幻想熱帯雨林へ戻る

2006/10 目次

地球の片隅
ペアが揃わないのだよ、ペアが!という話
鈴虫寺では、「此も修行じゃ」と僧正がゆってるかもしれない
ブラーミニメクラヘビ繁殖記
幼蛇棚試作編・第二回
旅の途中
飼育は腕力です
Hwy277
双子は電気羊の夢を見るか?
魍魎の棚

2006/10/03

 今日もふよふよと生きている管理人です、こんばんは。

 ところで、地球の片隅、という表現は比較的確立されている言葉というか、よく使われる部類の言葉だと思うのですが、地球の片隅って存在するのでしょうか。

 例えば重箱の隅をつつく、という表現があります。重箱は四角いカタチをしているので、隅というのはその四角の頂点の部分、正確にはえ〜と、まぁ、なんですか、直方体の頂点の、それも蓋でない底のほうの部分を指し示すわけですな。

 しかし、地球は丸いらしいので、隅がないような気がします。隅は頂点がないと成立しそうもないですが、球体には頂点とかそういうものがありません。

 これは一体どういうことなのか………ひょっとして、われわれが知らないだけで、地球には隅があるのでしょうか。具体的には地球は丸くなくて、四角い重箱みたいなカタチをしていて、隅があるということですが。

 モルダーとスカリーのような、なにか知ってはならない秘密を垣間見てしまったような気持ちになり、取り敢えず、知り合いに相談してみることにしました。このようなパターンでは、大抵知り合いに相談した途端に、相手が諜報機関の手先で、そんなことが!とか驚いた風を装い、ふと背中を見せたりすると途端に撃たれるものだと思われたので、懐に防弾ベストの替わりに邪魅の雫(京極夏彦著)を入れようと思ったのですが、例によってめちゃ分厚く、服の下には入りそうもないので諦めました。日本は銃社会じゃないので大丈夫でしょうし。

 「と、いうわけで、僕は地球の片隅を探す旅に出てみようと思うのだが、取り急ぎ何処を探せばよいだろう?」

 「…………探さなくても、たぶん、あなたのような人がいるのが、地球の片隅だと思うわよ」

 言い得て妙だ、と納得してしまい、微妙な敗北感に打ちのめされる今日この頃なのでした。そろそろ秋ですねぇ………(いろいろ遠くを見つめつつ)


 あ、そういえば、ぶりくら行ったのですが、わざわざカメラを持っていったにもかかわらず、写真を一枚も撮影してこなかったのでありました。わ、忘れてたわけではないのですよ?<説得力の欠片もない……

2006/10/04





 小型種ばかりじゃなく、中型種や大型種も殖やしたいと思いつつそろそろ何年だろう、と思う今日この頃ですが、オイヤポッキは成長したら全部雄になりました。

 ああ、そういえばハイユウのパンガラも三匹とも雄でしたね。キオビも七匹のうち不明の一匹を除き全部雄でした。


 …………鳴き声ってステキですよね…………(流れる涙をそっと拭いつつ)


 エンツィンクは揃ってるんだし、がんばろう……(遠い目)
 とはいえ、一番やりたいのは、やはり写真のやつなのですが。さて、四年目の雌と三年目の雄で、ペアリングをしたいところですが………忙しいのと、季節を鑑みると、ペアリングは十一月かな〜………

 あ、そういえば、ビバリウムに入れるバナナにはビール酵母を少し振りかけると長持ちしてよいです………って話は前もしましたっけ?(最近記憶が………<いつものことだ、という意見もあり)

2006/10/05




 これは――

 なんでしたっけ?

 あ、いや、製品名なんですけどね。忘れましたなぁ………うーんうーん………まぁいいや<ぇぇぇぇ

 そんな訳で、この製品、完成度はお世辞にも高いとは言えないし、作りのレベルも非常に低いです。ん〜、金型の作りがそもそも甘いんでしょうね。プラスティックの質も低いです。注入も甘いのか、何個か見たところ、出来に微妙な差がありました(一部が薄くなってるとか)

 …………いや、だって、褒める訳にはいかないじゃないですか………一応、お薦め!ってことで出すわけだし、そこのところはちゃんと説明しとかないと………

 こほん。

 ともかく、まぁ、これ、そもそもはコオロギに触らなくても餌がやれる!とかいう謎な目的の為の製品な訳ですけど。

 これの本来の使い方は違うのです。

 これは、「コオロギを飼育しているケースのゴミから、コオロギを簡単に取り出す道具」なのですよ!


 こんな風に入るわけです(モデルはカマドコオロギさんです)。


 初令〜三令、四令ぐらいまで育てると、ケースの底に脱皮殻が貯まってくるものです。これを除去しなくてはならないのですが、ブロアーで選別しようとすれば脱皮殻が舞い、筆で取り出すのも手間がかかります(脱皮殻も軽いですからね………) 糞とは又違った厄介なゴミなわけです。

 シェルターの移動、ケースを斜めにしてのコオロギの取り出し………そこまでで98%は取り出せるでしょうが、100から200匹ぐらい、なんか残るわけです、ほわほわごちゃごちゃしたゴミの中に、ちっちゃいコオロギが!

 これを使わないなんて勿体ない………しかし選別は、あたかも米に文字を書き込むが如き筆遣いと、禅を組むがごとき静謐な呼気、ケースを微動だせずに支える腕力、自分は何故こんな馬鹿なことをしているのだろうと思わずひたすらに愚直に選別に打ち込める脳天気さが必要です(かなり大げさに書きましたが)

 正直、こういう時間こそ削減していきたいのです、僕は………そんなわけで、いままではツルグレン装置みたいな感じで落としてみたりとか、いろいろやってたんですけど(笊を使うとか、専用のケースに入れて、そこにシェルターを入れて、そこに集まってもらったり………ああ、あとは、紙を敷いて、その上にゴミを纏めて落とし、周囲に広がっていくのを一晩待つとかやったこともあった………)

 この製品、かなり回収効率が高いようです。や、ほんとに。
 すぐにひょろひょろ入りますし、最後に数十残った場合は、放置して蛍光灯の光でも当てておけば、皆この中に逃げ込みますので、九分九厘九毛まで回収出来ると思います。簡単に。これはやってみないとワカランところもあると思うのですが、相当楽になります。 ふーむ、やはり筒が黒いところに意味があるんですかね………昔、クッキングペーパーの芯とか使ったときは、此処まで入りませんでした。

 たぶん、コオロギ養殖の方なんかは、既に独自の脱皮殻除去方法を開発してるんだろうなぁと思うんですけどね。僕は開発してなかったんで、これがやはりすごいや!と感動したわけです。
 笊方式だと、微妙にゴミが下に落ちてしまうので、な〜んかやだったんですよね………ツルグレン方式は、微妙にスペースがムダなんですよ、じつは(苦笑)

 とはいえ、蓋は甘いし、開けっ放しにして、中に衣装ケースを傾けてざざーっと流し込もうとしても、蓋のバランスが悪いのですぐ蓋がしまってしまうし(取っ手を外すと、バランスが開く方向に傾くので問題が解決されます。ちなみに、プラスティックがやたら柔らかいので、取っ手は迚も簡単に外れます)、いろいろ甘い製品なので、ちょっとお薦めはしづらいのですが………

 まぁ、自作するって手もあるかもしれませんね。
 たぶん、筒と、筒の中の細工(ピンヘッドですら簡単に登って行ける足場になっている………うーん、繊維を接着しているように見えますが………)に妙があるんだろうな、というのは分かるのですけどね。だから、それ以外の部分は甘いのだろう、とも………

 でもまぁ、少々高いなぁとは思うのですが、自作する手間を考えると、買った方が手早いかもしれません。僕は少し、自作する手法を考えてみますけども(というか、まぁだいたいどの辺の素材をつかってどういう風に作るのかは思い付きましたが、耐久性を調べてみないと………)、これはもうなんというか病気のようなものなので(苦笑)、普通の方は、普通に買うのでよいのではないでしょうか。

 あ、ちなみにデュビアとかに使えるかどうかは試してませんので、誰か試してみてください(笑)
 ん〜、個人的に、デュビアはコオロギとちがってしっかりと筒の中に引っ掛かっちゃって、取り出すのが大変になりそうな気がするんですが………意外にそうでもないのかな。真相はあなたの目で!(何かのテレビ番組でありそうでないであろう科白で今日は終わります)

2006/10/06



 ブラーミニメクラヘビ西表島産

 此のブラーミニメクラヘビは、記録を遡ってみたところ、二年半前に捕獲したものみたいです。え〜と、2004年の四月なので、正しく半ですか。
 その頃から中々大きかったので、これはもう繁殖させるしか〜とか思って、坦々と飼育していたわけですが………


 
 なんか殖えましたー。


 やぁ…………ちっちゃいよ………_| ̄|○

 餌はトビムシとかその辺で乗り切れるんですかね………




 ちなみに二匹孵化していたのですが、一方は発見した時点で死んでしまっていました。卵のサイズはほぼ同じで、もう片方が成長していることを鑑みるに、餌が少なくて小さい方は上手く食べられずに死んでしまったのか………はたまた別の理由か………

 卵は掘り出したのであって、産卵がいつ頃行われたかは分かりません。地中五センチぐらいのところにあったかな。五十日から六十日で孵化ってのをじゃっぷれっぷか何処かで見た記憶がありますが、その検証は今回出来ませんでしたね。


 死んでしまった方と、卵の殻。聞いてはいましたが、膨らんだ分を加味しても、やはり卵デカイですね〜

 と、言うわけで、ブラーミニメクラヘビは飼えるし、殖えるということが分かりました。が、この幼体を育て上げる事が出来なければ、殖やした事にはなりませんからね。此処からいかなる方法で育て上げて行くかが課題でしょう。先日コブさんに国産の大型トビムシも貰ったし、ヒメコオロギも産卵させてたところだし、いろいろ試せそうです。

 と、いうわけで、苦節(?)二年、ついに殖えた!という話なのですが…………

 ………………………………クーリングとか僕、そういうのしなかったんだけど、殖えるんですね(爆)<全然苦労とかしてなくない?

2006/10/08

 前回の題名をもう忘れてしまったのですが、ともかく何かの二回目だったような気がする第二回。




 え〜、別段、なにか細工をせずとも、なんですか、脱走する事はなさそうです。
 実質1.5mmから2.0mmの間なので………抜け出すには相当小さくないと無理です。例えばスジオやシュウダなんかは100%無理。

 コーンの場合も、そうですね………ブラッドレッドや、オケーティみたいな孵化サイズが非常に小さい血統で………その中でも相当小さい孵化仔ならば出られるかもしれません。ベニナメラは………行けるかなぁ。無理な気がします。タカサゴナメラやジムグリは、アレでいて実は薄っぺらくなる能力はないので、無理でしょう。

 とはいえ、此の手の生き物の場合は逃げ出せる可能性が欠片でもあってはならないものですので………やはり、薄い板かなんかを咬ますのがよいかもしれません。
 本来は、0.8〜1.3mmのPETEC板を手前に20cmほど敷き、後のところにナラベルトを配するという計画だったんですよね。幼体だから温かいところあった方が成長にもよいかな、みたいな感じで………まぁ、コストは掛かりますが、完成形に持っていくという意味ではやはり重要なのではないでしょうか………



 ただし、そういう細工をしてしまうと、蓋をした状態で中に入れるという真似は出来なくなりますが………まぁ、PETEC板を、剥がすのが簡単な両面テープでつければよいかもしれませんが………難しいラインかなぁ。一段か二段、何も細工しない段を作っておくのがよいかもしれませんね。



 スライドして入れると蓋は確実に閉まる………のですが、あまりこうする意味はないですね。引出は引き出してすぐメンテナンス出来るところに意味があるのだから…………あ〜、まぁ、なんですか、環境によっては、此のケースそれ自体を孵化用のそれとしてしまうことも可能と言えば可能かも。余談ですが、水入れは蓋に穴あけたもの使わないと零れて使ってられません。濡れたウッドチップほど哀しいものはない………(遠い目)

 ちなみに材料の合計金額はタッパー含めて一万円弱ぐらいだと思います(板の入手ルートや素材を変えればもっと安く出来るんじゃないかな)。一つのケース単価が400円ぐらいってことでしょうか。取っ手を附けようかな〜とも思ったのですが、よいのが見当たらなかったので今回はつけてません。裏側からビスで留めるやつは、蛇が怪我するのがどうも気になる………丸ヤマのネジならば問題ないような気もしますが………コストアップになることは否めず。まぁ、いずれ気が向いたらやりたいところです。今暫くは、養生テープかなにかで簡易取っ手ぐらいつけましょうか………<堕落の極みですね〜

2006/10/12

 人生の意味を考える旅に出ていました。



 …………とかゆったら、サボってたのって誤魔化せますかね?

 とかまぁ、そういうどうしょうもないことを考えつつ生きている管理人です。冒頭の科白では、誤魔化せたとしても、人としていろいろと大事なものを無くしてしまいそうな気がします。(既にそういうものは残らないぐらいに摩滅しているから気にするな、とか思った人は前に出れ?)

 そんな訳で、実のところ、ここ数日は、如何に尊厳とかを失わずに、だらけたり怠けたりサボったりする画期的方法は無いものかだろうかということを考え続けていたところ、時間が経つのも気付かぬ程に深く黙考してしまい、更新を忘れていたのであります。
 けっしてサボっていたわけではなく、いろいろと思慮を巡らせていた為に起こってしまたことでありまして、皆々様には是非寛大な気持ちでご理解をたまわr(PAN!)←後から撃たれたようです


 希臘

2006/10/13

 ちびっちゃかったコガタハナサキガエルが先日見たら4.5cmぐらいになっており驚愕したりしております。だって、2cmないぐらいのを捕獲してきてから、四ヶ月ぐらいしか経ってないようなんですが………

 ヤドクガエルなんかだと、成熟まで三年とか余裕で掛かるところもあり、成長の度合いも結構緩やかで、それをいつも見ていただけにびっくりしました。中型種や大型種だと、一年かけて最大長の七割から八割って感じだという記憶があるんですが………
 まぁ、それに比して寿命は短いのでしょうが………ケースが最上段にある為に殆ど観察することもないので、殊更驚いたというのはあったのかもしれません。

 小さいケースで効果的な渓流を作る構造は思い付いたので(まぁ、実のところ大した方法ではないですが)、折角なのでイボイモリとかマダライモリとかをそういうケースで飼育してみようかな、とか考えたり。問題は、コイチョウイボイモリはWCなので、水系を厳密に分けないとシャレにならない事態も想定されるので、そのあたりをどうするか、ですかね………

 そういえば、マンテラも一種だけ少数ながらCB化はしたんですが、これもケースをCB用として新調したものに入れたまま放置したままなので、そろそろ産卵場所とか用意しなくてはいけないですね。何が問題って、此奴らは一度も撮影したことがないっぽい(滝汗)
 ………このあたりは、ヤドクガエルのケースを新調しつつ、もともと使っていたのを作り替えようとは思っているんですが………先日一部のケースを移動しようとしたところ、現在のケース配置をしたときよりも腕力が相当落ちてしまったようで、ケースが移動出来ないことに気付かされました。
 まずは、筋肉トレーニングからしなくてはならんようです………(これがギャグじゃないのだから困ったものだ……一応、ケースの中の軽石とかをすべて取り除けば、移動出来ることは出来るんでしょうけどね………)
 


Orthriophis taeniurus mocquardi CB2005 male
ペア出たし、WCもいるので、この系統は今後維持出来るかな……

2006/10/14

 バリアビリスの産卵ケースを見てみたら、中にオタマジャクシが運ばれていてびびりました。

 一応、コントロールする為ということで、産卵ケース以外には産卵に使えそうな場所は作らないタイプのレイアウトだった筈なのですが………それも孵化出来るような場所なんかあっただろうかとケースの中を探索してみたところ、鬱蒼とした植物群の果てに陶器製の水皿を発見………

 あ〜、そういえば産卵を促す要素として、というかそもそも飼育スタイルの一環として、水皿は入れるようにしてたんだっけ〜と思い出し(<忘れるなよ)、じーっと見て見ると、やはりそこにもオタマジャクシが数匹おり、かつ別クラッチの卵が産卵されてました。

 …………バリアビリスって、けっっこー適当なところに生むんですね………いままで結構苦労してたような気がしてたんですが、………上が開放されてるような場所でも、まぁ確かに過去一度生んでいたことはありましたが………まぁ、植物群に覆われていたので、非常に隠密性が高い場所であることは事実ですが。

 ここら辺が、繁殖難易度が五つ星のうち二つ半、と云われる所以なのかもしれません。
 イミテーターとかより簡単、という事みたいですけども、振り返ってみて、別段簡単だったような気もしませんけどねぇ(苦笑) まだSLSの壁が残っているかもしれませんし………とはいえ、まだ成功していない種類に比べると、簡単だということなのかもしれません。残るはインターメディウスとラマシーですかー。う〜、この辺、行ける人は簡単だよって云うのですけども………。ケースの作りが今一つなのかなぁ、やっぱり………


Pantherophis bairdi Tx Hwy277
 正直なところ、成長してこの姿でも個人的には全然構わないんですが(苦笑) でもまぁ、変わってしまいます。変わった状態でどうなるかは産地によりけり………と、いうか、幼体の時点で見極めるポイントもあるような気が。でもデータが足りないので僕には分かりかねますが。
 テキサスには三乃至四タイプあるようですが、メキシコのほうには何タイプあるんでしょうかね。新世界のラットは此処数年調べ始めたばかりなので、正直なところ、あまり深く詳しくないんですよね………書籍とかでも、あまりチェックしてなかったし………まぁ、アジアのもナメラ以外はあまり詳しくないのが実情なので、追々調べていかねば………

2006/10/15


Dendrobates ventrimaculatus Peru Red F2 egg

 蛇などでは、時折双生児が生まれることがありますが(僕は経験ないですけどね〜)、両棲類では、あまり聞いたことがないような気がします。数からすれば、よほど起こりやすそうな気がしないでもないですが。
 そういえば、アレは一卵性双生児なのでしょうか、二卵性なのでしょうか? 一つの卵が、殻の中で二つに分裂したのか、それとも殻の中に、二つの卵核が入ってしまった卵なのか………詳しいことは良く知らないので分かりませんが、少々気になりますな。まぁ、確かめるのは難しそうですが………余談ですが、模様は遺伝子とは別の要因であるので、相似にはなるようですが、同一にはならないことは知られています。が、同一の遺伝子で何処までぶれるかの分析サンプルとしては非常に興味深いところですね。そこら辺が分かれば、なんかの役に立ちそうな気も………役立たなそうな気もしますが(苦笑) しかし、知りたいかどうかに、役立つかどうかは関係ないので、役立たないにしても、やはり興味深いことに変わりはないと思いませんか? ………思いませんか、そうですか………。
 まぁ、取り敢えず、データをちびちび集めている昨今です。

 却説(何事もなかったかのように続けますがw)、写真のは一つの卵殻の中に、卵黄が二つ入ったもの………なので、これは、二卵性双生児になるのでしょうか? 違うのかな。そもそも此の手の生き物に双子という概念が当てはまるかどうかという気もしますけど………

 無事に発生するかは分かりませんが、見た感じ、一方の発育が20時間分ぐらい遅いです。卵核の大きさも小さいですね………はてさて、どうなることやら。

 この辺りの卵は、F2コロニー候補群のもので、正直なところ少々早産だと思います。何故かと云えば、卵の大きさが小さいからです。一年半ぐらいでしたっけか………。
 WCや、二年飼育した親から生まれてくる卵の方が、目に見えて明らかに大きい。ここら辺は、追々調整を掛けつつ、やっていく部分でしょうか。
 もっとも、これらが正常に発生しないかといえば、そんなことは、やってみなくては分かりませんが、たぶんないんじゃないかなぁ、とか思うのですけども。大きさでいうと、ベントリのイエローあたりと同じぐらいのサイズなんですよね〜。だから、問題ないんじゃないかって気もするです(ベントリのイエローは、レッド、オレンジに比べて最大サイズが1mmか1.5mm程度ですが小さいように思います)

 ………ま、ヤドクガエル良しにつけ悪しにつけ、弊害が生じていればすぐに分かることが多いし、見えづらいものでも成長過程ですぐに不具合が生ずるので、初期の段階で発見することが容易でありますから、暫し育ててみれば分かることでしょう………

 一卵性双生児だったら面白いんですがね………うーん、まぁ、そういうのは、もっと低い確率でしか生じないだろうから、気長に待ってみるしかないのでしょう………

2006/10/24

  アルミニウムは非常に酸化しやすく………表面は一瞬でアルマイト皮膜に覆われますから、空中に置いてある限りは耐久性が高いですね。
 が、錆びに強いという訳ではなく………酸性の液体の中に入れれば溶けますよね? あれ、どれぐらいの酸性でダメになるんでしょうか。

 というのも、自作のガラスケースの、アルミメッシュ部分に酸性の水がつくと、これがまぁ溶けるのです(熱帯魚用の土壌は殆どが弱酸性になります)。といっても、非常に緩やかですが………それも、水に濡れたとかそういうことではなく、常に土壌がその部分に接していると、ですけども。

 例えば椰子殻土やバークチップを敷き詰めているようでは、腐蝕があるような気がします…………まぁ、五年十年で問題が生じてくる程度の腐蝕ならば、問題ないような気もしますが………腐蝕よりも、アルミが土壌に溶け込むことでどんな弊害が生じるかってことのほうが重要なのですけど………取り敢えず、この辺のパーツを椰子殻土のよく濡れたやつに浸してみようかな………(笑)

 ちなみに、この辺のことをちらっと訊ねてみたところ、メッシュのような状態ならばともかく、板のアルミはそう簡単には溶けないよ、と言われました。ふーむ、だとしたら、多湿系でも使えるということでしょうか………でも、多湿系の場合は、素直にガラスを併用した方が良さそうな気もしますけどね(笑)

 なんでこんなことをぼやいているかというと、アルミニウム製のラックシステムというのですか、プラスティックのジョイントで接続して使う角材型の製品があるのですが、これを加工すると、簡単にケースが作れるらしいのですよ。

 いろいろなパーツがあって、板を落として棚に出来るように出っ張りがあるパーツとか、そういうのを組み合わせると………棚を作りつつ、その棚の支柱自体をケースの支柱にして、多段ケージに仕立てることが出来る。勿論、ガラスケースを並べる棚にしてもよいでしょうが、棚自体がケースになるというのはなかなかステキじゃないですかね?

 僕が見たのは、高野軽金というメーカーのもので、えーと、更新サボってる間にぼやぼや検索したら見付けたんでURLだすと、こんなのです。なんと、インターネットから注文が出来てしまいます! …………問い合わせが出来るってだけですケド。でも出来るってだけで意味がある! 個人で注文出来るってわけですし。

 あ、当然ながら、ケージに仕立て上げるのは単純なパーツだけの組み合わせじゃ出来ないっていうか、本来そういう使い方なわけではないですから、自分で加工や工夫が必要ですけども。でも、アルミだから結構簡単に加工出来るんじゃないかな(でも防護マスクとかは必要かと思いますけどー)

 ちなみに、この話自体が、DARACO26のパクリなんですけどね!(<開き直りよったよ………)

 …………いや、あの、その、写真で見た時に、ん、このシステムって見た事があるなぁ………と思って、近くのホームセンターに行ってみて、やっぱりそれがあるということに気付かされた訳です。まぁ、同じのじゃなくて似たようなものなのかもしれないし、雑誌のはアルミじゃなくてステンレスだったかもしれませんけど。

 その製品は何度となく見ていてたのですが、これを使ってケージに仕立てる事までは思い至らなかった………せいぜいが、ガラスのケースを並べる棚を作るのに結構向いているかな、と思った程度で………

 この辺りの発想力が、やはり僕はまだまだだな、と思うのですけども、なんにしてもこのシステムのメリットは、アルミニウムであるので非常に加工が簡単で、かつ自由度が高いということ。キャスターをつけるジョイントもあるので(僕が見たやつにはあった)、重量制限にひっかからない限りは、ケースを立て積みしたような棚を最初から組み立てられる事にあります。樹上棲蛇用とかには最適な感じです。ただ、その場合は多湿系になると、冒頭のアルミは平気なのかな〜な疑問に達するわけですが。まぁ、底面にはPETEC板なりを敷きますから、アルミは骨格部分のみなわけで、そこの部分をエポキシ樹脂なりでコーティングしてしまうという方法もありますけども………そこまでやるなら、ガラスケース嵌め込んだ方が楽かなぁ? コストダウンにはなりますけどね。シーリングは大変でしょうが。

 ま、最初から乾燥した環境で入れる、例えば乾燥系のトカゲ………あー、フトアゴであるとか、クビワトカゲなどを入れることを想定していれば、別段問題ないと思うし、本ではそういう使い方をしていましたが(この辺飼ったことないのですよね………)。

 ヤドクビバリウムにしても、僕はどうも隙間が空いているのが好きではないという貧乏性なので、これでぴったりな棚を作ってガラス水槽なりアクリル水槽なり置けばよいわけで………壁の端から端まで、完璧に隙間のない、びたっ!(ぴしゃ〜ん!←効果音)っとしたラックシステムを構築したいのですよ! 許せないのです、隙間が! 許せますか、あの隙間!? 僕はいやだ!(なんか隙間への憎悪っぷりが、魍魎の匣の人みたいだな、とか思わないようにね?)

 あと………棚板は自分で選ぶわけですから、簡単に加工出来るので、排水を前ではなくて底面に持ってこられるのも魅力でしょうか 僕はどうも前面排水口が好きになれないんですよねー。いや、配管が前に見えるのって、どうも美しくないというか………まぁ、配管も綺麗に完成すると、なんとなくどことなく嬉しくなって格好良くも見えるんですけどw

 それから、これは耐久性に少々難があるのではないかと思うので、加工の工夫が必要な気がするのですが………1mmの溝切りを、板の側面に施し、URL先で言うところのB-2タイプのパーツを板に打ち込むようにして………棚に出来ないかなぁ、とか思ってるのですが………(耐久性に難があるから、Aシリーズ使った方がよいかな?)
 これ、つまり、その方式で行くと、蛇棚が作れるんじゃないかと思うんですよね………それも、縦の高さを、変えることが出来る棚が。

 現時点の僕の方式は、縦の板材を木板に板を張り付けた方式にしているので、完全固定型です。正直なところ、一端組み立てた蛇棚を組み替えるという作業はほぼ有り得ないので、意味がないような気もするのですが―――
 でも、やるかどうかってことは別にして、あくまで可能であるという意味では、縦の棒を買い換えれば、いつでも組み替えが可能………な、代物を作れる気がするのですよね…………まぁ、あんまり意味無いなーと自分でも思うんですけど(苦笑)

 あと、棚棒の組み合わせ次第では、例えば照明が入る棚の側面にアルミメッシュなり板なりを嵌め込むことで、前から見た時にインテリアちっくなケースにすることも出来そうです。まぁ、通気性に問題が出てくると思うので、そのあたりの工夫は必要かと思いますが………

 他にも、上に網を張る場合、どうやって張って固定するかとか(蛇の場合は重要です。やはり打ち込むか………)、細々とした問題はあるので………三つか四つぐらい習作を作ってみないと、なんとも言えませんが………

 しっかし、この辺の習作を作ってみたりという作業は、なにかにつけて資金を要するんですよね(苦笑) まぁ、何事もそうなんですけど………小さいものを作る方が、資材にムダが出やすいし………そういう余裕が出来るまでの今暫くは、頭の中と紙の上で設計に指を滑らせておくといたしましょうか………

 ちなみに、今回の話の意図は、すなわち、

「さぁ、みんなどんどん習作を先にやって、こんな感じだった!とか教えてくれると、僕の資金が減らなくて嬉しいからやって!」

 ということです(<もはや本音を隠さなくなってますな………)

 さぁ、そーゆーわけだから皆様ヨロシク!(笑)