ハオウレイトカゲモドキ/Goniurosaurus bawanglingensis"Bawangling Far East Gecko" WC male ,2011.11

ルーペ(固定式)をのぞき込みながら、WCのヤモリのダニとりをやっていたら、眼精疲労で頭痛になりました(挨拶)。

 蛇の場合は薬剤を使って駆除している管理人ですが、ヤモリやトカゲは薬剤使うと死ぬので(いや、実際に試したことはないから詳しくはしらないけど。あ、でもヤモリは死んじゃうって聞いたことあるですな)、手作業で除去しています。まぁ、トカゲあんまり飼ってないけど。ヤモリは、なんていうんですか、あの赤いダニとかいるじゃないですか。あとオレンジのとか。ああいうの、管理人は嫌いなのです。飼育下で、あれが存在することを許すわけにはいかない。害があるかどうかで言えば、そもそも害があるに決まっているのですし。(コダナニとかは、まぁ害はないといえばないし、別に気にならないけど、まぁトビムシ撒いてあるから別に湧かないですけども………)

 だからダニとりは必ずしているんですが、そこそこ大きい連中ならばともかく、相手がマルメヤモリとかだとちょっとした修行になります。やつら逃げるし、かといって手に持っていると、個体にすごい負担になるので………(たぶん最悪死んでしまうリスクがあるような気がする)

 そういう小さい連中はどうするかというと、鉢底網で輪っかをつくり、動きづらくした状態で、ルーペで見ながら、ダニ取りをします。腹部のほうは、鉢底網にひっつけて裏返し、その状態でちびちびと。指の隙間とかの入り組んだ場所の場合は、さすがにこの方式は無理なので、手でやる必要がありますが(あと目とかも)。

 ダニは赤熱した針の先でちょびっ、と触れる方式。注意しなければならないのは、ヤモリが動いたときに、その針でヤモリを傷つけないような方向から作業することです。ヤモリの種類にもよりますが、皮膚が薄い種類には、この方式はとらないこともあります(簡単に言えば、皮膚がずるっと剥けて逃げるタイプのヤモリや、光によくあたるタイプのヤモリにはこの方式。皮膚の薄い地表棲のヤモリなら別の方式をとる。いくつか方法がありますが、手作業なら、精密ピンセットで潰す方式。逆説的にいうと、皮膚が薄くダニが潜れないような皮膚の薄いヤモリであればピンセットでやったほうが簡単。あとは、理由はよくわからんのですが、キョクトウトカゲモドキとかにくっついている薄オレンジ色のダニだと、地面を粗めの珊瑚砂にして飼育してると、なんか一ヶ月ぐらいで落ちるっぽいです。なんか昔教えてもらって、やってみたらホントに落ちた。ただ、トカゲモドキによい床材とは言いがたいので、最近はあんまりやってませんが………)

 針先がダニに触れれば(正確には大きさによっては触れなくても放射熱だけで)、瞬間でダニは死に、大抵の場合、顎が外れるので(自発的に外しているっていうか、体内が沸騰して口から抜ける関係で外れるのかなぁ)、刺すのではなく、そっと触れるようにするだけでオーケイ。殺したダニは、冷えた針先かピンセットか綿棒か、いずれかでそのあとゆっくり取り外します。慣れてくると、さささっ、と三連撃でちかばのダニを瞬殺し、冷えた針で弾いて落とすことができるよーにもなります(無駄スキル)。

 針は、どの程度熱いのか、経験だけでなく体感で把握しておくために、柄などは付けず、まち針の長めのものを使用しています。まぁ、小さいダニとかだと見逃しもあるので、基本的には一回や二回では終わらず、一ヶ月ぐらいかけて、ちびちびと落としていくことになるのですが(ちなみに、床材とケースはダニとり前後で全洗い全交換)。WCともなると、状態にもよるので、駆虫や立ち上げと平行していかにストレスをかけずに行うか、悩ましいところです………

 そんな感じで、先日もちびちびとダニとりをしておりました。その日は前回尽きた蝋燭を買い足すのを忘れ、アルコールランプ用のアルコールも無くなったのを買い忘れていたらしく………致し方ないので、普段はピンセットの殺菌用に使っているガスバーナーを取り出しました。ガスが勿体ないので、小さめの炎でちびちび………

 時刻は深夜……なぜ深夜かというと、寝ているヤモリをさくっと取り出してやるからです。完全に起きているヤモリより、なんかやりやすい気がするのです。ヤモリにもよりますが。

 サーキュレーターの音がひびく部屋で、無念無想でちびちびちびちびちびちび………ダニ取りをすること一時間半(この日は二匹)。ざっと目に見えるものはとりきったか………。

 そう考え、管理人はヤモリを用意しておいた新しいケースに入れ、手袋を取り外し、そっと一息。あー、疲れた………。

 そう思いつつ、目頭を押さえ、さて片付けるか………と立ち上がろうとして、足を机にごつっとぶつけた衝撃で、倒れるガスバーナー。上半身をそらしてあわてて避けましたが、前髪の先っぽがじゅばっ、という音とともに焦げたのでした。

 ……………………火の元には注意しましょうね!ヽ(´ー`)ノ (※幸い、ちょびっと焦げただけでした。最初に火を消すようにしなきゃいけませんね! 特にガスバーナーやアルコールランプは、炎が見えにくいから、ふと忘れがちになりそうになる………)