。

 スノウとの見分けは、大体の場合は、そもそも外観の模様からして違うが、最大の特徴は眼球の色合いで、ブリザードは、瞳は、虹彩、瞳孔ともに薄いピンク色をしているのに対し、スノウは、虹彩が薄く赤みを帯びている。
 これが影響しているのかは定かではないが、いずれにせよ、スノウ以上に視力が悪く、光に弱いので光源下では所謂「点」のような目になっていることが多い。ただ、暗いところでは普通に瞳孔は開くので、眼球そのものに異常があるわけではない。

 その白さは、雪(Snow)を超えるという意味なのだろう、吹雪(blizzard)という名が付けられている。高品質のブリザードは美しく、白く純化させるという方向性に於ける極北であり、乃ち到達点であるので、この方向性に関して云えば、先は最早存在しないというのが一般的な見解であるようだ。完成しているが故に、この遺伝子の組み合わせに発展性はないと云える(模様が出るブリザードに存在意義を認めるなら何かあるかもしれないが………個人的には興味ないかな>模様の出るブリザード)。
 一応、ブリザードとブラッドレッドを組み合わせた品種として、ホワイトアウト/White-Outというものがあるが、別段この品種を作る意味はない、という意見が強い。また、白さを競うならば、白さを達成しようとした試みの成果なのか、単純にそうした組み合わせでどうなるのかが知りたかったという理由で作出したらそうだったというだけなのかは判然としないものの、スノーパル/Snopal(グレイシャー/Glacierという品種もある。ただ、こちらはその質感が、表面に遊色効果を持つので、ブリザードと些か赴きが異なるようにも思う。些細な差違ではあるが。

 品質の差は、チャコール(Anerythristic-B)の質の差によって生じると言われる。模様を消したいならば、ストライプを導入してしまうのが完璧だとされ、実際にそうした品種は作出されている。それをせずとも、成る可く模様が出ない個体同士を掛け合わせて行けば、模様はどんどん消失するとは思われるが、どちらが大変かは何とも言えない。

 余談だが、飼育難易度はコーンスネークの中では、やや高めとされている。これはチャコール(Anerythristic-B)がそもそも弱いことに起因するようだ。飼育の注意点としては、基本に忠実に、飼育温度には注意を払い、また餌のサイズは、同サイズの他のコーンスネークに比べて、やや小さめの餌をこまめに与えて育成していくこと、だと思われる。

(LastUpdate:(2009/11/22))