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2006/06 目次

・REPTILIAの違い
・本の話


2006/06/01




 右側がREPTILIA Number43
 左側がREPTILIA Nr,56

 どう思われますか解説の長島さん?<誰だよ

「そのですね、一見すると同じに見えるかもしれませんが、中身は全然違うんです」


 ……や、まぁ、此はオフィシャルなわけですが………(微妙に時事ネタですね?)

 そんな訳でREPTILIA。ナンバーが違うのは、英語版の方が後に刊行され始めたからなんでしょうか。詳しい経緯は知りません。創刊号から買ってるわけじゃないし…………………DRACOの創刊号どこかにないかなぁ(遠い目)<創刊号だけないらしい

 中身が全部同じ訳ではなく、記事が違うというのは前々から知られていたことでありました。
 僕はもともとは英語版とドイツ語版を時折購入していた口なのですが、最近は独逸語版を継続して購入しています。此は大抵、独逸語版のヤツに面白い記事が多かったからです(バロンコダマヘビとか、チョウセンスズガエルとかの繁殖記事の時は英語版だったかな。でも、アレは独逸語のほうもありそうだけど………)。
 両方買うのはつらいし………それに、僕の場合巻頭特集以外のに興味があることが多いのですよね………巻頭が同じ内容ならば、英語の方が読みやすいから、やはり英語版の方がよいでしょう(例えば今回のアフリカのリクガメ特集は両者同じみたいですね。但しまだ内容を具に読み比べた訳ではないですが………写真のレイアウトとかは違いますが、でも収録点数などは同じようです)

 で、僕にとって重要なのが、
 英語版REPTILIA Number43には

Drymarchon couperi(トウブインディゴヘビ)の飼育と繁殖」

 という記事があるのに対して、独逸語版REPTILIA Nr,56には

Oreophis porphyraceus(ベニナメラ)の生態・飼育・繁殖」

 という記事がある、ということ………これは両方外せないじゃないですかっ。

 Drymarchon couperiだって読みたいですから、そりゃ独逸語版だけでは片手落ちでありますよ。逆だけじゃ益々意味ないし。
 …………そいえば、インディゴは人気高いけどクリボーはなんか人気微妙だって聞きました。そうなのですか? だとしたら、なんででしょう。。シュウダっていうか、カサントウとかナンダっぽくてどっちもステキだよね?<その同意の求め方はどうよ
 イエローテールなんかはステキすぎだと常々思っているのですが………いいですよね〜、あのへん………はっ、まさかカサントウやヒメナンダに似ているから人気ないのですかっ!?(どことなく正鵠を射ている感じはあるけど、でも、だったらインディゴだって人気なさげな気も………)

 ちなみにベニナメラってのはlaticinctuscoxiのことでした。

 他にも英語版ではPhyllomedusa distinctaとかが紹介されてるんですが、独逸語の方はキューバの西部に生息する両生類と爬虫類とか、ゼノガマだったりとか、フィッシャーカメレオンのフィールドレポートだったりするようで。まぁ巻頭以外は別物………

 ……ちなみに、独逸語版の方が今一つツマラン場合も少なくないのですよ。無論、僕の主観でですが。例えばNr55は普通だったけど、対応してるNumber44の方は、プミリオの記事があったから面白かった。<主観すぎますな

 …………っていうか、あれ?……そう言えば何でNr56に対応してるNumber43のほうが、Nr55に対応しているNumber44より前なんだろう………


 ……………………まぁ、いいや。よくわかんないけど、なんか、僕には計り知れない何かがあるのでしょう………

 まぁ、そんな訳で、インデックスを見て、興味がある号を摘んで入手するのがよいようですね………ああ、但し、NTVの方は、カードで精算出来ないっぽいんで、入手はアクアホリックさんあたりを使うとよいと思いますが(ホリックさんは英語版も扱っているのだろうか。その辺は詳しくは知りません………あ、今在庫なしっぽい。でも頼めば入るのではないですかね)。
 インデックスはNTVサイトで入手出来るし、英語版はREPTILIAサイトで入手出来るし(そう言えば何故REPTILIAのサイトには独逸語頁がないのでしょうね。まぁ被るからいらんのだろうと言えばそうですが………)、その辺で見て決めればよいのではないかと〜



 …………そうそう、僕のところも調べてみたら、外部サーバーに置いてあるデータ(2005年度までの過去ログ)が綺麗サッパリ消去されてますが、現時点で直す気力がありません。…………いや、過去ログどのディスクに焼いたかなんかわからなくて……………どうしましょうねぇ………困った………

2006/06/02

 そんなこんなで、どうも今晩和、月の始めですが、既に本を沢山買いすぎてお金がありません。困ったなぁ………(僕は常日頃より困ってますが、今回は心底困っております。何しろ旅行代が(以下、同行するであろう人々を不安にさせたところで以下略(笑)

 …………や、前々から欲しかったマウンテンキングの本とか入ったとか聞いたら買うしかないじゃないですか。あとスラウェシの蛇も買いました。英語版出たんですね。買った後で、欲しかったのはスマトラの蛇だった、という事に気付きましたが、まぁスラウェシも読みたかったからよいや<好い加減すぎる………
 ところで、スマトラの本を読んでいて思いだしたんですが(この本に載っている訳ではないですが)、ジャンセンラットのエギザンティックって、アレってどっかの個体群かなんかなんですかね? 気になるな……話だけでも知りたいところなんですが………

 ところで、このシリーズでボルネオの蛇って出ませんかね……無論目当てはグラボなんですけど(此処で、グラボ=グラフィックボード、とか連想した人は普通だと言えるでしょう。もしそうではなく某蛇を思い浮かべてたら………まぁ、正常なんじゃないかな?<ぇぇぇぇぇ!?)。

 見たければ、自分でやっぱり行くべきなのかな〜………はて、ボルネオって幾ら掛かるのかな………<なんかその気になってますよ!

 …………いや、コスタリカとか色々行きたい場所ばかりがある感じなんですけどね…………………ううむ………でもやっぱりその前にカメラ買わないと面白くないですよね………

 それはさておき、取り敢えずスマトラの蛇はどうにか手に入れたいのですが……向こうでも売り切れてるっぽいしな。むう………どうしたものか。何故こうも読みたいのかとゆーと、laticinctusが棲息してるから、その写真があるかもしれないから見たいのです。どんなやつなのか気になる………マレーシアのと同じなのか、どうなのか………。載ってない可能性も勿論ありますが、その時はその時で

 いや……ほら、それがなくても、少なくともキスジナメラは載っている筈だし………スラウェシのにはフィリピンナメラの亜種載ってたからちょっと嬉しかったし。そんなのがあるかもじゃないですか。
 それにしても、分かり切っていた事ではありますが、フィリピンナメラはデカクなるとどれも渋いですな……celebensisが載ってたんですが………でも顔付きが好みなのです。だからいいのです。フィリピンナメラは、じわじわとデータ集めて亜種の見極めが出来るようになりたいですね。現時点ではだいたい色で見分けられそうだけど、まだまだワカンナイのもいるし………

 …………まぁ、そもそも来ませんけど………_| ̄|○



 余談ですが。
 過去ログはあっさり保存用HDD領域に保存されていることが分かりましたが、再編集が面倒とかそういう問題は別にして(いや、過去は月別に画像をフォルダ保存していた時期があったので、アップロードする際に年別にフォルダ分けするように変えたので、その編集しないと……編集した後のは、どうも消してしまったらしい………まぁ、その辺は遣る気出せばすぐ終わるのですが)、そもそもの問題は、それらをアップロードすると此処の保存上限をもうすぐ突破してしまうということなのでした。忘れてたんですが、だからわざわざ外部に飛ばしたんだった…………………うーん、どうしたものか………

2006/06/03

 少し前にCDプレーヤが壊れたので、昔使っていた機種を発掘して使っていたのですが、その機種にはリモコンがないのですね(いや、製品としてはあるんだけど、リモコンを何処にしまったのかが分からないのです(苦笑))。それで、CDの二十曲目にある曲を聴きたくて、毎回毎回、送るボタン(>>ボタン)を十九回押していたのです。

 おそらく十回以上聞いているので、二百回以上押したことは想像に難くありません。腕に負担が掛からないでかつ高速に押す方法にも開眼し、連続ボタン押し王選手権でもあれば、予選クリアぐらいは出来るのではなかろうかと自信を付けたところで、新事実が判明。

 ローディングされて、曲数が判明しているCDの場合、

 戻るボタン(<<ボタン)を押すと、最後から曲数を戻せるらしい。




 …………いままでの僕の苦労は………?orz


 さて、そんなこんなで、人生に無駄なことなど一つもないさ!これもまた何か将来あるであろう何かに役立つものであったに違いない!(例えば、どっかのダンジョンで一秒間に二十五回以上ボタンを押さねばならないとき、など)と無理に前向きになってみたところで、こんばんわ! 過ぎたポジティヴさは単なる妄想と同じであるような気がしないかね?という理性の声には耳を塞いでおきましょう。

 ところで、僕は来週少々出掛けてくるので、更新が止まります(最近は出掛けてなくても、色々あって止まってましたが)………何しに行くかというと、琉球の方へムカデさんとか掘りに行ってきます。

 …………そう………当サイトには、「誰も読まないのではないか」「読んでいても、誰もムカデ頁だとは思っていないのではないか」という呼び声高き”琉球蜈蚣地全図”があるのですよ。

 まぁ、そんなかの頁ですが、その特性上、琉球に行けば更新される、というのは結構決まり切ったことです。

 そう、今年に入ってからトップページ以外を一度も更新していないという、ちょっと奥様聞きました?な感じの状態な当サイト(<どんな状態だ)ですが、今回行けば流石に多少のネタが確保出来るというもの!

 …………まぁ、タラ頁にしろヤドク頁にしろコーン頁にしろ、ネタはあるけど書いてないだけじゃん?とか言われると辛いんですが………フフフ、真実とは常に厳しいねぇ………(遠い目

 ん、まぁ、それはさておき(<おくのか)、実は去年の段階から、ジムカデで掲載出来るのではと用意しているのが三種ほどあるんです。ただ、確定するには到らなかったので、掲載を見送っていまして。今回行くことで情報の裏打ちが出来れば、その辺で進展させられるかな〜とか期待しているのですが………。主にナガズシムカデ関連なんですけどね。。

 それから、ヤスデも中心にもう少し掘り下げたいし………あと、アオムカデ属でもまだ見付けていない種類がいるし、リシダ属のムカデは、是非見付けたいところですしね………

 まぁ裏を返せば、特に収集した情報に進展がなければ、ジムカデ関連の情報は追加出来ないってことになってしまうのですが………


 ……………………誰も興味ないだろうから、別に問題ないよね、とか言いませんよ?
 僕が面白いからやってるんですからっ。たぶん興味がある人が日本の何処かにいるはず! 喩えそれがジムカデであろうと!


 ………………(ちょっと冷静さを取り戻しつつ)…………オオムカデ関連なら兎も角、やっぱジムカデはつらいかな?

 ………咬まない(というか、咬んでも牙通らないから痛いだけ)し、よいと思うのですがね、じむかで………やはり繁殖方法を確立しないとダメなのだろうか。<問題がある箇所をどうにか直視しないようにしようとしているの図



 そいえば、クリーパーのゾウガメ記事見て思い出したのですが、エディション・キメラでセーシェル諸島のゾウガメ本って出てましたね………英語版あるのか………(以下略)

2006/06/07

 管理人さんは、ちょっと出掛けております。





 今回はなんか激動の予感です(いろいろと行く前から既に激動してるとも言えるような………)

 取り敢えず一週間後ぐらいかと。ではでは。

2006/06/13

 管理人さんは、戻ってきたらしいです。


 激動の予感なんて、書くんじゃなかったなぁ………と、出掛けている間何度も思ったのだとか?




 明日からたぶん暫くこの話題で埋めるよーな。埋めないよーなー?(って、上のでだいたい分かってしまうような気がしないでもないような………まぁいいか)

2006/06/14

 そんな訳で、今日も科学技術のおかげで生きている(大概の人間はそうであるから、これは僕だけに限定されることではない=僕は普通、という論理展開思い付いたんですけど?)、管理人で御座います。いつも心に世界への感謝を、御飯を呉れる人にも感謝を(しないと明日の御飯が美味しくなくなってしまいますので)。


 そんなこんなで、沖縄へ行ってきました。例によって八重山です。石垣島を経て与那国島へ行き、戻って西表島に行き再び石垣に戻って彷徨うという、強行軍。計画段階で「これいつ寝るんですか。午前二時から七時まで? え、山とか歩くのに?」みたいな感じです。僕に計画を立てさせると大抵こういうのをたてます。強度計算とかしませんから(主に自分の体力の)。

 …………まぁ、この辺は幾つか理由があって、僕は自分が此処以上頑張ると良くないな、という場合はあっさり休むのですよ。無理をしないキャラなのです。だから、計画段階では結構大雑把にやって、場当たり的に対処していくほうが性に合っているのですね。計画を幾ら綿密に立てても、倒れて遂行出来ない事が多いことから学んだものなのですが(笑)


 ……そんな僕なので、出発当日まで荷物を準備してなかったとか、午前一時半に飼育部屋の最終チェックしたら産んでるやつがいて産卵床にうつす作業を急遽やったりとか、そういうのもさしたる問題ではありません。出発前のやや予想外すぎる展開には多少動揺しましたが、それもまた致し方なきこと。
 空港でパニーニを食べようと思ってカフェテリアで注文し、満を持して(なにしろ前回は売り切れで食べられなかったのですよ! 僕は常々パニーニを焼く器械を買おうかと悩み続けるほどにパニーニは好きです。買ってないですが)いざ食べようとしつつ、ふと時計を見たら飛行機の登場開始数分前であることに気付き、慌てて搭乗口に向かったり(アレはゆっくり食事してたら絶対乗り遅れてましたね………)、出発前に全てのパーツを見付けてよし、これでパーフェクト!とニヤリとして袋に詰めた筈の雨合羽フルセットをまんま全て家に置き忘れてきたのもまぁ良しとしましょう!(ちなみに連日大雨でしたが)

 小浜島にフェリーで行ったら、気付いたらなんか道の脇で寝転がった記憶がないのに何故か寝ていたこともありましたが、おそらくあれは潮騒と青空が僕に眠気を誘ったのです。海蒼く山碧く空青く、そりゃ眠くなるというものですからね……………………倒れた訳ではないですよ? だって、普通行き倒れてたら誰かが助けてくれるぐらいのドラマが起こってしかるべきな筈ですからね、なにしろ、あそこはちゅらさんの島だそうですから。そうならなかったってことは、倒れてた訳ではないのです(起きて浴びるように慌てて水を飲んでた人が南の島の何処かにいたそうですが、それはまた別の話)。
 え? 曇りだったんだから空は少なくとも青くはなかったんじゃないのかって? …………ち、気付きましたか。

 まぁ、そんな訳で正直小浜島では意識がはっきりしてません<ぇぇぇぇ!?
 ムカデ探したんですが、ツクイムカデとリュウキュウオビムカデぐらいしか見つかりませんでしたし………ただ、昆虫を見る限りでは西表っぽい感じみたいです。ヤスデはまだよく分からないですけども………竹富島もそうですが、何泊かしてみないとな〜。ちなみに公園内っぽかったので写真だけです。

 まぁ、そんなこんなで、ちょっと色々ありましたが、大過なく一日目は夜になりました(良く考えると上のことは一日目だけで起こったことか………)………夜も寒いなぁ、雨降ってるなぁ………とかありましたが、疾走するセマルハコガメ(ヤツは運動能力ありすぎると思う。ミナミイシガメより迅い………まぁ、バッタとかの虫とか食べますから、それほど驚くべきはないかもですが、ホントに迅い………或いはネクトンを摂取してるのやもしれません(本気にしないように))を見たりして、まぁ、旅はまだ始まったばかりさ………と、のほほんとしていた僕でありましたが。

 流石にちょっと困ったな〜みたいなのが起こったのは、そう、一日目ではなく………二日目のこと………


 まぁ、なんというか。


 飛行機が欠航になってしまいまして。


 …………いや、まぁ、こればっかりはね………天候によるものですから………正確には、飛ぶ事は飛んだんですが、着陸出来なくて、石垣島に戻ったのでありまして。例年なら梅雨明けしてる頃なのですが、どうも今年はズレこんだようで………主に僕は与那国島に行く為に今回の旅行計画したんですが………

 …………まぁ、行けなかったものはしょうがない!(そしてフェリーがあるわけでもなし!)

 翌日の飛行機にも空席がなさそうだし、予定を軽やかに(軽薄にではなく、フレキシブルに?)変更、早めに西表島に行くことにします。しかし、この時点で、海が荒れているので上原行きは既に欠航。大原行きも、今回含めて次の便ぐらいまでという状況らしいので、取り急ぎ離島桟橋に向かい、時間的に出発数分前にどうにかフェリーに乗り込みます。

 やれやれ、疲れた………と荷物を下ろし、一息。お茶を口に運び、シートに身を沈め………あ〜あ〜与那国は残念だなぁ………でもこれも旅の醍醐味だな………と思考を遊ばせること暫し。なんか出発しないけど、西表まで結構かかるし、音楽でもとイヤフォンを耳にかけようとしたところ、


「え〜、すみません。左側のエンジンが掛からないので、この船は出航出来ません」



 …………なんですと?




 テレビドラマなら此処でちょっと怒濤の展開が!みたいなテロップが入ってCMになるところですが、当サイトはテレビではないのでCMは入りません。
 曰く、

「替わりのフェリーがありますので、そちらへ移動してください」

 とのこと。一瞬ですが、ちょっと焦りました。なんか(笑いの?)神が降りて来てんじゃないのか、というタイミングでしたし。まぁ、西表行けなくなったら、トコトン石垣を彷徨くだけだったかもしれませんが………

 そんなこんなで、やたら揺れ荒れる海の中、既に十分に計画が荒れに荒れているのを感じさせつつ、旅は続き舞台は西表へ移ります。

 小浜島。どんよりです。

2006/06/15

 時代小説であるとか歴史小説であるとかを読んでいると、全軍の士気が云々という下りがあります。なんとなくそういうものもあるのだろうというのは分かっても、今まで体感したこととかはなかったのですが。


 …………いや、流石に連日雨続きだと気力が減衰すること減衰すること(笑)
 そりゃ、ロシアの気候にナポレオンだって敗北するし、ウェールズ攻めも失敗するし、今川義元だって休みたくなるってものです。

 その上、気温も低いから殆ど何も出てきません。雨合羽を忘れてしまったので安いもの(370円なり)を買い、それを羽織って夜の森に行くのですが、サキシマヌマガエル、ヒメアマガエルを除けばカエルらしいカエルは殆ど出てきません。石垣ではヤエヤマアオガエルをまだ見たのですが、此方では見ず。
 ただ、なんか変なカエル飛び跳ねたかな?と思って捕まえたら、鳴き声は聞こえど姿は見えないカエルの定番アイフィンガー・ガエルことイリオモテシロメガエルを見付ける事は出来ました。

 そんな感じにしゃがんだり歩いたりしていると、カッパを被っていても、ズボンはないので、濡れること濡れること………(ちなみに、カッパというか雨具は、頭、胴体、足に加えて、登山靴と膝下までを覆うカバー状のものもあるとよいと思います。ウィンドブレーカーのように着るタイプのカッパの場合、背負うバッグはまた別に防水性のものを使うか、カバーが出来るものを選ぶとよいかと。)
 蛇なんか出てこないし(僕はやっぱり蛇好きなので、蛇が見たいのです)。なんか西表にはよい想い出がないなぁ…………とか思いつつ、前回は気温が余裕で20℃を切っていたので、まだマシさ、とか思い直します。

 どれぐらい寒いかというと、雨なのにマイマイが殆ど出てきてません。なので、マイマイ食いな蛇とかも期待出来ず………夜はすぎていくのでありました。

 尚、雨が酷いと蟲関係もあんまり見つかりません。探索側の遣る気がなくなるというのもありますが(濡れるしどろどろだし寒いし滑るし移動能力が下がるのは確かですが)、単純に今回見当たらなかった気がします。雨が降り続くと普段よりも別な場所を求めて、例えば樹上とかに移動してしまうのですかね………いや、いくらなんでもそれはないような気がするのですが……
 でも、例えばブラーミニメクラヘビは樹上ではないですが明らかにそうみたいで、まずここにはいる筈、というポイントを探したのですが皆目見る事が出来ませんでした。むむむ(ただし、これは後日別の場所で見付けましたが、そこは場所柄、水捌けがよく濡れ具合がやはり少なかったです)。

 ………樹上と言えば、今回は一部の場所で樹上でやたらオカガニを見ました。此の旅行期間中は満月だったらしく、オカガニが一斉に産卵したのだそうです。小浜島でオカガニが………みたいなのがテレビでずっとやってました(ちなみに写真は小浜島のオカガニで、満月前だったので、このカニはきっと満月の時に海に抱卵してた卵を放したのでしょうね)。僕は別段南の二乗の方にある島の人のようにカニがキライな訳ではないのですが、西表島では林道にて地面から樹上まで遍く存在する百を余裕で超えるオカガニに囲まれ(その夜は満月の前日だったので、集まっていたのかも)、周囲から音がすればすべてカニというステキ状態に、クリスマス島の人々の気分が少し分かったような気がしたり。

 そんなこんなで、百足も見なければヤスデも見ない。サソリモドキすら少ない………いるのはアリとかザトウムシばかり。百足もこれだけ雨が続くとどこかへ潜るのでしょうか………変わらず要るのはアマビコヤスデと、巣を張っている蜘蛛の類。
 少ししかジムカデもヤスデもゲジも見つからなかったのですが(まぁ、リュウキュウオビムカデとかsubとかそのへんばかりでした)、今回は路肩に転がっていた朽ち木の中で今まで見たことの無かったPanesthia angustipennis yaeyamensisを見付けました。どうも写真取り忘れていたようで、ないですが(苦笑)

 まぁキライな方もいるでしょうが…………所謂ゴキさんです。ヤエヤマオオゴキブリというやつ。幼虫は普通のオオゴキとちがってオレンジの斑点が入るのが綺麗です。僕は好きですね。鎧モグラな感じですし。脚はかぎ爪タイプで、つるつるしてたら登れません。
 ただし家族性が薄く、単独行動を好む種類であることは確かなようで、何故か好む環境は同じようなものの筈なのに、一匹がいると同じ環境が広がっているはずの、その周辺にはあまりいないようです。
 最初一匹しか見付けられず、む〜、一匹では殖やせないナ……亜成体だし………とがっかりしていたのですが、その後別の場所で小さいものの三個体見付けることが出来たので、朽ち木に棲息する生物を殖やさせたらたぶん日本トップクラス(と僕が勝手に認定)な方に取り敢えず託すことに相成りました。つまることろ、殖えるの期待してますよ♪、というプレッシャーです(笑)<鬼だ

 オオゴキブリは基亜種を始め基本的に朽ち木ばかり食べるゴキさんで(シロアリと同じような原理でセルロースを分解出来るらしい。どの辺の木が好きなのかはわからんです。オオゴキはマツとかスギにいるようですが)、落葉を好むヨロイモグラゴキブリとはそのへんが違うですね。そもそも分類違いますが。
 基亜種のPanesthia angustipennis angustipennisはフォースポテットローチとして知られているし、オールペットローチの確か表紙に出ていましたから、ちょっと有名でしょうか? 日本にはオオゴキブリ(Panesthia angustipennis spadica)とヤエヤマオオゴキブリ(Panesthia angustipennis yaeyamensis)がいるわけですが………他にはベトナムからマレー半島にいるというPanesthia angustipennis cognataと………あといましたっけ? この辺あまり詳しくはなくて……

 …………あ、ところで、ミランダのフォースポテットって、何処のことを指してるんでしょう………(<いきなり話が飛んだな)



 暗いのでもちっと目立たないですが

 そんな風に、昼間は、夜のための下見をしつつ、路肩に転がっている木をひっくりかえしたり、森の中を歩いて、またまたセマルハコガメを見付けてみたり(なんでも、気温が涼しいとよく動くらしい。24℃ぐらいが好みなのかな。まぁ林床の生物ですしね……ちなみにこの旅行中に七個体だか八個体だか見かけたです)、あっさり昼間倒れたりして、夜は下見をしておいた道を車で流したり歩くのが基本な感じです。
 昼間は、あまり見るものがないので、なんとなくリュウキュウアカショウビンを見て、ほわわーとした気分になってみたりとか(や、なんどか見たことありますが、アレはやはり綺麗ですね)。

 何故夜にまで歩くのか? 普通には車で道路を流せばよいのでは?と思われたかもですが―――

 去年ぐらいから西表では道路の改装がはげしく、すごく道路の幅を広くしているようだ―――と、思っていたのですが、今年はさらにそれが延長し、かなりの長さになっていました。ただ、これは、一部のリゾート開発は別にして、それなりに悪くない感じがします。

 側溝問題は既知の事と思われますが、それを解決するためになだらかなV字の側溝というものがありました。欧米あたりではかなりスタンダードな側溝なのですが、西表では一部この側溝がもともと使われていました。ただし、かなり少ない部分の一部で、多くは古くからある側溝で、階段も設置されていなかったのですが(延々進んだ側溝の端が斜めになっていて登れるようになってたりはします)。
 V字側溝は、落ち込んだまま乾いて死亡するという生き物が出ないのですが、これの欠点は、生き物が這い上がることは簡単でも、結局のところ道路への侵入は防げないということです。結果、轢殺死体の山を作ることは防げません(鳥が食べてしまうので、轢殺死体は一昼夜もかからず無くなってしまうのですけどね)。

 道路看板はヤマネコと共存共栄とか速度を上げないようにとか色々と書いてありますが、人間たるもの利便性と楽さを耐えることは難しいもので――僕などは精神力がなく妥協の産物のような人間なので分からないでもないですが、結局のところ、人は自分に妥協し始めると無限に甘くなれるということなのか、時速50km以上の速度で移動するのは現地の自動車です(レンタカーじゃないのですぐ分かります)。現地の人なら避けられる、とかそういうことは有り得ませんし、そもそも70km近い速度で移動している車も少なくないので(制限速度は40km)、夜間の視野を計算に入れると、人間の反射能力限界を超えてしまうでしょう。そうした現実を踏まえたのか、そうでないのかは分かりませんが、現在工事が進められている側溝は、V字と既存の側溝を組み合わせた代物になっていました。

 文字で強引に表現するなら

 斜面        車道
     ̄ ̄\_] ̄ ̄ ̄

 という感じで、生き物が出てくる斜面側はなだらかになっただけではなく、車道側が鼠返し状になっている。図では少ないですが、鼠返し部分は20cmぐらいはありそうです。これにより或る程度、小型の生物の侵入は防ぐ事が出来るでしょう。おそらくはセマルハコガメ対策なんだと思いますけども。

 すべての生物に効果があるわけではないのは、シロハラクイナが轢かれていることからも分かります。おそらくヤマネコには何ら効果はないでしょう。とはいえ、カメや蛇なんかの道路への出現率が下がることは期待出来るでしょうから、喜ぶべきことだと思います。あと、これは推測ですが、山猫対策としては道幅を広くし、視認性をあげることで事故率を下げようという意図なのだと思います。無意味に歩道部分が広い道が作られていたりとかあるので。

 余談ですが、この側溝にも無論のことながら欠点があると思います。棲息地の分断をより完全なものにしてしまいそう、というのがその欠点で、この側溝を使った横断或いは縦断道路を敷設すれば土地は二分されることになりそうです。水を流す為に道路下を流れる経路はありますが、逆に下から上に登るのはやはりハードルが高い。もしも水系が存在しない隔離地域を作れば、そこから移動出来ない故にデッドスペースになりかねません。そもそも生き物はそんな狭い範囲だけで生きている訳ではなく、結構移動するものですし………密度がもともと低い生き物だって少なくないでしょう。特に問題なのは、棲息地と繁殖地が全く異なり、繁殖期に長距離移動するような生き物(具体例を言えばイモリでしょうか)の場合でしょうか。西表島では沿岸部に道路が集中している為にこの側溝は効果があるでしょうが、西表島以外の島では、道路に生き物が出てこなくなる効果はあっても、その結果の影響は未知数な気がします。  っていうか、本島だと厳しいのではないでしょうか……とはいえ、現在ペキペキと潰されている生き物の数を考えると、それでもこの側溝の方がまだマシなのかもしれません。まぁ、考え続けるのが大切なのか、な………
 ちなみにこの側溝は基本的に山側に向いていて、海へ向かう方向では見なかったような気がします。下からは上がれるけど降りづらくなっているのかな…………って、アレ? オカガニは産卵の時どうするのだろう?

 …………まぁ、深くは考えない方がよいような気がしてきた………<どっちなんだ


 かく言う次第で、おそらく天気が良くても道路に蛇は、物理的に出て来ないでしょう。まぁ、この側溝は現在敷設作業中で、そうでない道路の方がまだまだ長いのですが――実際、サキシマハブを西表最終日に見かけましたし――、道路をふらふら彷徨っても、今後はあんまり蛇は見られないんじゃないかな、という気がします。



 …………はっ!?
 なんか話がズレましたね。しまった、しかもなんか真面目っぽい話をしてしまったですよ! こんな真面目なことを書くから雨が降ったのでしょうか………<物凄い意味不明

 そんなこんなであまり両性爬虫類関係では、さほど面白いものは見なかったのですが、真夜中にリュウキュウアオバズクが道に落ちてました。どうも羽根が折れているらしい。…………此処を見たら宿に戻ろう、というタイミングではあったのですが、これは幾ら何でもほっとく訳にもいかん………という次第で、西表野生生物保護センターに電話してみると、「届けて貰えますか?」とのこと。

 心底迎えに来て欲しいな………とは思いましたが、そもそもが真夜中の12時に電話をして通じたことは、「流石に山猫の保護をするってうたってるんだし、夜にだってやってるんでは………」とは少し思ったものの、やはり驚いたのが正直なところです(笑)
 迎えに来て欲しいなぁと思ったのは、なにしろ見付けた場所がセンターから離れまくった場所だったからで、そこから往復一時間半以上かけて(といっても、運転したのは僕ではありませんが(苦笑))、届けたんですが、その途中でイリオモテヤマネコっぽいものを見ました(あと、ブラーミニメクラヘビを除けば、唯一の蛇であるところのサキシマハブを見かけたかな)。

・しっぽが太かった(らしい)
・なんかそんな色だった
・周囲に家とかない場所だった(位置的にその可能性が高いですね、と保護センターの人談)
・すぐ逃げた(ので、真偽の程が不明………というのもありますが(笑)、イエネコの場合はすぐに隠れてしまわないで、道路端からこっちを見る事が多いのですよ)

 まぁ、本物だったのかどうかはヨクワカランので、取り敢えず、「アレは西表山猫だったんだろう」と信じてみることにします。連日連夜の雨だったりで踏んだり蹴ったりだったのですし、それぐらい見たってよいんじゃいかな?とか思い込みたいので(苦笑)

 それにしても、イリオモテヤマネコが交通事故で死ぬのは年間数頭という話ですが―――今回落ちてたアオバヅクを見て改めて思ったんですが、やっぱり逃げるのですよね。鳥だったら飛べなくなるから一気に運動能力落ちるわけで、捕まえることも不可能ではないですが、猫はちょっと違いそうな気がします。直接的な言い方をすれば、脚が一本折れたぐらいならば、山猫としては必死で逃げるのではないでしょうか。

 だって人間に捕まりたくはないでしょうし………となると、捕まるのは、かなり重傷か重体かって感じな気がしないでもないです。縦しんば重傷でも、意識がそれなりにあれば向こうだって咬むだろうし騒ぐだろうし、捕まえたくないな、なんて轢いた人が思ったとしても、さほど不思議には思いません。そうでなくても、例えばちょっと段差のある方に落ちるように逃げ転がっていったら、「逃げていったんだから、きっと大したことないのでは」と思いたくなるでしょう。今回僕が、「アレは山猫だったんではあるまいか〜」と楽天的に思い込もうとしてるみたいに。六月の事だけに、ユリウス・カエサルも言ってるし、みたいな感じで?<強引すぎる
 ………でも、そういう状況だったら、そういう個体は山中に逃げ込んで、そこで傷が悪化して死ぬんだろうな〜、とか今更ながら、思ったのでありましたとか。



 …………むぅ、事実を羅列してるだけなのに、なんか今回の文章全体的に暗いような気がする…………(汗)

 まぁ、旅行先で連日連夜雨が続くと、こんな感じにメランコリーな気分になるのだな、とでも思ってくださいませ(苦笑)


 西表で捕獲した、特定外来入りしてない唯一のキョクトウサソリであるところのマダラサソリさん。沿岸部に棲息していて、おそらく山中には居ない気がする。

2006/06/16

 ごきげんよう、であるとか、ご機嫌麗しう、という大仰な挨拶を使うのは、大抵誰かを騙そうとしている人ではないだろうか、と友人が言ってました。何かあったのでしょうか。その直前に僕が、ごきげんよう、という挨拶したことに気付けば、そのような発言はしなかったものと思われますが。

 …………却説、今日は、持ち帰ったものメインで。先日のアイフィンガー以外では………


 日本随一の美麗百足さんであるところのノコバゼムカデさん。ホント綺麗ですなぁ………(うっとり)
 どうにかして殖やす方法を編み出したいものであります。

 ちなみに他種よりも水を良く飲む傾向がありような気がします。あと、床材はパームピートよりも腐葉土系が好みっぽい。コルクバーグや朽ち木を入れて、定期的に霧吹きをするのがよいでしょ〜。


 今回捕獲してきた謎ヤスデさん。おそらくヒメヤスデだと思われるのだけど、2cmぐらい。これで成体なのか、幼体なのかは謎だけども、周囲に此の成体らしきものは見当たらなかったので、これで成体なのかもしれない。種は現在ルーペと格闘しつつ調査中(≒あまり期待しないように(爆))


 今回の僕の主観的期待の星! ジムカデさん。伸びて4cmぐらい。幼体なのか成体なのか分からないのですが、写真では分かりづらいですが頭が白い。そこが魅力なのですよ? 
 ………カナリ特徴的なので、此は多分特定出来ると思う………はっきりするまでは書きませんが………でも、デジカメつけられる実体顕微鏡がホント欲しいところですね………にしても、今回はナガズジムカデ見なかったなぁ〜。むぅ………前回主に捕獲したところでは、確かに今回は探さなかったのだけれど。


 餌候補。撮影に失敗してますが2-2.5mmのワラジムシです。白いです。そしてよく動きます。もし繁殖に成功出来れば、ヤドクガエルの餌としてかなり有用なのではないかと思うのですよ! シロワラジやホソワラジは、不活発がすぎるし、なにより最大サイズがやや大きいのでヤドクガエルの餌としてちょっと微妙な感がありますし………まぁ、シロワラジはビバリウム内部で殖やしていれば多少有効な気がしないでもないのですが………やっぱり不活発だし。

 今回は雨で集まりが微妙で、土の中から淡々とピンセットで捕獲してくるという、「士郎、この白米のどこが違うか分からんのか?」みたいな作業(美味しんぼネタ)で数匹捕獲。以外に少なかった………

 取り敢えず此が繁殖させられるか調べた上で、もし可能だったならば、その上で、低温何度で死滅するのかあたりを調べてみようと思います。出来れば0℃で死ぬぐらいの種類が餌昆虫としては理想なんですが………


 イシガキトカゲ。貌の側面を見れば近縁種の区別がつくので、種の同定は簡単です。捕まえる際は覚えて行くとよいかと思います。繋がっていれば問題なしです。尻尾の色合いはだんだん退色していってしまうのだとか。残念ですね〜。


 …………だいたいこんなところですか。ヤスデやゲジは送ってしまいました(写真撮影していないです(苦笑))


 ………………………………なんか、すごい地味なのばかり揃ってるなぁ、とかなんとか思った人は前に出れ?


 まぁ、僕も全面的にそう思いますが。

2006/06/17

 本日天気晴朗なれども波高し、という天気だった西表最終日(<いろいろな人にあやまれ)。
 最終日と言いますが、昼前に帰ります。具体的には確か9時ぐらい。つまるところ、天気は明るくとも、温度が上がるのはその日の午後ぐらいになってからであろうということです。そう………なんかこの旅行に出て初めてではなかろうかというぐらい透徹とした青空が見えました。帰る段になって。

 ちなみに月が見えたのは一度だったか二度だったか。それも当然雲の切れ間に。


 …………まぁ、西表ではそんな感じでした。そして戻った石垣島も寒い……さほど期待は出来まい(まぁカエルぐらいはポイントへ行けば見られるのは分かっているのですが)



 そんな感じで潮が引いているところを歩いてみたり(もはや色々と逃避入ってます)



 空港では、この辺が売られていますが、なんか此を持って帰ればよいよーな気がしないでもない(笑)
 と、言っても、マングローブを育てるのは実のところ簡単でもないのですが。環境を整えるのが。サイズもありますしね。



 そんな感じで一頻りシオマネキやらハゼやらと戯れたり


 ウミケムシ

 この辺を掘ったりとかしてみたりとかしてみます。

 まぁ、そもそも僕は南洋に行って、延々山に入っているという事もなく、昼間は観光と下見を兼ねて彷徨い(というか、同行の人が毎回生き物に興味があるとは限らないので、そうでない人と行く場合は、昼間にその人の観光に付き合い、夜に車を出して貰うわけですよー。)、夜出掛けるというスケジュールであることが多く、案外毎回こういうことはやっているのですが。
 海に入ったりもたまにしますし。ってか、今回は与那国でそういうのしようかと思ってたんですがね………西表は、散々に寒かったのでやめました(苦笑)

 そんな風に微妙に息抜きをしたところで、土掘りのポイントへ移動です。何カ所か僕は、「ここに来ればほぼ確実によい感じにいろいろなものが見られる(ただし主に蟲)」という箇所を押さえているのですが、今回行ったのはそのうちの一つ。さぁ、いざ探しにいかねば〜



 …………オカシイな………なんでテレビがあるんだろう………こんなところに………動くんでしょうか? 誰か住んでるのかなぁ。電気が来ているようには見えませんが。

 と、まぁ分かりすぎるボケをかますのもなんですが、不法投棄とゆーやつですね。合法投棄という言葉とか、脱法投棄という言葉とかがあるのかどうかは知りませんが。
 現在の文明が滅び去った未来で、人類が生き残っていたなら山中で此を見付けたら、なんかご神体かなんかに祭り上げてしまわないか心配です(<どういう心配の仕方だ)。

 まぁ、こんな不法投棄ゴミを回収する為に来たわけではないし、これは結構崖下にあったので、というか、おそらく僕の腕力では持ち上げる事は不可能なので回収はしませんでした。じつは山中で結構ゴミ集めをしたり不法投棄ゴミを回収したりすることが結構多い似非エコロなわたくしでして、普段はゴミ袋を携帯していたりします。今回はカッパと同じく忘れましたが(苦笑) ちなみに回収したゴミは町中で(以下削除<ぇ!?)


 タイワンサソリモドキ、オカヨコエビ、マルヤスデかヒメヤスデ

 ヨコエビの仲間は飛び跳ねるせいか○○トビムシという和名が附いている種類が幾つかいますが(例えばハマトビムシとか)、全然違う仲間です。こちらは甲殻綱にあるほうで、端脚類とかいろいろ名前がありますが、その中で陸上に棲息するやつがいるわけです。これは山中で見付けてますからね、海岸線とか遠いです。川とか近くにあったかな………
 ヤドクガエルの餌としてしられているトビムシは昆虫綱トビムシ目で、縁遠いですね、すごく。オカヨコエビはトウキョウトガリネズミがよく食べているんだったかな。

 この辺のヨコエビは――結構、色々な生き物が食べてんじゃないかなぁと思うので、常々殖やしてみたら面白いような気がしていますが、非常に移動能力があるので、取り敢えずは近隣で捕獲したので繁殖を試してみることにしよう、と考えていて、捕獲はしてきてません。個人的には出来れば白くて、最大サイズが3mm以下のがよいのですが、一般的には(たとえばイモリなんかに使うには)、5mmから1cmはある種類がよいのかな。

 …………ところで、此奴らどうやって殖えるんでしょうね………う〜む、そこから詳しく調べねばならんか………まぁ、あまり差し迫って必要性もないので、どうにも優先度低いんですよね(汗)

 まぁ、今暫くはワラジムシを開拓するほうに傾注しとこうかと〜

2006/06/19

 「おはよう、フェルプス君」、という旅行記最終回

 

 ダダンダダンダダンダダンダンダン、ダダンダダンダダンダダンダンダン(スパイ大作戦のテーマ←絶対文字から読み取るの無理)

 てりらー、らりらー、という感じに飛び立つヘリコプター!(主に僕の中のイメージです。ちなみに冒頭のもスパイ大作戦のテーマね?<貴様何歳だ)


 これ、存在はなんとなく知っていたし、石垣には何度も訪れているし、その周辺を通ることも立ち止まったことも何度もあったのに、今まで気付かなかった施設のヘリなのです。

 存在自体は、たぶん皆さまも御存知なのではないでしょうか。

 だいたい全景?


 遣っている事の割に、意外に建物がシンプルな気がしたのは気のせいでしょうか………まぁ、近付いてみると、結構十分な広さはあるし、現時点では此で十分なのかな、という気もしますが。




 と、言うわけで、ウリミバエ不妊虫放飼センター

 …………放飼なんて単語あるのかい、強引すぎやしませんか、というネーミングではありますが、まぁそれはそれ………詳しくはプロジェクトXでも見るとよいんじゃないでしょうか…………と、言っても、実は僕はプロジェクトXのこの回を見たことがない(というか、同番組自体、見たいなぁとか思いつつ殆ど見られてない………)……ので、どんな内容に仕上がっているのかが分からない以上、お奨めしてよいものかが分からないのですが。…………ん〜、害虫殲滅工場の方はお奨めできます。

 そんなこんなで昼間はいろいろなところを彷徨いましたが、まぁ、あっさり曇ってきたので特に面白いものは見ませんでした。


 ……………………

 …………………………………………

  ……………………………なにか? 手抜きじゃないですよ? だって書くほどの事はホントないので。






 当然ながら、夜もあまり期待してなどいなかったのです。…………あまり、ではないですね。殆ど期待などしてませんでした。ってか、期待するほどにテンションが維持出来るようなイベントがあったわけでもなし………もうねぇ、アレです、「毎晩毎晩雨の中でも出ていたんだし、わざわざレンタカー借りたし、廻らないとお金がもったいないしー」みたいな理由です。少なくとも僕は結構そういう心境だった。

 夜、車で山を目指しつつも、「この温度ならギリギリ、マダラあたりは動く………出来れば、バイカダが出てくれないだろうか………」と考えていたのですが、これは期待というよりも、「このままだと流石に厳しい………」ということによる祈りの域だった気がします(苦笑)



 まぁ、何度となく何も見られないで戻るなんてのは経験しているのですが、今までだって多少は期待させるところが少しはある………………………………………………………………あれ? 思い返すとそうでもないような……………………気温が十℃ぐらいしかなかった西表とか雨続きでキノボリトカゲしか見なかった与那国とか…………

  そんな訳で、その蛇が出てきたとき、「ん…………マダラ、かな………」と僕が思ってしまったとして、誰が僕を責められましょうか。

 「マダラか……」
 「ん?」←違和感を感じる、此処まで二秒
 「……????」←これはマダラではないぞ? という確信を得て、脳内データベースから既知の視覚情報を検索(五秒)
 「えい(←とりあえずハブではないようなので、捕獲を試みる。ただし素手ではないです)」←まだ該当存在が思い浮かばない(八秒)
 「うわ、うごきけっこうはや……でもスジオじゃないな………ん〜…………!!! こ、これはまさか!」←ここまで悠に十秒以上<遅すぎ



 と、いうわけでヤエヤマヒバァさんですよー。Amphiesma ishigakiense
 僕は実物見るのが初めてなのですが、非常に美しい蛇でしたね、これは。この属特有のフォルムもさることながら、頭の明るい色合い、バンドの模様、腰元から尻尾まで走る複雑な網模様(色が地味なので見えづらいですが………)。

 此を繁殖させることが出来たら楽しいだろうなぁ!とは思ったのですが、昔とちがって今はヤエヤマアオガエルの繁殖とかやってないし、餌供給の目途がついていない以上、手を出すべきでもなかろう………ということで、まぁ捕獲して帰るという選択肢は却下。まぁ一頻りそっとやさしくいじくり廻し(具体的には、ケースを被せて、上のようにポーズをとらせるということですw)、撮影してみます。

 にしても、やはり迅いですね、格段に。まぁ蛇としてはさほど迅い部類ではないですが、サキシマハブやマダラなんかに比べれば迅いと言えるでしょう。蛇全体のなかでは、中程の下ぐらいかな……ちなみに、僕基準では上でスペックルドレーサーあたり、さらに上に人類の反射神経超越してる連中が来ます。




 人間というのは簡単なものなのかどうかは別にして、僕の精神構造は極めて単純明快な構造をしているらしく、あっさり気分がよくなり、「やー、まぁ、ヤエヤマヒバァ見られてから今回は来た価値あったかもー、やったー」みたいなノリで、ヒバァを道に戻らないように森の方へ向けて逃がした後暫くはよい感じの気分でありました。

 そして進むこと数分(だったと思う)


 なんかいる………マダラかな?<てかってるし

 てくてく←降りて近付く

 てくてく(なんか動かないな………?)


 ……………………これはマダラではないな………



Cyclophiops herminae

 と、言うわけで、サキシマアオヘビさん。

 初めて見た時の感想 : …………これは地味だ………

 リュウキュウアオヘビは見たことがありますが………それに比べて、これは格段に地味ですね。うむ。タイワンアオヘビを少しは見習わなかったのか……と思ってしまった。いや、地味なのが悪いわけではありませんよ? でも一言で云うなら地味ヘビの極み! たぶん僕が知っている限り日本の蛇の中で一番地味だと思う。(註:僕の中では東北のジムグリも美しい蛇ですからね?) フォルムはよいのですけどね………

 それにしても、幼蛇の時の斑紋の美しさを写真で見たことがある僕としては、実物は写真映りが悪いだけで結構綺麗なんでは、とか少し期待してたんですが、この地味さは他の追随を許しませんねぇ………タイワンハブの写真とか、沖縄で売ってるハブ酒の中のタイワンハブを見た時は、「いやー、タイワンハブはホンハブに比べて地味だねぇ………どうしようもないね」とか思ったものですが…………あれは、まだ、沖縄、奄美、八重山、台湾というプロセスを経るに従ってびみょーになっていくという諧調的です。なのに、なぜアオヘビだけは、北と南が美しいのにその中間がこーも微妙なのか………うーむ………ヨクワカラン蛇だ………

 まぁもともと飼うつもりもないので(八重山のミミズを繁殖させて維持してるってーなら別ですがー)、普通にこれまた写真を撮影して山へお戻り頂きました。


 そんなこんなで、イワサキセタカやバイカダこそ見られなかったものの、最終日に結構面白い蛇が見られたので、まぁまぁ幸せな気分になった今回の旅行なのでした。随分と雨には降られましたが、何も見られないで帰ったことも一回や二回でもないので、今回は気分的にはかなり凹んだけど、悪くない旅行だったんだろうと思います。






 …………え? スジオ? …………そんな蛇、八重山にいるのですか?

2006/06/20

 ネタがあるから書くんじゃない! ただ書くんだ! ということで、ネタはないけど日々書いている意味不明なサイトです、こんばんは。

 無いときは更新しなくてよいんじゃない?と思われるかもしれませんが、僕の場合サボり始めたらネタがあっても更新しない危険性が高いですからね………実際に、ネタはあるのに、各項目更新してないでしょ?<でしょ、とか言われても………

 え? そもそもネタもないのに書かれた文章は資源の無駄ではないか、ですと?

 …………そう言われると、そんな気もするなぁ………これを書くためにも結構電力消費してるわけだしなぁ……………………むぅ……………………もったいないお化けがでるやもしれん………電気のもったいないお化けってなんか強そうじゃないですか?<かなり真面目に


 無駄と言えば、





 こんなものを作ってみたりしたこともあったなぁ(前だそうと思って、保存しといたのが先月の終わりぐらいらしい)


 コレは何か、ですと? ああ、これはバナナですよ、よく見ると分かるでしょう?(意訳:よくみないと分からないor言われてみないと分からない)

 まぁ、なんか這い寄る混沌が産まれる苗床っぽく見えるかもしれませんが………しかし、別段腐敗している訳でもないです、これ。試しに食べてみましたが、腹痛も起こさなかったし生きてますからねー(いや、真似して死んでもしらないからやらないようにね?)


 どうしたかというと、ウィスキーに漬けてあります。果実酒の類につけなかったのは、あっちは糖質が多めだと聞いたからで、ブランデーやウィスキーは少ないと耳にしたので………(植物の雑誌かなんかで、ブランデーを薄めたのを根にすこーしかけると綺麗に花が咲く云々という話があって、その中でどんなお酒でも同じ効果が得られるのか!と試していて、その中でワインとか果実酒は糖質が多めで、という下りがあったのです。なんの本かさっぱり思い出せませんが)



 こちらは見れば分かるでしょう、リンゴです。ちなみに、両方とも漬けて半月ぐらい経過してます(笑)


 ↓取り出してみたところ



 …………なんか炭化させたみたいだなァ………←---( ̄_ ̄;


 無論、こんな代物、僕が好んで食す為に作ったわけではありません。んなものを食べる趣味はないです。


 ペットボトルに嵌め込んだところ。

 では何故にこのような代物を作ったかと言えば、勿論ビバリウムに入れる為でありますよ。もしもケージ内で一週間腐敗することなく(腐敗と発酵は違う)、加えていうなら黴びることなく果実の類を設置出来るのであれば、長く家を空けるときにハエの寿命を延ばす手段になり得ますから、非常に使い勝手のよいアイテムになるのでは、ということなのです。

 ただ、ヤドクガエルが接触してしまった場合、発酵したことによるアルコールなどがどのように作用するかは未知数であり――たぶん問題ないんじゃないかなぁと思うとはいえ――、或る程度はやってみてしか分からないところがあります。

 自然界では発酵している果実などは良くある代物ですが………自然下写真を見る限り、高山種の棲息地は、どうなんでしょう、自然下での様子が今一つ分かりませんからね(棲息地写真は常々集めてますが、やはり限界がな〜)。果実はあっても、育成品種のように巨大な果実が結実するかは微妙なところな気がするし………

 余談ですが結論からいうと、バナナはやはり黴びやすいですね。むしろ酒に漬けない方がよいような気がします(苦笑) 通常それ単体でそもそも発酵しやすいものだからな〜、結構完成度高いのかも。

 逆にリンゴの方は漬けた方が黴びません。悪くないですね〜。


 ただ、やはり何処に設置するかで結構変わります。ミスティングがかかるところとか、掛からないところとか、色々データは集めているのですが、どうも安定しませんね。ただ、リンゴは掛からないところだと萎み、掛かるところだとなんかくにゃくにゃへたーっと、溶けていく感じで、どちらにしろ、あまり黴びとかは発生しなかったので、よいかな、と。

 ただし、ハエを集める力は圧倒的にバナナの方がつよく、リンゴは足下にも及びませんが、それでもまぁ、ないわけではないから………

 あ、そうそう、前も書いたかもしれないけど、バナナやマンゴーなどの各種果実をピューレ状にして寒天で固めた場合、基本的に果実よりも黴びやすい気がします。かといって、防カビ剤とか入れてよいもんなのかな〜というのは非常に微妙なラインですからねぇ………ん〜、ドライイーストかけたらどうなのか試すの忘れてたな、そういえば………

 一番の理想は、やっぱり青いバナナであるような気がする昨今であります(でもあれ、最近手に入りづらいよね)。

2006/06/22

新聞にちょびっと載っていたので思い出して、今更ながらに僕もやってみた成分解析onWeb

Carmineの解析結果
Carmineの44%は運で出来ています
Carmineの41%は気の迷いで出来ています
Carmineの9%は濃硫酸で出来ています
Carmineの6%はお菓子で出来ています


 ……………………
 ……………………………何故だろう、すごく否定出来ない(まぁ、濃硫酸ってトコが少々引っ掛かりますが)…………しっかし、実力とか努力とか才能とか、そーゆー構成要素はないのかい。


 …………まぁ、僕自身あるとは思ってませんが。





番外編(折角なのでちょっとやってみた)

・ベニナメラ

ベニナメラの89%は汗と涙(化合物)で出来ています
ベニナメラの6%はスライムで出来ています
ベニナメラの3%は成功の鍵で出来ています
ベニナメラの1%は理論で出来ています
ベニナメラの1%は心の壁で出来ています

 …………誰の汗と涙なんでしょうかね……!<なんか力はいってませんか

 ………にしても、成功の鍵が3%か………

 ……………………

 ………………………

 …………………………ま、まぁ、あくまでシャレですからな! 深く考えない方がよいですよね!<成功率3%という数値を必死に振り払いつつ

2006/06/24

 お粥が欲しいので、作ってくれないかな、と知り合いに頼んだところ、二リットルぐらいのお粥が用意されました。そのうえ、これが一食分であると言われました。

 曰く、

(1) あなたは食事の際に、一リットルから1.5リットルの水分を摂取する
(2) あなたの食べる平均的な御飯の量は一膳である。通常はこれにおかずが付属する
(3) お粥の大半は水で出来ており、この量でも、御飯は茶碗一杯半程度しかない

 通常食べる(1)+(2)は、(3)より明らかに少ない。

 よって食せる筈である

 という事らしい。

 …………何故だろう………正しいとは思うのですが、物凄く騙されている気がする……………

 取り敢えず梅干しをペースト状にしたものを加えて、白湯の如くぼやぼや飲んでみたりしています。毎食ごとに二リットル追加されるらしいのですが………一般的に、この量は本当に摂取可能なのだろうか………(でも、残すと後が怖いので出来るだけ飲んでいたり)



 iheringiかacteonか、それが問題だけど、たぶん此はiheringiなんだと思うのですけども………ああ、この二種、外見的に全然違うから、此の外見の種類に対応する学名がどちらかという事なんですけどね?
 今度こそ雌でありますように〜(星に願いを月に祈りを捧げつつ〜)

2006/06/28

 レプティリアのNr46?(英語版で、表紙がハナムグリだかなんかのやつ)に、laticinctusの小特集が掲載されているのだそうです(定期購読を申し込んでる友人談)。
 流石に買うのもなんなので(だって内容は同じだろうし………)、見せてもらうことで終わらせようと思いますが(苦笑)

 そんなわけで、当該頁だけ読みたい方は、今暫く待てばよいんじゃないかと思います(笑) でも、話だと、ラティキンクタスのほうだけになってるようですが………

 そんなこんなで今日も無駄に読書三昧です。最近は、Die Strumpfbandnatternを購入してみました。

 …………すげぇ堅そうな本でした(滝汗)

 今までドイツ語本は何冊か読んでましたが、此処まで堅くてドイツ語というのは無かった気がする………これは厳しい戦いを強いられそうです。カラー写真が一枚もないので心を安らがせる暇すら有り得ないという無味乾燥さがステキだ………時折ある挿絵の手書きっぷりがステキです(笑)

 それにしても、ガーターだからでしょうが、庭にデカイテラリウム(というか、ちっちゃいガラス温室的なものを想像するとよいと思うのだけども)を設置して飼育するというスタイルはどうなんだろう………

 ん〜、ああ、そっか、ガーターの長さはたかが知れているから、その長さよりも高い壁面と鼠返しを併用すれば、脱走は不可能ってことなのかな。まぁ、僕はちょっとやらないけれど………(ってか、何を飼育しているかなんてのは極秘事項だしね)

 そう言えば、先日、Strumpfbandnatternを購入しました。何処から買ったかというと、NTVのサイトから購入出来るっぽかったから、注文してみたのですよ。

 元々ユーザー登録というのですか、それはやってあったんですが…………何故今まで注文しなかったかというと、前注文しようとしたときに、何処を探してもクレジットカード番号を書き込む場所がなかったのですな。支払いは請求書支払い、しかなくて………いくらサイトを見ても、カード支払いとか出来そうもないのですよ。国際郵便為替を送れとか、そういうのはイヤだな〜、そもそもその為にカード作ったんだし………みたいな。

 それでも、上の本以外にどうしても欲しい本があって(Vogelspinnen im Terrariumがそれなんですが)、それを注文するついでに何冊か(Rautenpythons - Morelia bredli, Morelia carinata und der Morelia spilota-Komplexとか)纏めて注文するか、ということで、上記のガーター本も注文したのです。まぁ、存在は前々から知っていたんですが………僕が買うと、なんか英語版出るから、そろそろ英語版出るのではないかという気がしますけど(苦笑)

 まぁ、それはさておき、注文すると、どうなるかというと――――まぁ、クリックすると、注文有り難うございます、請求書をお送りします、見たく出るのですね(ひょっとして、次の頁でカードナンバー書くとこ出たりしないかなぁとかう思惑はあっさり突き崩され結構動揺したw)。


 そこで、僕は「請求書が来て、其処に振り込むと発送されるというシステムなのだろうか」と考えたのですが―――




 …………その注文の夜から四日後(日付的には五日後)
 僕はその日、新聞をとりに出ました。ポストの中には色々なダイレクトメールの類がありましたが、その中に一際大きく、ででんと、ボール紙でくるまれた小包のようなものが。


 …………来るのはやっっっΣ( ̄□ ̄;

 航空便かよ………

 ……ってか、すこーしだけ、可能性としてそうではないかと思ってはいたけど、やっぱり、荷物が来るんだ……………請求書が最初に来るとかじゃなくて、請求書と荷物が一緒に来るんだねぇ………注文してこんな早くに………( ̄_ ̄;;;;;

 まぁ、国内ならばこの迅速さも分からないではないです。しかし、海外への発送なのに、こんなんでよいのでしょうか。
 間違ってませんか。僕は初めて注文する人間なのに、別に身分証明とかして発注したわけじゃないのに………アレですか、”確実に取り立てられる”という自信があるのでしょうか………ガクガクブルブル。

 来てみないとこれはピンと来ないかもしれませんが、支払ってもないのに荷物だけが先にあっさり来ると、ホントに怖いものがあります………昔読んだ阿片戦争という小説の中で、「何も要求することなく莫大な献金をされ、最初は特に気にしなかったが、三年すると何かこれは大物を釣り上げる気なのかと考えた。それそれでも何もなく五年(か、七年?)が過ぎる頃には、だんだん恐ろしくなってきた」みたいな下りがあった記憶があるんですが(文章表現は全然違います)、そんな感じ?<大夫違う

 まぁ、ともかく、イキナリ送られてきたら何であれ怖いものがありますね………。海外からあっさり来たら尚更怖い! 世の中イキナリ送られてくる手口の悪徳商法があるらしいですが、自分で注文したのが分かっていても怖いのですから、あれは経験したことないけどかなり動揺するのでしょうね………それとも、これは僕が小心者だからなのかなぁ………

 しかも、請求書っぽいものは一枚ちらっと入っているだけで、請求書ってよりか見た目、納品書です。幸い、其処に銀行口座が(右上の端っこにちいさく)書いてあったので、此処に振り込めばよいのか………と分かったのですが。


 そんなわけで、旅行中に荷物が来て、旅行後に払い込めばよいだろう…………とか思ってたら、あまりにも予想斜め上な早さで荷物が到着してしまったので、あわてて銀行へフラフラと出掛け、海外送金の手続をしました。ユーロ高いなーとか思いつつ………

 ちなみに荷物の送料は30ユーロでした。国内配送が5.5ユーロだったから、25ユーロばかり高い。これは、重量が増えれば増えるほどに高くなっていく筈です(ちなみに、ネット注文時には送料がどれぐらい上がるかは書いてなかったので分からなかった)

 まぁ、やってみた感想としては――確かに簡単に購入出来るようですが、正直、あまりメリットを感じません。海外送金には6千円以上掛かるし………送料と併せて、一万円以上はそうした雑費に飛ぶわけですし………国内の洋書屋さんに頼めばいいんじゃないかなぁ。

 まぁ、今回の僕のように、ホリックさんにも入らない様な物凄い売れ筋から外れた本を二十冊ぐらい購入しようと思っている方には、お奨めかもしれません。そう、例えば、僕が次回購入しようとしている、この本のような(笑)

 そういうのでないかぎり、リクエストするのがベターだと思いますよ(生き物関係なら、リクエストすれば大概入れて下さいますし。無論、リクエストってのは買うの前提ですが………)。
 Amazonで扱っているやつなら、Amazon.deから購入するほうが格段に楽なのですけどね………(クレジットカードは偉大ですね)。まぁ、今回はAmazonで品切れ扱いのやつとかも注文したので………


 ネット注文は便利ですが、クレジットカードナンバーの流出とかはメンドイことになるので、十分お気をつけ下さい。いや、ほら、気付かない間にトロイとかがPCに仕掛けられてる場合とかもあるかもですから。

 あ、余談ですが、Krallenfrosche, Zwergkrallenfrosche, Wabenkroten - Pipidae in Natur und Menschenhandこの本、先日見せて貰ったんですが、素晴らしい馬鹿さかげんでした(笑)
 僕はこの辺飼う事はないでしょうが、取り敢えず持っておきたいと思うほどに素晴らしい……もし、この辺のカエルに興味があるなら必携と言えましょう。こっちも気になるな……


 それにしても、なんでこんなに僕は本を読んでるのでしょうね………この辺の本を読んだところで何か役に立つのかと言われると、たぶん何の役にも立たないような気がするのですけれど(苦笑)

 まぁ、尤も、役に立つか立たないかで、何かをするかしないかを決めたことも、僕はあまりないのですが………生き物関連の本こそ、或る程度実用性はありますが、それ以外の僕が読んでいる本などというのは、僕の人生の中で何か役立てているかといえば、部屋を訪れる人をちょっと驚かせる(とか、呆れさせるとか)ぐらいですし………

 それこそ、本を読むのは、酒を嗜むような感じなのかもしれません。月見酒の代わりに、月下の読書、みたいな?

 ああ、ただし、月下の読書を続けていると、僕のように目が悪くなるかもしれません。眼科医に、「そろそろ眼鏡を新調したほうがいい」と言われました。…………眼鏡って高いよね....._| ̄|○ ←読み過ぎるとこういうことになるので、程々に?(苦笑)

2006/06/29



  体調が少し良くなってきたので――と、言っても、そう言った端から倒れたりしている始末なのですが、それでも去年の終わりから今年の初めに比べれば、実のところ遙かに良くなってるのですよ(笑)――、コオロギの自家生産を再開しようと思って準備中です。

 そういえば、この頃は、大夫夏めいて来たからか、庭でヒメコオロギだかなんだか、3.5mm〜4mmぐらいの小さいコオロギがわらわら出始めました(既に翅があるのですが、これで成体なんですかね………)。

 こういうのは冬化処理をしないと孵化しない連中だろうと予測されるのですが………というか、前は繁殖にあっさり失敗したのですが(苦笑)、この辺にも、再挑戦してみようかな………