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2007/12 目次

無臭柿渋
完成度
満足度
難関・サンタクロースライセンス
本棚の悲劇
年の瀬までには

2007/12/04

 無臭柿渋というのを購入してみました。

 一般の柿渋より、ややサラリとしており、匂いは殆どありません。渋柿特有の、酢のような独特の発酵臭は、塗布してから天日にすれば数日、陰干しでも二週間もすれば感じないレベルになってしまいますが、やはり、家庭では工作中に匂いがするというだけで、それなりに問題になるかもしれないな、と思って買ってみた次第です。まぁ、価格差はありますが、確かに匂いがしないので、家族の不評を買うことはなさそうですね………

 今回は、柿渋の上に、透明のスコッチカルを貼り付ける方式でケースを作るための習作です。白無垢より、木目が明瞭になってきて、見栄えが良くなる筈です。問題は、スコッチカルを貼ると、空気に触れなくなってしまうわけですが、そういう環境下で、色合いが変化してくれるかどうか、ですね………うーん、フィルムを通して紫外線は届くだろうか………

 無臭柿渋は、普通の柿渋よりも、早く色が濃くなると云われています。これが、一年から五年というスパンでどう変化していくかは、まだ予測できませんが………同じなのか、結構違ってくるのか………。
 取り敢えず、塗ってから暫くは、紫外線に当てて色を濃くしておいたほうが良さそうですね。二回か三回ぐらい塗ったほうが、濃くてよい色になるとされますが………自然油などで、さらにオイルフィニッシュをする場合なら、一回で十分かもしれません。もともとオイルは、経年変化で、色が出て来ますし。
 どの油を使うかは難しいところですが、桐油のほうが亜麻仁油よりも濃く暗い焦げ茶色になり、また硬く艶やかになるので、重厚な雰囲気が好みならば、一回か二回塗りの桐油との合わせが良さそうな気がします。

 ただ、柿渋の色を愉しむならば、亜麻仁油のほうが相性が綺麗に仕上がりそうです。亜麻仁油は二年ぐらいで黄色に落ち着くので、柿渋を塗った場合には明らかに見た目が変わるだろうと予測できるので。実際、オイルフィニッシュの実例を見ると、亜麻仁油との組み合わせが多いような気が………しなくもないような?


 柿渋一回塗り(乾燥一時間後)

2007/12/15

 柿渋は紫外線で色が濃くなる性質があるといわれています。天日に干しても、夏のほうが、冬よりも濃くなりやすいのだとか。つまり、夏に一個目を作り、半年で完成させて冬に二個目を作ると、並べたときに見た目全然違うわけです……加えていうと、室内に移動してからは同じ光にしか当たらないので、なかなか同じにならないようです。
 結果、同じ製造方法、同じ濃度で同じ素材に塗布しても、作った時期の違いによって、微妙に色合いに差が出てしまうのが、並べたときに苦笑を禁じ得ません。陰干しにしといても同じなのは、気温が影響しているからなのか………まぁ、そもそも、日々色が変わっていくのだから、アルキメデスとカメな感じと考えるべきなのか………

 時間が経てば、差は縮まっていくのでしょうけども……柿渋の色調が完成する頃合いとされる五年後って、防水の為に貼ってあるフィルム交換しなきゃならない時期じゃないのか………?(交換できるのかなぁ、というのがここ最近の関心事だったりします。うーん、剥離剤使っちゃうと……木材に染み込んじゃうし………どうしよう………)



 もっとも、この経年変化こそが、柿渋とか、自然油の面白さでもあるのはいうまでもないことですけどね。でも同時に、1000が同じであることを要求される工業製品に使われなくなった理由でもあるのでしょう。そりゃ、同じ塗料使っても、一番目の部屋と二番目の部屋で色が違っちゃうのでは、困りますからな………(その辺りを埋めるのが職人の感性だったのかもしれませんが)。

 …………それにしても、柿渋二度塗り、自然油によるオイルフィニッシュという工程は疲れるなぁ………(−−;
 (スコッチカルを貼り付ける面にはオイルフィニッシュはしませんが、組み立てた後に、スコッチカルを貼ってない表面にはつや出しの為に塗布することにしてます。気になるのは、オイルが浸透しすぎると、スコッチカルの接着面が剥がれたりしないかということですが………はてさて?)

 一個か二個なら、これもアリかな〜という気もしたのですが(それでも、細かいパーツも含めると二十余はあるわけで、塗布面積もそれなりなんですが)、五個六個分とやるとなると、疲れますねぇ………しかしまぁ、五年十年と使うつもりで作っているのだし、それぐらい時間をかけたほうが、満足行くと思いますけれども。

 一般論とはいえないかもしれませんが―――それなりに気合いを入れて制作した場合、趣味に走って力を入れれば、ほぼ100%の満足度が得られます。失敗があるにしても、その時の全力を出したという意味では100%みたいな。
 しかし、疲労が入ってくると、だんだん面倒になっちゃって、妥協してしまうことがあります(希に、集中力が持続する人もいますけども)。一区切りついた時なんかが、とくにそうですね。

 たとえば、塗りを一度塗ったら、二度塗りしたほうがよいかなぁ………と思っても、面倒で先に進みたいから、一度でよいや………と思ってしまう。
 でも、そうやって完成させた時というのは、何所に手を抜いたか、どれぐらい手を抜いたか、誰よりも自分が一番分かっているわけです。90%の満足度でやっても、工程を五回減れば、59%ぐらいの代物にしかならない(まぁこれはあくまで比喩ですけども)。

 なので、怠けようとか、先に進みたい―――と、思ったときこそ、いったん手を止めて、何か他のことをするとか、せめて、他のパーツの検討をするとか、したほうがよいと思います。そうやって時間を明けてから見ると、うむ、やはりちゃんともう一回仕上げをやったほうがよいな、という遣る気も出てくるものです。そうしたほうが、結果的に全体の完成度も、自己満足という意味での満足度も、高いものになると思います。


 ………というわけで、このサイトも各所が果てしなく限りなく放置されたままになってるのは、そういう理由であり、けっして怠けているわけではな(以下略)

2007/12/16

 前回、「それなりに気合いを入れて制作した場合、趣味に走って力を入れれば、ほぼ100%の満足度が得られる」と書きましたが、まぁ、作る前と後では、大抵、制作者の技倆が上がっちゃったり、そうでなくても、改善すべき点なんかに気付いちゃったりするもので………それの繰り返しが延々と続くので、満足なんてそうそう得られるものではない、というのが正確なところじゃないかな、とも思っています(苦笑)

 ただし、100%出したことが一度もないと、次は、次こそはちゃんとやるけど、今日のところは、の繰り返しになっちゃったて、どこまでも妥協するようになっちゃう危険性は捨てきれません(とくに僕は(苦笑))。ですが、逆に、100%出せなかったら意味がないから、と考えすぎちゃうと、完成や成功を一度も積み重ねないで、なんどもやり直しを繰り返すだけ、になっちゃって、一歩も前に進まない足踏み状態で終わってしまうから、これまた宜しくない(なんか今日は非常に自爆な内容ばかりのような………)。

 結局のところ、そんなことを最中に意識しているようではダメで、終わってみてから、「ん、そういえば、今回はしっかりできたな」と気付くオマケ程度のものなのでしょう、満足できるかどうか、というのは。せいぜいが、「この時の自分にとっての100%を出し切れたか」という程度のもので、メンタリティの問題として「前回は出し切れなかったから今回がんばろ」と思う人もいるかもしれないから、そんな重視せんでもよいような気もします。

 そもそも、個人的に振り返るに、あんまり満足した記憶がないかもしれない………これが達成されれば満足できる!と思った地点に到達すると、「ん、なんかまだ先がありそうだ。あっちを攻略せんことにはどーにも満足した気になれん」というのの繰り返しというか。

 WCのヘビを飼い始めると、最初は飼うのが目標で、ゆくゆくは繁殖させなきゃなぁ………とか思うわけですが、いざ繁殖させると、「ん〜、まだCB一世代目だしな。ここからCBを血統管理して殖やさないと……」という病んだ思考になり、或る程度手駒が揃うと、「じゃー、なんかセレクトしてみますか」になるみたいな?

 こうしたブリーディングや、ケース制作だけじゃなくて、品種改良とかもそうだし―――それの最たるものが、研究とか開発とか、学問とか、そういうものなんでしょう。

 これぞ到達点!というようなものは、存在しない――というよりは、常に+1をすればより大きな有理数を作り続けることが可能なように、到達しちゃった時点で、そこは頂上ではなくなるということなのか。

 そりゃ、到達したらしたで、それなりに楽しいんですけど、望んでいたこれぐらいあるのでは!と思ったような達成感というのは、得られないものだし、得られたとしても、なんかそれで終わってしまうので、結構ツマランものでしかないような気がします。達成感が得られないものというのは、その先があるということで、ゆえに愉しみとして果てがなく、だからこそ、面白くて続けていられるのではないでしょうか。

 勿論、このあたりは、その愉しみに奥深さを何所までも見出すことが出来るかどうか、という個人的なものなんでしょうけども。他の人から見たら、「なんでそんなヘビを殖やすのに燃えてるのか?」とか「改良してその部分が良くなると、なんか違うのかな?」と思われてしまうようなことかもしれませんからね。


2007/12/27

 先日気付いた衝撃的事実として、「クリスマスって冬ってイメージだったけど………南半球は夏にクリスマスを迎えるんだよな………」というのがあります。


 <…………え、いまさら!? いまさら気付いたの!?(一部読者の声。大部分の読者の声は、「あんたもうクリスマスは終わったでしょう……」だと思われる)



 はい、いまさら気付きましたよー。


 なにか文句あるかね!?(逆ギレ)

 まぁ、ひょっとしたら、随分昔に気付いたことあったかもしれないけど、思い出せないから、まぁ無かったことと同じようなものでしょう。

 …………うーん、でも、ホントに、中南米とかだとクリスマス=雪とか、そういうイメージない筈ですよねぇ………となると、サンタクロースはソリじゃなくて、何か別のモノに乗っているのでしょうか………?(そもそも、沖縄だって雪降らないよね?)

 それとも、サンタが来たるところ、もれなく雪が降るような感じになったりするのでしょうか?
 だとしたらサンタは一種の気候兵器というか、熱帯雨林の動物さんたちにしてみれば致死的な脅威であり、ひじょーに迷惑このうえなく、子供たちの夢をさくさくと壊してしまいかねません(サンタが去った後に熱帯雨林は死屍累々になってしまうよ?)
 だから、きっとサンタは雪を降らせたりはしないと思うわけです。つまり、サンタはその気候に合わせた服装で現れるか……もしくは、気候に係わらず、あの服であるか………


 ここで、取り敢えず、「サンタクロースなんていないよ」とかゆってる人には、有名な金言「サンタになれ!」を、ぐーぐるさんに問い合わせとけ、と言っておくとして、これはムツカシイ問題ですよ………


 小さな子供に問われたら、なんと答えるべきなのかっ………!(サンタクロースが一夜で世界を回れるのは、フィンランドに時を操る振り子があるからだそうですよ? そりゃサンタはもれなく一夜でおじいさんになろうってものさ……)


 というわけで、子供に何と問われても答えられるようにクリスマス&サンタ系無駄知識を集めている人であるところのわたくしは、クリスマス後、「ハワイならば、サーフィンに乗って現れるのが理想か………いや、イルカか?」「南米アマゾンなどはカヌーだな………」「カヤックとカヌーはどうちがうんだろう………」「オーストラリアとかはなぁ………まぁ、ダチョウに跨るとかで絵になるよな………」というコトを延々考えています(当サイトはたぶん実話で構成されています)。

 いや、「あの服で世界中に現れるよ。民族服みたいなものだからね。出発するときはフィンランドからだから」みたいな回答が一番楽ではありますけどね………

 それにしても、海底リゾートホテルに宿泊している子供がいたら、潜水艇をあやつれないと厳しいでしょうね………世界をまたにかけるサンタは、若かりし日はジェームス・ボンドのような感じの仕事をしていた超エリートでないと務まらないことでしょう。サンタになるのは大変だな………


 ケースが完成したら最初にVIP待遇になる予定な個体(ちなみに、当初のケース完成は夏頃の筈だったような………)

2007/12/28

 少し前に、年末の大掃除をしなくちゃな、と思って珍しく本棚の掃除をしようと思い立ち、埃を払ったり本棚を拭いたりすべく本を本棚から出して床に積みんだところで電話がかかって、その電話に出たらなんか掃除の気力がなくなったため、現在我が部屋は混迷を来しております(<一文が長いよ)

 …………はたきで埃をはたくだけにしとけばよかった………_| ̄|○

 まぁ、本棚全部ってわけじゃなく、四つぐらいなんですけど………(そも積むとなると沢山積むと本が傷むから、広い面積を消費するわけで、本棚の中身が全部床に置けるわけはないですけど)

 本を触る→濡れ布巾を持つ→本を触る、を繰り返すと(乾いたタオルで手を毎回拭うとしても、手がこう、微妙に湿り気を帯びるわけで)、本が濡れるかもしれないな………とか思って、「やる予定の場所の本を全部いったん移動」→「全部拭く」→「本を戻す」にしようと思ったのが間違いであったか………(遠い目)

 うーん、でも、やっぱり、濡れ雑巾をした手で本を触ることが多いと、本が傷むような気がするんですよね………普通の人はどうやって掃除しているんだろう………図書館とか………


 こいつに学名がつく日が来るのだろうかー……(まぁ、ウサンバラにもついたし、いつかはつくのでしょうが)

2007/12/30

 ハープチップ(木のチップのアレです)を蛇の床材として愛用しているわたくしですがー(というか、アレないと、とてもじゃないけど管理おいつかない)

 年末は、寝かす関係もあって、ケースの全洗いを敢行する時期なのです。いや、定期的にやっていますが、それはこう、順番にこっちからー、みたいな感じでズラしていくわけじゃないですか?(よって、一年中常に掃除をしている塩梅です)

 けど、寝かす時期っていうのは、全部を短期間にがーーーーと洗っていくわけです。
 休日の朝から晩まで洗います。一個洗うのに6分程度掛かるとして、50個やると、それだけで300分、正味5時間かかる計算ですからね。






 はい、ここで「そもそも50個とかオカシクない?」とか思ったあなたは正常ですよ? 思わなかった方は、もう人生後戻りできませんね(´_`)  さぁ、皆様も後戻り出来ないようにどんどんなるがよいよ?


 まぁ、それはさておき、洗うということは、チップも一斉に全取り替えするわけです(まぁ、これを見越した感じの時期に入れ替えたり、沢山入れすぎたりしないように、秋口から準備はしておくわけなんですけど………)。
 買いためておいた袋から取り出して、がさがさと使います。チップもそれなりに古びますから、古いほうから使っていきます。まぁ、乾燥した場所で空気に触れさせないで保存しておけば、そんなに古びませんが………

 と、言う感じに、先日全ケース(数は数えたことないので分かりません。たぶん五個ぐらいじゃないかと思う)のチップ入れ替えが終わり(勿論、チップを使って飼育している連中のみですけど。地中棲&樹上棲はたいてい違います)………ほっと一息………

 ああ、なんと清々しい気分であろーかー。
 達成感というヤツがありますねぇ………(´ー`)y-~~~ ←管理人は煙草を吸いません。これは、ココアシガレットです。


 …………さて、自分の部屋の片付けもしなきゃなー………


 がさがさごそごそ
 (部屋片付けをしている音だと思われたし)




 …………ん?この上の普段見えないような感じの場所に押し込められた段ボール箱はなんだろ? はて、どこかで見たような………ぬ、お、重い………


 (ここで、側面に印刷された文字は見ないようにしつつ、箱を開く)



 もっと古いハープチップが半ダースほどあった………_| ̄|○


 おお、そう言えば、一ダースぐらいまとめ買いしたとき、ここにもしまっておいたのだった……………その後足りないかなぁとか思って買い足して、そのまま此処にしまったのを忘れていたようですな………(遠い目)

 そんな感じに遣る気が思い切り減衰してしまったので、部屋の片付けはやめにしました(<何かと理由をつけてサボろうとするダメ人間の典型)

 チップも部屋の片隅に積まれたままになっているとか。まぁ、年の瀬までに片付けられればいいや………ん? 今日は何日だっけ(´_`)?

2007/12/31

 明日には伊勢神宮に行くつもりだったのですが、なんかいろいろな人から止められました。そんなところに行ったら死ぬよ!とかナチュラルに聞くと戦争に行く人みたいですが、行く先は平和な初詣なので、あまり緊張感はありません。しかし、発言者にしてみれば、至極本気で死ぬからやめよ!と言っているらしく、目がマジなのがなんともなんとやら……(体力消費したところに、大勢がいるからいまの季節風邪とかインフルエンザとかを貰ってきかねない。何万人の中で一人風邪をうつされる人間がいるとしたら、それがあなただ!とのこと)

 そのせいなのかどうか分かりませんが、元日には我が家へわやわやと襲撃してくる予定らしく、結果、伊勢神宮行きはなくなったのでありました………

 まぁ、気が向いたら一月以外でも行けると言えば行けますけども…………


 さて、来年を見る前に今年を振り返りますと、なかなかに倒れたり出掛けたり倒れたりサボったりということもあり、かなり量的に少なかったとは思っていたのですが、この頁の書いた分量は、だいたい去年の2/3、一昨年の半分強ぐらいのようです(苦笑)
 年々減っていってますね……… これは予想以上に少なかったな………(汗)

 他の頁もさして更新しなかったような気がするしな………うーん………来年は、去年ぐらいには、どうにか戻していきましょうかね………


 まぁ、そんな風に考えましたが、この計画は元旦に考えたものではないので、実現しなくても問題はn(ターン!<狙撃音)


 …………こほん。
 さてさて、取り敢えず、これから僕はおせち料理とか、年越し蕎麦の準備をせねばなりません………(相変わらずこういう行事になると、料理をよく作ってる気がする………まぁ、おせちともなると、手伝い止まりですが)。

 というわけで、本年はここまで! それでは皆様、よいお年をお迎えください。ではでは〜