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2006/08 目次

コオロギ産卵床の蓋は
ノコバゼムカデ産卵す
Gonyosoma frenatum
よくわからないバロンコダマさん
選抜交配の話
なんのヤドクガエルかという話
取り出し忘れてただけかもしれない?
卵に顔を描くことを思い付いた日
白髪三千丈
回復打撃?
ウアカリ上陸す
ピンセット現象とシンガポールブルー

2006/08/01


 こうしてみると、まるで背中に稲妻が奔っているかのようですね。


 カマドコオロギを少しずつ殖やし始めているところなのですが、ちょっとくだらないけれど面白い事に気付きました。

 僕は、産卵床を入れるケースにはタッパーウェアをつかっていて、タッパーウェアの蓋を切って、それにクッキングペーパー二枚重ねを一枚に剥がしたものを挟み込むようにしています。カメラが動くようになったら撮影しますが、これは産卵床であるところの土(これは目下何が最善か悩んでいるところです。今は椰子殻ですけどね)に、コオロギが潜ったりしないように、糞を上にされても除去しやすいように、という配慮です。

 コオロギが潜ったりすると何が困るかというと、中に糞をされたり、表面に糞をされたりすると、カビの発生要因になってしまうわけですよね。表面に糞がついていたら同じなので、クッキングペーパーを被せておいて、回収するときにこれを除去するようにしていました。

 ただ、イエコオロギの場合(というか、エンマもそうですが)、クッキングペーパーなんかは簡単にかみ砕いて、中に潜ってしまうので、タッパーウェアの蓋に細工を施し、ステンレス製の網を張るようにしていました。此とクッキングペーパーの組み合わせで、土には潜られず、糞もクッキングペーパーを剥がせば除去出来るという仕組みになっていたわけです(それでも、網の目が細かくないと紙をひっぱりだしてしまったりとかあったんですけども………)。

 今回、体調が久々に良くなってきたということで、コオロギの自家繁殖を再開にするにあたり、イエコオロギではなくてカマドコオロギにしたのですが―――細工した蓋が今一つ見つからなかったので、それまではしょうがないや、ということで、上に書いたように金網のない蓋だけにしていたのです。
 が、どうも、カマドコオロギは掘らないっぽい………イエコなら、かみ砕かれてぼろぼろになって、潜っているコオロギを掘り出さねばならない筈なのですが、産卵はしているのに、掘ったり、咬んだりした形跡が全然ないのですよ。

 これは、カマドコオロギがそういう性質なのでしょうか………飼育ケース内部の密度がまだ低いというのは確かにありますが、イエコでも同じぐらいの飼育密度だった事もあり………一概に、飼育密度だけが理由ではないような気がします。

 まぁ、もう暫く様子を見てからでないと、結論を出すのは尚早でしょうけれども………
 縦しんば、密度が低かったからで、密度を上げていくと結局掘るようになってしまう(隠れ家は豊富に用意しているつもりなのですがね………水も然り)なら、前のように金網付の蓋を使えばよいだけではあるのですが、やっぱり、そういう細工が少ない方が楽は楽ですからね………

 作るのが手間だしコストも掛かるんで、見つからなかったら作るの疲れてやだな〜とか思いますし(苦笑)
 ………まぁ、産卵箱だけ交換して蓋は使い回せばよいので、一個か二個、作ればそれで終わりなんですけども………

2006/08/03

 大豆イソフラボンと聞くと、「かぷかぷ笑うんだろうか………」とか想像回路が走ってしまい、「かもすぞ〜」みたいなデザインの謎物体が脳裡をふよふよしてしまう管理人です、こんばんは。


 ソニー、カメラと接続せずに使えるデジカメ用GPSユニット
 製品情報(ソニー公式サイト) 報道発表資料

 最近僕にはとんと縁の無かったソニーさんですが(ついにMDデッキも売ってしまったですからね………さらばMD……ああ、この大量にあるMDディスクをどうしよう(汗))、なかなか面白いものを出して来ましたね………これはちょっと惹かれます。

 既にGPSで位置データを計測して写真に付加するというのは、登山家の方なんかを始めとしてよくやっていることですが、如何せんGPSは中々に高価でありましたし、それなりに使い勝手が一般人向けとは言い難いところがあったから………この価格帯は魅力ではないでしょうか。
 
 あくまで移動のデータをログ出来るというだけのもので、現在位置を確認することなんかは出来ないけど、価格からすればそんなことはどうでもよいことです。防水だったら良かったんだけど………まぁ、価格が価格だし………ジップロックにでも入れましょうか(苦笑)

 対応機種がソニー製のものでないとダメなのも営業戦略としてまぁそんなところだろうという感じなので別段感想はなく。故に、他社製カメラであるところの僕のカメラでどーやって使うかを考えているところなんですが………ってか、まぁ、時間による位置データさえ分かれば、後は自分で整理出来るような気が…………ん〜、データがどういう風に記録されて表示されるのかが知りたいな………

 何故にGPSに此処まで反応するかといえば、やはり、何処でどんな生き物を見たか、詳細なデータとして保存しておきたいからなわけですよ〜。ソフトさえ揃えば、海外地図も使えるようだし………

 今までは暗記して、夜、写真を見ながら思い出して宿でメモをとっていましたが、夜間移動中の場所などは想像でだいたいこの辺としかしようがないし、森の中では尚更です。だから、とっておきたいな、と言いますか。何かに役立つかもしれないじゃないですか。

 ん〜、そりゃまぁ、ムカデなんかは、誰の役にも立たないかもしれないけれど(苦笑)
 誰も興味ないだろうしね…………ってはっっ!? 小浜島の頁書いてないじゃん僕!?


 …………き、気付かなかったことにしよう………

 O. scaber egg

 産卵してると気付かず掘りかえしてしまったノコバゼムカデの卵…………
 ……………………なんてこったい…………orz
 まぁ、このままでも孵化する場合があることは経験上知ってるので、取り敢えず埋めてみました!
 ……………………孵化するとよいなぁ………(遠い目) 取り敢えず、雌であることは分かったね………

2006/08/07

 一週間に三回徹夜をすると、けっこう来ますね………今ほどハエの仕込みが苦痛に感じられたこともない(苦笑)



 これはWC。もう四年目か五年目だかなんですが、これ以上は仕上がらないようですね………三年ぐらい前と変化がない………むぅ、それとも何か足りないんですかねぇ………まぁ、調子は悪くなさげなんですが。

 そんなわけでGonyosoma frenatumですか。
 ふーむ、Gonyosomaって中性詞だったんですね、考えた事なかったけど、なんとなく女性詞かと思ってましたよ。

 Gonyosomaはなんかびびっと来るものがなくて、遣ってないのですよ、と長らく言っていた僕なのですが、本種がGonyosomaになったということは、ふーむ、まぁ、Gonyosomaも遣れば?という神の啓示なのか<何処の神だ

 余談ですが、此はヘビの格好いいポーズ探求の為の一枚であったりします。ん、やっぱり、ポーズとか重要と思うわけですよ。

 ただ、自分の好みばかりでやっていると、どれも同じような写真になってしまいがちなので、考えずに色々な方向から試してみている感じで。ちなみに、スジメが絡み付いているのはアケビの蔓だったかなんかです。ポリプロピレンケースに通気用に空けてある穴を利用して地面に特に触れさせることなく中空で枝を絡めさせてます。固定には細い麻紐を使っていて、揺れないぐらいがしっと。
 特に、スジメとかは湿度が高すぎるとスケールロットになってしまうけど、かといって乾燥ではだめで湿度を要求するから下は成る可く濡らしておきたいし………まぁ、背の高い植木鉢の上に丸まらせておくのでもよいんですけど(苦笑)
 飼うだけならもっとシンプルに飼えるのは知ってるんですが………うーん、まぁ、そこはそれというか…………

 背景ショボイな………と皆さん思ってるとは思うけど、ほら、まぁ、本格的に撮影するならもっと背景とかも作り込みますから………これはほら、アングルとか構図とかの話なので!<そんなの将来的にも作る気ないくせに………

 でもやっぱり、樹上棲のヘビはこうやって絡まってるのが美しいですね。
 グリーンパイソンが地面にいたら、それはもうなんの面白味もないじゃないですか。樹上棲ナミヘビも、同じ様なところあると思います。

2006/08/08

 
 眠いので写真を出して、文章を考えるのをサボっているのを誤魔化していくよ何処までも、というコーナー。
 


 さてさて、昔も出したことありますが、たぶん皆様忘れた頃でありましょう。そんなわけで、あのバロンコダマヘビさんは今、コーナーです。僕はブラウンが最近欲しいです。

 餌付きも良く、よいヘビではないでしょうか。ただ、模様を求める人には今一つかな。全体的に単調かもしれませんね。

 …………此の個体は、なんですか、WCのグリーンの中にぽつねんと混じってたやつで、「なんかグリーンにしては色合いがショボイ感じだ……なんじゃこりゃ………」と思ったので入手してみたのです(笑) や、最初に引き抜いたとかじゃなく、はっきり言うと売れ残ってたみたいです………

 成長したら普通になるのかもしれないな、と思っていたのですが、成長したら、ますますグリーンから離れてきたな………という感じになってます………でも、腹部側はなかなかにグリーンなんですよね(写真の左側のところ見ると分かると思うのですけど)。

 ん〜、グリーンがいれば対比出来るのでしょうが、僕、グリーンは飼育してないので写真ないのですよw
 写真でみるとちょっと青く見えちゃってますけど、所謂ターコイズとは程遠いです。ソンブレロ銀河とスピカぐらい離れています(どんな比喩か)。此奴はですね、ものすごくしょぼくれてる感じなのですよ。

 まぁ、そんなわけで、ライムとも違うし(あれはホント黄色に傾いてた。成体どうなるのか知らないけど………)、なんなのですかね〜、こいつは…………個体差なのか、なんなのか………

 ちなみに後牙類なので咬まれないように、とか良く聞くけど、実際あんま咬まないでしょうね。わきゃわきゃするけど、咬んでくる感じはないです。

 …………ああ、ハンドリングとかはしたこと無いので、そういう場合は分かりませんけども。

2006/08/09



 ベントリのレッドのオタマです。これ、見て分かるように、背中の金属部分の面積が広いのですよ〜。ストライプがもう少しで潰れるぐらいでしょうかね。

 まだ上陸するか分からないのですが、此の手のヤツを選抜交配していったら、背中が全部赤いヤドクが出来ないかしらん、とか考えていたり。

 まぁ、こうした模様が選抜交配でどうにか出来るのかどうかは謎ですけども(苦笑)

 過去に例があったかと言えば、こういう風に崩れるのは、オレンジの方で一匹だけ上陸しています。レッドでは、記憶にある限り初じゃないかな………

 選抜交配というのは、非常に長い道程です。カエルならそうでもないんじゃないの?と思われる方もいるかもしれないけど、僕は個人的にヤドクガエルの繁殖が成功するのには小型種で二年、中型種で三年、大型種で三年半は掛かると思っていますし、実際に掛かってます。

 ということはつまり、トントン拍子で進んだとしても、結果が出るまでに十年を要するでしょう。



 此は所謂WCのオケーティなんですが



 これは、WCから選抜交配を繰り返して作出したと言われる品種なわけですけど、その過程は想像を絶するものがありますよね。余程沢山の系統から作らないと、こんなものは出せないはずです。インブリードだけでは辿り着けない成果ですから。
 ………で、此処までのを作出するのに、十年二十年は余裕で掛かっているっぽいわけです(と、いっても、この写真のはクオリティとしてはまだまだ上が存在するので、このレベルなら十五年目ぐらいで出てたかもしれませんけど)。

 何が言いたいかって、ぶっちゃけ、十年後に僕が生きてるかどーかなんてのは分からないわけで――や、まぁ、十年ぐらいならたぶん生きてるとは思うけど(苦笑) 隕石が墜ちてくるとか、バナナに足を滑らすとかいう可能性は否定しきれないし――確かに、まぁ、僕が選抜交配をやるのは、あくまで僕が見たいからで、僕がやりたいからなんだけど、出来れば僕が飼えなくなっても、何処かで誰かが延々とそれを受け継いで殖やしていって呉れたら嬉しいかもしれないな、と思うわけです。

 だからまぁ、此のサイトでは大した情報も公開してないけど(ヤドク頁なんて繁殖記録書き直すつもりで消したっきりだしなぁ(汗))、此処に書いたことが参考になるなら、さして考えずに出してるけど写真から読み取れる情報があるなら、どんどんそれらの手法を読み取って模倣していって欲しいな、と言うか。

 少なくとも、僕は、上手い人から、或いはそういう人が書いた文章とか、生息環境の写真とか、色々なものから色々とテクニックなり手法なりアプローチの仕方なりを盗んだり模倣したりして来ていると思うのですよね。
 でも、人の持つ技術も学問も、あらゆるものは自然を観察し模倣するところから始まっているけれども、現在人が手にしている技術はやはり、人が作り出したものだとも思っているのですが。

 ただ、何であれ極まって上手い人というのは、ただ単に模倣しても模倣しきれぬだけのものがあるからこそ、極めてるんだなぁ、とも思うところですけど。或いはそれは、極める為に必要なものが、手法ではなくて性質だから、なのかもしれません。

2006/08/10




 此はtanakaさんが輸入されたヤドクガエルです。現在コロニー化を目指しているところだとか。

 今月頭にも写真を出しましたが、あれはやたらぼやけていましたね(苦笑) 上陸して或る程度の期間を経たので肌の質感が良くなってきているのが分かります。ちょっとフラッシュは焚きすぎの為に質感と輝きの透明感が飛んでしまっていますが、まぁ致し方ない………焚かなかったやつはボケばかりだったので…………

 ヤドクガエル本来の美しい色彩を再現すべく撮影するには、周到な下準備と舞台設定、気力と集中力を要します(撮影時に逃げられたら速やかに捕獲しなきゃならないから集中力と、脱走されたときにパニックにならないよう気力とかが必要)。それと、個体にストレスにならない程度で撮影しないと無意味ですよね。ってか、飼育者は皆そうでしょう。撮影はするけど、個体の体調が崩れたら本末転倒というものですし。まぁ、そんなわけでヤドクガエルの写真が少ない理由&背景がショボイ言い訳終了(笑)

 だいたい、僕の経験上、上陸後で何か体内とかが上手く行ってなくて死ぬやつというのは一ヶ月すれば死ぬか、まったく成長しません。逆説的に言えば、一ヶ月以上生きていれば、それは健康に成長するかと思います。僕はもうちょっと期間を見ますが(あと、中型種や大型種の場合は三ヶ月から四ヶ月は見るべきかと思います)、だいたいそのぐらいで目安にしてよいのではないかと。ぐぐっとその最初で成長するので。

 それはさておき、

 ラマシーの生息地に近いところで採集された為に、これはラマシーである派と、外見が非常にパングアナに似ているからこれはベントリパングアナである派と、そもそもパングアナ自体をイミテーターとすべきだから、これもまたイミテーターだよ派があるようです(省略すると、ですが。各派閥ともに更に色々意見があるようですけど、追い切れてません………)。

 ベントリパングアナ派とイミテーター派は、最後の一線は違うのですが其処まではだいたい同じ意見で、例えば足の模様がラマシーのそれよりもイミテーター(ベントリパングアナ)に近いではないか、とか、動きや生態、繁殖行動がラマシーよりもイミテーター(ベントリパングアナ)に近い、という主張があるようです。余談ですがベントリパングアナとイミテーターの繁殖形態はほぼ同じみたいですね。イミテーターの方がより垂直を好むようですが………

 ただ、喉のマークに注目して議論をしているのをまだ見てません(メーリングリストとかで密かに議論してるのかもしれません)。僕の手元にはラマシーの喉マーク写真はあってもイミテーターの喉マーク写真はないので、此奴の喉マーク写真を撮るのに併せて探しておかなければならないかな(たぶん、持ってる洋書のどっかにあったと思うのですが)。

 ヤドクガエルは一時期あったハイブリッド問題のせいか、或いは中間個体が何処までも存在しそう(個体群となっている場合でも、比較的最近枝分かれした為に変化が地理的にクラインを為していることが少なくない(特に中米のの高山系))だからか、あまり議論とかはされずに、「自分はこう思うからこの意見を支持しておく。そっちの意見を別段否定はしないよ」みたいな感じで安定する傾向がある気がします。いずれDNAとかで解析されれば分かるかもしれないな、と思ってるのかもしれません。

 まぁ、アメリカ本土と、ドイツとオランダとでは、別々に話が展開しているみたいだし、それぞれの地域で結論出てるという感もありますが(笑)

 さて、僕はと言えば、区分けが出来ているなら名前は別段気にしないかな………僕が一番忌避するのは、何かと何かを、知ってであろうと知らずであろうと混ぜてしまう事なので………
 まぁいずれ繁殖させることが出来れば、その辺の性質から見えてくることもあるでしょうし。結論を出すには実地が少々不足している………かな、と。

 ああ、そうそう、此処まで二年半か、三年か、どれぐらいか忘れたぐらい掛かりましたが、バリアビリスが愈々回り始めた感があります。とか思ったところで挫折が待ち受けているのが今までの王道パターンなんですがね(汗

 バリアビリス用に、新しいケースを新調していたところだけに、刺激を与えることを承知の上で大きなケースに移動すべきか、それとも今暫く待つか―――はてさて、どうしようかな…………移動したらあっさり繁殖行動止まるとかあるしなぁ………(遠い目)

2006/08/11

カマドコオロギ産卵させちゅう


 だいたい二晩経ったところです。現在は種親の数が非常に少ないので、一晩だと産卵数少ないので二晩入れていますが、わいわいわやわやと沢山いる場合は一晩で出します(雌が200ぐらいいる場合と想像ください)。

 が、しかし!

 僕はたぶん生まれたころはとくに怠け者でも働き者でもなかったでしょうが、そして両親も働き者になるようにと教育を施したのでありましょうが、残念ながら怠け者です。怠けることに関しては人後に落ちないとうたわれ、かつ自負しております。さまざまな理由を編み出してなまける僕ですから、毎日は出せないかもしれない………(とはいえ、実のところ自分の食事はおろそかにしても、メンテナンスをおろそかにしたことはないと思うのだけども)。


 と、なると、何日ぐらい入れっぱなしでも問題ないのか?―――というのが気になるところではないでしょうか!?



 「どうせ、取り出すのなまけて数日ほったらかしにしちゃって、こういうネタにすればいいとか思い付いたんだろ?」という慧眼の穿った思考の持ち主はおいといて、えー、まぁ、なんですか、調べたところ、五日〜六日がボーダーラインな感じでした。七日目で、一カ所掘り返しがありましたので。

 ただ、上のはクッキングペーパー二枚重ねを一枚にしてやった状態なので、二枚にしたらもうちょっと保つ可能性はあります。二枚でも一度濡らしておけば産卵管は通る………と、思うのですが、まだ試してません。理由は、まだ数を殖やしている最中だからです(笑)

 何百何千と安定して殖やせるようになったら、この辺の調べも、もうちょっとやってみたいですね。最大密度どれぐらいまで産卵させても大丈夫なのか、とか…………いままで、なんとなく勘でやっていて、細かく調べたことはなかったし、このへん。

 写真の蓋は網を使っていないバージョンですが、ひょっとしたら網を使えばより沢山産卵させる場合(長く置くのではなく、数百の雌がこぞって産卵しに来るだろうから、その場合、紙の傷みはより激しくなる筈だから………)によいかもしれませんな。

 ちなみに、随分と以前はポリプロピレンの蓋のところに穴をあけて、ステンレス網との間を糸で何カ所も結ぶということをやってましたが、現在は先日書いたように、半田鏝を押しつけてポリプロピレンを熱で溶解させ(やりすぎると焦げます)中に埋没させよい感じにするとゆー手法を使ってます。
 これ、教えてもらったときに僕は随分と感動したのですが(ポリプロピレンは接着剤がつかんのですよ。強引につける方法がないわけではないですが…………)、結構昔から知られている手法だそうです(その後、何人かの知り合いに「これこれこーゆーの知ってる?」と聞いたら、「ああ、昔よくやった」とか言われました…orz)

 耐久性に難はありますから爬虫類には向かない気がしますが、虫や非力な両棲類(ただし、怪我の問題もあるのでパンチングボードのほうがよいような気もしますが………)とか、昆虫向けの、手軽な工作にはまだまだ有用なんじゃないでしょうか。

2006/08/12

 たまご〜、たまご〜

 今年はあんまり卵の撮影してないことに気付きました(例年もしてないだろ、というツッコミは以下略)。ヤドクにしろカエルにしろ、撮影数がやたら少ないです。というか、フォルダを見てみると、撮影したほうが少ないという状態ですね。ヤドクは一桁というか、ないっぽいですな。せいぜいちょっと成長したオタマとかそのへんか……あわわわ。

 まぁ理由は、カメラが不調だからなのですが………(不調じゃなくてもサボってただろうから結果はさして変わりなかったかもという事実は指摘しないでいただきたい)

 ………そ〜いやフォトキナも再来月ですね………<なんでいきなりフォトキナですか


 サキシマスジオさん。冬眠させなかった組。さてさて、今年の成果はいかなるものか………

 はっ!? いま天啓にうたれたかのように思い付いたんですけど、卵に顔を描いたら縁起よさげな感じだし面白そうだなぁとか思いました。ええと、なんだ、ハンプティ・ダンプティ? 違うか。なんだっけ、卵に顔書くの。イースターエッグじゃないし………ってか、ハンプティ・ダンプティだと縁起でもないですね(苦笑)

 でもまぁ、なんか(僕の中で)面白いから、もしアレの卵が産まれたら顔を描くとしよう <本当にどうしょーもないことばかり思い付きますねぇ……この人は……

 いや、まぁ、ほら、どうせ卵には印つけるし? その模様がどうかって話ですよ♪

 時に当サイトの画像の表示ですが、 width="640" height="480" で固定することにしました。実際の画像自体はもっと大きい場合もありますが(大抵1024*768で、最大1280*960)、表示サイズは640*480で固定します。

 僕は大画面で見ているので別段気にならないのですが、どうもノートパソコンで閲覧している方も少なくないようだし………固定した方がトップのデザインも決めやすいので。昨日まではログのところではピクセル等倍にしてましたが、現在ではすべて640*480に固定してあります(但し8月分から)。大きいサイズで見たいという奇特な方は画像を保存して見るなり、ソフトウェアでブラウザに通す前にHTMLの記述を書き換えてしまうなりしてくださいませ〜。

2006/08/15




 親子並べてみました。
 此の個体を含む今回の繁殖個体を見せたところ、「目の横のラインが、目の脇ではなく上にも流れている………」と云われたので、両親どちらかがそうなのだろうか?と思って写真を見てみたのですが、どちらも目の上には及んでいないようでした。
 しかし、仔は大半が目の上にも流れてるようなのは、何故なのか(大半というのは、何故か全ての個体がそのようなのだけども、片目部分だけが上にライン取りが為されているものと、写真しか残ってなくて片方しか分からない個体がいたため)。はてさて、何故でしょう? 両親のどちらかでもそうだというのなら分かるのですが………

 その差が何かあるのか?と云われると何ですが……たぶん何も無いでしょーし。

 でも、こーゆー、普通の人が「………(長い沈黙)…………いや、そんな差どうでもよいじゃない………?」というような所を追求するのが其の道の愛好家というものなのかもしれません。

 僕が探求してるヤドクガエルのどーこーなんてのも、差がそもそもワカラン………と言われるかもしれんと常々思うと云いますか、自分でも差が分からなくなることもあるような無いような <それはどうなのか

 まぁ僕の事は置いておくにしても、ぱっと思い浮かべる愛好家の方々は、大抵なんかそういうところがある気がしますし。

 分かり易い例を挙げるなら、コーンの模様がパーフェクトな個体がよいとか(これは誰でもそーですよね? 乱れてるとヤだよね? 乱れまくってるならまだいいけど………)、ラベンダーの模様に鬆が入るのが気に食わないから個体群の血を導入して鬆ではなく滑らかにしようだとか、タカサゴナメラの模様の乱れが首の部分でライン状になっているものが同じクラッチで数個体出たのを見て、むむ、此を何代も選抜交配したらストライプに出来ないかと考えたりとか(目下、これを目論見育成中←正気か)………スジオはまだ追求するほど殖やせてはいないけど………まぁ、こういうのだけじゃなくて、それぞれの分野で「………は?」と聞き返してしまうような拘りを持っていたり、特段口には出さないけど胸に秘めていたり。

 でもまあ、そもそも、クモにしろヘビにしろカエルにしろ、何にしろ、普通の認識なら、わざわざ飼育しようとする意味がワカラン……というものな気がしますしね。

 根本からしてそうしたものであるならば、そんな些細な差に意味があるのかと思われるようなところにすら拘るようになるのは、むしろ自然なことなのかもしれません。その思いの丈は、理由がないからこそ積もる愁いに似て三千丈にも届くのか。いや、まぁ、僕の場合は、脳天気なので其処まで真摯なものではないような気もしますが。僕はまだ白髪ではありませんしね?(笑)

2006/08/16



 ふーむ、デザインは何かと固定式の方が遣りやすいですね。問題は、大画面で見た時に少々せせこましく見えてしまうことですが………閲覧環境が大画面な人の方が少数派でしょうから、気にする事もないか。でも、少数派に制作者である僕が属しているのですえけれど(苦笑)

 でも、今後は固定で進めていくと思います。気長にお付き合いください。

 ところで、僕は音楽が大好きで、此を書いたりするときとか、部屋にいるときは大抵何かしらの音楽を流しているのですが、そうやって酷使し続けてきたからでしょう、CDプレーヤーが不調です。不定期に音飛びするようになってきたので、回転ではなく読み取り部分のモーター周りが来てるのかな………この機会なので、そろそろSACDプレーヤを買いたいな、とも思うのですが、そういう余裕は微塵もないので、今暫くは頑張ってもらおう、と思っています。叩く角度は見極めたので。

 ――――デジカメといい、「平成の世に、カメラを叩いて直そうとする人間がいるとは………」と飽きられますが、まぁ、なんですか、回復打撃というやつですよ?<そのネタ絶対に此処を見ている人は知らないと思う

 余談ですが、「叩くと直る」というのは、ハンダが経年劣化により基盤から剥がれてしまった時などに、衝撃を与えることで接触が戻って直るという事に始まっていると、何処かで読んだ記憶があります。大夫昔なので何だったか忘れましたが。確か、現在のハンダは昔のと大夫異なるので、そうした事態はまず起こりえないし、機会も精密化していっているので、今後は尚のことないだろう、というような旨も書き添えてあった気がします。

 でも、叩くと起動するんだよなぁ………僕のデジカメは………何故だろう………?

 CDプレーヤもなんか叩くと調子良くなるし。気のせいなのかな。
 とはいえ根本的解決にはならないので、時間の問題でしょうから、気長に何買うか考えねば。僕はCDはやはりCDプレーヤーで聞くべきでありSACDとの違いがどうこう、という程には病んでいないので(笑)、SACDを買ったらそれだけでよいかな〜、という気がしています。DENONかTEACあたりにしようかな。LINNも好みなのですが。

 そういえば、次世代メディア戦争は、CDがSACDと、HDCDでは決着がついていませんね。そう考えると、BDとHDDVDの決着も容易にはつかないのかもしれません。僕も様子見するつもりだし――というか、我が家は現在でもブラウン管テレビですしアナログ受信ですしね………でも、プラネット・アースとかを観ると、ハイビジョンで観てみたいなぁ、と思ったりもするのですが………

2006/08/24



 なんか上陸しそうです。ウアカリさんですな。川の名前だそうです。日和った名前よ………<ぇぇぇ・・・・

 う〜む………全部ダメかと思ったのですが、一匹上陸しましたね………成長が止まるタイプのが多かったから、今回はダメなのかな、成長してもSLSかねぇ………とか思ってたんですが、どうもSLSではないっぽいし………まぁ、どうせ一匹だけなので、様子見ケースに放り込んで、どんな感じに成長するか見ると致しましょうか。ん〜、この時のは数が多かったので、二匹の雌が同じ場所に相次いで生んだのかな、と思っていたのですが……
 ん〜、これは何となく分かってたし、或る意味当たり前かもしれないけど、SLSにはならないものの、初期に死んでしまったのがいても、健康な卵は普通に上陸を果たすようですねー。
 SLSはクラッチでってのが多いように思ってたんですが、成長不良で死ぬやつ(食べても腹部が太らず、なんかシャモジみたくなる)がいても、同クラッチの残りが正常発生することはあるってことですか。卵のすべてが正常でなく、一個ぐらいしか正常発生しないような卵の状態でも、SLSに必ずしもその卵がなるわけではない、となると………えーと、え〜と………SLSは精子側のなんかな可能性もあるのかなぁ………? これはちょっと思考が飛躍しすぎか。
 でも、そうでないとすると………此の手の発生不良は、先天的(卵的、或いは宇宙の意志的なモノ?<なんだそれわ)なのかな〜………ってことになりますが〜。全部が健康でなくても一個だけ健康なことがあるかと思えば、全体的に成長は問題なく見えても一気にSLSが出ることがあるとは………どういう条件下のときに発生するのか益々わからなくなってきました、僕は。

 まぁ、今回の場合は正常な卵自体がやっぱり少ないのは確かなので、まずは母体の調子を見ていくってのが正当な方向性かな。

 そんな訳で長らくサボってたくせに何事もなかったかのように再開してみるという手法で、「あれ? 更新止まってたと思ったけどキャッシュを読み込んでいたのか?」と閲覧者に誤解を与えられないかと画策してみましたが、ログを参照するとあっさりバレることに気付きました。

 …………ログ、無くそうかな………<そんな理由で!?

 冗談はさておき、話はがらりと変わりまして。

 ロボット三原則というのがあります。アイザック・アシモフが作ったとかよく言われるものですが、それは正確なところではありません。とはいえ、全体的に間違っている訳でもないのですが(調べればすぐ分かります。管理人は似非SF好きです。だからアジモフじゃなくてアシモフなのです)。

 まぁ、そこんところはおいといて、個人的にはどうも此が好きではないのですが、ふと、何故好きではないのだろう、と考えました。
 無論、或る一定の法則を決めた上で、その枠組みを崩す事なく根底を崩せるかという所に主眼を置くならば、こうしたナントカ原則というのは面白いものがあります。鎖が重く堅ければ堅いほど、それを打ち破った時の達成感ってのは強くなるものですし……実際、いかに三原則を擦り抜けるかという点に面白さがある、後の一連の作品群は好きではあります。作品自体は好きなのですが、でも、三原則自体の存在は好きではないのですね。

 何故、ロボット三原則だけは好きになれないのか………まぁ、そもそも、日本のロボットであるところの、鉄腕アトムは別段、ロボット三原則に従いませんし、ドラえもんも従いませんから(あのねこはのびたと餅を取り合って喧嘩しますからねぇ………)、ピンと来ないってところはあるのかもしれませんが(アトムは微妙なところかもしれませんけど(笑))。

 暫し考え、もしもロボット三原則が存在するならば、ロボットという存在が為し得る全てに意志というものが無くなるか、薄らいでしまうと思うからかな、と思い至りました。ロボット三原則というのは、最初からロボットの中に組み込まれているものであって、言うなれば本能です。守らなくてはならない規則ではなくて、ロボットという存在の性質です。酸素と水素を燃やしたら水になるのは、そうならなければならないのではなく、そういう性質にあるというような感じで。

 もしも、そういう風に、生来の本能のような規則でそう決められてしまっているならば、ロボットの意志がどうあれ、傷つけないと決まっているならば、ロボットが人を傷つけないことは、ロボットの意志が介在する問題ではないということになります。意志とは無関係の問題に、そう決まっているなら、其処に意志は必要ない。
 もっとも、これはロボットに自由意志というものを認めるということであって、そういう存在は既にロボットではない、というのが本来のロボットの定義なのかもしれません。日本ではドラえもんやアトムのような存在をロボットと呼んでしまうので、そこに違和感があるのかな………

 何故、人を殺してはいけないのか、という質問に答えられますか、という疑問を数年前によく耳にした記憶があります。別段興味もなかったので、その手の本を手にはとりませんでしたが(僕は教育者ではないし、誰かを指導する立場にもいなかったし、訊ねられたりはしなかったし)。

 此の手の問題には、個人的な見解を述べそれを敷衍しようとすることは余りに安易で、総体的な平均や共通見解、宗教観に帰着させようとすることは容易く、しかしそれら全てはやはり不完全で、同時にそもそも、全員の了解を取り付けられたところで、それが正しさの証には成り得ないというところに倫理の難しさがあるわけで、そんな大それた問題にちょこちょこと解答が出せるわけがない。そもそも全ての疑問に解答する能力が人類に許されているのか、ということになりますからね。許されていないけれども、そうである存在はあるのだと想像したところから宗教は始まったり終わったりまぁ色々してるわけですし………まぁ、あと五千年ぐらいしたら答えが出てるか人類が滅んで問題自体が消えているでしょう。

 ただ、なんにしろ、そういう状況下にあって、「殺してはならない理由はない。けれど、わたしはあなたを傷つけることをしないようにしよう」と思ったとしたら、まさしく其処にこそ自我と意志があって、そういう意志決定というものが精神的勝利と云いますか、人間性の根幹にあるかもしれない。云うなれば自由意志とはそういうものなのではないか、と………

 だから、ロボット三原則とかで決まっちゃってると、なんかどーも気に食わないのかもしれません。自由意志とは、何も決まっていないところに何かを決めることの自由なのですから。

 …………そんな訳で、意志とは大切なものである、ということに読者のうち一人ぐらいは同意していただけたであろうところで(この文章の最初の読者は僕であるので、この要件は既に満たされております)………

 僕は意志をもって暫くだらけることにしました! 今後しばらくは怒濤のサボりが続くやもしれませぬ。言うなれば此処最近のまんまだという考え方もありますが………

 ではでは、そんなわけで、お休みなさい〜 ←長くサボる(andさぼった)言い訳を格好良くしてみよう、と目論み、全く解決してないのに解決したように装おうとするの図

2006/08/25

 無くなってたデジカメが見つかりました。無くなったけど、「まぁ何処かにあるさ………いずれ戻ってくるに違いない」という、飼育部屋ピンセット現象(※)に基づき気にしなかったんですが、実際、探してた時は見つからず、探すの諦めたら見つかるのだから困ったものです……無くなったという話をしたら、話をした大半の人が、「好い加減新しいの買えよor買いなさいよ」と言ったのが印象的でした。

 …………大丈夫だ、僕は君を見捨てないぞ!(いま懐が寒いから!)>デジカメに向かって

(※)飼育部屋ピンセット理論
 飼育部屋で使っているピンセットは、かならず消失するという現象。正確には観測者から観測されぬ空間に入り込むと予測される。限定された空間内であるにも関わらず、観測者はピンセットを発見することが出来ないが、二本目のピンセットを購入すると見つかることが多い。ただし、そのまま使い続けると必ずどちらか一本が消失し、その後、使っているピンセットが消失すると、無くなっていたもう一本が発見される。無くなっていた一本が発見された状態では、もう一本を発見することは出来ない。おそらく、ピンセットは量子的重ね合わせ状態にあるのだろう。(細かいツッコミはしないでください)



 Cyriopagopus sp. Singapol Blue

 そんなわけでデジカメ内部の画像を回収〜。
 どう考えても此の色合いはブルーよりもバイオレットだと思うのですが………既に先に別の種についちゃってるからってゆー理由でこれにバイオレットと出来ないのは残念ですねー。ポイントは腹部の表面にも色合いが乗るトコではないかと。
 画素数が負けてるなら接写すればよいじゃない?という理屈でめちゃくちゃ寄って撮影していますが、この種類はホントに厄介なのでお気をつけください(苦笑)
 ん〜、なんと言いますか、Poecilotheriaとかは、大きくなると落ち着きが出てきて走り回ったりとかないのですが、これは中々にやんちゃorおてんば(スキティッシュは日本語訳は”おてんば”だろ?と姫がゆってた。おてんば、に限っては、御転婆とかお転婆はないと思う。僕は漢字を僕なりの美的感覚に従い効果的に使いたいタイプであって、何でもかんでも感じにすればよい!という考えの持ち主ではないのですよー<言い訳?)な感じがあります。ひょっとしたら、現在のサイズでもまだまだ小さいってことなのかもしれませんが………咬まれるとかそういう危険はなさそーですが、腕を駆け上られることはあるかもしれない(笑) まぁ、或る程度の経験のあるキーパーならそんなことはないでしょうけど。

 そんな訳で、「WCだし、持ち腹でもでないかしら?」みたいな感じでわくわくしてたのですが、アッサリ脱ぎやがりましたね。現実は甘くないです。綺麗だけど泣けて来るよパトラッシュ……!<ネロに謝れ
 よくよく考えてみると、これだけWC飼っていますが、僕は未だに持ち腹で殖えたことがありません。ウサンバラですらそうですよ? なんですか、僕が何したってゆーんですか! 運がないかだろ、と言われると納得出来てしまえる自分の人生っていったい………(遠い目)
 あ、今思ったんですが、クモに興味がない人だと、上の文章の意味が分からないかもだから説明しておきますと、タランチュラは、脱皮をしてしまうと貯めてあった精子が脱皮殻と一緒にとれてしまうので、産卵しなくなってしまう(しても無精卵)のです。

 余談ですが、このサイズで小さいってことはないだろうから、厄介なのはサイズの問題ではないでしょうが(威嚇したりはしないで、逃げたがるから厄介)、それは別にして、此奴、本格的にデカクなるようです。レッグスパン20cmは余裕超え、体長7cm〜8cmクラスに達するようなので、その上にも行くかもしれません。マーレシア・アースタイガーも同じぐらいにあっさりなりますが、こちらは少々脚の印象が細いかな?という気がします。別種なのか色違いなのか、謎は深まりますね?

 寿命がワカラン以上、大きいサイズのWCを買うのは怖いですね………マレーシア・アースタイガーが、WCのデカイサイズは意外に早く死んでしまったのですよ………二年か三年ぐらいだっただろーか。此奴はまぁ、それに比べらればまだ小さいから、あと五年ぐらいはあるだろう………たぶん………

 この辺が、アジアン・タランチュラの怖いところだな〜と常々思います。南米北米系のは寿命が長いのは分かってるけど(アフリカも寿命長いのはいますな。ホーンドは十年くらいみたいだけど)、アジア系は短いのが分かってる、という状況じゃないですか………
 長く生きる!ってのはいますかね……? どれもこれも、だいたい、長くて十年ぐらいで、十五年に届くのがいるのかどうか………殖やしづらいのに、殖やさねば先行き不安と、なかなか厳しい生き物ですね………雌が雄を食べないように交尾させるのは極めて難しいし………やれやれ…………