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2006/05/02

 ふとした偶然で「どうぶつと動物園」の最新号を入手したので、ぱらぱらと読んでみました。僕は買ってしまいましたが、端的に言って買う程ではないでしょう(ちょっと辛辣かもしれませんが、此を読んで買ってしまう人が出たら、その方に悪いので。哺乳類の方に興味があるなら別ですが)。

 取り敢えず他の分野は分からないのでヤドクガエルの話題だけ此処に書きます。

 全体的には一読をお奨めするほどでもないのですが、「ヤドクガエルの動きが鈍くなり、前足を折りたたんで臥せるような仕草を見せ、数日餌を食べないで死ぬという現象が起きた際に、解剖してみたら、内臓から2.5mm〜4mmの小石が複数見つかった」という記述には少し興味を引かれました(文中ままではなく、内容を僕が要約)。

 ふーむ、それが本当に直接要因かは分かりませんが(死亡個体が少なくないようなので、そもそもそれ以外の問題がある可能性が捨てきれません)、小石が原因だとしたら腸閉塞か何かなのですかね?(写真とかあれば良かったんですが………)
 ヤドクガエルの何の種類なのかは書かれていなかったので分かりませんが、前後の文脈から推察出来るかぎりでは、マダラかアイゾメでしょうか。

 僕が飼育していて、こういう現象は起きた事がありません。理由は当然ながら、2.5mm〜4mmの、小石であるとか、2.5mmのほうは砂だと思いますが、そういうものを床材に使った事がないからでしょう。

 今までに床材に腐葉土や黒土や色々なものを試してみましたが、砂のようなつぶつぶしたものを100%ってのは試した事がありません。いや、混ぜる中には使った事があるのですが、その比率はかなり少量でしたから、問題なかったのかな。土――というか、泥?と一緒に入っている砂は土壌に付着しているので、そうそう簡単にはカエルの口には入らないのかもしれませんな。想像の域を出ませんが。

 余談ですが、土壌の配合を考えつつも、最善のものが何であるのかはまだ探求の中途ですが、配合の素材として、砂は大夫前に使うのを止めてしまいました。水捌けを考えて混ぜるのに3mmほどの小さい軽石を使っていたこともありましたが、積層の中層のみの話で、一番上にはやはり使っていません。ん〜、たぶん、田砂あたりなら混ぜても問題がなさそうな気もしますね、確信はありませんが。

 この飲み込んだ砂か小石というのは、写真を見るかぎり、何かしらの熱帯魚用の底砂のようです。ん〜………中型種で2.5mmということは、小型種には田砂も致命的になるのかもしれませんな。大丈夫かどうか、試す気はしませんが………。

 一度、現地の環境というか、土壌を調べてみたいものです。まぁ、棲息地を思い浮かべるに、砂礫がなさそうな場所ばかりにいるような気はしますどね、ヤドクガエルって。でも、実際に見た訳でも、そういう調べを見たこともないですからね………


 田砂であるとか、大磯であるとか、熱帯魚用の底砂の何かしらををヤドクガエルの床材に推奨したことはないし、推奨している文章を読んだ記憶もないのですが、かといって禁止している文章を見た事があるかと問われればなかった気もします。まぁ、カエルとかカメとかで砂とか小石食べるとなんとかかんとかってのは耳にしたことがある気がしますが………

 そんなわけで、一応、このサイトでは、「ヤドクガエルの床材に、口に入る小さい砂とか小石とかを使うと死ぬことがある」という情報を端書きとして載せておこうかと思ったわけです。

 なんで今回論調が微妙かというと………う〜ん、いや、上野動物園では100%砂というか、小石というか、そういう環境で飼育していたようなのですが………その、なんと言うか、そういう環境で飼育しているというヤドクガエルキーパーを他に知らなかったので………これ書いても、「いや、そんなので飼育しないから」と言われて終わりかなぁとか思ってしまったのです。
 配合で混ぜる分には、あまり問題ないと思うのですよねぇ………理由は、僕のところで問題起こったことないような気がする、ぐらいしかないのですが。

 言われてみれば、そんなので飼育しちゃダメと言われたことはないけれど………………僕も、偶然使ったことがなかっただけなのか、どうなのか………う〜ん………なんか、似合わなさそうだから、そんなのではやっぱり飼育しないとは思うのですが………

 そんなわけで、このお話は、なんか役立つ飼育情報!というのとなんかちょっと違う気がするなぁとか思うのです。むぅ、この何とも云えない微妙な気分みたいな違和感みたいのは、何なのだろう………

2006/05/03

 休日はまさしく休息の為にあるのであり、ああ、今日はじっくり倒れられる〜、わ〜い、とか思う今日この頃なのです。…………え? 休日の意味合いがちがう? そんな馬鹿な。休日は、寝転がって休む日だから休日というのではないのですか? <微妙に間違った意見


 色合い優先で撮影。舌は出さないで欲しかったかな………とか思わないでもないですが、こっちの思惑通りに動かないのがこの辺の連中というもの。まぁ、好き勝手に生きるのがよいのです、蛇なれば。それでこそ地を這うモノたちの王というもの、ですしね?(笑

 そんな訳で、最近は漢字と神話伝承を中心に再読しつつ渉猟中。特に生物と絡まる部分を。今までも読んでなかったわけではないですが、より意識的に重点的に。別に何に役立つ訳でもないですが(苦笑)

 う〜ん、にしても、この辺は金と時間が掛かりますな。自然、多くを併読せねばならないから………とはいえ、買ったならば、抄読するわけではなく、その本は全部読むわけですし……無論、古い本などは金が流石に続きませんから、図書館やら色々頼る時は頼りますけど、その場合は時間がかかるわけで。カバンが重いったらない。

 電子図書館は素晴らしいですが、やはり大量に読む上では厳しいなぁ。やはり、本ではないですし。ディスプレイをRDT211Hにしてなかったら、迚もじゃないですが目が耐えられません。というか、前は二時間も読んだら目が痛くて堪らなくなってたので、これは間違いない気がします。いやホントに………。
 四時間読み続けても平気なのは流石というべきか。いや、本来ディスプレイをそんな長時間見るのはどんなディスプレイであれ良くないとは思いますが(苦笑) ちなみに前のというのは、195Vです。

 残念ながらもう生産してないようで、さらにいうと後継機はないようですが………買い換え時どうしよっかなぁ………まぁ、あと数年は先の話でしょうけども………。

2006/05/04

 大概の事に、「趣味だから」と返答すると大概のことには納得してもらえるかも!とか考えました(他にも宗教上の理由です、というものがありますが、これは微妙に洒落だと分かって貰えずに信じられる危険があるので使い所が難しいのです)。

「なんでそんなに本を沢山読むわけ?」
「趣味だからさ」最早趣味と呼べぬレベルかもですが

「なんで肉を食べないの?」
「そういう趣味なんだ」嗜好ではあります。最近さらに食べなくなりましたね

「なんで良く倒れるの?」
「趣味で倒れているんだよ」趣味だったのか

「なんであまり食事をしないの?」
「趣味さ」欲求があまりないのです

「なんでサイトやってるの?」
「趣味かな?」ホント、なんでやってんでしょう?

「最近サイトの更新をよくサボるね? っていうかメインコンテンツ更新してなくない?」
「そーゆー趣味でして」

 …………最後のはちょっと無理かな。<最後のだけか?

2006/05/05

 …………( ̄_ ̄)


 ………………( ̄〜 ̄)


 …………………( ̄◇ ̄).oO←えくとぷらずむ?

 …………え〜、今晩和、よい天気ですね。僕の頭の中が。



 今日の話は既にオチを知ってる人がねぇ、いるかもしれないけどもね。っていうか、僕は出来ればこの事は人には言わずに封印しておきたかったところなんだけども!!!!!

 でもね、彼がサイトで公表してしまったから、僕もひじょーにアレだけど書きますよ!


 目指せ! ボールパイソン繁殖! 輝ける第一回!


 事の始まりは去年のいつ頃か忘れましたが、夏前ぐらいだったか後ぐらいだったかと思います。前述の彼(此処ではAさんとしましょうかね)のところにいるボールパイソンがですね、11年目にしてなんか綺麗になったねぇ………ということもあったのですよ。んで、僕のところのボールパイソンももうかれこれ数年飼育してるし、そろそろ殖やしてもよいかなァ、とか思ったわけです。折角のWCだし、殖やさないと勿体ないじゃないですか。

 んで、うちには三匹ほどいるわけですね。ただ、雌雄とか調べた事なかったんで、どれが雄でどれが雌かよくわからんかったのですが、Aさんのところのはなんでも雄らしい。パイソンの見分け方はよく分からないなぁ………プローブを挿した経験もないし………まぁ、知り合いに見て貰うついでに、遣り方教えてもらおうかな〜、とか思っていたのでありました。いや〜、もうナミヘビは幾らでも挿した事あるんだけど、ボア・パイソンはないわけ。コーンやナメラなら尻尾見ればだいたい分かるし、スジオならば上から見てもかなりの確率で分かるし、種類によっては横顔で分かるのだけれど、ボア・パイソンはヨクワカラン。

 ただ、そーゆーのに詳しい知り合いのところに運ぶにはボールパイソンは重い(僕の中では)。運ぶのやだな………疲れてるし………とか思って、なんだかんだで見て貰うのを見送りにしていたのです。かれこれしてる間にボール持っていくかい?という話になり―――まだ調べてはいなかったのですが、自分で見た感じ本で見たのと比べてみると雌かな?と思っている個体が一匹いたので、まぁ、此奴が雌っぽいし、取り敢えず借りよう………と思ったのでありました。見た感じ尻尾のところ微妙に違うから、どれかは雌だろうとか思ったのですね。雌じゃない方が雄だろう、と。

 それで、まぁじゃ、持ってきてくださいよ、とお願いしたのです。ブリーディング・ローンとゆーやつです。

 で、知り合いのところで見て貰うのは段々先送りにしていて、時はすぎ。Aさんの個体を受け取ったのでした。
 それを受け取って持って帰る間にも、持っていくのにはやはりボールは重い………やっぱり自分で調べてみよう………とか考えたのです。んで、自分で見た感じ本で見たのと比べてみると雌かな?と思っている個体がいて、よし、じゃぁ此に当ててみよう、とか考えたのでした。

 一通りボールパイソンのブリーディングに関しては調べておりまして、方法論はだいたい分かっていたのですが、まぁ何しろ始めてですから、遣ってみなくては始まらない。

 まずは感覚を掴んでみるのが目的ですから、一通り全個体にクーリング処理を施してみます。どうせ冬にはあまり食べなくなるボールですしね。

 で、餌抜きからクーリング処理、それから雨期再現と温度上昇を行い、発情を促します。まぁこの辺の方法論は国内他のサイトの方が詳しいので割愛です。僕だってそっち見たり本読んだ程度ですから(苦笑)

 で、個体を変えつつ挑戦すること二度目にして………



 交尾を確認。やー、どうやらウチのは雌だったんだな、やっぱり、とか思いつつ写真をぱちり(これは去年の十一月にも出したやつねー)。

 (…………今から思うと、というか、結果が分かってから写真を見直すと、「…………ああ、確かに」とか思うね………)こほん。


 そして、交尾が確認出来たので今回はワンペアでよいか、ということで同じ個体で何度か同居と別居を繰り返すことにしました。数ヶ月してから、Aさんには個体を返却し、僕は僕で、家の個体にばくばくと餌を与えてることにしました。


 そして幾星霜………いやぁ、なかなか産まない。交尾した頃合いから考えたら、そろそろ産んでもよいんじゃないの?とか思うこと数ヶ月!

 産卵前になったらあまり餌はやらない方がよいという事なので、三月頃からは大きいのではなく小さい餌(それでもマウスのアダルトだけれども)を与えるのに切り替えていたのですが、それでも気にせずにばくばく食べるので、「産卵前になったら食べなくなるのに、なんで食べるのかなァ………???」と思いつつさらに二ヶ月………今月の頭に脱皮前になったので、「いよいよだっぴしたら産むのか!?」と期待したのでありました。




 そしたら、ついに今日産みました!!!!




 どどーん。



 よっしゃ!やった〜〜〜!




 …………いや、まぁ、産んだのはAさんのところでですけどね。


 …

 ………

 …………

 ………………

 ……………………いやまて、皆まで言うな。分かる。分かるとも! それはギャグでやってんのか?っていう感じですともさ!

 僕自身もナミヘビでそんなことやったという話があったら信憑性を疑うってか呆れると思う!

 いやぁ………でも、此なんていうかマジなんですよ………だからこそ開いた口がふさがらないんですけども………

 僕はですね………うちにいるのがずっと雌だと思ってたわけ………だって交尾してたわけだし、異性なのは間違いない! もし同性だったら寧ろ怖いじゃないですか! だからさぁ、なんで産まないのかなぁ…………ってかいつまで食べるのかなぁ………う〜ん、掛かってなかったのかなぁ…………と考えた!


 そりゃ産むわけないよ。だってなんですもの………そしてAさんの方の個体が雌でしたという…………

 ………………いやまぁ、確かに交尾をしていたのは間違いなかったようですし、僕のブリーディングのスケジュールとか手法は間違ってないということが確認はされました(というか、それを書いた人の記事が正しいとゆーことが確認されましたね。そして上手に真似れてのは確かだ)

 それは確認されたけど、そもそも根本的な部分で僕はダメだということも確認されてしまったような。


 …………全国のボールパイソン・マニアの皆様、ごめんなさい………ひ、ひらにご容赦をっっっっ!!(怖くて知り合いにしゃべれません。ってか見てませんよーに………SさんとかGさんとかSさんとか!<先日の話を聞くかぎりほぼ毎日見てるようですが

 …………_| ̄|○ ごめんなさいごめんなさいごめんなさい.....

 ……………_| ̄|○ 悪気はなかったとです.....

 ………………_| ̄|○ それなりに真面目にやってたのです.................雌雄を調べる以外は

 …………………_| ̄|○ 雌雄はやっぱりプローブで調べなきゃダメだね……



 ボア・パイソンへのプローブの挿し方もマスターしよう…………と思った或る春の日のことでありましたとさ。






 …………ところで、此が孵化したら、殖やしたのって、僕なんですかね、それともAさんなんですかね?(孵化したら、図らずもこんな命題を体現した個体が産まれる事になるなぁ(汗))


2006/05/06


 先月出したやつ(実は交尾している)

 さてさて唐突ですが始めますよ?

 サキシマスジオの繁殖に関する端書き(2006版α)

 参照:
http://2style.jp/carmine/talklog2005/0511.htm#051103

 まず、1104にあるように、切開によって取り出したサキシマスジオのその後ですが、皮膚の質感が弱いままで成長が進みませんでした。

 順を追って説明しますと、最初の脱皮が行われないという時点でもうおかしい(普通に出てきた方は普通に脱いだからそっちはもう無視!)

 二週間を経過した時点で、脱皮不全のようなものだろうか?と思ったのですが、確かに脱皮不全のように皮膚がカサついているとはいえ、鱗自体の形成が未熟な感じがあります。まだ切開して取り出したのだから、そんなものかな?

 当然ながら最初から餌付くということはなく、環境としてかなり色々なものを用意したのですが(具体的にいうと椰子殻の土壌をベースに、半分は黒土と腐葉土のベースにシェルターを用意したもので、中央部分に石を配し、其処にバスキングスポットを設置)、落ち着くという事もなく、自分からは食べなかった。
 二十日間が経過した時点で、先ずはビタミンと必須アミノ酸を含んだ溶液を経口でまず投与。数日後、排尿のようなものが確認されたので、次にピンクマウスを液状に擂り潰したものに、幾つかの吸収し易い栄養素を体重比で添加し、ドレーンで経口投与。消化管は廻っていたようで、数日後には排便と排尿が確認された。

 その後は段々と擂り潰した状態から形が崩れた状態、強制給餌とシフト。二ヶ月が経過して、消化管は廻っているようなのだけれども、脱皮の兆候は相変わらずなし。皮膚がそもそも健康なそれよりもかさついていて弱い。というか、薄いというか………?

 その後も状態を見つつ、強制給餌と餌付けと観察を根気よく繰り返し、廻り巡って今年の三月。一度も脱皮することなく、ある日、事切れて死んでいるのを発見したのでありました。


 余談ですが、普通に出てきた方は餌付いて普通に生きてます。<一応重要?

 この差はなんなのか………それを解き明かしたならば! というか解き明かさなくては!(下がってるテンションを一生懸命上げてるところです)


 そんな訳で、そうだと聞いてはいた話ではありますが、切開したところで、死ぬヤツは容赦なく果断なく死にますな。
 死なないヤツは出てくるヤツというか。出てきたやつは死なないようです。脱皮するし<この事に感動すら覚えるという時点でサキシマスジオさんは恐ろしい…
 死籠もりで死ぬのは、出てこられないから死ぬのではなくて、まぁどうも成長に不具合があって死ぬ連中であるらしい。まぁ教えてもらった通りですが。
 じゃぁ、なんでこの時点まで発生するのか………それはまだ謎なわけでー。そしてその割合が多すぎるのが問題なわけで………


 此処までの纏め(去年のから引用して加筆)

記録/石垣島個体群の場合の最近のはなし<島物はロカリティにこだわるべし〜。

・2002年以前、???(そもそも交尾が成功してなかった。確か)
・2003年、有精卵を得られず
・2004年、産卵するが、孵卵九十日弱で、二個中二個死亡。
・2005年、四個と二個を得る(二匹の雌から)。四個中二個孵化、二個死亡。二個は後死亡(死籠もり)二匹のうち自力で孵化したほうは生存、自力で孵化しなかった方は後に死亡。

・僕以外の場所でも、死籠もりは多いと聞く
・持ち腹で殖えると、なんか普通に成長するのが多い
・持ち腹の卵の殻と我が家の卵の殻を比較すると、我が家のほうが1.3-1.5倍ぐらい”分厚い”(この辺は今年の卵の殻で詳しく調べる予定。持ち腹の西表産の卵の殻は保存してあるので)。
 但し、これは石垣島産と西表島産の違いによるものである可能性もある(僕は石垣島のものしか殖やしていないので卵の差はまだ分からない)

・孵化環境の見直しについて

 →多湿(2004)環境で失敗。

 大きい(40cm)プラケースにバーミキュライト、ヤシガラ土に等量の水を加えた上に置き、上に水苔を緩く絞ったものを敷き詰め被せ、ハエ侵入防止シートを挟み蓋。定期的に水苔に霧吹き環境。
 同年、同じ環境(大型プラケであり、並べて孵化させた)のタイワンスジオは総て孵化(特定外来になりましたからもう殖やせませんがね……フフフフフ)

 →この年の失敗から、多湿過ぎて溺れたのだろうか?(そこまで濡らさなかったんだけど) と考え、2005年はやや湿度を控えめにする。
 床材は今年はパーライト、卵の七割を埋める感じで、上に去年よりやや強めに絞った水苔を敷き詰め、定期的に取り出し水を加え絞り、戻す作業をする。(パーライトにも適度に水を加える。だいたい底は常に濡れてるぐらいに)。
 同じ環境で、カナンスジオの卵は総て孵化(七個中七個孵化)。
 サキシマスジオ(石垣島)は、四個中二個死亡。孵化環境に要因があるとすると、南方系と北方系の違いが想定されるが、マレーとかは同じような環境で孵化したし……???

・孵化期間が長すぎるのでは、という可能性は2004年の時点で想定された。
 理由は、前回は90日以上を要したから。
 とはいえ、サキシマスジオはスジオの中でも群を抜いて大きな卵で大きなサイズで孵化する為、80-90日でも長すぎるとは思われない(卵の栄養価が下がって死亡ということは、卵黄が残っているにも関わらず死亡する例からないと思われる)。
 他のスジオでも、例えばカナンスジオで80余日で孵化した個体に問題は生じない。

 とはいえ可能性は否定出来なかった為、2005年は27-28度程度で孵卵(但し、夜間は26℃とかになってた日もあったと思う)。
 約80日で孵化。成長度合いからして長すぎるとも思えないし、これ以上の温度、29-30度にするのは危険な気がするが、28℃で昼夜の温度を固定することは可能なので、まだ余地が残されていると言えないこともない(孵卵器の制作が急務。とはいえ、今までにプラケで問題が起こったこともなかったのだけども………部屋暖房ですし)。
 とはいえ、卵であっても、緩やかな昼夜のリズムは必要だろうと僕は思うのだけれども……

 →持ち腹の卵で、ほぼ密閉状態の孵卵設備(定期的に開けて空気入れ替え)で100%孵化したらしい。孵卵に要した時間もほぼ同じ。→孵化日数が長すぎるのでは、という懸念は、それが決定要因ではないように思われる。

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 以上が2005年までに得られた見解。此らから2005の時点で知人などにどゆことかねぇ?と訊ねて智慧を拝借したところ、

・卵の段階での問題
・雌親を寝かせる温度、サイクル等に問題があるのでは(持ち腹だと孵化率がよいことから。但し、持ち腹の卵が産まれた時期を考えると、サイクル自体には問題はなさそうである)。

・他のスジオに比べ群を抜いて多湿の環境を要するというケースも想定されなくはないが、それが主要因ではないと思う(もしそうならば、僕のところだけで孵化率が悪い筈だから……)。

・南方系に属するものの、サキシマスジオは現時点で13-8℃で寝かせているが(一番寒い時で、通常は13-10℃程度だと思うけど)、此が低すぎるか、リズム的に寝かす期間の90日では長すぎるのかもしれない。昼夜の光源周期(現時点ではタイマー制御)を、もっと沖縄のそれと連動させるべきなのか………

・抱卵時期に雌に与える餌に問題があるのでは?

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 と、言うわけで2006サキシマスジオ対策委員会(委員が何人いるかは不明である)は何を考えたか。
 取り敢えず、問題は雄ではなく、卵、ひいては雌にあるとの仮定を立ててみた。

1、温度をで四ヶ月間寝かす個体と、殆ど寝かさずに光源周期と湿度変化と餌を減らす(但し零にするわけではない)個体に分けた。

 雌A : 11-8°で四ヶ月間寝かす
 雌B : 22-20°で四ヶ月間。光源周期は石垣島のを参考に調整。餌は時折ピンクマウスのLを適宜与えたり。とはいえ、1-2月はほぼ抜いてたような

 此に当てる雄は同一のものを使う。

 雄A : 11-8°で四ヶ月間寝かす。
 雄B : 22-20°で四ヶ月間。光源周期は石垣島のを参考に調整。餌は時折ピンクマウスのLを適宜与えたり。とはいえ、1-2月はほぼ抜いてたような

 此により、寝かす温度を下げすぎている事に問題の要因があるとしたら、雌Bに関しては問題なく孵化する筈である。
 (敢えて言う必要はないかもしれないが、上記の温度はスジオを寝かす温度としては至極普通の温度であり、台湾だろうと(今はもう殖やしていないが(遠い目)、カナンだろうと、タイリクだろうとマレーだろうと、この温度で発情するし産卵するし孵化する。問題なく。加えていうとコーンスネークとかもこの辺の温度だが問題は起こらない〜

2、餌の質を変える

 色々食べているサキシマスジオさんの食生活を考慮して、「マウスだけ食べて健康な卵なんか産めるわけないでしょう!? わたくしをなんだと思っているのですか!」と怒られているのではないか、と推察してみる(推察したのは僕ではないが)。

 そこで、マウスだけではなく色々と与えてみる。具体的にいうと現地で食べてるかもしれないカエルに準じるものとか蜥蜴に準じるものとか魚?に準じるものとか。まぁ、安全なところをね?

 但し、此処はビビリな僕であるので、雌Bに関しては餌は変更しない。そもそも変動させる項目は一つにしておかないと、何が原因か分からなくなるし?


 もしも、Aのみが成功したならば、繁殖に際して餌を考慮しなくてはいけないという事になりそう。ただ、他亜種に比べてサキシマスジオだけがそうだという結論が出たら、それはそれでびっくりかもしれない、という気はしている(苦笑)

 もしBのみが成功した場合、これは寝かす温度にのみ問題があったことになる(去年と餌は同じなのだから)。雌雄で寝かす温度が違うというのは変だから、そうなったら雄も調整して、最適の冬眠温度を探し出さないといけない………のかな? 取り敢えず現地でどんな場所で冬眠してるのか、というのが分かればその場所にデータロガーでも設置して、データが採れるんですが………気温から推測するって手も勿論あるのですが、どんな場所で冬眠してるのかも分からなきゃ、推測も難しいし………

 問題はAもBも両方が失敗した場合だが、この場合は寝かす温度のみが失敗の原因ではないし、餌のみが失敗の原因ではない、ということになる。ので、来年の課題として、温度を変えた状態で更に餌を工夫したもので再挑戦して、調べていくしかない。

 AもBも成功する、なんて事になったら、もうなんか、それはそれで嬉しいのだけれど(苦笑)

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 さて、そんな訳で、昨夜、雌B×雄Aの交尾を確認しました。雌を寝かせてなかったので難しいかな?と思ったのですが脱皮のタイミングとかも悪くなくて、上手く掛かってくれたようです。

 掛かったからこそ、此を書いているのですけどもね(笑)

 意外に、そんなに寝かさなくても掛かるのか?と思われるかもしれません。ただ、僕の記憶では雌は覚えてませんが、雄はしっかり寝かさないと遣る気を起こしてくれない筈だったので、今回雄Bというのも試すにあたって用意してみたのです(これも石垣産)。

 この雄Bは、殆ど発情らしい発情を見せてません。ひょっとしたら湿度変化などで促進出来るかもしれないので、もう暫く色々遣って発情するかどうか見てみるつもりですが、寝かせた雄に比べて遣る気は天地雲泥の差。上の寝かす温度が正しいかは別にして、少なくとも20°を切るぐらいには寝かしたほうがいいかもですね。

 そんな訳で、結論が出るのは――――今年の卵が無事に産まれて孵化してからなので、たぶん此から六十〜七十日後と、さらにそこから六十日後の事ではないかと思いますよ?(苦笑)


 …………うーむ、まぁ、アレだ………先は長いなァ………今年も失敗だったら、更に来年があるのだし………まぁ、気長にやりますけども…………………こうして書くと、長いなぁ………(遠い目)



2006/05/09

 あっさり風邪引いてますよ! 春先は此だから恐ろしい………!
 或いは、GW連続読書耐久競争に参加したせいかもしれません。主催は僕で参加してたのも僕だけですが。

 睡眠時間はなるべくなら四時間半はとったほうがよいようだ、ということですな………四時間と四時間半の間に何かがあるようです。


 星を見たい気分だったので、銀河鉄道の夜を読みかえしていたのですが――宮沢賢治のは、全集を一度一通り読んだのですが、版元により漢字の使い方が違ったりするので、この辺も調べようかな、という気になっています。
 ところで、銀河鉄道の夜には、蠍が燃えて夜の闇を照らす赤い火になったという話が書かれていますが、これは何かそういう伝承があるのでしょうか。それとも、賢治の創作ですかね………ん〜、星座の伝承はな………何処ら辺から調べる可きなのか………う〜ん………


 そんな感じで本を読むのにかまけていたら、すっかりハエの仕込みを忘れていたということで、現在我が家の培養器の数が非常に拙いことになっています。う〜む………やばいな(汗)

 余談ですが、僕は培養器を一週間に一度しか洗いません。溜めて一気に洗う作戦です。どうせ、色々な棚を作るにしても温度の関係があるから一番下が開くじゃないですか。だから、ハエが出なくなったものを其処に溜めておき、一週間ごとに洗う訳です。洗ったヤツは駕籠にいれておき、今度は一番上の段に。其処からケースを取り出していく。

 当然、ケースの数は多く必要になるわけで、その辺は無駄なのかもしれませんが、僕のスタイルではこの方式が楽かな、と思っているので。
 ちなみに、土曜日の夜に洗う予定のケースをずらりと並べ、其処にぬるま湯を流し込んでおき、翌日起きたら洗います。水に漬けてあるかどうかで全然変わってくるのは自明でしょう。此の方式だと、土曜日の夜には誰よりも遅く寝て、日曜日の朝には誰よりも早く起きれば、ハエの培養器を家族に見られる心配がありません。見えない所にあるのなら、あまり文句は出ないものですから。

 …………夏に向かい、匂いがやや気になる今日この頃です。う〜ん、まぁ、上手くやれば刺激の匂いはしないのですが、やはり微妙に独特の匂いは残らざるを得ないわけで………その辺を一気に解決出来たら完璧なのですがね………


 ゴラピンさん。此奴らは脚の色がピンクのうちから飼育したいなと思うのです(苦笑)

2006/05/11

 先日、砂糖を買い忘れ、取り敢えず食品保存場所を漁ってたら出てきた氷砂糖で培地を作ってみたのですが、なんか増え具合が普段と違う気が………特にキイロショウジョウバエの増え方が違います。つまるところ悪い意味で。なんか微妙に増えづらいような………本当に僅かな差なのですが………(でも、総体的に5%程度も下がれば明らかに減ったと感じられますからね)

 …………………なんででしょう?????? 

 確かに普段使っているのは上白糖で、グラニュー糖ではないのですが。
 転化糖の含有率だってそんなに違わない筈ですが………やはり、何かしらあるのでしょうか。謎です。

 というか、加熱する時点で同じようなものなのではないのでしょうか。なんかヨクワカランけど、酵母とかコーンミールとか酸性っぽいしテキトウに転化してるんだろうと思ってたんですが………←全く培地の原理を理解していないことがよく分かる発言。ええ、分かってませんが?<開き直りよった!

 まぁ………氷砂糖は使い切ってしまったし、上白糖を買ってきたので、この問題は直ぐに検討するつもりはないのですが。
 ただ、ちょこっとした違いで、やっぱり結構差が出てくるものだな、と当たり前のことにちょっと驚いた今日この頃なのでした。

 僕は現在の調理培地で繁殖まで持って行けているので、それを敢えて変更する必要性は感じていないのですが(=めんどくさい)、まぁ、パーフェクトなのかどうかも分からないし、やはり色々なものを試してみる事も一つの楽しみ方だと思うのです。簡易培地のレシピはまだ未完成ですしね………まぁ、遣る気はあるのですが、最近色々あって、調べる作業とか疲れるのでお休み中なのですよね。夜な夜なやった時期もあったのです。

 なんていうんですか、夜中にこう、家族の目から逃れるようにこっそりとキッチンに立ってですね。
 いろいろな糖類や穀類やら違うメーカーの酵母やらを電子天秤で計りつつ配合を変えてみたりして、鍋でぐるぐると培地を仕込みながら、これでよりよい培地になるかもしれぬ、と怪しげな錬金術師っぽい気分でフフフフと口元に悪役っぽい笑みを浮かべてガラス棒でぐるぐるとかき混ぜるわけです。普段殖やすのとは違う小さめのポリプロピレン容器を並べて、それぞれに付箋を貼り付けてノートにそれぞれのレシピを書き留めつつ、同じぐらいの数のハエを中に仕込んでどれが一番殖えてる感じか、電子天秤の精密なやつで殖えたハエのグラムから大凡を算出し――――

 ………………あれ?

 おかしいな………なんか、すごく詰まらない事をしているような気分になってきました………僕は、そんな作業の何処に面白さを見出してるんでしょうか………???<訊くなよ


 この辺もトレハロースが好きなのかな。
 余談ですが、ゴニも食べますね、このへん。ピンセットで与えなきゃいけませんけども。ただ、幅広いので、微妙に食べづらそうだ……

2006/05/13

 ヤドクガエルのケージにカビ発生源があるのはよろしくないかと>私信

 さてさて、ちょっと二日か三日ほど出掛けて来ます。ザゼンソウ見たかったんだけどな〜、もう時期が終わってしまったから、見られませんかね。残念。

 なんかユカイなものでも撮影して、此処でのネタにしないといけませんね(苦笑)


トバゴ島にいるやつらしい。はてさて、此奴の正体は如何に…………って、いかん、脱皮殻捨ててしまったぞ………
…………まぁ次の脱皮を待ちますか………たぶんスリナムにいるヤツと同じ種類だとは思うのだけど、島モノだけに微妙に違う可能性もあるようなないような………?

2006/05/15

 そんな訳で電車に揺られふらふらと、群馬でアカギと麻雀………じゃなくて、赤城山でハチロクとバトル………でもなくて。
 普通に山で水芭蕉とか見てました。



 何というか………気温が3℃とか出てたんですが………(遠い目)
 多少温かい恰好していって良かった………ズボンは春用でしたが。

 もともとはザゼンソウを見に行くような積もりだったのですが、予定が二週間ズレたこともあり、あっさり咲いてないだろ、みたいなことも色々あって今回は見られませんでした。………最初の最初は四月頃に桜を見に行くつもりだったのが、伸びたのですよね。その後はカタクリを見たかったんですが、これも時期が合わず、ザゼンソウになり、此処で更にまた用事が入って行けず、結局先日行ったのですが…………

 …………うむ、大概の花の見頃は終わってましたよ………チューリップとか藤とか藤とか藤とか。

 でもまぁ、水芭蕉みたのでいいや………なんだかんだで、水芭蕉の実物を見るの初めてですし。
 その後はぼやぼやとシダを歩きがてら探したのですが、今ひとつ、びびっと来るものが無かったです。



 此方は吹割の滝というところ。ちなみに大した距離でもないのにあっさり息切れし、「やばい………これは屋久島に登った時よりも明らかに体力ががた落ちしている………(汗)」という事を実感したとか。まぁ、当たり前ではありますが。この辺は気長に調整しよう………


 此方でもあまり気に入ったシダは見当たらなかったので(シダ自体はあったけど)、今回は見送り。まぁ、シダを探しに行った訳ではなくて、花見遊山のついでにシダを探してみただけなのですが………

 他にはニホントカゲを見付けたので捕まえてみたり、ニホンカナヘビを捕まえてみたり、ヤマアカガエルを見付けたりしたのですが、ジムグリとかは見当たらなかったですな。
 ニホントカゲはちょっと気になったけど、我が家で飼育しているのと産地が違ったこともあり逃がしたので、今回は取り立てて何も捕獲も採集もせずに戻ってきた事になります。…………まぁ、そもそも花見遊山であり、生物採集に行ったのでもないのですが(苦笑)


 今度、タゴガエルとかを探しに行きたいですね……しかし、今回戻ってみたところ躰がかなり怠いので、暫くは休みますけれど(笑)

2006/05/16

 バハラットにやたら威嚇されるんですが、アレはそういう荒い蛇なんでしょうか………威嚇と言うか、アカラサマにアタックを仕掛けて来るようになったような…………………まぁ、健康なら、それはそれでいいか。とか思いつつ、こんばんわ。

 そんなことが気になったので、アルファベット七番目の人に尋ねてみたところ、アレはやはりそういう風に荒い蛇だそうで………僕はトランスペコスに近いイメージがあったので、比較的穏やかなのかなぁと思ってました………洋書でも神経質とかそういう事は書いてあったけど、アグレッシブとかそういう表現はなかったし………写真でも、威嚇してる写真なんか見たこと無かったし。でも、ヤツらはナメラな感じで見事に威嚇しますね………
 ↓常時こんなかんじ?


Bogertophis rosaliae 舌を出してるので意味不明な顔になっているね………

 ………明らかに戦闘モードですよ………
 まぁ、よいのですけどね、我が家ではボールパイソンだって威嚇してくるのですから………そういえば、クスシヘビもアタックしてくるようになったなぁ………コーンスネークでも、幾つかそゆのいるし(遠い目)

 なんですかねぇ、アレですか、犬は飼われている家の中に於ける序列を見抜くと言われますが、僕は飼育してる生き物たちに「ははァん? ふっ、此奴になら勝てるな……」とか思われてるのでしょうか。だとしたら、まぁ、納得ですが(<ぇぇ!?)

 考えてみれば、ジムグリやタカサゴナメラだって荒い蛇なんだし、此奴らが荒かったとしても、あまり驚くに値しないのかもしれませんけども……

 …………ただ、一つ気付いたのですが、僕の家で”威嚇してくる”或いは”アタックしてくる”コーンスネークというのは、今ぱっと思い付く限り、「餌付き辛かった個体」であるような気がします。ピンセットから与えてあっさり食べるようなこともなく、置き餌でも食べなかったりして、環境を整えて潜れるようにしてやったりしたら食べるようになった個体ということですが。

 勿論、必ずしも全てがそうだなどと言うつもりはありませんけども……無作為な凶暴さは神経質さと臆病さの裏返し――かどうかは分かりませんが、人間のそれと近しいなら、確かにそれらは発露の仕方が違うだけで、その大本となる感情は同じものなのかもしれませんから、この関連性もあながち思考の飛躍ではないような気も………してきませんか? してこないですか。そうですか………(がっかり)

 僕のところのコーンの幾つかは、そういう、「これ餌付いてないけど」という個体を、安く譲って貰ったやつがいるわけですが、そういうのは先祖返りというか、野生下で生き抜く為の臆病さを思い出したのかもしれませんね。だから簡易レイアウトでは安心出来ないし、成長してくれば威嚇するようになるのかも。
 まぁ、そういうのも環境整えてやってほっとけば、あっさり食べるのは言うまでもないですが。大きくなれば食べるようになるものもいるようですし。……そもそも、大きくなっても普通に置き餌しか食べない蛇ばかり飼育しているので、評価基準が甘くなっているかもしれませんけども………

 全然触ってないからじゃないの?という意見もあるかもですが、全く触っていないという意味では同等なのに、その中でやはり明らかに序列が存在する理由は何処にあるのか、という考察なので、その可能性は否定されるかと。

 ま、荒いのも荒くないのも、どちらもよいのではないですかね。どちらも飼育は可能なのですから。もっとも、荒くても問題ないとはいえ、あくまでナミヘビの話ですけども………僕は腕力がないので、三メーターとか巨大かつ荒い生命体とかは、無理がありますから(苦笑) ああいうのの飼育は、技術と腕力のある人の特権なのでしょうね。



 この腹部が堪らなくステキ。こーゆ〜腹部してるのは好きですねぇ………アレとかアレとかアレとか<どれも茨の道だけど………

2006/05/18



Poecilotheria regalis CB2006

 脱皮しました。ええと、16日付で。←次の脱皮までの時間経過を記録する為のメモ
 ん、これは何令と言うのか知りませんが……卵の次が一令なら、これは………ん〜………三令……では早いかな、四令ですかね? この辺の定義が今一つ分かってません…………<調べろよ
 この頃からわらわら動きますが、あまり運動能力はありません。ポエキロ特有の形になるのは、そして高い運動能力を獲得するのは、此の次の脱皮でしょうか。洋書だと此のサイズで卵嚢から出てきてるのを見た記憶があるのですが――ウサンバラだと、此の次のサイズなんですよね。まぁ場合によりけりなのかな。人工孵化にしてしまうから、分からないのですよね。ウサンバラは、放置して孵化するの待ったから知っているのですが(笑)

 おそらく数は六十前後かな………案外多かったようです。この動きがトロい段階で分けると楽なので、躰が固まって黒くなってきたら、個別容器に移動していこうかな。

 ふむ、前回のが検証とかしたせいで、結局手元にあまり残っていないので(雄にね…いや、皆までいうまい……w)、幾つか雌個体が欲しいかな………。

 …………それにしても、僕が知る限り、今年にはレガリスがあと二つのラインで繁殖が計画されているようなのですが(笑)

 まぁ、両方ともが成功するとは限りませんけども……………う〜ん、なかなか思うところあるのですよ。やや殖えすぎとかそういうことはどうでもよくて(<よいのか)………今回のは、何処まで同一血統内でブリード出来るかの検証が出来るから、興味深いな、と思うのです。

 僕が殖やした個体を雄親にしてアウトラインの雌と掛け合わせてとった子を成長させ、僕が殖やす時に雄親として使った系統の雌個体に当てた場合、子供は問題なくとれて、それらは無事成長するのか、どうか―――

 流石に、此処は殖えると思うのですよ、問題なく(殖えるというか、殖えた後、問題なく成長し、雄が矮小化するとかそういう諸問題が起こらないことをして、殖えるという表現を使うわけですが)………ただ、それを検証したってレポートは見てないので(どっかにありそうなところがなんともいやだけど(苦笑))、知りたいところかと………。あとは、雄親が同じ系統で別個体であり、雌親が別系統である子供同士を交配した場合もどうなるのかも気になる。

 もしダメだというのが予め分かっていれば、将来、個体数の流通量が少なくて近しい系統での繁殖をするしかないが、どうしても殖やしたい種がいたときに参考になると思うのですよね。ダメだと分かっていれば可能性に賭けるような真似はしないで、速やかに成長をなるべく緩やかにするとか、親の確保に傾注するとか、何かしら他の行動にうつれるわけじゃないですか。………あんまり意味ないかな…………?

 まぁ、わざわざそんなん遣るなんて、ちょっともったいないかな〜という気がしないでもないですけど、何だかんだ言って、ポエキロは人気ないですからね………

 ………いやホントに……人気はあっても飼育はちょっと………という方も少なくないし。まぁ、無理もないことと思いますけどね。
 日本中に何人ポエキロ愛好家がいるのかは定かではないですが、三年前だか二年前だったかな、A氏が殖やした系統、去年僕が殖やしたA氏ブリードを雄親にした系統、今年予想外に殖えた前者と同じ系統、此処までで既に二百個体を超えていますからね………

 もし今年取り組もうとしているお二方が成功すれば、僕が殖やした系統を雄親にしてアウトラインの雌親を使ってもう一系統、もう一つ、これまた僕の殖やした系統の雄を使ってアウトラインの雌親(これはかなり古い系統で取り組まれるようです)の系統、それぞれの数が八十程度だったとしても、三百五十を超えるでしょう。
 どう考えても日本中のタランチュラ愛好家、その中でもポエキロ愛好家に行き渡ってしまいそうな数です………まぁ、尤も、半分は雄になるのだし、その中には一人で二十とか三十とか飼育している頭の配線が廃線になってる人間もいるだろうから、平気かもしれないけれど(苦笑)

 そんなわけで、時間を開けるならともかく、今年来年に更に子供を採ることに意義があるかどうかは微妙ですし、こういう検証やるのも一興かな、と思ったわけです。此処まで、連続して同じ種が殖える予定が立つことなど稀ですからね。新しい系統で殖やすのを取り組むなら兎も角、調べるのやらなかったら、単純に殖やさないで終わるだけなわけだし。

 此処で分かれば、他種の参考になるでしょうから、将来的に役立つでしょうし………ポエキロはタランチュラの中でも血が濃くなっているせいで特に近親交配に弱いと言われてますが――主に此は兄弟姉妹交配をさして言われているようなので、上記のような場合はどうなるのか、調べる価値はあると思うのですよ……
 例えば、ストリアータとかで、将来的にそういうケースが想定されるのですよね。予め分かっていれば、問題なく人に譲るなり出来るし、ダメだと分かっていれば、遣らないですむし。中々役立つ………ような気がするのですが。しませんか? しないですか。そうですか………

 調べるとなったら、殖やした個体にIDを振って、全て育て上げて結果を集計して結果を見なくてはならないので、恐ろしく手間の掛かる作業になるでしょう………無論、こんな作業、独りでやるのは大変っていうか無理なので、その辺は、協力を仰がないと厳しいですが……………




 …………とかなんとか言っておきながら、なんか面倒そうだから、やっぱりやるのやめようか…………とか五分も経ってないのに考えている今日この頃なのでした。

 ………ええと、ほら、あれですよ、五月病ってやつじゃないですかね?(あんたが飽きっぽくて面倒くさがり屋なのは一年中だろ、とかいう意見は、思っても心の中に秘めるだけにしておいてくださいな?)

2006/05/19



 そう言えば、本種ってGonyosomaになったみたいですけど、此ってどういう根拠なんですかね。現在主流のミトコンドリアかな……う〜ん、Gonyosomaは情報スルーしてたから……(汗)
 THE ORIENTAL COLUBRINE GENUS Coelognathus FITZINGER, 1843 AND CLASSIFICATION OF OLD AND NEW WORLD RACERS AND RATSNAKES (REPTILIA, SQUAMATA, COLUBRIDAE, COLUBRINAE) 見てたら唐突にそういう風に出てたんですが………ん〜、読み込めば分かるのかな(まだ全然読んでない)………prasinaGonyosomaに落ち着くみたいですが……まぁ、アレはワカランでもないですが………

 さっさと読まなくてはと思うのですけど………ああ、2002の方は半分ぐらいまで読みましたが、そっちではまだElaphe扱いでした。個人的にElaphe carinataが今後どうなっていくのかが気になります。それから、アオダイショウとシマヘビの位置付けがどうなるか。僕は英語が極めて苦手なんで、牛歩で読み進んでいるので、終わりはいつになることか………加えていうと、牛歩は牛歩でも、蝸牛の歩みですから(<上手いこと言ったつもりか) ………その上、最近面白い本が何冊か手に入ったので、そっちを優先しまったり………

 最近読んだ生物植物系の本の中だと、イギリス植物民族事典がお奨めでしょうか。……植物の話と言ってよいのか微妙だけれど(笑) 
 新訂《字統》、新訂《字訓》は僕の趣味ですし、そもそも此を”読む”というのは、微妙かもしれない(苦笑) ………ああ、そうそう、植物といえば、日本の植物(シダ)を入手してみました。八巻からなる日本のシダ植物図鑑なる本もあるのですが………う〜ん、アレ、図書館で目を通してみたのですが、欲しいことは欲しいけれど、懐の問題で入手の優先度は低いかもしれない(苦笑) あと国書刊行会が出してるのとか、シダは図鑑とか結構色々あるようです。
 ただ、栽培関係を探してみると、羊歯専門の書籍ってあんまり見つかってません………。図書館で何冊か借りたのを除けば、シダを楽しむぐらいしか入手出来てません。本屋での探し方が悪いのかな………図書館で借りたやつも、かなり古いから参考になるかというと微妙なところだったし……このサイトとか海外サイトもよいのが結構あるようですが、本は本で読みたいしな〜(本とネットは重なり合う部分もあるけど、基本的に補い合う関係だと思うので………)

 シダは、どの種類のどのサイズであれ、正直なところヤドクガエルのビバリウムには使い勝手が良くないと言えばそうでしょう。蛙が乗るにはちょっと柔すぎます。堅いものは大きすぎます(苦笑)
 ただ、個人的に見栄えがよいし、種類と生え方によっては、その隙間に隠れるのにもよいのではないかな、という気もしないでもない………かな? まぁ、やはりブロメリアの方が優秀なのは謂うまでもないことですが………まぁ、個人的になんかよい感じなので、色々入れてみたいなぁ、ということなのですけどね。

 上のあたりの蛇であるとか、キノボリトカゲの仲間は、ビバリウムで本格的に飼育したくて、実は結構それなりのを作っているのですが……空っぽなのが多かったりします。まぁ、植物だけのケースみたいな………電気代と蛍光灯が微妙に無駄な気がしないでもない……

 何故空っぽかといえば、僕はWCとCBは厳密にケースであるとか、中に入れる植物だとか水入れなんかのマテリアルは、別々にしているのです。ピンセットとかもそうだし、メンテナンスの時もCBとWCでは分けます。ヤドクガエルなんかだと、排水の配管も分けています(ここら辺は、まぁ、気持ちですが………勿論例外はあって、繁殖の時とかはそうですが……)。
 だから、WCに使ったケースは、CBには使えないわけです。熱湯消毒すれば可能でしょうが、まぁやらないので……。植物は、尚のこと難しいでしょう。そんなこともあり、見栄えよく作ったやつには、CBを入れたいな〜というのがあり、作ったはよいけど、空のままなわけです……WCはWCで、神経質なやつを飼育するのにビバリウム作ることはありますが………それは、CBには使わないわけで、植物もさほど豪華にはしてません。そんなわけで、作り上げて観察すると、「…………やはり、ここはCBを入れたいな………」とか思ってしまい、空っぽのままが多いのです(苦笑)

 WCとCBを分けているのは、難しい理由があるわけでもなく、単純に折角殖やしたCBが死ぬようなことがあったら冗談にならないからですけどね…………いや、数年前にあったのですよ………蛇でね……ああ……ヤドクでもありましたな…………フフフフフフフフフフフフフフフフフ<この辺の記憶を引き出すと精神に重大な毀損が生じるらしい。


 まぁ、WCは怖いとゆーお話であります。だから、冒頭のやつとかも大きいケースでわやわやと飼いたいな〜………と思っているのですが、CB化への、道のりは遠く………(苦笑)

 今暫くは、シダとか苔とか入れて、植物ケースとして楽しむとしましょう……………………………………………虚しくなんかないですよ?

2006/05/20



 柑橘類の禁断症状が出ている管理人です、今晩和。
 柑橘系の供給が現在全面的にストップしています。グレープフルーツだとかオレンジだとかですね。キンカンポンカン三宝柑あたりも好きです。今の時期ではないですが。
 別に、グレープフルーツを剥いていたら指の関節が負けて痛くなったからという理由ではなく(いや、痛くはなりましたが………グレープフルーツではなくデコポンだかなんかだった記憶が<問題はそこか?)、胃潰瘍だか胃炎だか、とにかく胃が悪いので、酸味を抑えろとのお達しなのですよ。そこまで悪いのか、僕の胃は………ひょっとして姑にしいたげられているからかしら? みのさん、どう思いますか!?<明らかに嘘と分かるボケをかますでない

 僕は柑橘系の代物が大好きで、グレープフルーツだとかオレンジだとかは、ジュースでよく飲んでたのです。ところが、胃の調子が良くないということが知れ渡ったらしく、僕がこの辺を呑もうとすると制止されてしまい、最近殆ど飲めていないのです……ビタミンを何からとれっていうのかっ。
 ジュース何が飲みたい?とか訊くくせに、この辺を飲みたいと告げると、分かった、とか返事しときながら普通に別なものが出てくる………

 まぁ、そこまではまだよいのですが、だからと言って、よく行く喫茶店でまで「フレッシュ・オレンジジュース」と注文すると、紅茶が出てくるのは許されてよいのでしょうか!!

 少し前まではグレープフルーツジュースを頼むと、「ああ、ごめんなさい、グレープジュースかと思って」とかいうボケをかまして葡萄ジュースが出ていたのですが………それに対抗してオレンジジュースにしたら、紅茶が出てくるとは。全く、何を考えているのか………其処に面白さがあればまだ許せますが(だからグレープジュースは飲んでた。三回目で出す気がないな!?と理解しましたが)、紅茶がいきなり来たら単なるミスだとはね除けますよ、僕だって? まったく、最近の日本人はユーモアに欠けるから困ったものよ………日々の潤いが足りないでありますよ。

「そんなわけで、オレンジジュースを持ってきなさい」

「あら、それ、オレンジペコだけれど?」

「…………」

 ちょっと面白かったので、敗北を認め、紅茶を飲むことにしました。果たして、紅茶とオレンジジュース、どちらの価格で請求が来るのだろう、と考えながら。





 ………文章と上の写真との関連性? いや別に、そんなものはありません(笑)

2006/05/27

 八日さぼれば、「やぁマイク? 僕の記憶では前回書いたのは日曜日なんだ。今日は今日は月曜日だから、問題ないよね?」みたいなボケが出来るなぁとか思ったんですが、其れをやると読んでる皆様が無言でブラウザの「閉じる」をクリックしてしまいそうな予感がしたので、辞めよう、と思った管理人です、今晩和。
 主に寝てました。副次的にも寝てました。医者に「病名五月病って書いてもらえません?」とお願いしたらどうなるのだろうか、とか考えながら。
 え〜、まぁ更新が大夫あいたので、いつものようにばかな話をするのも何かな、ということで、此処は有益な話を一つ致しましょう。そう、現在の時勢から必要になるであろう培養基の話でも………


 …………え? パクリ?

 いや、そんな、偶然ですヨ?

 というボケはさておき(<ネタがないからぱくりだと認めましたよ!)、バーミキュライト問題は僕は始めて知りましたですよ。むむぅ、バーミキュライトにこんな問題が!みたいな。

 確かに雲英雲英(誤字。但し微妙に当たってるかもしれないw)とふわふわと輝く粉が舞うので、これ吸い込んだら微妙だろ………みたいな気分になっていましたが。時に、きら、に雲母という漢字を充てるのをたまに見ますが、あっちはきらら、だと思います。きら、だったら雲英。きらきら、の場合は違う字でしょうが。

 そんな訳で、僕もタランチュラの項目ではバーミキュライトとか書いちゃってますが、今後バーミキュライトは推奨しない方向で(笑)

 ん、まぁ、僕自身はもう使わなくなって久しいのですが………去年からパーライトだし。
 そういえば、肺癌の量が胃癌を上回ったとか医療関係の知り合いに聞いた記憶がありますよ。まぁ、煙草を毎日吸うのと、卵孵化させる時にバーミキュライト使うのとどっちが危険?と言われると返答に窮しますけれど(笑) まぁ、こういうのは多寡で比べるものでもないですしね………然しまぁ、家系からして、僕は死ぬ時は癌だろうって感じなんで、常日頃からなるべく回避しておきたいところ………まだベニナメラ全亜種とかシュウダの色変とか極めてないのが多すぎますし! 

 余談ですが、僕は肺が極めて弱いので、煙草の煙などを同じ部屋で沢山吸い込むと、当日夜と翌日、翌々日ぐらいは肺が痛くて痛くて呼吸が浅くなります(苦笑)
 此が主な原因で、碁会所には行かなくなったんだったり。そんなこんななので、肺関連は敏感に反応しますよ〜。ナチュラル状態で気胸で苦しいのですし………そんな訳で、煙草にかぎらず、なんか煙かったり埃っぽかったりするのは、それだけで嫌いなのです。だからバーミキュライトは回避対象になりましたのです。ちなみに、線香とかもちょっと厳しめです。香道とかは問題ないですが、まぁそんなに経験もないしな………

 ああ、そうそう、タランチュラの毛ですが、此で別段呼吸困難になったことはありませんね。喘息な僕でもそうなので、あれが肺疾患の要因になるようなことはないでしょう……

 そういうのを除けば、床材への拘りはさほどないのですが、それでも最低限の拘りはあったりしまして、パームピートはスリランカ産がよいなぁと思っています。水苔はチリ産ですね。

 前はニュージーランド産を使ってた事もあるのですが、此がAAAグレードでちょっと高くて、一つランクしたのAAグレードとかいうチリ産も質的に良かったので、そちらに変えて、その後は長らくチリ産を愛用し、久しくニュージーランド産を使って居ませんでした。ところが先日、ホームセンターに行くと、普段使っているチリ産のがない。お値段据え置きで別メーカーのニュージーランド産が於いてあったので、それを購入したのですが………

 …………ニュージーランド産、品質悪くなってません? AAグレードとは思えない質の悪さなんですが………乾燥の時に上手く通気しなかったんじゃないの、みたいななんかどぶっぽい匂いがするし、色々混ざってるし………

 勿体ないから使おうかすごく迷ったのですが、折角調子を良くした蛇たちにこんなの使ったら寧ろ具合が悪くなりそうな感じすらあり。

 使うのを辞めた次第です(使うのはイヤだけど捨てるのも勿体ない………蘭に使うのもなぁ………どうしよう………)。まぁ、その後、元のメーカーから通販で購入することにしたのですが、微妙に値上がりはしました………(送料分とか)

 然しまぁ、なんか嫌な製品を使いたくはないし、しょうがないところではあるのですが。


 チリ産水苔(ピンボケなのはご愛敬です)



 微妙だった製品と言えば、CV-Mって深型のプラケがありました。アレ、良かったんですけど蓋が甘くて、使い所を限定してましたよね。

 それのマイナーチェンジ版の、飼育ケース深型 CVF-M(コバエ防止シート付き)ってのがあるのですが。

 …………リンク先の写真を見た時、思わずつっこみたくなったのは、というか、誰でもツッコミたくなると思うのですが……


「側面にスリット入ってたら、コバエ侵入防止シートとか意味ないだろ………」


 …………写真撮ってる人とか、これを受け取ってアップロードする人とか、複数の人がこの作業には携わっていると思うのですが、此に関して何か疑問を抱かなかったのでしょうか………?

 まぁ、しかし、側面スリットは非常に重要なポイントだと思うのですけどもね。通気性の面で必要でしょう。

 …………まぁ、そんなことを考えながら、入手してみたのですが、これ、写真と実物違います(苦笑)

 実物はスリット入りません………マイナーチェンジ版に伴って、金型を削るだけで変化させられるところはさせとこう!みたいな発想だったのかどうかは知りませんが………スリット無いと、通気性が微妙だと僕は思うのですが………

 まぁ、その変わりに、蓋がしっかりしました。NISSOのプラケのようなスライド式でないのがまだ残念ですが、素材が堅くなったので、ちょっとそっとで押し上げて開いたりはしないでしょう。樹上棲のボア、パイソンとかまでは知りませんが。取り敢えず、タランチュラ地中棲種、樹上棲種にはよいあんばいになったと思います。

 ただ、通気性のダウンがかなりあるので………樹上棲種に使う場合には、床材を入れた上あたりに、空気穴をあけるべきだと僕などは思いますけども………まぁ、そこまで気にしなくても平気なのかな。

 それにしても、コバエ防止侵入シートというのは、いらないのですけど、付属してないのはないのかな………
 まぁ、付属している製品しかなかったとしても、それを差し引いても、よい感じの製品であるとは思うので、樹上棲タランチュラや地中棲タランチュラ飼育者にはお勧めですよー。前のは、蓋が微妙だったけど、今回のはお奨め出来ると思われるので、こんなことをぼやいてみる今日この頃なのでありました。
 

2006/05/29



 脱皮直後。赤が鮮烈です。

 このアウラタムは雄なのですが、最終脱皮まであと二回。おそらく今年じゅうには厳しいかも………というところですね。既に二年な記憶があるのですが………

 樹上棲種なら、一年ちょっとで雄になるのとかいますが、ブラキとかアフォノとかは、雄になるのに三年半とか掛かる種類もいて、ああ、雄だなこれ!と思ってから挑戦するまでに二年三年かかるとかなると、なかなか疲れますね(苦笑)

 その末に、まぁ、去年のゲニキュのように、一週間もせずに喰われてしまうなどというのはザラなわけで。無論、喰われないようにその時点で思い付く最善手を尽くし、情報を集め、失敗から学び、次への糧としていくのではありますが………

 先日は雄なつもりで購入していたplatyommaが雌になり、驚いたりというのがありました。もう片方は多分雄ですが、これももう飼育して二年以上………もし、取り組んでいきなり喰われたら、更にまたチビから育てねばならないのでしょうし………(その保険もかねて、二匹購入したのですが………)

 他にも雌雄揃っているのはもう五種ぐらいいるのだけれど、なかなか雄が成体にならないってのもあり………また来年かなぁ〜とか思う今日この頃なのでありました。年に一種か二種は殖やせると、面白いと思うのですが………

2006/05/31


 DRACOの25はまだ出ないのですかね〜………(ぼやき)


 Chilobrachys fimbriatus

 通称インディアン・ヴァイオレット。バイオレットか、ヴァイオレットか、非常に難しい問題ですが(<そうか?)

 世間的には人名とかはヴァイオレットで、それ以外はバイオレットなんじゃないの?みたいな話を聞きました。そう言われるとそうかもしれん、とか思えるぐらい説得力はあります。

 インディアン・バイオレット………まぁ、此は此で悪くはないかな………僕がかなり好きなタランチュラの一つです。いや、やっぱりタランチュラは糸だしてなんぼだと思いません?(笑)

 それから、どうも、此奴ら広いところに入れると、チューブ状の、出入り口が二カ所から三カ所ある巣を造るのですが、個体に対して狭い(と、彼女らが認識するサイズの)場所に入れると、糸を張り巡らせるようです。Haplopelmaあたりがどんなに狭くても、先ずは掘ることを優先するのに対して、少し性質が違いますね。全然離れた属ですが、雰囲気としてはウサンバラに近いかも。ただ、ウサンバラの方が巣の作りが複雑で美しいですが………でもでも、糸の柔らかさとか質感とかしっとり感では此方の方が上な気が<なんか愈々病んだ人間っぽい事言いだしてます。

 そういえば、此方はブルーなのか、バイオレットなのかという話題は出ていないようですね。本種は僕の中ではかなり上位ランクのステキタランチュラというか、センセーショナルな存在だったんですが……… 話題性に欠けるのは、やはり最大サイズが彼方に比べてやや負けるからなんですかね〜。

 シンガポールさんの方は、なんですか、シンガポール・ブルーであるとか、シンガポール・バイオレットであるとか、色々話が分かれている訳ですが―――

 此方は、バイオレットであるか、ブルーであるかという論議は為されてません。なんか気の毒です。見た目、どっちがバイオレットか?と言えば、おそらくシンガポールさんのほうがバイオレットです。インディアン・バイオレットの方が、ブルーに近い。まぁ、今更インディアン・ブルーとか呼ぶつもりはありませんが………

 ちなみにどんぐらい紫かというと

 シンガポールさん(Cyriopagopus sp.)はこんな色合いですね。まぁ、メタリック具合というか、派手さは明らかにこっちのが上ですが………まぁ今回は色合いの違いに主眼を置いてのお話なので?

 ちなみに冒頭のインディアン・バイオレットは、一匹しか購入していないのに雌になったという希有な個体です。ただ、最近言われているのですが、僕はどうも、「雄ばかり引くんじゃなくて、雌雄が偏る」っぽい。

 例えば、オルナータは十匹ぐらい雄で、サンタイガーも十匹近くかって雄で、トリニダット・シェブロンは七匹ぐらい雄ですが、ストリアータは三匹雌だし、platyommaも雌が続いています。スミシーも三匹連続雌だし………ゴラもそうだし。


 まぁ、でも、どうせ偏るなら雌に偏って欲しいなぁと思いますがね………
 そういえば、インディアン・バイオレットは成長は早い筈なのですが、僕のところのは成長がやたら遅いです。スパイダリングから始めて、上のサイズになるのに二年掛かってるんですよね………何故だろう………まぁ、そんなに、パワー・フィーディングはしてないんですが、それにしても遅すぎるような………普通、二年あったら5cmは余裕で超えておかしくない筈なんだけどな。

 まぁ、このインディアン・バイオレットは雌だと分かったし(威嚇したところを突いてひっくり返して見た)、ペアリングの為に、もう数匹購入したいな〜とか思う今日この頃なのでありました(これで全部雌になったら笑うね)