タイリクスジオOrthriophis taeniurus taeniurus 2010.07.07

 ヘビのくせしてですね、産卵数が三個とか四個とかそういう連中は一体何を考えているのでしょうか。いや、戦略としては数は少なくなるが大きいサイズで、みたいなのは分かってはいるのですが、でも少なすぎやしませんか、と言いたくなります。特に三個が基本で多くて四個とかいうやつらは。

 写真のタイプは産卵数が実に少なく、四個が普通で多くて五個とかです。マレースジオとかだと、個体差があって、大きめの卵で少し(でも10個以上ですが)産むのと、それよりも小さめのをだーっと産むのと(20前後)いるなぁという気はしているのですが、タイリクはどいつもこいつも似たようなものな気が……(いや、もちろん、タイリクでも、もうちょっと産むのもいることはいますけど)。

 ベニナメラとかも、産卵数が三個ぐらいってタイプがなんか多い気がするのです。特にタイリクはどうかならないものでしょうか………いままで三タイプぐらい殖やせているんですが、どれも三個が基本で、多い個体でようやく四個とか……最初はメス親がWCのせいで、やはり立ち上げが十分ではないのか…………という可能性を考えていたのですけれど、二世代目のCBでもそのぐらいしか産まないとなると、もうこれはこういう連中だとしか……

 マレーを少しは見習ってくれと言いたいところです。まぁ、マレーとてそんな多いわけではありませんが……(そういえば、マレーとユンナンのハイブリッドが今年アメリカで作られたようですが、成長したらどーなるんですかね、あれ……しかし、何を狙ってマレーとユンナンをかけたのかな。まだcoxiなら分からなくはないのですが………)

 まぁ、コツコツやれば達成できなくはない、という意味では、ベニナメラは問題ではないのかもしれませんが(ペア揃えるのが地獄ですが………)、色変固定をしたい場合はかなり問題ですよね……。

 ヘテロ同士の交配では、四個しか産まない場合、色変が出てくる確率は一匹しかありません。ここまではまだ救いがありますが(複数ライン用意して、四年後にその色変同士でどうにかすればいいから)、ダブルヘテロから二重劣性遺伝表現形を作出する場合、産卵数が四個では計算上、四年繰り返して漸く一匹出る、という事に……………ああ、やりたくない……orz

 まぁ、そういうのをやっている人は既におられるわけで(ホントにおかしいと思う。。。<いえ、誉め言葉ですが)、僕とてやってみたい事は幾つかあるので、やっているし、やりますけども……………しかし、管理人はこういう確率に滅法弱く、コーンスネークでは計算上はもう三~四匹ぐらい出ててもおかしくないだろうに、いまだ一匹も得られず、なんてのが複数あったりするので、こういう少産なアジアンラットの多重表現形の作出は、挑んでも挑んでも出てこないのではないか、という疑念が拭えませんですね………。

 しかし、まぁ、そういった悩みというのは、まず固定に挑まねばならないところを通過した後だということなので、それを考えると、やっぱり幸せなことだな、とも思いますが。(<人はどんな恵まれない状況でも、やがて慣れてそこに幸福を見いだすようになる、というお話?)