Palmettoいいですなー。キャリコ系って、結構好きなんですよねぇ。リューシスティックは、それ以上いじる余地が大抵の場合ほとんどないですが、キャリコは、なんだかんだで、色彩変異や選抜交配の組み合わせの余地があるような気がするのです。サングロウにしてキャラメルとかラベンダーとか組み合わせれば面白そうだなぁ、みたいな。
しかし、価格は考えたくもないようなものであろーことは想像に難くなく、まぁ数年は様子見でしょうか………うう、でも、ブリーディングって、人生を考えると、そんなに長く出来る訳でもないから、ある程度のところで吶喊しちゃうってのも大切だろうと、最近ひしひし思うのですよねぇ………。
僕の場合、あと何年ブリーディングを行い続けることができるか………ワンサイクルに二年か三年だとして、五サイクル回すと、十年か十五年過ぎてしまうのです。計画は練りに練っておかないといけませんよね………
しかしまぁ、コーンスネークの場合は、やっている人が多いから、待っているだけでいろいろ見られるだろう、とも思うのですが………。やはり、ブリーディングをする動機の第一は、未だ見ることない個体を見てみたい、というところにあるので……誰かがやるなら、自分でやらなくてもいいかな、という気もしなくもないのですね。ただ、コーンスネークはバックボーンが広大なので、選抜交配に選択交配を積み重ね、個人的に究極の、一点の曇りも瑕瑾もない納得のいく到達点を見てみたいと思い始めると、これはもう、奥深さには眩暈を覚えるところでもあるのですけれども………。
ま、とりあえず、シュウダとスジオをのんびりやりつつ、来年を待つといたしましょうか……スジオとかでも二重三重やんなきゃだし、アオダイショウもそろそろ成長してきたので、選抜やんなきゃだし………
という訳で、トビムシの飼育メモです。<は!?
昨今、ワラジムシとトビムシの飼育をぼやぼやと追求中です。要点は三つ、大量に繁殖できること、メンテナンスが少なくても安定的に維持できること(少なくとも一週間に一度のメンテナンスていどでも全滅しないこと)、簡単に取り出せること。加えて強いていうならば、飼育道具や培地には、簡単に安価に手に入るものを使うこと。
トビムシの種類にもよるのでしょうが、少なくとも我が家にいるものに関しては、以下の方法で維持している限り、ワインセラーなどは必要ありません。もっともエアコンは使っていて、基底温度は25-27度ではありますが………ただ、それ以上下げる必要性はそんなにないかな、ということで………。
トビムシの飼育では、いままで管理人は密閉容器を使ってきましたが、完全な密閉容器では、定期的に開けたりしなければならないのがネックでした。また、一度内部で発酵や腐敗、何かしらの微生物が活性化した際、酸素が不足する懸念がないとはいえず、全滅してしまうとまではいかないまでも、数が極端に減ってしまうような事態が起こりえました。バランスが崩れることで、コナダニが増えるといったこともあるかと思います。特に小さい容器でのキープは、大きい容器に比べ得て難易度が小さければ小さいほど累乗に上がっていく気がします。
と、いうわけで、現在管理人は、大きな密閉容器に、直径3センチ程度の通気口を二カ所から数カ所空け、150-200メッシュのステンレスメッシュをホットボンドで貼り付けたものを使用しています。タッパーウェアの大きいものでも良いのですが、きちんとしまってるかどうか確かめるのが面倒だったりするので、ロック式の食品保存ケースが最近の好みです。これだと、一週間に一回とかもうちょっとサボっても(病気で入院とかしても♪)、全滅したりしないので安心です。
用土はトビムシ飼育の根幹をなす部分ですが、このあたりの最適解はまだよくわかりません(<ぇぇぇぇ)
細かくした腐葉土に黒土を混ぜたり、活性炭を練り込んでみたり、杉の樹皮を入れてみたり、いろいろ試していますが、まぁいまのところよくわからないとゆーか、取り敢えずは腐葉土だけでいいんでないかなぁと思う今日この頃です(だってそれで問題なく殖えるし………)。
ただ、トビムシの生活史を追ってみると、種類によっては、いろいろな工夫が必要になるとは思います。ただ、ここでいうトビムシはヤドクガエルなんかの餌に使うような、土壌によくいる種類をチョイスして飼育しているはずなので、小さいときは地表にいて、ある程度の大きさから樹木を上って、木の上で成虫になるような連中までは意識しなくてよいのではないかと思います。
土のみで殖やせる種類を選び出した上で、それの効率を高める方法を、飼育者諸氏は模索しているはずですので………
どんな土を使うにしろ、空間をより効率的に使用できるようにすること、土の中まで空気が入るように配慮することには意味があるように思います。普通に10cmぐらい土を入れて飼育してみればわかりますが、底のほうまでぎっしり殖えるとか、そういうことはなかなかないものです。ワラジムシとちがって、そんなにパワフルではないからです。より葉っぱっぽいものを、ふんわりと入れるようにすれば、この問題も解決しますが………
別のアプローチとして、今回はヤシマットを利用してみました。
ロールやシートで販売されているヤシマットを適宜カットし、すこしふんわりするようにほぐした上で、水に漬け込みます。そのあと水をぎゅっと切って使用する感じです。水につけ込むのは、ヤシマットは全く水分を含んでいない状態では、なかなか水を吸収してくれないからです(ヤシガラ土と同じですね)。ぎゅっと切るのは、適度にぬれているのはよいのですが、ぬれすぎるとカビる原因になるからです。まぁ、ちょっとかびても、腐葉土とかの中のなんかいろいろなものの効果で、ほどなく落ち着くのですが、その落ち着くレベルにするには、べちゃべちゃぬれているより、適度にぬれているぐらいが良いかな、ということで………これを入れておくと、トビムシたちが、餌を食べないときなどは、その繊維の中でわさわさと動き回るようになるのです。表面積が増えるので、より多くの数をケースの中で飼育できます。
さて、次なる問題は、どういう風に入れるのがベストであるのか?
一番下は腐葉土、その上にヤシマット、腐葉土、というようにミルフィーユのようにするのがベストであるか?――――それだと下のほうのヤシマットの中の空気が淀むので、ケースに対してだんだん小さくしていき、端っこを土の上に出すようにする――横から見ると、L字が重なっていくようにするのがベターであるのか?
それとも、上から見たときに腐葉土、ヤシマット、腐葉土、ヤシマットという感じのサンドウィッチ形式がよいか?
まぁ、このあたりはもうちょっと検討が必要になりそうですが、現在のところ、管理人はサンドウィッチ形式で、その上に軽く腐葉土をちらし、さらにその上に全体の1/3程度のヤシマットをかぶせるという方式で試しています。上にかぶせるのは、その下に撒き入れる餌が乾燥しないようにするためです。
アクリルや石膏などを利用して、効率を高める構造体を作ることも考えてはいますが(例えばスズメバチの巣のような、層構造とか)、まだ試行錯誤の段階なので、あと五年ぐらいはその段階のままでしょう(苦笑)
ところで餌ですが、ビール酵母やフレークフードなど、トビムシ飼育に使われるものはいくつかあるようです。これらも使えなくはないのですが、与える量の案配がしょうしょう難しい。かびてしまうと、シロワラジムシとかと違って、トビムシには一気によくない。
ということで、現在はビール酵母を使いつつも、メインは植物の葉っぱを餌にしています。そもそも葉っぱの分解者ですからね。
とはいえ、やはり大量に殖えて欲しい。たんなる葉っぱで沢山増えるなら世話はないのですが、腐葉土でわさわさ殖えてくれるほどには世の中はあまくありません。というわけで、より適した葉っぱを探して三千里(気分的に)―――現時点では、シダが良いかな、という風に思っています。明日ぐらいには別の植物が良いかな、と思っているかもしれません(笑)
特に、多湿環境で一気に生育し、どんどん新しい葉っぱが出て、古い葉っぱがどんどん朽ちていくような、やわいシダが良いようです。ビカクシダとかオオタニワタリとか入れないよーに! そんなん入れても知りませんよ!
シノブシダとかそーゆー、やわやわな連中をチョイスしてください。栽培方法? あ、そこは根性でよろしく。まぁ、ビバリウム作ってるような人には、簡単なんじゃないかと思いますが? トリミングついでに餌にするような方向でいかがでしょうか?
分解しやすければしやすいほど効率は良くなるはず――ただし腐敗しては元も子もないですが――………ということは、シダよりも優れた植物はいくつかありそうですね。その中で、いちばん栽培効率の良いものをチョイスすれば良いかな、と思います。
僕自身は、自宅で簡単に栽培できるものがよいなぁ、ということで、なんかビバリウムに勝手に生えてきたシダや、栽培していたシノブシダの仲間を取り出し、一日衣装ケースの中に放置して軽く乾燥、しなびたところをトビムシのケースの中に入れています。あとは葉っぱまで広げたアスパラとか良さげなんですが、栽培にシダよりスペースとるし、メインにはならないかな………
取り出すときは、朽ちてないシダをそっと取り出してタッパーの上で振れば、けっこう落ちます。どうせビバリウムに入れるなら、それごと取り出してビバリウムの中に放り込んでしまってもよいかもですね。どうせ朽ちますし。
個人的には、ヤシマットをもうちょっとなんか上手く加工するとかして、取り出しやすいような何かができないかなぁと思ってはいるのですが………ツルグレン的なのは、面倒だし………
そういえば、トビムシの住む森、という本には、トビムシの飼育培地として、活性炭と石膏を9:1の比率で練り合わせた石膏培地なるものが出てきます。自然土壌を利用しないのは、せっかく単離した一種のトビムシが混ざることを防ぐためでしょうか。混ざることなく単一の種類を育成するのには向いているのでしょう。
しかし、石膏と活性炭だとどんな性質になるのか………シロトビムシ、アヤトビムシ、ムラサキトビムシは、いずれも、やや酸性好みだと思っていたのですが………単純にそうとはかぎらないのかな。ザウテルとかはどうなんですかね。ううん………まぁ、実際にやってみようかな……。トビムシの卵の撮影とか、そっちもやってみたいし、石膏培地なら見つけやすいかも………。
それにしても、ふよふらと離れた分野のことを渉猟していると、以前行き詰まっていた問題の解法が転がっているのだから、なんとも面白いものです。
しかし、それでも、まだ暗中模索の域を出ないという気がしますから、もうちょっといろいろ試す必要がありそうですが………。