By: C

11月 23 2010

Category: Snake, 飼育全般,

ヒョウモンナメラ ギリシア・ストライプ /Zamenis situla " Striped " CB2008 2008.09.20

 トビムシの大量繁殖を目指してかれこれどれほどの月日と資金と時間を費やしたことでしょうか(まぁ、そんなには費やしていません?)。試作品は六号ぐらいまで作りましたが、まだ習作とすら呼べない程度のシロモノです。あとどれだけかかることか(だいたい一個つくるのに二ヶ月かかります。制作日数は一日ですが、その一日に費やす鋭気を養う為にだらだらするのに58日ぐらい必要なので)。

 ただ、現時点までに思ったこととして、今後の試作の方向としては、密閉容器による飼育はやめて、少なくともステンレスメッシュか不織布を貼った通気口を用意し、気化熱による地温の低下を活用していこうと考えています(不織布は、製品によってばらつきがあるし、長期使用を考えると、ステンレスメッシュかなぁという気がするんですけどねー)。

 結局のところ、密閉容器って気化熱による冷却が期待できないから、ケースを含めたケース周囲の外気温を下げていかないと、内部の温度まで下げられない。それを冷却しようとすると、少々大がかりになりがちです。それに、大がかりなわりに、容積としてはそんなに大したものが得られない。

 コナダニの進入は頭の痛い問題ですが、しかし、気化熱とトレードオフにするほどのものではないのではないか、という気がするのです。(ちなみにこんなこと書いてますが、管理人は来月には「気化熱よりもやっぱ密閉性が大事だよね、とかいけしゃぁしゃぁとほざきやがる可能性がフツーにありますので、ご注意ですよ? だからねー、結論とか出るまではしょっちゅう意見とかホントに変わるわけですよ。それに、ある時点での結論も、なんか新しい発見があるとあっさり過去の遺物になりますし。まぁ、飼育技術は日進月歩するものだということなのです!<このようにして文責を逃れようとする見苦しい人間の図)

 現状、大量繁殖を目的としてエサを撒いてトビムシを飼育しても、ミスティングシステムで(つまりは散水で)土壌の汚れをがんがん流してしまい、排水していくことで、ダニの抑制はかなり出来るっぽい、ということは分かっています。あとは、どういうメンテナンスをしていれば、大量繁殖、維持が可能になるか、というのがキーではなかろうか、と。

 ケースの形状、土壌の質、土の”組み立て”、ミスティングシステムから吹き付ける角度、ミスティングの時間、タイミング、エサの質、エサの量などなど、把握しなければならないことはまだまだ山積している感じです。ここは振り返らず、とにかく突撃あるのみ。冷静になったり振り返ったりしてはいけません。過去を思い返してみると、正直なところ、そんなに大量に養殖せんでも、ヤドクガエルの繁殖をする上では、あんまり問題にならなかったような気がするとか、そういうことは思い出してはいけないのです(まぁ、プミリオやレティキュラでは問題になるのかもって気はしますけれど)。