Pantherophis g. guttatus Hypo bloodred striped

 フローバル株式会社は旧社名を岡田産業といい、配管部品の製造販売を行う会社で、その製品のひとつにエアコンプレッサー向けワンタッチ継ぎ手があります。未だに製品には旧社名のokadaの刻印がされていますが、いずれはflobalという刻印に変わるのでしょうか。

 PISCOのワンタッチ継ぎ手はちょっと高い………ということでホームセンタやネットを彷徨うと、エアコンプレッサー向けのこの製品に行き着いて、使えるのでは?と思われるかもしれません。

 実は、このメーカの継ぎ手、結構前に入手してミスティングシステムに試用していました。ていうか、かなり大々的に使用してみてました。
 ただ、製品仕様では、対応する使用流体が空気のみとなっていること(液体は適用外と注釈されています)、PISCO製品と異なり、いくつかのパーツが樹脂で代替されていることからだと推察されますが、最高使用圧力が0.9MPaとPISCOに比べて低いことなどから、耐久性は大丈夫なのかな、というのが気になってました(PISCOは耐圧0.98MPa)。

 パーツで作ったフレキシブルノズルは、70-100psiの圧力で吐出するダイヤフラムポンプ(実行数値は70-80psi程度)で一年程度使用してみた感じ、水漏れは発生していません。電磁ピストンポンプやダイヤフラムポンプあたりでの使用ならば大丈夫なんじゃないかなぁ、とは思いますが(プランジャポンプはやめたほうがいいかもしれんと思う。経路を長くして、ちゃんと圧力が0.9MPha以下になるようにして運用するなら大丈夫でしょうが)、ケース内部での水漏れならばともかく、ケース外の経路での水漏れは階下への影響や、漏電などの危険を考慮すると、なかなか怖い。十年に一度とかでも困る。万が一でもあっては困る。
 なので、使うに当たって、ビバリウム外部の経路はPISCO製品で固めておくことは強く推奨します。フローバル製品は、フレキシブルノズルとか、内部にだけ使うの推奨です。なんでかって、もし水漏れが起こるとしても、それなら大した問題にはならないかな、と思うので。全く大丈夫かというとケースバイケースかもしれませんが………(ちなみに、PISCOの製品は、流体に常温の水と書かれているので、心配していないのです)。

 そうした懸念があるのに、何故この製品を僕が使っているかというと、実はこれがお安いのです。楽天市場にあるフローバルのショップでは、概ね同じ用途のものがPISCO製品の1/3強程度の価格で販売されています。ざっと紹介すると、

4mmシリーズ
 ワンタッチ ユニオンチーズ <OPUT>:OPUT 04
 コンパクトワンタッチ ユニオンチーズミニ <OPUT>:OPUT 04C

 ワンタッチ ソケットエルボ <OPLJ>:OPLJ 04
 コンパクトワンタッチ ソケットエルボミニ <OPLJ>:OPLJ 04C
 ワンタッチ パネルユニオンP <OPPM>:OPPM 04
 ワンタッチ ユニオン <OPUC>:OPUC 04
 コンパクトワンタッチ ユニオンミニ <OPUC>:OPUC 04C
 フローバル:ワンタッチ ソケット <OPIJ>:OPIJ 04
ウレタンチューブ
 ウレタンチューブ ミリサイズ 20m <OPU>:OPU4×2.5-20BK
 フローバル:ウレタンチューブ ミリサイズ 20m <OPU>:OPU8×5-20BK

 てなところでしょうか。
 管理人はノズルを現時点で数十使っているので、やっぱりトータルコストが気になってしまうのです。リスクは折り込み済み、納得した上で使っていますが、逆に数が少ないならば無理にリスクを背負い込むことはないのではないかなーという気もしますね。

 経験上、あまりないのですが、隙間からの水漏れが吹き出すような感じで壊れた場合だと、ケース内部であっても、環境によっては、問題になっちゃうかもしれんので、そこが不安ではあるんですよね………例えば前引き戸式のビバリウムでは、前面吸気口が水平になっているので、そこに水が零れると、ビバリウムの外にだばーっと出ることに…………(これがケースバイケースのうちのケースのひとつ。ちなみにこういう感じに壊れるには、瞬間でも1.3MPaに達するような0.7-1.3Mhaの水圧で、一年ぐらいかかる感じ。この数値はミスティングシステムの頁で紹介しているダイヤフラムポンプや電磁ピストンポンプでは出せないので、気にする必要はないです。公称圧力1.0MPhaのプランジャーポンプをノズル十個以下で経路が4m以下という状況でないと起こらない)

 まぁ、考えたらこれは切りが無い話で、概ね大丈夫だとは思ってはいるので使っているんですけど、サイトでこうして紹介するとなるとちょっと話は別といいますか……………一応紹介しますけれど、使用にあたってはいろいろ考えてくださいね!ということで。