ライトカラーアルビノ・タイリクスジオ/O. t. taeniurus "Light Color Albino" CB2010 female 2011.02

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 Spider Camera Holsterは、アメリカのShai Eynavという人が作ったらしいカメラ・ホルダー。製造はそのまま Shai Gear LLC.

 以前、Engadgetで紹介されていたのを見て、これは欲しいなぁと思っていたのだけれど、他のものをいろいろ優先していたのでした。それをいよいよ購入したのですが、送料が普通に40$とか掛かりますので、円高によるお買い得感は全然ありません。ディーラーの項目を見ると日本で販売している業者はいない模様。業者に名乗りをあげれば自分用は安く購入できるかもしれません。

 こういうホルスターは、たぶん、普通の用途では必要ないのでしょう。一日に数時間程度、カメラを持ち出すぐらいならば、首から提げていればいい。目的の場所があってそこで撮影するなら、リュックサックに入れておけばいい。ただ、朝の八時から夜の八時まで森や山を彷徨って撮影するような人には、検討の余地があるのではないかと思います。(腰に下げた状態でのパーソナルスペースといいますか、周辺との間合いの取り方を掴まないと、カメラをぶつけちゃうので、ある程度の慣れる時間は必要かと)

 幾度かのアップデートを経て、現在のラインナップは基本的に二つ、金属製で耐荷重2.25kgSpiderPro Camera Holsterと、樹脂製、耐荷重が単体で1kg、専用のベルトとパッドを装着した場合に1-2kgとなるSpider Black Widow

 前者はそれなりに重量のある中級から重量級の一眼レフカメラ向け、後者は軽量一眼レフからミラーレス一眼向けのラインナップだとか。

 SpiderProと組み合わせることを想定されている金属製(おそらくダイキャスト)のSpiderPro Plateと、クイック・シューを取り付けることを想定し薄く軽く、Spider Black Widowと組み合わせることを想定したとされるThin Tripod Plateがありますが、後者はSpiderProにも使えるでしょう。前者も後者に使えなくはないですが、耐荷重を考えるとメリットはあまりないような。それから、プレートではありませんが、一番ニーズがあると思われるハンディコンパクトカメラ用としてSpider Pin。それぞれにマッチするパッドなどと組み合わせたお買い得なボックスとかがありますが、基本的には以上のホルスター、ピンもしくはプレートと、それら用のベルト、パッドを組み合わせて使うスタイル(パッドなどは省略も可能ですが)。

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 このホルスター、どこら辺がスパイダーで、さらに一体全体どこら辺がブラック・ウィドー(黒後家蜘蛛)なのかはさっぱりわかりませんが、とにかくそういう名前がついています。ウィドーかウィドゥーかどうかは難しい問題ですが、そのへんはエライ人(†な人)に任せましょう。

 さて購入して実際に使ってみた所感ですが、一眼レフを装着するなら、SpiderPro Camera Holster Systemを購入するのがおすすめです。正直、革のベルトとかにSpiderPro Camera Holsterを装着しただけでは、大きな一眼レフをぶらさげるのにバランスが良いとは言い難いですし、専用のThe Spider Holster Beltだと付属のネジを使ってホルスターをしっかりベルトに固定することができ、腰に一眼レフが当たる感じも優しいのでトレッキング時にはよさそうです(僕はゴム紐で軽く押さえられるようにして、歩くときに揺れないようにしていますが、さっと撮影するには邪魔なので難しいところ)。

 ただ、手が滑って落下したら怖いので、落下防止のベルトかなにかをカメラにつけておいたほうがよいような気はします(落下しても膝下あたりで止まるように)。それから、カメラプレートにはインチネジ穴がいくつか刻んであり、そのうちひとつがプレート中央にあるので、プレートを装着した上でハンドグリップをつけることも可能です。

 加えていうと、このThe Spider Holster Belt、反対側にSpider Holster Black Widowと専用パッドを入れられるので、左右に一個ずつホルスターを備えるというガン=カタ・マニアには堪らない一品に仕上げることも?
 ただ、SpiderPro Camera Holsterにはアンロック機能があるのですが、Spider Holster Black Widowは自動ロック機能のみで、アンロック機能がないので、片手だけでスチャっとカメラを構えるのは少々難しいかもしれません。指先が巧みの領域に達すれば、あるいは不可能ではないかと思われますが、そのままカメラを取り落としても管理人は責任とれませんので悪しからず。でもまぁ、普通に二台のカメラを持ち歩く人にはお勧めな気がします。

 ところで、Spider Holster Black Widowのほうは、実際に見てみると、「ブツ撮りのテクニックって重要だなぁ」と思わせ撮影技術の向上を胸に誓いたくなるぐらい仕上がりがプラスティックプラスティックしています。じゅしじゅししてるねぇ、という感じです。(金属のものがキラキラしてるみたいな新提案な擬態語。たぶんはやらないってか管理人も明日には忘れます)
 まぁ、コンデジなどの軽いものにはこれで十分なのは確かでしょう。というか、重いものをぶら下げたら、絶対にベルト部分が割れるなコレわ、と一見しただけで確実に見て取れるので、重いものをぶら下げるなよ!という主張をワールドワイドに行っているのかもしれません。ただ、送料考えるとこれだけ購入すると、ちょっとかなりがっかり感あるかも………アルミ削りだしとまでは言いませんが、もうちょっと質感に良さがあればなぁと思わなくもないものの、価格を考えるとこんなものなのかもしれません。

 とはいえ機能は十分にして十全、どちらのホルスターも、紹介ビデオにあるままに、期待には応えてくれることでしょう。

 ところで、一眼レフの場合、自分のカメラがSpiderPro Camera Plateに対応しているか否か、はちょっと気になるところですよね。公式サイトでは対応カメラ書いてあるのか……と思いきや、なんか見あたらなかったんですが。ま~、一応、管理人の持っているOlympus E-5では装着可能でした(実際に入手するまで、装着できないカメラがあるのかな、とかそういうことを考えてもいませんでしたが!)

 ただ、なんとなく気になったので、カメラ屋さんでお願いして試させてもらったんですが、CanonKissX2, 60D, 5DmarkII, 7DNikonD7000,D700,D300s,D3100あたりが大丈夫だったのと、この二社の圧倒的シェアを考えると、メインの対象となるこれらのカメラには(よほど特殊なレンズを装着するのではない限り)問題ないように作られていると考えるのが自然でしょう。
 個人的に興味のあった、Sonyα55PentaxK-r,K-5は、実に問題なく装着可能でした(あ、バッテリを装着した状態で交換できるかどうかまでは問題にしてません。どうせ、このプレートには六角レンチが付属する仕組みなので)から、カメラ対応はあまり気にしなくてよいのではないかと。
 よほど特殊なレンズでない限りは、干渉しないでしょうし、そんな特殊なレンズをつけるときにはこういうホルスターは使用しないでしょうから、実用上問題にならないぐらいにはプレートは作り込まれてそうです。(これを読んで買ったけど使えなかった!とか言われても責任持ちませんが)

 さてあなたのお好みはどちらですか?、と言いたいところですが、管理人が購入して数日後、「Hey!
現在SpiderPro Camera Holsterは去年からメーカに寄せられていた意見をフィードバックした改良を組み込む予定だよ!」みたいなメールが来てぴきり。なんという間の悪さか………と遠い目をしたくなりつつ、情報のアップデートを待ったところ、今日ぐらいに公式サイトに更新が上がったようです。……うん………これを読む限りでは、なんだろう、今年購入した分に関してはもう問題ない対策済みの品を出してるってことなのかな………よくわからないな~…………<あんたもっとちゃんと英語読みなさいよ!

 ま、それはさておき、新製品のThe SpiderPro Padや、二丁カメラマニア垂涎になること間違いなしのThe SpiderPro Dual Camera Systemなんてのも新たなラインナップに加ったようです。
 上でガン=カタとか冗談で書いてましたが、さすがはアメリカ人、こんなものをナチュラルに製品化してくるとは~………しかし、冷静に考えれば「買い物のビニール袋は片手にいっこより両手にいっこずつのほうがバランス良くて疲れない」というメソッドもありますし、二台のDSLRを両側につけることは理にかなっているのかもしれません。

 この二丁一眼レフカメラ、いったいどうして必要なのかワカラナイ、というひとが大半かと思いますが、熱帯雨林や渓流や、まぁそれ以外にも普通の森とかに入るのに、広角レンズ、マクロレンズ、望遠レンズをつけた三台の一眼レフカメラを肩や首から提げて歩いていたあなたにはご検討をおすすめします(管理人は実際こーゆー人を四人ほど知っている)。