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2007/06 目次

タイワンスジオを探そう!
創発
空気清浄機おそるべし!
ハブはいずこ? 第一回
断る迄もなく、最近は休みすぎな訳ですが……

宇宙から見た場合、空も海も下にある。だから、宇宙をソラって言うのですかね

2007/06/04

 沖縄&久米島旅行記 「タイワンスジオを探そう!」

 タイワンスジオ……に関しては、長らく書こうとは思ってはいるんですが………なんというか、なかなかに手強い題材でして……僕には荷が勝ちすぎる題材な気もするんですよねー………下調べも厖大になりますし………軽く書くなら、出来なくもないのですが………  本気でやろうとすると、敗戦からアメリカ支配下に於ける経済状況、沖縄本土復帰から経済復興への努力、それに伴う当時の行政の方針といった背景から始まり(つまり、なぜそうしたものが輸入されていたのかという状況的な背景)、外来種の定義と、世界の外来種問題、日本に於ける諸々の問題、それらに関連する団体のなりたちとその考え方(団体は違っても推進母体は同じってことがよくありますがw)、生物多様性国家戦略、世界の外来種対策、日本の外来種対策、そして対象となる種であるタイワンスジオの特性、その研究状況、在来種との交配の危険性とは、異系交配弱勢などなど、そして法の位置付け、法論理や法解釈といったところまで含めてるとなると、相当のぼりゅーむで、やろうと思うと調べねばならない案件が結構あり、正直時間とかないときびしい………


 それに、そもそも、スジオのこととか考えるとですね………フフフフフフフ………クハハハハッハハハハハハハ!<そりゃ壊れるよ、と分かっていただける方も少なくない、かと?



 と、いうわけで!

 まぁ、そんなこととはあまり関係なく、ともかく、有志による(?)タイワンスジオ捜索隊、結成!ヽ(´_`)ノ

 ちなみに捜索隊とか言うと前から計画あった風ですが、前回書いたように、僕は何も予定を立ててなかった(というか、何も考えてなかった)ので、当日の少し前になって「タイワンスジオ探してみよーと思うんだよね」と言われたから、という何処までも受け身な姿勢でしたけどねw まぁここのトークでのノリですよ、ノリw

 帰化して問題になってるけれども、実際のところどれぐらいいるものなのか。調査がされていればそれでよいのですが、指定されたわりには生息数調査なんかはされていません(というか、なんもされてないというべきか………あ、ちなみに、誰かが、どっかで見た!という報告を纏めたものは調査ではありません。調査とはもっと計画的な、科学的なものです。なので、今回も調査とかいうんじゃなく、ただ見付けてみよう、というだけの話)

 まぁ、実際に捕まっているので、帰化していることに疑いの余地はありません。でも、僕が訊いた限り(五、六人かな)では、「沖縄で見付けたよ」という人がいません。死体も含めて。

 最初の帰化から二十年以上が経過している筈であり、少なくとも九十年代には色々な理由で問題視されるようになっていろんなヘビの輸入は少なくなりましたから………スジオはそんな長生きではない筈だし、少なくとも累代していると考えるのが自然でしょう。

 棲息しているとされるのは中部で、北部ヤンバルには侵入していないとされます。実際、此処を境界にして、こっち側にはいるけど、こっち側にはおらん、って場所があるわけです。ので、今回は、「ここら辺に帰化してて見つかってる」という場所を中心に探すことになりました。(昼間の沖縄なんてそんなことぐらいしかすることがないのです)。

 余談ですが、帰化して累代もして、実に四半世紀が経過していると思われるのに、何故タイワンスジオの分布範囲が沖縄本島中部に止まり、北部に広がっていないか、という疑問がありますよね。
 ぱっと思いつく仮説としては、

・そもそも、あんまり移動しない蛇だから(幼蛇は別にして、大きい個体が、わざわざ放浪するようなことはあまりない。アオダイショウだろうとジムグリだろうと、自分のいる山から好んで移動したりはしない)

・幼蛇の場合、夜はアカマタ、昼や夜はマングース、リュウキュウイノシシなどの上位捕食者に食べられてしまうのでは?(外敵となる生物が多いから。特に森ともなると敵のオンパレード。実のところ、2mとか、余程大きくならない限りはマングースには易々と殺されて食べられてしまうでしょう)

・食性として、トカゲやカエルには嗜好性が高くなく、木に登るので鳥類もそれなりに食べるようではあるが、もともと樹上棲に特化してるヘビではない(体型からしてそう。木に登るのが目撃されるのは、そういう状態じゃないと見つからないから。アオダイショウやシマヘビだって木に登る)。基本的には齧歯類食いである(八重山のやつはコウモリも食べてるようですね)。よって、ネズミが多く発生している民家及び、家畜舎周辺に棲息している方が住み心地がよいからでは?

 なんてのが考えられますね。マングースが食べてるのだとしたら皮肉ですが、そうだとするならば、まずはタイワンスジオを捕獲しつくしてから、マングースの駆除に入るのがよいのでしょう(まぁ、マングースは北部にもかなりいるようなので、北部で徹底的にやりつつ、中部は平行して行うというのがよいのかな。まぁ、マングースのほうも、現在のペースで駆除したところで根絶しきれんぐらいいるわけですし、あっちは移動能力が高いので北部にいまくるそうですが……奄美はもっと深刻か………。ま、一番深刻なのは野猫と野犬ですが)。

 ちなみに特定外来種は勝手に駆除すると確か怒られるので、見付けたら写真だけ撮影してほっとくか………えーと、まぁ、どっかの環境省の事務所だかなんかを調べて届ければ良かろう、というか、まぁ取り敢えず見付けましょ、的な流れですたーと。










 あ、オキナワキノボリトカゲですねぇ………



 このへんによくいる………らしい。


オキナワアオガエル………卵嚢とかありましたねー。


ヒメアマガエル………どこの島にもいますねー。鳥からヘビからノラネコから、みんなの御飯になってる蛙です。


くわがた…………


 そして同行氏がマングース発見!
 おお、マングースだー、の声にあわてて走りましたが、逃げていく後ろ姿しか目撃できなかったので、写真はなしです。

 他にもトンボやら魚やらトカゲっぽいのやらは見掛けたものの、タイワンスジオは影も形もなし………


 おかしい………この辺にいるんではないのか?(ちなみにこの辺、とかゆってますが、三カ所ぐらい車で移動したりしつつ、さがしまくってます)

 いろいろなモノの下を見たり(怪しい人です)、家畜舎の周囲を徘徊したり(明らかに不審な人です)、車で移動しながら木の上やらを凝視したり(目付きが危険な人です)、いろいろ探したのですが………

 …………まぁ、スジオと言っても、そう見つかるものではないというのは確かです。
 じつのところ、そんなに活発に移動するような蛇でもないし、木の上によく登るということもないし………でも問題視される程なんだから、それなりに見つかるんじゃないのかな、なんて思いこみがありました。駆除も何もされてないのだし。



 でもね、いないのですよ………本日はお日柄もよい感じですよ? ちょっと若い人に任せる感じで、タイワンスジオさんとか出てきませんか?



 と、ここで、道端でなにやら色々なことをしてる現地の(おそらく、よくこのへんにいるっぽい)方に「タイワンスジオ探してるんですけど、ここらへんでよいんですかね?」的質問を投げ掛けてみました。

 「スジィーオさがしとるんか?」と、独特のイントネーションで受け答えたおじさんは、ちょっと離れたところにいたお仲間さんに話しかけ、わいのわいのと教えてくれます。
 「スジィーオさがしとるそーじゃ」「スジィーオか(この発音が沖縄流なんでしょうか)」
 「この辺で探すのでよいんですか?」
 「ああ、このへんじゃね。あっちのゴルフ場のあたりにおるね。その先にはおらん。あの道よりこっちがわじゃね」「スジィーオは昼間しかおらんぞ。夜はハブじゃからね」「木の上におったりするね」

 ふむ、木の上ですか………まぁ、見付けやすいから木の上のが目撃例になるだけなんだと思うんですけども。しかしまぁ、探す場所なんかは、ここらへんで正しいようです。

「でも滅多に見んけどね」


 …………………左様ですか………


 うーん………


 ここで数時間が経過し、タイムリミット、と相成りましたヽ(´ー`)ノ


 と、いうわけで、「タイワンスジオを探そう!」は、発見ならず!という結果に終わりましたとさ。

 まぁ、ヘビ探しなんて、大抵はタイワンスジオに限らず、こんなものなんですけどね……一日や二日じゃ、天候に恵まれてもそんな見つかるものではないですから……

2007/06/05

はにかむ。ニホンミツバチの巣です。


 スーパーハニカムCCDというのはフジ・フィルムが開発したCCDですが、あれはたしか八角形だったような記憶があるんですが………見ての通り、ミツバチの巣は六角形ですよね? はて? 
 そう考えると、スーパーハニカムCCDのハニカムは、ハニカム構造のハニカムではなく、別の意味なのかもしれません。そうですね、ものすごくシャイな画像が撮れるCCDって意味なのかも?

 とまぁ、ボケてはみましたが、まぁ別にハニカムの名称に文句があるわけではありません。何故ハニカムという名称なのかは、まだ疑問ですけど……。でもまぁ、なんとなく分かり易い名前ではあります。FinePix S5Proはよいカメラですね。メカ部はD200ベースなんだから当然とかそういう話ではなく、フィルムメーカー的コダワリを感じる逸品ですね。借りていじったことがあるだけですがw。

 ところで、蜂の巣構造というか、六角形の構造のものは自然界では多いようで、たとえばカメの甲羅もカタチは蜂の巣のように正確ではないですが六角形がベースですし、トンボの目なんかもよく見ると六角形になってます。構造体として六角形というものは、世の中には結構あります。ベンゼンとかそういう意味ではないですが(そも、あのレベルになると六角形といっていものか………)、まぁ、結晶構造とかは分かり易いでしょうか。


 何故、蜂の巣はあのカタチなのか。何故、蜘蛛は巣を編めるのだろう、と誰かが考えたように、蜂は何故こういう風に巣を作るのだろう、と誰かが考えた―――という意味ではないです。八の字ダンスとかとはまた違った問題です。そっちもまぁ、不思議といえば不思議ではありますが、それはおいといて………

 作れるのが本能であるとして、では、「なぜ、蜂は六角形につくるのか」というのがポイントなわけです。八角形でもなく四角でもなく。七角形はないとしても、サッカーボールみたいな五角形とかでも良さそうです。十三角形ではいけない理由がそこにあるのでしょうか?

 まぁ、先に結論からゆっちゃうと、その理由なんか、僕が識るわけはないのですが(<おぃ!?)

 でも、六角形が優れているのは有名ですよね。六角形には構造体をつくる時に、その材料が最小になる、という性質があります。彼らはそれを”知って”いて、六角形を選んだのか。こうなると、知っているという概念の定義からしないと思考すらままなりませんが………

 取り敢えず、ミツバチのピュタゴラスが昔々いて、「うむ、かくかくしかじかでこのように証明されるから、巣は六角形でつくるべきなんじゃよ! 材料のせつやく、になるからの」と発言し、「あー、なるほどー、ピュタゴラっちあたまいー」「さすがピュタゴラっちー」「あのたんじゅんなしかけがすてきだよね」「でもいみないよね」」「ばっくとぅーだふゅーちゃーの、たまごわるよーなのにすればよくない?」「いみないところに、いみがある、のですよ」「それはすいっちであ?」「あーあ。いっちゃったー」「てかさー、ざいりょうがさいしょうになる、ってしょうめいしたの、ピュタゴラスじゃなくない?」「いまもっといっちゃいけないことをゆったひとがー」みたいな会話がなされたのでしょうか。

 当然、ハチにそんな知能や文化の伝達手段があるわけはないので――そんなワケはなく。

 ハチの巣が六角形なのも、アリが隊列をつくるのも、アリが巣を造ることが出来るのも、誰かが指示したわけでもなければ、そういう設計図があるわけでもない。

 既に解析されているものとしては――イワシの群れがクジラに襲われたときに、一斉に群れが固まりとなって動きますが、彼らは「目に見える範囲の近い仲間の動きに反応して」動いているにすぎないということが研究で分かっているそうです。鳥では、見張り役がいて、警告を発することで仲間に危機を知らせ、時に統率するものがいることは知られていますが、イワシなどには、そういう役割のパーツはいない。誰か統率者がいるわけではない。しかし、単純なプログラムが総和として、あのような見事な連繋をとっているかのような現象として観察される(このあたりはもう大夫昔に研究されてたテーマですけども)。

 この、単体、或いは部分の単純な総和に止まらない性質が、全体として生じることを、創発というそうです。有名なところでは粘菌、無生物で分かり易いところでは雪の結晶もそういった現象であるし(水がああいうカタチになるのかということは、水の分子を見ても理解されない。まぁ、あれは周囲の温度や対流も関係していた筈ですが)、納得しやすいものとしては、前述のハチの巣、蟻塚、もっと単純なものとしては、アリの隊列などがあります。そして複雑なものでは、人の都市もそうであり――或いは、文化もまた、そうだと言えるのかもしれません。

 ――司令塔がある訳ではなく、部分が集まることで全体になったときに、部分では為し得ない性質が生み出される……というのは、実はありふれた現象なのですが、人間の思考には、なかなか馴染みにくい。組織にしろ何にしろ、トップダウン方式が主流だからです(ああ、でも、たしか21世紀を迎えるにあたって、21世紀の組織は、既存のトップダウン方式ではなく、個々の人間がネットワークにより繋がったかたち、問題解決にそのネットワークの創発が活用されるような、そんな形態になるだろう、なんてことを唱えていた経済学者だったか社会学者がいましたね………名前忘れましたが………)

 ちょっと恣意的に考えを推し進めれば――現在の地球の環境破壊とか問題とかは、そのすべては(余談ですが、すべからく、という表現は、「当然の結果として」という意味合いで、”すべて”という意味ではありません。胡麻知識←豆知識より小さい知識という造語。ちなみに中間は小豆知識)、個々人の希求の総和の結果と言えるのかもしれません。

 単純な総和ならば創発的とは言えませんが、単純な個人の欲望が、目に見えない人類が生み出すシステム(流通、物流、発明、技術、開発からなにからなにまで)に接続されたとき、その総体は個人や組織のコントロールの及ぶところではなくなる。
 だとしても、それは個人の欲望を実現しようというシステムの結果なのです。人が望むから、現在の結果がある。巨大にふくれあがった現在のシステムは、どこか意地悪な悪魔(デーモン――「此の世から、人の愚かしさを消してくれ」と願うと、悪魔は人間を皆殺しにして、「これでおまえが最後に死ねば、人の愚かしさは消えるだろう」と、嗤う、というような――)に似た強大さと、融通のなさを備えています。

 モスチキンを食べればブラジルの熱帯雨林が破壊されるのの原因になっているわけで(なので一応ヤドクキーパーとして、僕は食べないことにしてます(苦笑)。
 「わたしは、別に地球温暖化や熱帯雨林の破壊を望んだわけじゃない!」と、個人が思ったとしても、要望を叶えるシステムとして人類全体が機能しているその様は、個人や組織の振る舞いだけでは説明ができず、しかし、やはり個人に原因が(not責任。ここを勘違いすると変な風になる。あくまで原因は因果の源であり、そこに意味付けは必要ない)あるものなのでしょう。

 そんなこんなで、そう、ブラッド・ダイヤモンドは面白かったです。<って、映画のれびゅーだったの!?

 だいたい情報としては、僕も含めてアフリカの現状や歴史をちょっと勉強したことのある人には、既知のものばかりでありましょうが、そうしたものを上手く丁寧に組み合わせてあり、その完成度が高いです。
 それに、レオナルド・ディカプリオの演技がすばらしい。最初聞いたときにはちょっと合わなく無い?とか思いましたが、さにあらず。格好よい男を演じきっております。

 全編に張られた緊張感と、 淡々さがよいです。アメリカ映画にありがちな、友情だの理解だのという展開に走らないところがよいなぁと思いました(あれを、そっちに走ったと思う人もいるのかもしれませんが)。

 勿論ツッコミ所は幾つかあるのですが―――まぁ、そんなものはどうでもよい話かな、と。

 DVD出たら買おうかなー……あ、そろそろ鉄コン筋クリートのDVDも出るんでしたっけ…………あれは名作なんだよなー。あれはもう、完全版を買うしか………うぐぐぐ…………<資金が尽きたようです

2007/06/06

 空気清浄機を買ってみました。実は去年の終わりぐらいから、いろいろな機種を「これどんなんです?」と聞いてまわるという、セコイ上に店に対するイヤガラセ度が極めて高い行為を繰り返していたのです。(いや、だって店員によって知識のレベルに差がありすぎなんですもん………)

 そんな訳で、なんでも消臭効果が強いって話だったので、この機種を。
 あと、なんか前より一万円近く安くなってたのです(たぶんそろそろ新しい機種が出るので、型落ちになるから安くしてるんだと思います)。

 上位機種の808と迷ったんですが、人検知機能とか必要ないし、空気清浄機能だけを見てみると、そんな差もない(29畳と25畳)ので、まぁ、いいかな、と。値段差が8000円ぐらいあったのですよ(苦笑)

 取り敢えず持ち帰って設置し、ターボで動かして放置


 〜一時間ほどお待ち下さい〜



 ………どりゃどりゃ、三万強の価値はいかがなもんよ?(´ー`)y-~~~<ヤな客ですなー

 …………(´ー`)???

 ………………Σ( ̄□ ̄;!?

 …………(゚ロ゚) !!!!

 こ、これは劇的にすごい感じに匂いがしない!

 もともと、飼育部屋は清潔を心掛けてますが、それでも、しかし、ショウジョウバエの培地はあるし、コオロギも育てているし、ビバリウムがあるので土っぽい匂いは逃れられない面があります。ヘビが糞をしたら、すぐに掃除するようにしてますが、多少残留はあるでしょう(飼育者には慣れてしまえても、一般人にはすぐ分かるような)。

 でも、そういう匂いが、劇的に無くなりますね………そりゃ、匂いの発生源があれば、意味がないので、もともと掃除をしておくのは前提なんですけど、そういうのではなくて………飼育部屋っぽい、独特の匂いがかなり軽減されるというか、場合によっては殆ど無くなるんじゃないかな(僕の飼育部屋は、その、なんだ、100とか200とかいるから………(汗))
 使ってるエアコン自体も、えーと、何年前だ………2003年ぐらいの型ではあるのですが、一応消臭機能………え〜と、核融合が出来そうな感じの………プラズマ脱臭なんたらだったかな、そんな機能がついてるんですけど、それよりやはり格段に効果があるようです。

 そんな訳で、「あなた………ご近所の目もあるの、匂いどうにかならない?」と、言われなくても、「なんか家族が最近部屋に来なくなったな………」的な事を感じていらっしゃる諸兄諸姉、或いは、生活圏の一部に垂れ幕とか張って飼育しており、帰宅するとヘビが糞をしていて奥方が不機嫌になっているという方(めっさピンポイントですがw)、周囲の人々には何かを飼っていることを黙っているような方々など、いちど、空気清浄機とか試してみるとよいんではないでしょーかー。

 なんか電気代安いらしいですし。あと、この機種もそうですが、壁掛けも出来るやつが結構多いようです。でも、たぶん天井に平行には配置できないと思いますけれど(苦笑)<いや、部屋の容積を一杯まで使いたいって人多いじゃないですか。僕もその一人ですが。

2007/06/08

 第三回:「ハブはいずこに? その1」

 タイワンスジオ探しは失敗に終わり、いざ沖縄本島北部ヤンバルへ………という訳ではなく、まずは南部へ。よくわからんまま連れて行って貰ったので、一体島の何処なのかさっぱり分かりませんが、 ともかく、なんかシリケンイモリや、ハブ、クロイワトカゲモドキなんかがいるらしい。

 それはさておき、取り敢えずうろうろ探してみることに。飼うとかそういうこととは離れて、何か生き物を見付けるというのは愉しいものです。イモリなんかは僕の飼育の対象範囲外ですが、それでも見てみればそれはそれで面白い……バードウォッチングのような愉しみと同じ種類のものなんでしょう。カワセミとか飼う訳じゃないけど、見ると愉しいじゃないですか。


Cynops ensicauda popei

 ライトを当てると、ふよふよと泳いで逃げてしまいます。卵とかはあるのかなーと探してみたのですが、周囲には見当たりませんでした。水場には十か、二十ぐらいでしたかね。これが多いのか少ないのかは分かりませんが、たぶん少ないのでしょう。

 水場だけにしかいないわけではなく、周囲をてぺてぺ(新擬音)と歩いていたりします。此のポイントでの目的は、主にクロイワトカゲモドキだったのですが、なんか四足歩行の物体が!と思ってまじまじと見ると、全部シリケンイモリでした。


Cynops ensicauda popei

 此以外に居るものと言えば、やはりオカヤドカリです。そりゃもー、何処を向いてもいやがります。有り難みがないです。あまりに有り難みがないので、写真すら撮影してません(爆)

 

 ちなみにカエルは、オタマジャクシが大量にいました。おそらくはリュウキュウカジカと、オキナワアオガエルでしょう。鳴き声はそれなりに愉しいものがあります。

 夜の散策というと、なんか集団でぞろぞろと散策するものを想像されるかもしれませんが、今回の旅行全体を通して、夜間であろうと昼間であろうと結構ばらばらで行動することが多かったです。場所はそんなに離れないのですが、この辺で散策、というと、やっぱり、他の人が見ていない場所を探してみるのが普通。道路で言えば、右側を一人が見ていたら、もう一人は左側を見ます。
 林道も同じなのですが、だんだん見つからないと茂みに入ってみたりしはじめるので、どんどんバラけていくわけです。夜なので懐中電灯がないと真っ暗なのですが、懐中電灯があろうがなかろうが、そこそこ離れて、道を曲がってしまったりした日には、何処に誰がいるのかさっぱり見えなくなります。自分のライトを消せば他の人のが見える………かといえば、さにあらず。はっきり言って、単純に真っ暗になるだけです(苦笑)
 実は、このときも含めて、気付いたら周囲に誰もいない………というので、焦って同行両氏を捜した、なんてことが何度もあったとかw
 それにしても、ハブが出るかもしれん………とか脅えていたのに、実際に行ってみるとひょろひょろ歩いているのですから、危機感がないというか、なんというか(苦笑) でもまぁ、足場や周囲の樹上などはすべてチェックして歩いていますけどね。

 小一時間探してみたものの、ハブやクロイワトカゲモドキはおろか、カメやヘビすら見付けられませんでした。シリケンイモリ、カジカガエル、キノボリトカゲ、オカヤドカリ、オカヤドカリ、カニ、オカヤドカリ………orz

 何であれ、探しているものが見つからないと、テンションが下がってきてしまうものです。お金をかけて沖縄に来て、こんな夜遅くに懐中電灯を片手に森の中にいるのか………冷静に考えると、なんでこんなことしてんの、ぼく? みたいな、そんな自己否定に陥ってしまうのであります(−−;

 と、そのとき、なにやら動く影を同行氏がはっけん!(水曜探検隊風?)




Dinodon semicarinatum

 ハブ……ではなく、アカマタでした。ちょっと顔のかたちが扁平ですね?


Dinodon semicarinatum

 やたら咬んでくることで有名ですが、アタックはするけれども、咬んだあとに巻き付いてくるということは、ないような気がします。でもまぁ、打たれただけで、それなりに痛いし血も出るのでイヤなことに違いはありませんがw

 やっぱり、こういうヘビとかが出ると急に愉しくなってくるもので、しばしこのアカマタをいじくりまわして撮影し(<なんて迷惑な)、満足したところで森の奥へ帰っていただくことに。

 まぁ、ハブはいないわトカゲモドキはおらんわ………でもまぁ、アカマタくんのお陰で、ちょっとよい気分で、ではヤンバルに向かいますか………ということに。

 と、車に戻るとちゅう………

「あ、ヒメハブおった」


 なんですとっΣ( ̄□ ̄;


 同行氏がヒメハブを発見!<あんた、さては何も見付けてないな!?、というツッコミはしない優しさがステキだと思うよ?


 どりゃどりゃ………


Ovophis okinavensis


 おー………まるきしホントにツチノコですな。

 ちなみに写真では分かりづらいのですが、すぐ奥が側溝の水溜まり場になっており、落ちてしまうと登れなくなるのでは………という危惧と、なによりチョット写真撮りたいからという理由で取り出すことにー。

 しかし、見たかんじ、これ、孕んでるっぽい………よって、優しくフックで引っ掛けて持ち上げることに。

 てい! (すかっ!)


 …………短いからフック引っかかりにくっヽ(´_`)ノ

 しょーがないので、頸部をソフトに持って持ち上げるのに変更。腹部は押さえたら可哀想なので、すみやかかつ、下ろすときもソフトに………。
 にしても、大人しい………普通、どんな生き物でも孕んでたら荒くなるかと思ったのだが………まさか、なんか沢山食べただけとかだったりして………


Ovophis okinavensis

 ってな訳で持ち上げてみました。

 持ち上げて気付いたのですが、右眼が欠損してました(このショットでは写ってませんけど)。外傷っぽいですが、既にふさがってます。まぁ、何かしらがあったのでしょう………そんな大きな個体でもない(65cmぐらい)のですが(太いけど)、それなりに長く生きて来たってことなのでしょうね。ヒメハブは限りなく胎生に近い卵生だそうで、産卵から数日で卵が孵るのだとか。うーん、なんとなく抱卵してる個体ってうろつかないイメージがあったんですが、コイツはなぜ彷徨いていたのだろう………

 まぁ、孕んでる(かもしれない)個体をイジっちゃ気の毒なので、数枚撮影したところで森にお帰り戴くことに………この記事を書いてる頃には、沖縄の森のどっかで産卵して孵化してるかもしれませんですね………


 と、言うわけで、ハブは見つかりませんでした。満を持して沖縄行ったのに、がっかり………しかし、此の後には真打ち、北部ヤンバルが控えているのです! 俺達の挑戦はまだまだコレからだ!(ジャンプ打ち切り風ラストですが、一応続きますよ?)

2007/06/09


Elaphe carinata yonaguniensis CB2003 Female

 え〜と、すみませんが、ちょっと一週間ぐらい更新止まりますです。
 沖縄編の続きは戻ってからとゆーことでー。ではではヽ(´_`)ノ

2007/06/12

 休む予定だったのですが、ちょっと更新してみます(この更新の後はホント止まるんですけども………って、これが延々出てるのもなんかヤダな(苦笑) でもしょうがないか………)

 カエルツボカビフォーラム2007に参加の皆様はお疲れ様でした。北は北海道から南は沖縄まで、普通の飼育者でも、僕の知る限りでも東西南北遠路遙々訪れた方もいらしたようです。

 この辺りの話も踏まえて、ツボカビ頁はリニューアルをしたいとは思っておりますが、非常に内容自体が難しい上に問題としてもデリケートであり、専門家でもない僕には、それなりの時間が必要になるだろうことは想像に難くありません。
 一月にはあの頁を連続で更新出来ましたが、あの後、あれの影響であっさり体調崩して寝込んだりしたので(苦笑)、既に体調を崩してる現在、あの時のような真似はちょっと無理があります。

 とはいえ、そんな先まで何も書かないわけにはいかないので、簡潔に。

 野外での感染例(発症例ではない)が確認されたことは非常に残念な事ですが―――この事実が、少なくとも現時点に於ける両棲類飼育者の行動に与える影響は、殆どないでしょう。つまり、依然として、飼育廃水の消毒と、導入個体への検疫の実施(疑わしい場合のPCR検査)が励行されるべきであることに変わりはないということです。

 何故なら、野生で発見されているから、という理由で、今更消毒が無意味になるわけがない――日本は広く、汚染されている地域の特定が出来ていない現状ですので、されていない地域に関しては、消毒をしていることで野外への流出の危険を止めることができます。
 もし汚染されている地域であったとしても、飼育設備からの排水を消毒することの必要性は変わりません。野外に存在するツボカビの濃度を上げてしまうことに一役買ってしまうというリスクがあるからです。もし、飼育下からツボカビが出ていなければ、その分、僅かであっても、自然下の個体が感染するリスクが下げられるのです。その僅かな時間の間に、何か保護策なり解決策なりを講じることの出来るかもしれない。
 未来の選択肢を僅かゼロコンマ数%であったとしても手元に残す為に、どのような場所であれ、今後もそうしていくことが正しいことに揺るぎはありません。
 そして、そうした行動は、同時に、飼育している両棲類の自衛にも役立つ行動でもあります。

 問題を過大評価したり、パニックに陥ることも避けたいですが、過小評価し過ぎるのも考えものです。

 過小評価の例としては―――例えば、北米に広がっているとされるツボカビは大した被害を齎していないが、中南米やオーストラリアでは被害が大きいというのは知られるところですが、北米のツボカビと、南米のツボカビでは、同じカエルツボカビを起こすツボカビであることは確かなのですが、調べてみるとミトコンドリアDNAが違うのだそうです(フォーラムで出た話です)。つまり、カエルツボカビ症のツボカビであることは確かですが、系譜が違う可能性がある。
 よって、同じツボカビであっても、致死性に違いが存在する可能性(あくまで学術的検討の余地があるという意味の可能性)があります。ですから、北米が大丈夫だから、日本が大丈夫かもしれない、という話は、夢想したところで何ら意味を持ちませんし、我々の行動に何かしらの影響を及ぼすものではありません(夢想が現実であったとしても、南米などにいるタイプが入ってこない、入ってきていないという保証はないのですし……北米に棲息してる種にはたまたまそうだっただけで、北米のものが日本の在来種に与える影響はもっと物凄いヤバイものだという可能性もまた等しく有り得ることであり…………北米と南米のものの病原性が同等であったとして、じゃぁ日本やアジア諸国が、北米のようになるのか、中南米や豪州のようになるのかは、誰にも分からないのですから)。

 ですので、こうした情報もまた、飼育者にとってはあまり意味のあるものではありません(これを引き合いに出して、落ち着きたいというのは分からなくもないですが………それは、現実逃避ですし………)。いえ、正確には、意味はあるでしょうが、行動に影響を与える情報ではない、というべきですか………後述しますが……


 それから、自分たちがやったところで、何になるだろう、という意見もあるかもしれません……なんか、政府の動きとか、あんまり信用できなくない? みたいな。
 確かに、行政を含め、研究機関の動きに、動きが歯がゆいもの、或いは、何かしらの不満を感じることもあるかもしれません。そうしたこと、それ自体には、改善されることを強く望むところではあります(たとえば――そうですね、野外で確認されているのが実際ならば、沖縄の環境省の事務局は、速やかに対策を講じる為にも、物資の流通に携わる省庁や地元の関係者と連繋をとるべく、或いは実情を説明すべく行動する必要があるでしょう。経済産業省とかとも関連があるでしょうかね……サトウキビなんかは、土がくっつきますし………。まぁ、これがどれだけ難しいかは分かっていますが……その立場にいるのだから、難しさを心の免罪符に、行動しないことを選択されては困るような)
 あ、あと、マスコミは気にしないほうが………内容もっと勉強して書けという感じだし、もし恣意的にああ書いているならば、それはもうどうしようもないし………

 ですが、そのことと、自分個人がどう行動するかという間に、因果関係があるでしょうか?
 そういうのって、そう、なんていうか………「それはそれ、これはこれ」って言うんじゃないでしょうか。
 確かに、情報を一番持っている筈の場所が、指針や情報を公開するのに後れを取っている感があるかもしれません。ですが、必要最低限のものは出揃っています。僕なんかであっても、ツボカビ頁ぐらいのものは纏められるぐらいには。

 それを見ればなんとなく行動の指針は分かる。その上で行動するか、しないかは、本人の意志です。
 誰かが行動していないから、何かに不満があるから、誰かが何かが信用できないから、ということを理由に自分が行動しない人間は、結局のところ、行動するという己の意志が最初からないから、してないだけなのです。行動しない理由に、意志がない、或いは怠けてる以上の理由なんかありません。外部の誰かや、外部の政情や事情なんかは、やらない理由になりはしない。行動する意志ある人間は、取り巻く環境がどのような逆境であろうと何であろうと、何かしら行動を起こさずにはいられないものなのですから。

 残念ながら、それなりの立場にあるような人であっても、この問題に関する意識が低い人が存在する、という憂うべき現状があるのは事実です(勿論、同時に、非常に意識が高い人が多いのも事実ですけども………。あと、単純に、マスコミ経由の情報しか入手していない、知識不足の人が多いという印象もあります……そういう人は、おそらく、ちゃんと内情を調べて知れば、違ってくるんじゃないかな〜、と思いますので……このあたりは、広報の問題なのですかね……)
 ですが、僕にとってしてみれば、その姿勢は間違っているというだけのことであり、どうでもよいことでもあります。まぁ、がっかりしたりはしますが………まぁ、それはそれ。そちらを見るよりも、僕よりももっともっと真剣に打ち込んでいる人々、あるいは、いままでは意識していなかったけれども、いろいろあったけど、やっぱりやらなきゃ、と頑張ろうとしている人々の姿勢からこそ、色々なものを学び取れるのですし。
 それに、実のところ、断言してしまうならば、そんな意識の低い人が、国内外種問わず、そう長くカエルや有尾類に触れ続けていられるほど、事態は楽観的なものではないと思われますし、ね………

 話がズレましたが―――ともかく、今後如何なる情報が出たとしても、飼育者各位が行うべき指針は、そして行動は、今年の頭に打ち出されたものから、大きく変化するものではない、と思われます。


 ですから、現在、必要だと思われ、自分に可能となっている最大限のことを為し続けて行けば、それでよいだろうと僕は考えます。一般飼育者にしてみれば、ちゃんと消毒をすること、具合が悪い様子だったらPCR検査を受けること、それだけで十分でしょう。教育者ならば学校でそれを取り上げるもよし、親ならば子に教えるもよし………役場や水族館などならば、広報の為に消毒マットとかを設置するとか。法的にどうこう言われなくても、これぐらいは自発的にやっておられる方は結構いるようです(先日知って、感心したのですけれど)。

 真面目に消毒をやってきた方にしてみれば、今回の報道は衝撃的なものかもしれません。
 しかし、だからといって、いままでやって来たことが、無意味だったなどということはありませんし、今後やっていくことに意味がないということもないのです。その理由は最初の方に少し書いたのも理由の一つですが、自分自身にとっても意味のあることだと思います。
 確かに、報道を眺めていると、自分の遣っていることなど大局的視野から見たら、あまりにも意味のない無駄かもしれない、と悩むかもしれません(そうではない、ということは先に述べましたが)。ですが、その懊悩は、行動したからこそ出てくるものなのであり、少なくとも、この問題を真摯に受け止め、調べ、考え、行動したことの証左なのです。
 誰かがそうすべきであると決めたから、そういう風に法律で決まったから、そんな理由で、我々はそう行動するのではない。自分で何かしなくては思ったところに行動が生じ、そうした行動から、己が考え得る最善を尽くしたという事実から、矜持は生じます――それに、意味が、あるか、ないか。それは分かりません。たぶん社会的には意味はないでしょう。あくまでそれは個人的なものかもしれません………が、取り敢えず、僕は飼育者の端くれとして、そういう矜持が欲しいなぁと思うのです。なんとなく――そういう矜持があれば、何かを諦めたりしない、意志の拠り所になるような気がするので。

 最後に、一つ、カエルツボカビフォーラム2007で、飼育者にとって興味深いであろう話としては、田向氏の、カエルツボカビ症の治療の可能性の話が出ていました。
 完治、すなわち、そのカエルに取り付いたカエルツボカビを完全に根絶させることが可能であるのかどうかは、現在調べている最中なのだそうですが、発症したカエルに対し治療を施すことで、発症を抑え、恢復するまでに持っていくことが可能であるようです。完治かどうかが分からない、というのは、PCRで検出はされなくなりますが、単純にPCRで検出出来ないレベル、非常に少量のツボカビしか残留していないために検出されていないだけ、という可能性も残っているからです。一年、二年後に再発しないかどうか、どこまでやれば完治と断言できるのか、という事に関しては、発見から僅か半年しか経過していない現在では、まだ判断つきかねる状況であるようです。いずれにしろ、これは専門的知識を持つ人が遣らなければ意味がありませんし、経過を追って(繰り返しPCRなどで)調べ続けねばなりませんから、素人考えで行うことは控えねばなりませんが。
 治療も含めて気になる………という方は、田園調布動物病院に連絡をなさってみては如何でしょうか………。


 このように、この問題は、明暗含めて、次々に新しい情報が入ってきていますし、各研究者の方々も熱心に研究をされています。僅か半年でかなりの進展が見られました。今後の展開を、注視しつつ――

 取り敢えず、えーと、五日後、かな? に、またお会いしましょう〜

2007/06/15




 最近、16:9の比を使ってみましたけど、これはコレで面白いものですね。4:3比率とはまた違った構図というか……4:3比率では今一つなポーズでも、16:9比率では見栄えするかも、なんてところありますし(まぁ、あたりまえっちゃ当たり前なのかもですけど、なんとなくそう考えてただけなのと、実際にいろいろやってみるとの間では、やっぱり差があったというか。やってみると、むむ!と思うところあったというか………)

 どちらが今後主流になっていくんでしょう………蛇なんかだと、蜷局巻いてくれていれば、4:3で十分かなぁという気はしますが、トカゲみたいな細長い生き物だと16:9の方が構図として美しいものが撮りやすいのかも。

 うーん、まぁ、使い所、ってことなのでしょうけど、どちらかに統一した方が見栄えとしてよいような気もしなくもなく………本ではないのだし、統一する必要もないような気もしますねー………目的によって、使い分けるのが正しいのでしょう。

 とはいえ、僕には目的もありませんし……………まぁ、どっちでもよいような気がするのですが、強いてどっちにするかと言えば、4:3比率ですかね〜……カメラで撮影する構図はコレですし。というわけで、暫くしたら4:3に戻ったり、気紛れに16:9になったりするかと思いますが、あまり深く考えてのことではないので、あまり気にしないでください(まぁ、横に長いと閲覧しづらいわ!という人が多いんじゃないかな、とも想像しますし、やっぱり4:3のがよいのかな………)

2007/06/26


 離着陸時ではなく、飛んでいる最中ならば、撮影してもオーケイらしい(フラッシュとかはダメでしょうが………)。

 どうも、こんにちは、今日も東へ西へ、ふらふら彷徨っている管理人です。あ、東にはあんまり行ってないか………来月あたりは東に行きますが………えー、まぁ、そろそろ好い加減、先月から始めたやつとかは完結させないといけませんね………「いや、もうそんなんどうでもよいよ」とか言われないうちに………(汗)

 それはさておき、先日、”プライスレス”という言葉が、「価値がつけられない」という意味だと知り、ちょっとびっくりしました。このあたりの片仮名語だと、深く理解していない言葉が結構あるかもしれないなぁ、と思ったり………日本語だと重箱の隅を突くというか、窓枠につつ、と指を滑らせて、「これで掃除をしたつもりですの?」みたいなお姑さんレベルでこねくり回すことが好きなんですが……例えば、昨今でよく知られるところでは、「煮詰まる」「姑息」「気の置けない仲」「役不足」なんかがありますでしょうか――

 こんなん覚えてたって、役立たない………そう思われるかもしれません。しかし、そうではないのです。日本語の意味を多く知っていると、どういうところで得をするか、という一例をご紹介しましょう。

 例えば最初の「煮詰まる」ですが、正しい意味は、完成が近付いている、茫洋としていたイメージが凝縮されてカタチを持ち始めた、みたいな、もうすぐ完成、というような意味合いです。
 誤用されているのは、「行き詰まる」という意味、これは頭の中がこんがらがって困ってしまって、ぐつぐつになって、みたいなところから連想されているのでしょう。
 「現在煮詰まってます」と言えば、もうすぐ完成です、という意味ですが、これを、「現在スランプというか、作業が進んでません」という意味で使うわけですね………

 まぁ、流石に電話や顔を見れば、「あ、こいつ作業進んでないっぽいな」というのは分かります。煮詰まってたら、結構余裕綽々になるものです。行き詰まっていたら、目が虚ろになります。

 ところが、表情を上手く隠すことが出来たならば? 曖昧な表情で誤魔化した上で、文字面だけを見たならば?

 「例の件だが、進捗状況はどうだね?」
 「はい、現在は煮詰まっている、という状況です」

 これを読んで………「ああ、作業も終盤なのか………」と思ったとしたら、それは読み手がそう読んだからではないでしょうか。

 「仰木さん………見えてる人間は選べるんですよ………(byアカギ)」

 そんなわけで、例えば、以下のような状況の場合――

 「例の件だが、進捗状況はどうだね?」
 「はい、現在は煮詰まっている(はっきりって全然進んでません)、という状況です」
 「ほう、そう(=煮詰まってる=完成間近)か。それはなによりだ」
 「ええ、では作業に戻りますので………(誤解してくれたから時間が稼げた!)」

 うむ、壱分の隙もない! これは明日から使えるむだ知識じゃないでしょうかー。皆様も、是非活用してみてはいかがでしょうか(ぺこり)



 オマケ談。某月某日某所

「あ、そうそう、そういやこの前のアレ、どうなってる?」
「ん?ああ………(やば、そういえば頼まれてたんだった………ど、どうしよう……) ええと…………ん〜、そうだね、煮詰まってるって感じかな………」
「え!? もうあと日数ないよ、大丈夫なの!?」
「え・・・・Σ( ̄□ ̄; 」

 ↑もともと「煮詰まる=行き詰まってる」と勘違いしてる人だと、こうなります。策士策に溺れる、の図。


 …………ちなみに、今回のような手法を姑息とゆーのではないかと思われます(≒本質的解決にはならず、時間稼ぎにしかならない)。
 ってか、今思ったけど、上のアレは誠実じゃないから、姑息という表現は甘い気もしなくはないですね(姑息は、本来は、卑怯なニュアンスを含まない筈ですが、上のはちょっとフェアではないからなー)………ま、言葉は生物(両方読みオーケイ)だから難しいわけで、今現在、姑息って言葉は使えないってのが実際なんだったり。違う風な意味で使うのは僕の流儀ではないし。かといって使ったところで、どうしても、読み手が姑息な手段、と書くと、ネガティヴなイメージを持ってしまいますからね。言葉は、読んでいる人間の心の裡にあるものに働き掛けるモノなのであり、読んでいる相手に届かないなら、正しかろうと正しくなかろうといずれにしろ伝わらないという時点で、意味がないのですから。

 そんな感じで、今日はこのへんで………そうそう……沖縄談の続きは、現在のところ”煮詰まってる”感じですので、ご心配なく?