先日も掲載したアヤトビムシ上科だと思われるこのトビムシは、30℃ぐらいでも普通に生きているのですが、さすがになんか殖えにくくなるかな? まぁ、そんなに厳密に調べてはいないし、気のせいかもしれませんが、なんとなく25-28あたりがベターな気がします。

 現在はだいたい24-27℃ぐらい。エアコンの送風口の向かう先(直撃ではない)においてあるので、冷えているときは冷えているけれど、そんなに冷やす必要性も感じないかな…………

 そういえば、もう長らくシロトビムシやっていなかったので、欲しいなぁと思っていたのですが、先日、なんか高い温度にも強いですよ!というシロトビムシを購入しました。種類が違うのか、そういう環境に適応したのか、それは分かりませんが(同じ種類でも生息地や環境、累代により耐性が変化する事例は聞いたことがあります)、なんにせよ空調管理してある部屋ならば、普通に飼えるシロモノであるらしい。

 管理人さんはエアコンを回しているから、常時部屋は25-26℃ぐらいなわけで、これぐらいで殖えるトビムシが好きです。好きというか、ワインセラーとかでトビムシを維持したくない、と思っている人なのです(持っていないし)。だからアヤトビムシ上科のばかり集めていましたしね…………いやまぁ、その種を餌としてではなく、面白いからという理由で飼育するならば別で、ちゃんとワインセラーを用意すると思いますが。

 なんにせよ、ヤドクガエルを飼育しているような温度で殖えるシロトビムシを探しに行く手間が省けて幸運でした。先述のアヤトビムシとほぼ同じ温度環境で、今試している床材でもシロトビムシが殖えることも確認できましたし、いまのところ、順調に殖えている感じです。これならばトビムシタワーの建造も夢ではないかもしれないですな…………<なんだそれ

ayatobimushi

 ところで、先日此処に掲載したビムシの写真を見ていて、ふと、なんかピンク色っぽいものがいるな、という事に気付きました。(↑コレが先日のやつ)
 そしてその後、再びトビムシを餌にするべく回収してみて、ついでに撮影してみたところ、比較して明らかに白かった(褐色だけど、赤っぽさがあんまりない)ので、あれ?と思いました。

ではなんでアレはピンク色なのかというと、よくよく見てみると胴体の正中線に沿った部分だけが色がついている。写真の映りとかではなく、これは餌にしていたものに発生したカビ?か何かの影響かと思われます。色が着いていないものもいますよね。

トビムシを餌として与えたときには気付かなくて、あんまり気にしていなかったのですが、その少し後に、入れてあった餌に赤紫色の鮮やかなカビ?が少し生えているのに気付き、「ふーん、こんな色のカビがトビムシケースで発生したのは初めてみたな」と思っていたのですね。そして写真を見て、ああ、あれはカビの色に染まっていたのか…………と思ったわけです。

ピンヘッドのコオロギにテトラフィンを与えると、それぞれの色に染まる、みたいな(テトラフィンが適切な餌であるとは思いませんが………)。あるいは、Mr.Mohamed babuのRainbow-colored Transparent Antsみたいな? いや、あそこまで綺麗ではありませんが、なんにしろ、食べたものが透き通って見えるのは、微少昆虫ではよくあること。シロワラジムシだって、なんとなく見えますからね。

トビムシが食べる餌はだいたいどれも乳白色なので、いままで色がついたことはなかったと思うというか、気付いてはいませんでした。白いカビに関して言えば、それを食べたシロワラジや、それを食べていると思われるトビムシをヤドクガエルは食べてるけど、平気なんだな………とは思ってはいました。まぁ殆ど餌はカビませんが、ちょっと白いカビが生えるぐらいならば、そんなに気にしなくていいのかな、と思っていたわけです。

しかし、赤いのは平気なんでしょうか…………トビムシには小麦など、何かしらの麦製品を餌にすることが多いかと思いますが、それに赤カビが合わされば、やはり何かしらのけっこう厳しめのマイコトキシンが発生していそうな気が…………

はたして、害はないのか、どうなのか。よく分かりませんが…………取り敢えず、トビムシは別に死なないし、それを与えたヤドクガエルも平気の平左っぽいです。まぁ、生息地を考えると、大丈夫そうかなぁ、という気はしますけどね(熱帯雨林の林床に発生しているもののほうが、いろいろ面白いことになっているはず)、でもやっぱりちょっと気になるといえば気になる…………

 トビムシを繁殖させているケースは昆虫飼育用の通気シールを貼ってあるとはいえ、殆ど通気がないので(一、二ヶ月に一回ぐらい、洗うついでに水を入れ替えているぐらい)、自然下ではあんまりないようなカビが生えちゃうかもしれないし…………赤かびが発生したことは、気付いていないだけかもしれませんが、過去になかったと思うし、よく分からないので、取り敢えずトビムシ用のケースをリセットして洗うことにしました。熱湯とかで。餌のほうに含まれているなら、もうどうしようもないですけれど。

 まぁ、気にしすぎかもしれませんが、大丈夫かどうか、試してみないと分からない、という物事って、なるべく回避するように努力しちゃうので、いつまでたっても「よくわからん」というまま、ということが多いです。

 そういう意味では、知らないことが多いですが、まぁ、何を知らないのか、ということを知っている限りは、知らないままでもいいかな…………ヤドクガエルが曝露されてから回復できる下限温度とか、「真冬に出かけている間に停電を食らいました」とかそういう極限状況でないと得られない知識だったので、正直なところ、「できれば知らないままでいたかった」というところですからね…………