2013/01/25

Phelsuma ornata CB2011 female

 先日、ニシキヒルヤモリのビバリウムの中身を全交換しました。こんな目に遭ったのは、トルキスタンゴキブリがビバリウムの中で安定的に繁殖してしまって、どうにもこうにも微妙な感じになってしまったから。壁面に貼ってあった杉樹皮の裏側に入ったり(ちゃんと貼ったつもりだったんですが、やはりミスがあったよーで………あるいは、囓って隙間を作ったのか……まー、だとしても、全面貼るのめんどくさがったからに違いはない(苦笑))、産卵用の竹筒に入ったり、昆虫ゼリーやデイゲッコーフードを食べ漁ったりと好き放題だったのですよ………

 やはり壁面に樹皮貼り付け系はダメだな………というか、そういう環境のところに、餌が足りなかったからってローチいれちゃダメですね…………いや、なんとなく分かってはいたのですが、「まぁ殖えたところでベビーの段階でどーにか食い尽くされるだろう………」と思っていたのが甘かった! P.grandisとかP.standingiなどの大型種では確かにそうでしたが、中型小型種では通用しないのでした…………

 もちろん、瓶の中に入れて、登ってこられないよーにして与えていたんですが、たぶん体を伝って登っちゃったんでしょうね…………(遠い目) ショウジョウバエだって出られないようにと考えて作った自作ケースだったので、問題はなかったですが。ちなみに見掛けるたびに大きいサイズのものを取りのぞくという方法では根絶は難しかったです。マテリアルが少なければ可能なんでしょうけどね。

 そんなわけで、ケースのマテリアルを一端全部交換することにしたのでした。床材などの一部は廃棄、一部は再利用するにあたって衣装ケースにゴキブリホイホイと共に密封して様子見…………上の写真は新しく入れた桐の枝に乗っかるの図。

 余談ですが、こうした場合に、全部を交換するのではない方法はないものか?と考えた場合、案外ゴキブリホイホイなんかが使えるようです。マテリアルが少ないならば、生き物を取り出して、ゴキブリホイホイをいれてミスティングを切り、あとは様子を見つつ適宜交換、卵があった場合に孵化するであろう期間をクリアすれば大丈夫みたい。

 ただ、これは期間が掛かってしまうこと、確実性に欠けるのがネックと言えばネックです……他には、GeckosUnlimitedで、大型ビバリウムにヤスデが入って大量繁殖した際に、「二酸化炭素でじぇのさいど作戦(いま勝手に命名)」で根絶したって話が出ていて、それを読んだ時に「その発想はなかった………!」と衝撃を受けたものです。感銘を受けたっていうのではなく、どっちかっていうとドン引きでしたがw 二酸化炭素で殺すという手法は、知識にはあったけど………さすがにそういう風に自分でやろうとは思いつけませんでしたねぇ………別に思いつけなかったことを悔やんではいませんが………僕にとっては、ムカデを眠らせて雌雄判別する道具ぐらいにしか考えていなかったねぇ(加減が難しいので、オススメしづらい方法ではあるんですが。このへんのことは秋山氏が詳しい(2011-06-25付)

 まぁ、なんにせよ、ビバリウムでトルキスタンゴキブリを使うのは、瓶に入れるにしても、ちゃんと考えたほうがいいですなぁ、という当たり前のお話なのでした。もちろん、ピンセットで食べさせるならだいじょーぶですし、大型種の場合は別ですし、ヒルヤモリではなく夜行棲種なら問題ないかもしれません。あくまで、中型ヒルヤモリの場合だけ。スジヘラオヤモリ、ヤマビタイヘラオヤモリ、グランディス、スタンディンギィ、カブラオヤモリなんかのケースだと、食い尽くされて終わってますからね(特にうちではヘラオのメインの餌はローチですので)。
 ていうか、ゴキがジャスト隠れられるようなマテリアルがあるような場所だったからいけないんですけどね。壁面の貼り付けも、ちゃんと隙間無くやっておいたなら、たぶん問題にはならなかったはず………他のマテリアルも、不要な隙間のないものを選ぶとか、埋めておくとか、あくまで開けようと思ったらちゃんと開けてチェックできるような隙間にしておけば問題にならなかったんじゃないかな(実際、キガシラヒルヤモリのケースでは成虫を見掛けたら取り出すようにしていたら、一巡りしたぐらいで終わった)。そう、つまり問題は工作の丁寧さであって、それさえちゃんとしてるなら別にローチ入れて問題はない………という話なのでした?(一行目を最終行で否定している………)