Protobothrops elegans baby 2008 Iriomote island西表島

 Goniurosaurus huuliensis/フーリエントカゲモドキは、2008年に記録された種で、それに関してはRussian Journal of Herpetology Vol. 15, No. 3, 2008, pp. 229 – 244に詳しいです。これは二年以上前のなので、読者登録すれば無料で読めるようですから、気になる方はどうぞ。

 大陸系ゴニの中では、まぁルイーとだいたい同じ大きさだよね、ということで、これが記録されたとき、今までのもベトナムから来ているものはいるのだから、混ざって来ているのではないか?というのは誰もが考えたことでしょう。

 てなわけで、我が家のWCをつらつらと調べてみたのですが………

 よくわからんヽ(´_`)ノ <ぉぃ

 いや………その………なんだろう………たぶん、全部の指標を組み合わせないとわかんないやつとかいるです。典型的なやつはすぐ分かるんですけど………。

 僕はもともと、ペアリングする上では、かなり外見上似たもの、かつ同じ時期に入荷したものの中からペアリングするように購入していました。とはいえ、これは中国だかベトナムだかどこだか知りませんが、向こうから出るときにはごっちゃになっちゃってるだろうから、せめてもの願掛けレベルでしかありませんけれど。

 でも、今回チェックしてみると、これはルイーだよな………と思っていた連中は、やっぱり普通にルイーでした。それで、なんかバンドがオレンジで綺麗なルイーだのぅ………それになんか茶色いのぅ………じつはアレだったりするんじゃないかなー(Goniurosaurus huuliensis混ざっていたりするんではあるまいか。あわよくば、ククククク、ふわーはっはっは!みたいな)………と思って顔面の写真を撮影し、鱗を見てみると………ムムム、これわ! 吻部の鱗(間鼻板)が二枚ではなく一枚ではありませんか! ではこれはまさか………ヒューり、あれ、まてよ、なんか目の感じが………ええと、瞼の鱗を数えてみると…………………あれ、これ普通にGoniurosaurus luiiの領域の枚数ありません??? 数え方が間違ってるのか? ううむ………むむむむ? ヽ(´□`)ノ はれるやー ←意味は無いです

 …………

 ……………………

 ………………………………ええいっ! 顔と目鱗だけでは確実性に欠ける!(<あんたの目利きが悪いだけです) 手の第四指の裏の鱗の枚数と、前肛孔を見なくてはっ!<<がぶっ

                 ┣ ←とかげもどき
                .’∵: ┣.    
かまれたぁぁあ(ノ´△`)ノ :・’∵     ∵・:. ┳┳☆すちゃっ☆←無事着地

 というのは誇張ですが(咬まれたけど別に投げ飛ばしてはいないですよ。ぶらさがっただけ)、生きている状態での判定は、マクロ撮影した写真でないと不可能であり、独りで一眼レフで撮影するのは管理人の腕力ではムリっぽいので、NIKONのP310を購入して再挑戦、と相成りました。そしてコンデジではライティングの問題があるので、接写用のフラッシュアダプタを作ったりしている今日この頃なのです。いや、完成はしています。でも、完成させたら、なんか、来年のペアリングの時でよいんじゃないかな………とかすっかりダラケモードなのでした。だって思いの外、めんどうなんですもん!(さいあくだ)

 いえ………Goniurosaurus huuliensisとて、基本的にバンドとバンドの隙間に斑紋が入らないっぽいみたいな外見的傾向はありますが、オレンジが弱い感じのしょぼ、じゃなかった、まぁ、なんだ、二つぐらいタイプがあるようなので(論文に載っております。個体差みたいですけど)、外見だけではなくちゃんとした指標で区別するのが安全確実安心堅実でありましょう。漢字を並べすぎるとゲシュタルト崩壊しますな。しかし、文字が被っていれば四文字を省略することで省エネに貢献できるかもしれない、と自分の頭脳の犀利さに陶酔しかけたのですが、安全と安心は両方とも安が前だし、堅実と確実は両方とも実が後ろかよ、ちっ使えないなぁ!(<なにさまか。いや、まぁ成り立ち考えりゃ当たり前なんですけどね)

 (閑話休題)

 ともかく、一番分かりやすいのは吻部の鱗の形状の差違(論文のp238)ですが、これだけでは不十分かもしれない。特にWCだと、怪我をしやすい場所でもあり、擦れて欠損しちゃったりカタチが変わっちゃってたりしている場合もあるでしょうし、例外的な個体は世につきもの。ですから、加えて、目の鱗の枚数を数えておけばほぼ安心。でも、人間数え間違いということはありますから、四番目の指の裏の鱗の枚数………他にも二、三ありますので(<投げた!)、そのあたりを加えて総合的に判断を下していくしかない × 個体数 = ねむい

 

 …………………

 …………………………あ、でもそうそう、ドイツ便で購入したCBのやつはちゃんと普通に目の周りも吻部の鱗もGoniurosaurus huuliensisの特徴でした。もうちょっと育ったら、より顕著になるのかな。まぁ現時点でけっこう顕著ですが。(追記。成長したので調べたら………うん、まぁ、なんだろう…………なんか目の鱗の枚数が違う気がする………。まぁ、よく分からないから、もうちょっと情報集めよう…………)

 
…………てかこいつらって、交雑しちゃうんですかねー? しないなら、殖えないで終わるだけな話なわけで、問題ないのですが(無精卵とかそんな感じで?)、問題は、交雑しちゃう場合なんですよね………うーん、ハイブリッドは好きじゃないので………まぁ、たぶんウチにはいまのところハイブリッドはいないはず………。

 まぁ、一番の問題はGoniurosaurus luiiのほうなんですけどね、あれは2006年の報告を考えると………産地別で殖やしていきたいことを考えると……うーむ………こういうの考えるの苦手なんですけど、うー、まぁ、飼育している以上は致しかたないので、チェックしていくしかないですねぇ。