東・方・蛇・話/Anecdote about Eastern Beauties

Elaphe carinata yonaguniensis (Takara, 1962)/ヨナグニシュウダ/Yonaguni Shu-Da

Elaphe carinata yonaguniensis (Takara, 1962)
 和名:ヨナグニシュウダ、与那国臭蛇(與那國臭蛇)
 体長:平均170-200cm(200cmに達することは希。Max 240cm)
 寿命:不明(十余年以上?)
 性成熟:飼育下で三年半~四年(自然下では四年~五年前後と推察される)
 棲息地:与那国島(日本)、台湾?(中華民国)

 日本の最西端与那国島に分布するとされる、タイリクシュウダの亜種の一つ。
 現時点では、台湾のものと同一亜種であるとされていますが、台湾の亜種と比べると、与那国島のものの方が緑色味がより濃くなっています。ただし、タイワンシュウダには幾つかのバリエーションがあるようで、写真で見る限りでしかありませんが、色調だけをとっても、ヨナグニシュウダにかなり近いものから、茶色味がかなり強いもの(福建省や浙江省あたりのシュウダに近いが黒の入る面積が少ない)など、様々であり、一概にどういうものか、一言で言い表すのは難しいところろがあります。台湾は大きいですから、それぐらいの差が生じても不思議ではないでしょうが、地域個体群となっているかは不明です。実際に、見てみたいものです。
 台湾及び周辺島嶼のものは、別亜種であろうという意見もありますが、現在のところ調査は進んでいないようで、このあたりは謎のままです。シュルツのナメラ本に紹介されているヨナグニシュウダは、タイワンシュウダであるそうです。
 尚、尖閣諸島の魚釣島に棲息するものは、基亜種であるとされています。が、台湾と魚釣島、与那国島、大陸の位置関係から考えると、魚釣島のものが基亜種というのは………どうなんでしょう? 尖閣諸島のマダラヘビはセンカクマダラになっていますし………まぁ、現時点では基亜種ということになっていますから、調査されるまでは何とも言えないですが……。
与那国島風景。開発が進み、森はもう僅かしか残っていない(点在して林は無くはないが、分断されすぎている)  現時点では、日本固有種(正確には、亜種かな)になるとも言えますが、もし台湾のものと同一亜種になれば、固有種ではなくなりますね。まぁ、どちらであれ、あまり関係がないとも言えますが……ロカリティであることは間違いないわけですから。ブリーディングする際には分けて行きたいところです(まぁ、こんなヘビを飼う人は、個体群別に拘るでしょう、きっと(笑))

 色彩的にはタイリクシュウダの方が黄色がはっきりしており一般の支持を得られそうです。全く以て、日本の蛇というのは地味なものが多いですね………余程の愛好家、というよりは好事家でもないかぎり、本種に良さを見出すのは難しい様な気がします。管理人は勿論好きなのですが、管理人はまぁ、もう、なんというか、趣味が変だと言われている人なので参考にならないんじゃないでしょか(苦笑)

 本種は200cmを超す事もあるとされ、最大で240cm以上と云われます。実際に220cmという成体を与那国島で見ましたが、其の風貌は長い年輪を感じさせるものでした。
 広大な台湾ならばともかく、狭い上に無用にして無駄なまでに道路が敷設されてしまった現在の与那国島では、あそこまで成長するには、何年もの歳月と、其れだけの年月を自然の中で生き抜くだけの強さはもとより、幸運に恵まれなくてはならないでしょう。それが希有である事は言う迄もなく、実際のところ、飼育下ならばともかく、自然下では昨今は200cmを超えるような個体は少なくなってきているようです。これは、大きい個体は、真っ先に輪禍に遭って死んでしまう危険性が高いからで、自動車道が造られた近代の数十年で、沖縄の島嶼ではどんな蛇であれ、大型個体は激減したといわれています。ヨナグニシュウダとて例外ではないというか、むしろこの影響を一番受けているのが本亜種かもしれません。現在では、見られるものの大半は170-180cmあれば良いところだ、なんて話もあります。
 ただ、本種が大型になる種類であることは確かで、飼育下では、4-5年程度あれば、200cmに達すると考えてよいかと思います(冬眠させないで育成するなど、飼育方法次第では、もうちょっと早く達することもあるでしょう)。そこから先は、どうなんでしょう………全長がもしも240cmに達するならば、サキシマスジオとの国内最大の蛇対決では此方に軍配が上がりそうですが、サキシマスジオと同じぐらい本種の知名度は低いので、誰も興味を示さないかもしれません………。おそらく、知名度の無さ対決では、互角というところなんじゃないでしょうか(笑)

 シュウダは食性の幅が広いことで知られますが、ヨナグニシュウダも同様で、自然下では、ネズミから爬虫類まで幅広く食べており、カエル、鳥なども食べているのでは、と言われています。キシノウエトカゲを食べている姿も目撃されています。蛇食性は残っているようですが、与那国島には本種を除くと、サキシママダラ、ミヤラヒメヘビ、ブラーミニメクラヘビぐらいしか棲息しておらず、シュウダは共食いする傾向をあまり感じないので(もちろん、試した訳ではないですが、交尾させるときとか見ていて、それほど感じません。他種に対する蛇食性はあるのですが)、自然下で蛇を食べるのは、幼蛇期ならばともかく、大きくなってからメインではないでしょう。与那国島ではネズミを何度か見掛けた事があるので、やはりメインはそうした動物だろうな、と思います。勿論コレはただの予想ですが………。筆者の経験では、排泄物(糞)から、齧歯類と思しき毛、鳥類と思しき羽毛の他に、タイリクミナミイシガメの卵の殻なんかも観察したことがあります(卵の殻を含む糞のアルコール標本写真)。
 卵を食べる行為は、日本産ナミヘビによく散見される特徴ですし、埋めてあるカメの卵を掘り起こして食べるというのは、シマヘビで知られるところなので、取り立てて珍しいという訳ではなく、予想して然るべきでしょうが、やはり実際に食べている証拠を見たときには驚いたものです。

 基本的には臆病で、人と接触したり見つかったり、光を当てられたりすると逃げるのですが、攻撃された場合や、追い詰められた場合の自己防衛の為の攻撃性は高く、野生個体が人慣れする事はまずありません。ですが、それはWCの話であり、CBになっても荒さを失わない基亜種と比べると、CBでは大人しいものが多く、また多少咬んできていた個体でも、飼い方によって大人しくなるように感じるので、馴致されやすいのではないでしょうか(ただ、どうしようもなく荒いまま、という個体がいるのも確かで、この差がどこから生じたものなのかがさっぱり分かりません)。
 シュウダが臭腺から出す独特の臭いは、嫌われる最たる理由であるようですが、本亜種の臭いも当然ながら殆ど変わりません。ただ、CBの場合、ちょっと触られたぐらいでは直ぐには臭いを出しませんし、その臭い自体も、WCよりも弱く、正直なところ、筆者はアオダイショウの臭いとシュウダの臭いを比べて、格段にシュウダが酷い!とも思わないのですが……おそらく、他に特徴らしい特徴もなく、話題性に乏しいので、殊更取り沙汰されるのでしょう。

 管理人は与那国島へ赴いて島を見て回ってみたのですが……まぁまぁ起伏があるので結構大変でしたが、体力のない管理人が自転車を使って六時間ほどで一週出来てしまう程度の島で、当然乍ら、その島の生態系の上位に位置する本種の個体数は少ないです。
 島の人曰く「あんなの沢山いるよ?」との事ですが、たぶん、マダラヘビとかと一緒に蛇というカテゴリーで考えているのか、或いは、一年に二度程見るのを沢山と呼んでいるのか、どちらかでしょう。

 余談ですが、顔付きが雌雄で異なります。個人的には、精悍な印象のある雄の方が好みでしょうか。雌の方が、雄よりも頬のあたりが横にせり出した顔付きになります。最大長は、見つかっているものの傾向でみると雄のほうが大きくなるのではないかと予想しますが根拠はありません。また、本種の寿命は明らかになっていませんが、成長速度からするに、十余年以上はあると推測されます。

 与那国島では、冬でも暖かい日になると、ふらふらと出歩いているという話もあります。与那国島は、八重山気候ではなく、台湾の気候に属する島なので、本土とは異なるサイクルなのかもしれません。実際、自然下での産卵は少なくとも八月前後に行われるのは確かで、そこからすると孵化は十月上旬から中旬となりますので、本土と比べてかなり遅いと言えるでしょう。ただし、個体差があって、夏の早い時期から秋口まで長い期間に渡って産卵している可能性は否定されていません。

■飼育/Keeping

 管理人が知る限りでは最初に繁殖個体(CHではなく、CB)が誕生したのは2003年の事であり、以来、何人かの方が繁殖に成功しています。此らが、繁殖時期、つまり夏から秋口に掛けて流通することがあります。本種を飼育したい、という奇特な方は、そうした繁殖個体を扱った事のある店舗に訊ねて見るとよいかもしれません。
 近年はCBの成功例をよく耳にするようになりましたから、遠からず、CBが一般的に流通するようになるでしょう(もともと人気があるヘビではないので、年間の流通量は極少数――片手で数えられる程度――でしたから、直ぐに供給過剰になるかもしれませんね)。飼育してみたい、という方は、こうしたCBを入手することをオススメします。

 幾つか理由がありますが、断然、CBの方が飼いやすく、また成長した際もその皮膚の質感が艶やかで美しい、という一事だけでも、観賞目的で飼育するヘビという生き物に於いては十分な理由たり得るのではないでしょうか。
 勿論、CBを薦める理由はそれだけではありません。最たるものは、その飼育しやすさの差にあります。どうも、WCの場合、食性に幅があることも手伝ってか、幅広く寄生虫を持っているので、長期飼育をするには駆虫を施さなくては厳しい面があるように思います。最初は駆虫などを施さないでも調子が悪くなる様子もなく、悪くないように見えるのですが、二年ぐらいすると、いきなりがくり、と来ることのあるタイプです。二年か三年程度しか飼育しないという人もいないでしょう。ある日、ちょっとしたスイッチで調子を崩すと坂を転げるかのように悪化してしまうというところは、WCのアジアンラットの宿痾なのかもしれません。
 本種の場合、他のナメラに比べれば頑強な面はあるのですが、皮膚が硬く、痩せ具合が分かりづらいこともあり、気付くのに遅れをとると立て直すのに一年二年を要してしまいます(っていうか、要しました(苦笑))。餌食いが落ちたりせず、むしろよく食べているのに、なんか痩せてくる……という嫌な、しかしWCでは良くある感じです。駆虫するにも、色々な寄生虫に寄生されているので、落とすにはそれなりの手順と時間が掛かり、初心者向きとは言えません。どうしてもという場合は、両棲爬虫類の診察治療に慣れた獣医師さんのところに受診するとよいでしょう。
 また、既に述べましたように、CBの方が大人しい印象があります。CB個体では、手に持ったりした際に、首を巡らせて、持っている手を噛んでくるというような経験がありません(手で”掴んだり”すれば、別でしょうが)。CB個体を何個体か扱っていますが、咬まれたことはもとより、咬まれそうになったことすら皆無です。殆ど触る事のない管理人の飼育方法では、大概の蛇が咬んでくるようになるものなので、ヨナグニシュウダの温和さは、ちょっと驚きだったりします。ただ、個体差はやはりあるようで、どこまでも咬んでくる個体もいるようですが……

 そんな事も加味して、此処では、飼育するならば、CB個体をお薦めします。まぁ、捕獲圧云々の話も勿論あるといえばあるのですが、そういう話に触れずとも、飼育の容易さなどの見地から見ただけでも、WCよりもCBの方がずっとよい、というのは疑念の余地のない所です。よって、以下の飼育方法等の項目は、CB個体に就いて述べたものです。WCには、そのまま適用できません(CBのみなので、駆虫に関して触れていません)。

 飼育ケースの大きさは、その個体の成長速度に影響があるように感じます。最終的には、600*450*450以上のケースが必要になりますが(推奨は750*450*450以上)、幼蛇の段階でも、底面積が450*450ぐらいは欲しいところです。最初の最初は、350*250ぐらいでも飼えなくもないですが、すぐに手狭になってしまいます。管理人は、最初から広いケースに入れてしまうのを好みます。シェルターを入れておけば、そこを住処にして安心しますので、広すぎて困る事はありません。

 CBは咬まないし大人しいのは確かですが、穏和であるとか柔和であるかというとそうでもなく、臆病であるというのが正確なところで、掴んだりシェルターから引っ張り出したりすると、あわてて逃げようとする性格をしています。シェルター無しで飼育をしていると、ケースの前に来た時に怯えてバタバタと騒いだりしますし、蓋を開けるとこれまた騒ぎます。ただ、これは個体差が大きいようで、噛み付いてくるという話も聞きます。飼育の仕方次第かもしれません。

 広いケースでは落ち着かないということもありますし、導入初期を含めて、生涯、シェルターを用意して飼育するとよいでしょう。常に見ていたい、という場合でも、最初の一年ぐらいはシェルターを用意することをオススメします。小さいうちならば、ウェットシェルターなど市販のものが使えますが、大きくなると手頃なものが無くなります。植木鉢をディスクグラインダーで加工したシェルターは、加工の難しさも難点の一つですが、少々重すぎるので、手を滑らせて落とした際に、ヘビに当たったらそれなりのダメージを与えてしまう懸念は無視出来ません。この際、床材が土やシェイブなどの、弾力があるものならば軽傷で済む事もあるのですが、新聞紙だけなど、底面に弾力がない場合、最悪骨折も有り得ます。この辺りは、大きなヘビに使うシェルターの全てに共通する問題と言えるでしょう。
 筆者は、最近は木製のものを自作していますが、一番手軽なのは、大きめのタライなどを加工することでしょう。プラスティック製のものが安価で販売されていますので、これを半田鏝で加工します。入り口の反対側の面に、通気口を空けておくとよいでしょう。多湿環境で用いるシェルターは、通気性が悪いと、内部の床材が黴びることがあります。
 シェルターさえ用意しておけば、潜ったりする環境が必要ということはないので、床材は、ウッドチップ、ウッドシェイブ、マルチ(=crypress mulch、針葉樹の樹皮を粉砕したもの)、椰子殻土、新聞紙、クッキングペーパー、等々、多様なもので対応可能です。ただ、幼蛇のうちは、誤飲の危険性がありますので、ココヤシをブロック状に砕いたものなどの、粒の大きなものは避けた方がよいでしょう。

 床材が乾燥したもの(新聞紙など)の場合、脱皮前には湿度不足になります。成蛇ならば兎も角、幼蛇の頃は湿度がないと脱皮不全になりやすいので、ウェットシェルターは必須になります。だいたい100cmを超えたあたりから、ウェットシェルターがなくても脱皮に不具合が出ないようになった気がしますが、筆者は飼育専用部屋での飼育であり、空中湿度は最低でも60-70%はありますから、普通の部屋に置いて飼育している場合、冬場の過度の乾燥には注意が必要でしょう。特にヨナグニシュウダやスジオなどでは、水に入るということがないので、湿度が足りない状況で脱皮をした結果、尻尾の先に皮が残ってしまい、これが血行を悪くし、結果、尾が欠けてしまう、という事が起こります。幼蛇期には、湿度管理に心を砕くようにしておくと、後悔しないで済むかと思われます。
 ウェットシェルターが用意されているならば、床材を湿らせる事が出来るか出来ないかは、飼育に際してあまり意味を持ちません。床材がそもそも濡れている状態で、さらにウェットシェルターに水を入れると、カビの温床になるので、ウェットシェルターと床材の濡れは、どちらかで十分です。

 水は良く飲みますが、水中に好んで這入るようなことはありません(たまに入ることはあるようですが)。よって、小さいもので問題ありませんが、軽すぎては簡単に引っ繰り返されてしまいますので、それなりの重量のあるものか、大きくて水量が多い(結果、それなりの重量になる)容器を用いるとよいでしょう。

 餌遣りは、ピンセットから食べるなら、それに越した事はありませんが、神経質な個体は置き餌で餌付けます。床材が付着しないよう、水をよく拭き取ったマウスを、皿などに置いて、シェルターから少し見える程度の位置に配置しましょう。CB個体の場合は、もともと餌付けられたものでしょうから、置き餌では、比較的簡単に餌付くと思います。
 ピンセットからどうしても食べさせたいなぁ、と思ったなら(或る程度餌付いた後でやるのがよいと思いますが)、シェルターの入り口付近で、ふらふらマウスを揺らしてみるのも手です。顔だけ出してかっさらって食べていくでしょう。素早いので、あまりマウスを強く持たないようにし、ピンセットの鋭利な部分にぶつからないよう、差し出すのよりもずっと後ろを持つなど、注意点はありますが。
 また、シェルターを、さっと上に持ち上げて、何事かと認識していないうちに、顔の少し離れたところにマウスを差し出してやっても、食べる個体は食べます。基本は、段々と慣れさせていくことです。まぁ、CBだと、飼育環境が適切ならば、なんとなく差し出しただけで、食べる個体も少なくない気がしますが。

 飼育温度は昼間27-25℃、夜間24-21℃ぐらい(餌を食べた直後は24℃が無難)。昼夜温度差をつけなくても飼育は出来ます。沖縄に棲息してはいますが、涼しいところにいて、陽光照りつける場所に好んで出てきたりはしないようですので、高温にはあまり曝さないこと。餌を食べに一時的には出てくるかもしれませんが、基本は涼しい木陰や草陰にいます。昼間も見掛ける事があるそうですが、夜間にも勿論動いているので、昼行性なのか夜行性なのか、どちらなのか?と言われると判断に苦しみます。筆者自身、昼間にも見ましたし、夜間にも見掛けました。まぁ、飼育下では、あまり気にする事もないでしょう。

 成長は比較的早い方であり、気長に育てても、四年もすれば、性成熟サイズ(140-160cm)にはなります。此の頃からは代謝が落ちるようで、頻繁に餌を与えすぎると太ってきてしまうので、肥満にならないよう、餌は太さを見て、適宜、回数を調整するようにするとよいでしょう。成長期ならば週に二回与えても問題はないのですが、成蛇になってからは、週一回でも多いかもしれません。
 ただ、此の程度の年齢では、所詮頭骨の大きさは最大クラスに遠いものがあります。これは餌の与えた量というよりは、年齢や飼育しているケースのサイズなども影響してくることですので、そうした大きさに育て上げたいならば、広いケースで、十年ぐらい掛けてじっくり育てることが大切でしょう。

 昼間も夜も、現地では見ようと思えば見られる蛇――として、ヨナグニシュウダは知られています。実際、管理人は昼にも夜にも見ています。そういう性質だけあって、実はかなり活発に、立体的に活動する蛇です。プラケやコンテナではなく、鍵付きのガラスケースやアクリルケージなどで、枝や流木、植物を配したレイアウトに入れてみると、ぐっと愉しく飼育出来るのでオススメです。ただ、脱走には呉々も注意しなくてはいけないので、爬虫類飼育専用のものを使うのが無難です(慣れない自作はやめて置いた方がよいかと)。それから神経質な個体は、逃げだそうとして上面の金網に鼻先を擦ってしまうことがありますので、シェルターを入れた上で、その環境に馴染んでいるかどうか、観察しなくてはなりませんが、そうしたリスクや手間暇を掛けるだけの価値がある格好良さを備えた蛇であると思います。

■繁殖/Breeding

 書ける様になったら、書きます。現在は、箇条書きで諸情報などを。

 ・自然下では五月下旬~六月上旬に交尾、八月上旬前後に産卵するようです。
 ・産卵数は5-11個。170cm程度の個体でも一桁という事は珍しくないようです。卵の大きさは産卵数に左右されるようです。
 ・孵化日数は26-28℃程度で、58-60日です。

 シュウダによくあることですが、発情させるのが難しいです。また、発情させて交尾させても産卵しないです。何が必要なのかよく分からないヘビです。

■写真集/Photo Galley

Elaphe carinata yonaguniensis Yonaguni Island's CB2003 Female-01

Elaphe carinata yonaguniensis Yonaguni Island's CB2003 Female-02

Elaphe carinata yonaguniensis Yonaguni Island's WC male-01 (2003?)

Elaphe carinata yonaguniensis Yonaguni Island's WC male-02(unknown)

Elaphe carinata yonaguniensis Yonaguni Island's WC Female-02 (unknown)




(LastUpdate:(2008/09/22))
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