WC female

Oreocryptophis porphyraceus laticinctus (Schulz & Helfenberger, 1998)/マレーベニナメラ/Broad-Banded Red Mountain Ratsnake

WC female juv

Oreocryptophis porphyraceus laticinctus (Schulz & Helfenberger, 1998)
  Elaphe porphyracea laticincta Schulz & Helfenberger, 1998

 マレーシア(マレー半島=(Peninsula Malaysia))に生息するとされるベニナメラ。主に標高1000-1500m級の森林部に棲息すると云われ、2007年までに日本に来ているのは主にマレーシア産のもの。最初に入ってきたものはキャメロンハイランド産でしたが、勿論そこにしか居ないという事もなく、結構広い範囲に棲息しているとも聞きます。ただ、昨今出回っているものの多くはキャメロンハイランド産であるようです。これは輸出業者の関係で、キャメロンハイランド産のものが多いのかもしれません。
 マレー半島だけでなく、インドネシアのスマトラ島にも棲息するとされますが、これは未記載亜種なのではないか、という話もあるようです。確かに、例えばキスジナメラが共通していますが、この外見はかなり別物であることで知られていますから、いるならば、たとえ同一亜種であったとしても、個体群として異なるので、区別してブリーディングに臨むべきでしょう。
 まぁ、本種に手を出すような人は、基本的にそういうの気にする人だと思いますから、今更書く必要もないことかもしれませんけれど。いずれにせよ、かなり広い範囲に棲息しているのではという話も聞きますが、噂の域を出るものでもないので、分からないという事で誤魔化しておこうかと思います。いずれにせよ、キャメロンハイランドに棲息しているのは間違いないですし、あそこに棲息しているならば、似通った環境のある周囲の山々など、色々なところに棲息しているのでしょう。

 英名はBroad-Banded Red Bamboo Ratsnakes。斑紋が広くなり、全身のほぼ半分の面積を占めます。和名は今のところありませんが、もしこれを直訳してヒロオビベニナメラがそうだとするなら………これはもう、はっきり言って格好悪いですね。実にこう呼びたくない……ですが、まぁ、学名で呼び合えばよいような気もしたので、正式名称が決まろうがどうであろうが、通称・マレーベニナメラ、みたいな感じで好きに呼べばよいのではないかという結論に達しました(巡り巡って戻ってくる典型)。

 管理人が最初に本種のことを見たのは、1997年頃だったかと記憶しています。個人輸入などで、もっと前から来ている可能性はかなりありますから、それが最初に日本に来た個体だったのかは定かではありませんが。
 兎にも角にも、その美しさに一瞬で虜になったものでありますが、流石に高価で(言ってはなんですが、2004-2007年の国内価格よりもずっと高価でした)、当時は購入資金を貯められる目途すら立たなかったし、またWCヘビの飼育実績に不安があった事から、入手には到りませんでした。当時、本種に関する飼育関連情報は皆無と言ってよく、世界的に見ても流通量は絶無で、研究者や、マレーシアに自分で捕獲しに行くような、欧州の愛好家が飼育し、繁殖しているという話を耳にする程度のものでした。飼育情報はもとより、写真すら珍しく、それこそ、シュルツのナメラ本(1996)に載っているのが写真の総て、というぐらいの幻の存在だったわけです。まぁ、表に出てこなかっただけだろうとは思いますけれど。
 本種の幼蛇の特徴的な、明るいオレンジとレッドのバンディッド模様は、深紅の成体色と相俟ってもの凄いインパクトのある存在でした。管理人は、「これすごいんだよ!」「ああ、欲しいなぁ……」「これは成長しないでこのままでもよいぐらいだ………ああ、でもこの深い紅がステキだから、やっぱり成長して欲しい……!」という感じで、知り合いに「これすごいよねぇ………欲しいなぁ……でも来ないよな………」と定期的にぼやき、うざがられていたものです(<うざがられてばかりですね?)。

 そしてそれから7年………海外での本種の飼育情報も未だ少なかった2004年に、再び日本に輸入されたことは記憶に新しいことでしょう。しかし、この時もWCで、しかも飼育情報もない。キャメロンハイランド産とすれば涼しい環境を好むのだろうが、この価格で、餌は食べるけれどもぽくりと死ぬような感じだったらどうしよう………と、タイリクのベニナメラの飼育難易度に打ちのめされていた管理人は、なかなか購入への踏ん切りもつかず、この時も購入を逃しました(貯金が丁度底を突いていたというのもあります。そしてもの凄~く、やっぱどうにかして買っておけば良かった……と後悔しました(苦笑))。その翌年の2005年には、何匹かまでは知りませんが、それなりの数が輸入されたようです。同時に、世界的にも流通量が増加し、飼育情報が出始めたのも、この2005年の後半から、2006年に掛けてのことで、2006年も半ばになると、繁殖情報のみならず、欧州から米国に輸入されたCB個体の情報なんかも耳にするようになりました。ここ最近目にすることの出来る本種に関する情報の多くは、この2004後半から、2006年前半までの、足かけ3年、実質2年ぐらいの間に出てきたものだったかと記憶しています。それ以前は、片手で数えられるぐらいしかインターネット上には情報がなかったです。
幼蛇 CBの鱗には、独特の瑞々しさと透明な艶がある。写真の土壌が、筆者の云うところの、表面はちょっと乾いているけど地面は湿度を持っているという状態。 そうした情報からも分かる通り、”比較的”飼育のしやすいベニナメラです。また、WCでも他の亜種ほど飼いづらいということはないようです。ただ、綺麗さではCBに軍配が上がるようですが。
 WCでも、かなり小さい、幼蛇サイズで入手したものは、美しく育てることが出来るような気がしていますが、亜成蛇以上のサイズの個体の場合、その後の生涯は何があろうとCBより綺麗になることはないでしょう。
 これは、ベニナメラに限らず、ヘビ総てに於いて言えることなので、それらの経験から来る推測です。湿潤な環境を好み、鱗の艶やかさが命とも言えるアジアナメラは特にその傾向が顕著ですし、ベニナメラはその中でも紅の色調の明るさにまで差異が生じる、最も落差の激しい種類なのですから。
 実際、おそらくハッチリングから半年~一年以下程度のWC個体を入手してみましたが、成長しても、どことなく色合いはWCに近いものがありました。後に採れたCBの皮膚の質感はこれらとは全然異なっているので、やはり短い間でも、野生下にいるか、そうでないかというのは影響してくるものなのではないか、という気がします。まぁ、勿論、単純に管理人の色眼鏡でそう見ちゃってるだけかもしれませんけども(苦笑)

 既に述べたように、また写真にあるように、幼蛇は、ベニナメラの中でも群を抜いた特徴的な外見をしています。透き通る質感の橙色と、臙脂色の帯が首から尻尾まで幅広く幾つも入り、実に派手です。顔が橙色、そして赤、橙………となっており、つまり、地肌の色は橙で、紅い部分が、他のベニナメラの亜種で云うところの斑紋に当たるということが分かります。斑紋というか、腹側まで及んでいるので、帯とされることも多いのですが。学名のlaticinctusは此を意味し、英名のブロード・バンディッドはそれに由来しています。色合いは生後半年ぐらいから段階的に橙は赤く、臙脂色は紅くなり、最終的には全身が深紅に染まります。ただ、あまり深くない、やや明るめの橙の混ざったような赤い個体もいるようです。これはメスに多く、また年齢的にも若い個体が主であるので、或いは老成していくことで色が深くなっていくのかもしれません。勿論、個体差の可能性も現段階では捨てきれませんが。色調の変化には雌雄差があり、雌のほうが長く幼体色を留めているような印象がありますが、いずれにせよ、幼蛇独特の明るいオレンジ色は生後一年を待たずして変化してしまいますから、本当の意味での幼体色が愉しめるのは、メスで、かつ半年かそこらというところでしょう。

 ■ 飼育/Keeping ■

 やや多湿で、風通しのよい冷涼な環境を好みます。多湿すぎたり、蒸れる環境では皮膚病になるそうです(管理人には経験はないですが、そう聞き及びます。もとより、ベニナメラはどの亜種であれ皮膚は弱い蛇です)。
 乾燥した環境でも水苔などのウェットシェルターを入れたりすれば、生きてはいるようですが、一年、二年というスパンで状態は崩れていき、皮膚の状態もかさついて悪くなります。そういう環境で飼育していると、脱皮の頻度が高くなり、餌を食べていても痩せて来て、鱗もスレたようになってしまうようです。おそらくはストレスが関係しているのでしょう。
 管理人は、そういう風に飼ったことがないのですが、乾燥環境で飼育した時のデータを見せて貰ったら、そういう感じでしたし、他にもそういう環境で長く飼育していたという個体が、そうした酷く痩せた個体でした(下写真参照)。多湿な環境で飼育しなくても、死なないかもしれませんが、表面が乾燥して鱗から艶が失われてしまえば、この蛇を飼育している意味がありません。これらは、駆虫を施し、適切な環境で育てることで、どうにか体調を立て直すことが出来ましたが、健康体になると、成蛇であったので体長にそんな差はないにもかかわらず、1.5倍以上の体重になりました。或る意味、そこから立て直せた……という観点からすれば、丈夫だと考えるのもアリかもしれませんが、WCを駆虫せずに不適切な環境で飼育すると、簡単に体調を崩すということも此処から分かります。

 ただし、以上はWCの話ですので、このあたりの事は、おそらくCBではもう少し弾力的なのではないか、と考えます。

 ベニナメラという枠組みの中で見れば、確かに丈夫で飼いやすい亜種であろうと感じますが、ヘビ全体から見た場合に、それほど頑丈だと言える種類ではないでしょう。本種が「丈夫なヘビである」と問われれば、「いや、どうだろう……」と、言葉を濁すしかありません。例えば、「空調で管理しないでエアコンだけで飼育したいのですが?」という問いに、可能な蛇もいるかもしれませんが、本種は全くそういう意味では、不可能なことこの上ない種類です。そもそも、常温で飼育できるなら、こういう生き物が身の回りに棲息している筈ですし………。

 本種はWCが飼いやすいので、WCで十分じゃないかな、という意見があるようです。確かに、或る程度の飼育経験と技術を持っている人にとってみれば、そうかもしれませんね。でも、管理人の知る限り、そういう人で繁殖を狙わないタイプの人はいないような気がするのですが……将来的に繁殖を狙っていないのに、WCを購入する意味は、CBが出回っていないという場合を除き、管理人にはちょっと想像できません。CBの方が長生きなわけですし、面倒事が少ないので、普通に飼育するならばCBがお薦めです。
 それに、WCがまだ飼えると言ったところで、比べてみるならば、やはりCBの方がずっと飼い易いです。WCでは長期飼育していく上で、寄生虫などのクリアすべき課題がありますので、WCの蛇の飼育暦が3年以下であるならば、ちょっと厳しいような気がします(お店側が既に駆虫などを施している場合もありますから、そうなっていれば、ハードルは下がりますが)。確かに短期間(一年や二年)の飼育では、駆虫の効果というのは目に見えて感じられるものではないのですが、長く飼うなら、やはりそれなりの対処はしておきたいところです。
適切でない環境でストレスが掛かり、駆虫していなかったので体調を崩したのだと思われる個体。餌を食べていても、だんだんこのように弱って、最終的には死亡することもあり得る。弱ってからの駆虫にはそれなりのリスクが伴うので、どの段階で駆虫するかは飼育者の技倆と経験次第だろう。この個体の立て直しには入手から二年を要した。
 前置きでは難しげに書きましたが、ベニナメラの中ではCBであればかなり飼育し易い部類である事は確かです。性格が快活なので、ピンセットからの餌遣りにも直ぐに慣れることでしょう。むしろ個体によっては、ピンセットへのアタックで、怪我をしないように気を付けなくてはいけないかもしれません。
 ウッドシェイブやウッドチップなどを用いた乾燥した環境に水苔タッパー(ウェットシェルター)という環境でも生存はするようです。ですが、既に述べたように、本種最大の魅力である鱗の瑞々しさが損なわれてしまいます。これは最適な環境で飼育し、数度脱皮すれば恢復するようではありますが、長く続けば恢復しなくなってしまうかもしれません。出来れば、適度な湿度のある環境で飼育したいところです。それに、水苔は、小さい個体では誤飲の危険性が無視できません。
 少々脅かしましたが、殊更、皮膚が弱いかと言うとそんなことはなく、むしろ、ベニナメラの中では、皮膚(鱗)が丈夫で、多湿な環境にも強い種です。ですが、此は比べる他の亜種が弱すぎるのであり、ヘビ全体で見た場合は、本亜種であってもやはり弱い部類に属するでしょう。ですから、もうこれは、ベニナメラという種類が、乾燥には弱いが、かといって多湿にも強くない、厄介な蛇なのだと認識するのが正しいかと思います。管理人のところでは経験がないのですが……WCでも、CBでも、多湿がすぎると皮膚病になってしまうことがあるそうなので。

 飼育ケースですが、成体ならば、最低でも600mm*450mmというところでしょうか。幼体はこの限りではなく、300mm*200mmぐらいでも可能な気はします。亜成体ぐらいなら、最低でも400mm*300mmぐらいは欲しいところです。
 本種は最大で120cmに達するとされます。だいたいの個体は100cm内外なのですが、たしかにそのサイズまで成長する個体はいるようです。ですので、それぐらいに成長させたいならば、また成長したのならば、それなりのサイズのケースで飼育したいところです。余談ですが、雄のほうが大きくなると云われています。また、個人的には、どことなく、雄と雌で顔付きが少し異なるような気がしなくもありません………とはいえ、これは成熟した個体の話ですが。

 床材には椰子殻土や腐葉土、黒土、針葉樹の樹皮を砕いたマルチなどを管理人は用います。幼蛇期は、粒の細かい、椰子殻土(パームピート)や黒土あたりがよいでしょう。使い方は、これらに水を加えたものを両手でぎゅ~~っと握り、水が滴らなくなるぐらい水をしっかりと切り、飼育ケースの底面に5cm程度、軽く圧しつつ敷き詰めます(黒土は握るとかそういうものではないので、少し違いますが……)。圧迫しすぎて硬くなるようでは良くないので、蛇が潜ろうと思ったなら潜れる程度、しかし、通った後に崩れないぐらいが理想。此処に、引っ繰り返されないような水入れと、ウェットシェルターや或いは植木鉢などで作ったシェルターを入れます。シェルターは、隠れ家(ハイドボックス)としての意味合いしかありません。スドーのウェットシェルターなどは、通常は水を入れずに使用します。これは、ウェットシェルターは本来、乾燥状態で使用するために作られているものだからで、地面が水分を含んだ状態で水を入れたりしたら、カビが生えるだけだからです。脱皮の徴候が見えた冬などの場合は、ウェットシェルターが水気を含むぐらいの、上の皿の内部に水が見えないぐらいの少量を入れるのには、意味があるかもしれません。
 これとは別に、観葉植物の鉢に使われるような受け皿を入れておくのもよいでしょう。これは、餌を置く場所として使用します。腐葉土や椰子殻土が乾燥しているところにマウスを入れると、水をどんなに丁寧に拭っても、これが付着してしまいます。大抵は何の問題もないのですが、マウスに食いついた瞬間に蛇が暴れたりして、内臓が露出してしまったりすると、土を大量に吸着してしまい、これを無理に食べたりすると、蛇の口腔内に大量の土が残留してしまいます。健康な個体の場合、水と一緒にこれらも呑み込んでしまうので大事には至らないのですが、個人的にはどうも気になる臆病なたちなので、ピンセットでマウスを与えたあと、ピンセットを放すのはこの皿の上にすることで、マウスにあまり土が付着したりしないように気を付けています。おそらくは、此処まで考えるのは、杞憂でありましょうが、置き餌の時にも便利なので、設置したほうがよいような気がします。

 椰子殻土や腐葉土の湿気具合は、土の色を見て判断し、乾燥しすぎているようだったら、注水します。注水は毎日するのではなく、一週間に一度とか、そのぐらいです。霧吹きはストレスになるので個体に直接掛けたりしてはいけませんし、霧吹きでは表面が濡れるばかりで地中の湿度が足りないという状況が起こりえるので、土の表面だけでなく地中の濡れ具合もどうか、というのを把握するようにします。
 通常は、表面はしっとりしているが、湿ってはいない(湿ってはいるが、クッキングペーパーなどを表面に触れさせても、濡れたりしない。ぎゅっと握れば水滴が落ちる)程度が目安です。表面がこうなるのが重要なのではなく、地中の湿気によって表面がこういう感じになるという環境を再現することに意味があります。感覚が今一つ掴めないうちは、ケース全体のうち、半分の表面が湿度があり、残り半分は指で表面を撫でると湿り気は感じないが、表面をどかすと下はしっとりしている、ぐらいにし、ヘビがそのどのあたりにいるかで好みの濡れ具合を把握するとよいでしょう。

 飼育温度は、基底温度を24℃とし、28℃を絶対に超えないように注意します。夜間は21℃ぐらいまで下がっても気にしなくてよいようですが、大きな餌を与えて飼育している場合は、夜間でも24℃程度にしておくのが無難でしょう。それに、夜間温度を下げなければ飼えないということもないので、わざわざ温度を下げる工夫をせずともよいと思います(そもそも、エアコンで温度設定しておけば、自然、夜間のほうが低くなるものです)。ただし、高温には注意すべきで、高温と多湿が重なると、急速に体調を崩し、短期間で死に至ることすらあるようです。経験上、29℃以上となることはかなり危険で、31℃以上となったら一時間曝しただけでも死んで不思議ではないでしょう。空調管理を必須とするヘビです。

 本亜種はベニナメラとしては大きな餌も食べますが、それでも一般的な蛇に比べれば、あまり大きい餌を食べることを得意としません。胴体と同じ程度か少し大きいぐらいの太さのものを、少量こまめに与えるのがよいでしょう。本種に、大きな餌を与えなければ成らない理由はありません。餌は年齢にもよるでしょうが、一週間に一度から二度。太り具合を見て与えます。偶に巻く個体もいますが、基本的にコンストリクターではなく、押し付けるようにしつつ、ただ飲み込んでいくだけの食べ方です。他亜種に比べ、ピンセットからの食事に慣れやすいので、そうした餌遣りが好きな人には向いている亜種と言えます。ただ、神経質な素振りを見せている状況では、置き餌しか食べないようです。気長に鳴らしていくのがよいでしょう。

 水切れには極端に弱いヘビです。ベニナメラは総じて、ナミヘビの中でも極めて水切れに弱いヘビの一つですが、この亜種も御多分に漏れず、水切れは短期間であっても致死的です。個人的には、ベニナメラの中でも特に水切れに弱い印象があります。乾燥時期では特に注意が必要でしょう。水はなるべく新鮮なものを用意したいところです。ベニナメラ飼育に、清潔な環境、清涼な空気の流れ、清潔な水、の三つは必須です。

■ 棲息地/Nature of Cameron Highlands in Malaysia ■
キャメロンハイランド。ブリンチャン近郊 Brinchang, CameronHighlands in Malaysia 2008
 キャメロンハイランドはマレーシアにある有名な高地です。古くに避暑地として見出され茶葉の生産地として開発され、近年では昆虫――クワガタやカブトムシ、蝶やカマキリ―――の産地として有名です。近年高速道路が近くまで通り、一躍観光化が進んだようで、開発の波は強いようです。とはいえ、だからこそ斯うした土地の生き物が輸入されるのであり、管理人のような立場の人間には何とも難しいところです。道路が発達したからこそ、比較的手軽に、そうした土地を訪れることが出来る訳でもありますし。
 キャメロンハイランドは、その名が示す通り高原であり、標高は1300m1800mの範囲を示します。麓の町タパーや、昆虫で有名な19マイルは、標高から言えばこの範囲にはない、ということになるでしょうか。
 キャメロンハイランドの中で、一番高い位置にある町がブリンチャンで、標高は約1600m、その周囲には茶畑と、現在では苺畑が広がります。マレーシア最高峰であるブリンチャン山(Gunung Brinchang)はその更に上、2034mにその山頂を頂きます。キャメロンハイランドの中心地と呼べる町、タナラタ/Tanah Rataは標高約1400mに位置し、ここを拠点に、周囲に広がる山道に足を伸ばすことが可能です。
 標高800m以下というのは、日中の温度が27℃近くに達しますが、1000m以上では陽光は強いものの気温自体は23℃程度が普通ですし、森の中はもっと涼しく、夜間はもっと寒く14℃以下にまで下がります。早朝で18℃ぐらいで肌寒いほどです。とはいえ、自分では調べて来なかったのですが、気温の変動があっても、地温はそれなりに保たれていると聞きます。

 マレーベニナメラは主に1000m1500mの高地に棲息するとされます。残念ながら、棲息地で本種を見ることは出来なかったので、本種が棲息している場所が実際のところどういった場所なのか、という正確な所までは分かりません。ただ、環境としてこの辺りにいるらしい………という標高1000m1300m付近の森を歩いてみました。
 森の印象自体は、よくある亜熱帯雲霧林の森です。それほど樹木が高いということもなく、木々の間には低木がちらほら見え、地表面は落ち葉で覆われています。ただ、そうした中で、苔の生育に適した木々の表面や、斜面などには鬱蒼と苔が生えています。鬱蒼とした苔、という表現は如何なものか?と思わないでもないですが、此以外に表現しようがありません。渓流周辺の倒木や傾斜面、樹皮、蔓の表面を苔が覆い、傾斜面の場所によっては実に20cmに達する分厚さで、この苔が持つ保水力は握れば飲めそうな勢いで水がこぼれ落ちるほど。落葉に覆われているところはそうではないでしょうが、少なくとも苔の中に入り込めば、数日間や半月程度の日照りではびくともしないでしょう。
 場所によっては苔は他の植物を育てる土壌となっており、樹木の表面や、木々の表面に生えた苔から羊歯が折り重なるように生え、蔓や蔦が絡み合い、倒木には苔と共に何種類もの茸が生えています。地面には落ち葉があるので流石に苔はないのですが、木の表面があるので生える場所には事欠かないという印象です。勿論、全部の木に生えているわけではなく、生えているものもあれば、生えていないものもあります。

 一年を通じて降雨に恵まれ、昼間は晴天で青空が広がるものの、夕方から夜間に掛けて温度が低下すると半刻も要さずに雲が森を埋め尽くし、土砂降りを降らせることも珍しくないようです。日中は苔に含まれた水分の影響か、湿度は80%前後を維持するようで、雨が降らないときでも、日が沈み温度が低下すると、森の中は湿度が急激に高まり、ある一点で空気中に一瞬で結露すると、先程まで見通しの良かった森の中を霧の中に沈めます。
空気が水分を豊富に含んでいるので、夜になれば結露によって森全体を覆うため、水の流れがなくとも風に乗って、森の広範囲で水の循環が行われているかのようであり、もともと気候的にもそうなのでしょうが、この森が持つ莫大な保水力があるため、雨が降らないときであっても、乾燥することはないようです(別に年間観察したわけでもないですがー……でもまぁ、土地の人にはそんな感じだと聞きましたが)。こうした土地にあっては、川が近くに無くても、森の中で水分が不足する、飲む水がない、という環境は有り得なさそうです。気温の変動だけで、結露がどこかしらに起こるのですから。

 ただし、これは地表面が乾燥しないという訳ではありません。少なくとも管理人が歩いたときは前日に道路が川になるほどの雨であったにも関わらず、日中照りつける太陽が差し込む森の中はかなりの高湿度でありつつも、表面は見る間に乾いていきます。あくまで、一日のどこかで――主に午後から夜――濡れるというだけであって、常にべちゃべちゃとしているわけではないということですね。当然ながら、ベニナメラは常にべちゃべちゃした環境で飼育していると皮膚病になって死んでしまいます。
 ちなみに、標高としてはもう少し低地でも見られるようなのですけども、ベッコウムツアシガメとかキャットゲッコウとかがこの辺にいます。うむ、どれも飼育下では弱く、飼育が難しいと云われる連中ばかりですね………そりゃまー、こんな涼しくて快適なところにいるような生き物は、輸送されただけで簡単に凹みそうです。

キャメロンハイランドの気候(情報元:マレーシア政府観光局
  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温(摂氏/°C) 21 23 23 23 23 23 22 22 22 22 22 21
最低気温(摂氏/°C) 14 14 14 15 15 15 14 15 15 15 15 15
降雨量(mm) 120 111 198 277 273 137 165 172 241 334 305 202

 このデータがキャメロンハイランドの何処で採られたものかは分かりませんが、気象観測所で録られたものであるならば、それは標高1500m付近ということになります。
 この気温の低さからすれば、高温に弱い生き物である筈なのですが、比較的温度が高めの24-27℃帯でも飼育出来てしまうのはちょっと不思議です。ただ、あくまでその温度でも無理しなければ生きているというだけに捉え、極力最高でも25℃前後を維持したほうがよいのでしょう。管理人は基本24-25℃で飼育しており、真夏日になると一日のうち一時間ぐらい26℃に達することがあるかも? ぐらいです。

Jungle walks No.9 near Thana Rata (at 1000m elevation) in Cameron Hightlands BT19
2008.03 2008.03 2008.03 2008.03 Robinson waterfall 2008.03

■ 繁殖/breeding ■
2008年度 交尾  □冬眠と発情

 基本的に、本種の生息地とされるキャメロンハイランドは涼しい土地です。そして、標高が高いだけあって、年間の気温変動の幅が狭い場所です。林床ともなれば、尚更でしょう。そういう事もあって、Reptilia No56 de(2006)によれば、繁殖には光源周期が用いられ、温度変化はそれほどつけないでも可能、と聞き及びます。二ヶ月間、真っ暗な環境に置いておき、その後、光を当てて起こすのだとか………。
 確かに、蛇の繁殖に光源周期はかなり有効で、管理人も、WCのアジアンラットの繁殖に、温度変化だけでは今一つよい結果が得られない場合には、光源周期の変化をつけて発情させる方法と併用しています。しかし、真っ暗闇にするというのは、やったことがありません。また、今の所遣らなくても上手く行っているため、試してみる予定もありません。とはいえ、マウンテンキングなどの繁殖ではそうした手法が採られるとも聞きますし、実際問題、生息地では穴であるとか、落ち葉の下であるとか、光の差さない場所にいるのでしょうから、冬眠時に真っ暗闇であることはむしろ自然なのかもしれません。

 自然下では早いと12月から1月頃に発情、交尾し、1月下旬から2月頃に産卵するようです。キャメロンハイランドの年間気温を見てみると、1-3月が一番気温が高いので、それに合わせているのでしょう。飼育下では、これに無理に合わせる必要はなく、日本であれば冬の12月下旬から3月まで寝かせて、5月に交尾させるので構いません。

 さて、光源周期だけで発情させる方法も、それで何例も成功例が知られているので十分なのでしょう。おそらくは湿度変化も併用すれば確実なのでしょうが、そもそも基本的にキャメロンハイランドは此処まで寒くならない常春の土地なのですから。しかし、管理人は取り敢えず慣れや一括管理の問題もあり、低温で寝かして繁殖させました。
 12月から3週間弱かけて餌を抜き、そこから、飼育温度を10日ほどかけて、14℃まで引き下げます。一番寒い時で夜間10℃前後、日中12-14℃程度だったこともありましたが、これで問題なく後に発情しています。ただし、これが最適であるかどうかは悩ましいところです。むしろ、この温度まで下げられる、というだけの話で、現地の温度を鑑みれば、12-14℃あたりで寝かせるのが良いのではないかと思います。15℃前後で寝かせた年は、それ以前のもう少し低くした年よりも、受精率や孵化率なども良かったです。ただし、これは飼育し始めてから時間が経ってからのことなので、単純に飼い込んだ事で状態の仕上がりが良くなったからという可能性もあります。日照時間は、4-5時間程度もあればよく、また冬眠中は基本光を当てなくても問題はないようです。自然下ではそもそも潜っていると推察されますから、理に適っているのでしょう。勿論、メンテナンスや様子を確認する際には光が当たるわけですが。

 3ヶ月間の冬眠後、1-2週間かけて起こします。見合いは、冬眠明けの脱皮後がよいようです。脱皮前にも試しましたが、ある年はメスはオスに反応したのですが、オスがメスに対して関心を持ちませんでしたし、別の年ではその逆だったからです。
 脱皮後であれば、どちらをどちらに移動するのでも問題はあまりありません。ただ、メスをオスのケースへ移動しても、逆であっても交尾するようですが、交尾させてみた感じ、メスをオスのところに導入するほうが良さそうな気がします。これはそうした方がスムースに交尾に至ったケースの割合の方が管理人のところでは、いまのところ多いというだけの理由で、別に逆でも交尾はします。

 オスがメスに気付いてその気があれば、メスの体にするすると絡み付きます。通常、他亜種のベニナメラでは体を震わせる行動を見せるのですが、初年度の交尾では、素早く交尾できてしまったからなのかは分かりませんが、ともかく震えるような行動はとらず、オスはどちらかというと絡み付くように体をメスに纏わり着かせ、そのままスムースに事は運び、メスも素直にオスを受け入れて交尾に到りました。
 初回の記録では、交尾させたのは夜の1040分頃のことで、交尾は翌日の朝0630分頃まで続きました。約8時間ということになります。他の例も聞くところによると、平均して7時間~8時間ぐらいのようです。また、翌年以降を見るに、震えるような行動を必ずしも取らないという訳ではなく、スムースに交尾に移行出来ればしない、お互いの位置関係の確認は発情促進が必要な場合はする、という感じであるようです。

 余談ですが、個体差もあるので揃ってしまうことも多いのですが、ベニナメラやスジメアオナメラなどでは、どうもオスのほうが先に脱皮する傾向があります。自然下ではメスを探し出すという行動を積極的にするのがオスであるのかもしれません。ただ、WCならば兎も角、CBではあまり意識する必要のないようではあります。飼育スタイルが共通であることもあって、差がでても一週間か二週間程度の範囲に収まるからです。ですが、これはつまり、WCではこういう細工が必要になることもある、という意味でもあります。
 もしも一ヶ月以上ズレこむ場合は、メスを二週間から三週間程度先に起こすという細工で対処することが可能ですが――当然ながら、起こすのをズラしたら、それまでの飼育の環境に慣れて同じリズムで脱皮する風になっていて、脱皮のタイミングまでズレてしまった、という場合も起こりえますから、こういう細工は、大抵は二年ぐらい立て続けにタイミングがずれる、という場合に使うものだと思います。ここから想像されるのは、WCは、こうした自然下での周期が飼育下でも後を引き、中々修正されない、という厄介さでしょう。
 オスが発情していれば交尾が成立しやすいかと言うと、少なくともWCではそうとは思えません。メスが受け入れ体勢を整えていないと、二時間近くオスがアプローチを仕掛けても交尾は成立しません。(二時間観察していて疲れました………(遠い目))。一般的に、蛇の交尾には雄の重要性が高く、本種もその例には漏れませんが、しかし、メスの発情も重要であると思います。もっとも、これはWCだけの話で、CBはもっと簡単という可能性はあります。他のヘビでのWCCBでの交尾成立の具合などを鑑みるに、これはあながち的外れな推測でもないと思いますが………これが実際のところどうなのか確かめるには、今いるCBが成長してからでないと、分かりませんね。ただ、海外の文献を読んだ限りでは、明記されている訳ではありませんが、その傾向はありそうですけれど。

 □産卵~孵化
2007年度 産卵(2007年度)
 交尾から産卵までは、約8週間=60日ぐらいだと云われています。何れにしろ産卵前脱皮で判断すればよいことです。産卵迄の此の期間に、餌食いも良くなるので、積極的に餌を与えたいところですが、卵胞が成長してくれば、その分内臓を圧迫しますから、大きい餌は食べられなくなるであろうことは想像に難くありません(ナメラは、そんなに腹部の皮の伸びが良くない種類が少なくない)。
 安全策を考えるならば、2-3週間ぐらいは餌を積極的に与え、その後2週間ぐらいは小さい餌をこまめに与え、3-4週以降は膨らみ具合など様子を見て与えるか、殆ど与えない、という方式がよいのでしょうが、ここで栄養が足りなくなっては卵の数や健康状態が悪くなるでしょうから、難しいところです。かといって、この時期に吐き戻しをされたら、嫌な想像しか巡ってきませんので、消化が完全に済むだけの日数を見てから次の餌を与える方式が失敗がないような気もします。このあたりは個体差もあるので、長く飼育して、どういう状態か把握しておくことが判断材料として重要になって来そうです。そもそもは、この段階で無理に餌を与えずとも産卵に持って行けるように、一年かけて、この期間の為にしっかりと滋養を摂らせておけばよいってことなのかもしれませんが。

 産卵床を用意すればそこで産卵します。産卵床としてはぎゅっと絞った水苔を入れたタッパーウェアに潜り込んで産卵することもあれば、土の上に水苔を敷き、通気性に配慮したシェルターを配置したところに蜷局を巻いて産卵することもああります。どっちを選ぶかは好みであるようです。シェルターがあればそのすぐ下の、地表面で産卵することが多いようであり、大抵はどこかで全ての卵を産卵するのですが、潜って生んだ上に、さらに上で生んだりという、場所を産み分けることがあります。特に地下に産み落とされた卵に気付けないと勿体ないですので、産卵を確認したら、産卵床はしっかりと検分しましょう。その際に、卵をひっくり返してしまわないように注意を払うことは言う迄もありません。

2007年度 2007.培養基はパーライトの小粒と大粒の混合。
 水苔は空中湿度の目安として入れておき、乾燥してきたら濡らすという利用法だったが、別に無くても問題はない。
 培養基は、ナミヘビのセオリーで行くならば、重量比「バーミキュライト:ピートモス:水=1:1:1」か、「パーライト:水=2:1」というのが知られているところです。管理人は長らく前者を愛用していましたが、2006年度から後者にシフトしました。シフトしたところで、さして孵化率に変化はありませんでした。ただ、孵化器の通気性にもよるでしょうが、途中で注水をしないわけではなく、一ヶ月に一回ぐらいはチェックし、少し加えたりしています。これは卵に対して床材の量が少ないからなので、もしも確実に孵化させたいんだ、場所はいくらでもある!という場合は、3リットルから4リットルぐらいの培養基を使うのが安全でしょう。少なくとも注水を忘れても乾燥したりしません。
 さて、樹上棲種など(例えば、ライノラットスネーク/Rhynchophis boulengeriのようなもの)は、培地に直截接地しない孵化装置を使いますが、本種は一般的なベニナメラと同じであろうと思われたので、側面から見て卵の約三割強~四割が埋まるぐらいの深さにセットしました。卵の上下は引っ繰り返さないようにしなければいけないのは他の蛇と共通するところです。
 この方法で孵化した卵もあれば、今一つ上手く行かなかった卵もあります。特に接地面が傷みやすい傾向が見受けられたので、指でパーライトに丸い凹みをつくり、そこの縁に卵を引っ掛けるように埋め込んで孵卵したものもありました。何がベストかは今の所よく分からないので、日々観察するのをオススメします。或いは、ライノラットのような非接触の孵化装置のほうがよいのかもしれません(ただ、国外の事例をざっと流し読みした限りでは、別段そうしたことはせず、普通に孵化させているようですが)。

 孵化温度は、26-27℃で孵化させました。他のヘビなどは、普段はこれよりも少し低い温度で孵卵しているのですが、本種に関しては、此処では取り敢えずこの温度を推奨しておきます。この温度で孵卵したときは、58日で孵化しました。もう少し低い温度帯である23-25℃では、63日で孵化したのですが――死籠もりが発生したので、この温度での孵卵は今一つな可能性が捨てきれません。しかし、生息地ではもっと低い温度で孵卵されている筈なので……そんな、日向にあるわけでもないでしょうし……必ずしも、温度がすべてのファクターではなく、低い温度で孵化させたほうは、そもそも産卵された卵がよくなかった可能性が高い気がします。いずれは23-25℃帯での孵卵データを取り直してみるつもりではありますが、データの少ない現状では、低い温度を推奨する要素は皆無なので、26-27℃としておきましょう。尚、最高最低温度計で記録を録っていますが、最高温度で28℃以上に達した記録はありません。。

 孵化後、一週間半から二週間を目途に最初の脱皮が行われ、その後はマウスに餌付きます。孵化サイズも他のベニナメラ亜種に比べて大きく丈夫で、比較的簡単に餌付くという印象があります。ただ、幼蛇はとくにアタックして食いつく傾向があるので、ピンセットで与えるときは注意しつつ与えたほうがよいでしょう。噛み付いた後に体をミミズが跳ねるかのようにバタバタと動かすので、ピンセットで摘んだままでは悪化するばかりであり、さらに差し出したままにしたピンセットにぶつかって怪我をしようものなら目も当てられません。
 潜れる土壌か、ウェットシェルターを用意する、という点はWCと変わりません。幼蛇は特に皮膚が弱いそうです(管理人自身は意識したことはないですが……)。
 余談ですが、孵化直後はそうでもないのですが、本亜種は雌雄で体色が変化する時期にズレがあるようで、孵化後一ヶ月後ぐらいからその片鱗が見え始め、二ヶ月~三ヶ月で、かなり差が顕著になるので、色調で雌雄が判別できるかもしれません。ただし、現段階ではサンプルは数例なので、個体差の範疇という可能性は否定しきれず、もう少しデータが欲しいところであり、断言はしかねますが。

Oreocryptophis porphyraceus laticinctus Breeding 2007
mating egg laying hatch hatchling 2007.12.10 female
hatchling
2007.12.10 female
hatchling
Oreocryptophis porphyraceus laticinctus WC ( Cameron Highlands) female
2007.12.22 female
after first shed
male(right)
& female(left)
2008.02.22
juvnile 2005.11.15 2006.03.27 2006.03.27 2007.01.07
Oreocryptophis porphyraceus laticinctus WC ( Cameron Highlands) male
baby 2007.01.07
Oreocryptophis porphyraceus laticinctus Breeding2008
 ■参考文献/reference
 A Monograph of the Colubrid Snakes of the Genus Elaphe FITZINGER
 Reptilia No56 de( 2006)
(LastUpdate:(2009/02/10))
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