インドネシア、リンチャ島(写っているのはガイドのヴィクター) ( Komodo National Park, Rincha island, Indonesia)

コモド島旅行記 第二回/

 管理人は何かを見ようと思って出掛けて、一度で見られた経験というのが、そう多くないような気がするのです、いろいろ振り返ってみて。もちろん無いわけではないですが……なんか、スゴイものをやたら見た!というときがあるかと思えば、ものすごい惨憺たる結果だった、みたいな明暗差が激しいような気がするんですよね。
 管理人が見たがるものが、ヘビのように日常的に見られるとは限らないものが多いということも一因ですが、有り体に言って運がないというのもあるような気が最近になってしてきました。
 行ってみたら豪雨だったり、高波で船が出なくて目的地に行けないどころか島から出ることすら(帰ることすら)出来なくなったり、洪水で橋が流されて向こう岸に渡れなかったり。後半は、「あー、まぁ、そういうこともあるか」とすぐに思えるようになりました。鍛えられるってすばらしい。

 そんな訳で、コモド島に行くのは良いが、見られないのではないか(今回はすごい運が悪い回ではないか?)、という不安は拭い切れませんでした。今回は特に、他に安全牌がないというか、コモド島に行ってコモドドラゴンが見られないとなると、愈々何をしに出掛けたのか、ということになります。そんなこともあって、日程的には時間の余裕はないものの、コモド島だけでなく、比較的見られるというリンチャ島にも行くことは、当初から決めていました。

 正直、まぁリンチャ島に行けば見られるだろーという風に思っていたところはあります。
 しかし、リンチャ島に上陸して最初に思ったのは、これは、ホントに見られるんだろうか………ということでした。港から上陸して坂を登ること数分、開けた先に見えたのは一面の荒野で、乾燥しきっていること甚だしい。こめかみから汗が伝って落ちてきたのは、晴天に照らされたからなのか、嫌な予感を感じてのことなのか。

 集落の傍では、比較的見られるとは聞きます―――テレビとかでも集落に普通に寝転がっているる映像がよく流れています。
 ただ、欲を言えば森の中で、自然な姿のものを見てみたいというのはありました。ベビーが樹上にいるのとかも見てみたい。そもそも、実物を見たことがあるかどうかで言えば、円山動物園で既に見たことがあるのであって、そういったところでは見られないものが見られるのではないかと期待して、出掛けることにしたのです。

 ……とはいえ、そんな風に、日本を出る段階では、自然下のを見るぞ!と意気込んでいたわけですが、実際に島に来てみると、というかフローレス島から船で出る段階で、なんかもう、集落で餌を貰っているような個体でも見られればそれはそれで見たことにしてしまおうかな~、とか早々に精神的安定を図ろうという気分になり、乾ききった大地を見た直後には、もうなんか一匹でも見られればそれでいいや!とか思い始めた精神的にダメダメな管理人だったりしたのですが、そんな管理人を、この後、ちょっと予想外な展開が待ち受けていたのでした(ちょっと引きを作ってみた!)