作ってみる
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満足する
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複数作る
 ↓
あれ、ここのところこうしたほうがいいんじゃない?とか気づく
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そんなわけで、皆様いかがお過ごしでしょうか。管理人は毎夜毎夜ケースを作っている今日この頃です。
というのも、シリコンってのは固くなるのに24時間を要しますので、一工程ずつやってるわけです。だからまぁ、毎日工作していると言っても、15-20分ぐらいのことですね。寝る前にちょろっと、って感じです。

作るものが決まっていて、材料カットが終わっていて、また治具などの問題がなければ、一気に複数個を作ることもできるのでしょうが、管理人の場合はちびちびと、です。だいたい一週間に一個とかそれぐらいですかね。

例えば、今回のやつだと、

1.ガラスのカットと切断面処理(まぁ日曜日とかにまとめて)
2.底面と背面の接着
3.両側面の接着&マグネットキャッチ本体の接着 (横に倒した状態)
4.前面下部のアルミパーツのカットと接着&天板の接着(アルミパーツは軽いので、テープ止めしてシリコンで接着するのでいいので同日に可能。ひっくり返した状態)
5.前面下部の接着&ガラス扉と蝶番の接着&マグネットキャッチのスチールプレートの接着 (背面を下にして倒した状態)
6.網貼り(手前と奥の二辺)
7.網貼り(両脇)

( ´ ▽ ` )ノ完成

という感じですね。

………あれ、接着のシリコンが硬化するのに一日かかるから、一週間じゃなくて8日かかってるか?

……………………
…………………………
………………………………えー、このサイトでは、一週間を8日ということにします!(意味不明)

ボケはさておき、今回のものについて。

今回のものは、前回のケースの一部修正版です。(ちょっとシリコンの削りかすを綺麗に仕切れてないけど、そのへんはご愛嬌。マグネットキャッチのプレートがしっかり固まってからでないとあけて綺麗にできなかったのですよ。まぁこれは習作ですし。作り方のときには綺麗な写真を<ほんとにね)。

あのですね、前回のやつ、あれ書いている途中もっていうか一個目作ったときから思っていたんですが、「ガラスホールソーとか3500円とかするので、高いし、誰も真似しないんじゃないの?」という気がしたのと、さんざか作って並べてみて、「どうも中央の空気穴って見栄えがいいような悪いような……いやまぁ、嫌いではないのだけれど、真ん中にあるってのはどうなのかなぁ………………………あれ?どうせ蝶番をつけるわけだし、その周辺にまとめちゃったほうが見た目はすっきりするのかも?」という気がしたので、ちょっと考えて試しに作って見ました。

実際に前のやつを作る前に気づけばいいのに………(  ̄~ ̄)

こほん。

いえ、修正っていっても、まえのを解体して作り直したわけじゃないですけどね。なので、「ずらっと同じ仕様のものを並べて悦に入ろう」とか計画してやっているのに、気づけば「一個ずつ、どこかしらが少し違う」という体たらくになっていますねぇ……(遠い目)

変更はシンプル。穴を開けるのをやめ、前面下部のパーツの左右両端の上の部分を斜めにカットして、そこにアルミパンチングボードをカットしたものを貼り付けたわけです。

組み立てるときはこんな感じ。
より正確には、位置決めをしてアルミパンチングボードを本体に貼り付け、それが硬化したら、次にガラスを貼り付ける……もしくは、貼り付けるガラスにアルミパンチングボードを貼り付けて……ですかね。後者のほうが、なにかしらの工夫か治具は必要でしょうが、見栄え良くできそうな気がしますね。

これにより、

・ガラスホールソーを買わなくていい=特別な工具はガラスカッターだけでいい(とはいえ、ランニングプライヤーは、あったほうがより確実で楽ではないか、とは思われる)
・穴の部分もアルミパンチングボードなので、空気孔のパーツを買うよりもお安い&加工が丸じゃなくて三角形に切るだけなので楽である。

ってところが変更になりました。というか、通気の面積も増えてるんじゃないかな。

ただ、同時に悪いところもあります。それは、

・ひっかけて掘り返すタイプの生物には向かない(トカゲ、タランチュラの中でも、アースタイガーやバブーンには向かない)

ということです。
これは、アルミパンチングボードの上の端はどことも接してないし補強などもしていないので、ここに爪や牙を引っ掛けてケースの中に向かって力を入れれば、簡単に曲がってしまう状態だからです。まぁ、小さいアルミアングルなどを貼り付けるという手もなくはないですが、やはりそれでも大した強度は出ないでしょう。

実は管理人はこれらのケースについて、タランチュラに使うことを考えて作ったところがあります。この手のは開けたショックで飛び出してくるかもしれず、種類をやや選びますし、初心者に向いているのかは悩ましいところですが。

ヤモリであれば問題ないでしょうが、掘るタイプのトカゲなんかもよくなさそうです。力がどれぐらいかにも寄りますが………。掘るといっても、たぶんバードイーターは大丈夫だと思うのですが、バブーンの場合は無理があるでしょう。そのあたりは、補強としてごく小さいアルミアングルを貼り付けることも考えていますが……そのへんは後日ですかねぇ。まぁ、開けたところで抜け出ることができないサイズのバブーンなんかなら問題はないですけど、それはなんか根本的に間違ってる気がするし…。

脱走されるようではケースとして不適格ですから、トカゲであるとかバブーンであるとかには、やっぱり穴あけタイプのほうがよさそうです。構造上、タランチュラは掘るときにには牙を突き立てて手前に崩す形で掘ります。蛇とかと違って、奥に押すことで掘るってことは、まずないと考えていいでしょう。だから、空気孔パーツを外側から貼り付けていれば、おおよそ問題ないのではないかと思われるわけです(蛇の場合は逆だということですが)

そういう意味では、この構造のケースは市販品としては不合格だということになるでしょう。まぁ、ヤドクガエルのケースとしてはありかな。

それから、蝶番ですが、角に空気孔がある場合を除けば、当たり前ですがケース端っこぎりぎりに接着するので問題なかったですね(苦笑)

まぁ、参考にした動画がそうなっていたので、なんとなく端から15mm程度間をあけて作っていたわけですが、当然、別にその必要はなかったです。端っこにしたほうが中の視認性が良くなるので、可能なかぎり端にするのが無難でしょう。

今回、視認性をよりよくするために25mmだったかの幅の、さらい小さい蝶番を使ってみました。大きい蝶番のほうが丈夫でガタがないので良いのですが、25mmでも、まぁ許容範囲です。ただ、小さいとなんか安っぽい感じがより出てしまいますかね。見栄えが今ひとつ格好良くないので、この蝶番の上に何かしらの化粧パーツを貼り付けたほうがいいかもですね。

ところで、管理人が使ったアルミパンチングボードの厚みは0.5mmです。強度を考えると、カットした斜めのところはシリコンで接着したいですが、べったりと接着面が見えているとそれはそれで微妙な気がしなくもないです。それを抜きにしても、側面のガラスに張りつつ、前面下部のガラスに貼ろうとすると、パーツを内側に曲げなくてはいけません。

それはそれで面倒なので、前面下部のパーツとの接触面を削っておいて、そこに当てる方式がいいかな、と思います。

この場合、ガラスの切断面で見たとき、等辺が1mmの二等辺三角形(長辺がガラスのほう)になるように削ればよいということになるでしょうか。ただ、作ってみて思ったのですが、これは精度がものを言うので、ガラスの切断と磨きはもとより、アルミパンチングボードの切断ややすりがけを含めて、丁寧に作業をしないとダメでしょう。
 アルミのほうは、サンドペーパを貼った(巻いた)角材に、カットしたアルミパンチングボードをこすりつけていくとよさそうです。あとは型紙に当てて調整してく感じですかね。
 ちょっと面倒ですが、削りというのは時間をかければ誰であっても綺麗に仕上げられる工程ですので、気長にやればよいと思います。写真のは出来栄えが今ひとつですね。次のやつは、これよりもちゃんと作れるんじゃないかな。

……これを書いていて思ったのですが、ガラスホールソーを使う云々を別にして、ガラスをカットする時点で、やっぱり誰も参考にしてやってみよう!とか思わないような気がするというか、まぁこのサイト的にはそもそもガラスの切断が非推奨なんですが(危ないからねー)、いやまぁ、コーナーカットってのもガラス屋さんでお金払えばやってもらえますので!(穴あけよりもたいてい安い!) 

カットはガラス屋さんにお任せして、自宅ではシリコンで組み立てるだけ、なんてのが、安全でよいんじゃないでしょうか。

さてさて、しかしこうして並べてみるとちょっと殺風景ですよね。何かしらのバックボードがあったほうが良いのでは……?(つづく、という予定はとくにない<ぉぃ)