2013/01/19
数日前のことですが、Clelia rusticaのペアリングをしました。管理人が飼育している蛇の殆どはナミヘビなので、一月から三月は冬眠期間ですが、このへんのペアリングは1-3月までに複数回やるのが良いようです。管理人は、ナミヘビは通常一回しか交尾させませんが、これは複数回交尾させています。とはいえ、複数回やったほうが有意に良いという話を聞いたわけではないのですが。
管理人自身が複数回かなぁと思う理由も、過去に一回交尾させただけじゃ成功しなくて、三回ぐらい交尾させたら殖えたってだけの話なので、まだ根拠とするには薄弱ではあります。最初に交尾させた年が、交尾以外の要素で失敗していただけで、ホントは一回でも十分かもしれませんからね(最初の年は、ネット上には繁殖させたという情報が出ていなくて、方法がよくわかんなかったので一回にしといたのです。Clelia属は複数回交尾させたほうがいいという話は知っていましたが。だからまぁ、二年目からは複数回交尾させことにしたわけで)。貯精して翌年産むことも出来るようだし………一回だけでも殖やせるんじゃないかとは思うのですけれど………
まぁ、強いて一回交尾させることに拘る理由もないといえばないのですが、Clelia属なので、交尾に際して共食いの不安はありますからね………少ない回数で済めばそれに越したことはない、というところが強いて言えば理由でしょうか。Clelia rusticaはそこまで顕著なヘビ食いという印象はないのですが、何がスイッチになるか分かったものではないですし………この種は顕著にメスが大きくなるタイプのヘビなので(といっても、たかが知れていますけどね)、最悪、メスがオスを食べるという結果になるでしょうが………あまり、そういう最悪の経験はしたくないですね…………この手のヘビの同種への毒性ってどれぐらいなんですかねー。シュウダとかだと、噛まれたところで後牙類じゃないから、窒息したり骨が折れたりする前に引き出せば復活するみたいですけど、こいつらって後牙が入っちゃった場合はどうなのかな………
余談ですが、管理人はそれなりにペアリングしているほうだと思うのですが、シュウダで共食いの経験ってまだないです。ただ、タイリクだろうとヨナグニだろうと、蛇食性があるのは確かなので、これは発情の度合いとか運とかサイズ差とかいろいろな要素があるんでしょうね。まぁ、シュウダの色変とかをペアリングするときは、もう怖くて、ダンボールの楯に覗き穴つけて監視するのがデフォですからね!<USB接続のカメラ買いなさいよと何度となく言われているけどね!
まぁ、なんにせよ、上手いこと発情していれば、大丈夫なんじゃないかな………そういえば、こいつらは、あまり温度を下げません。アジアや欧州のナミヘビは、だいたい12-15℃までは余裕で下げますが、こいつらは昼間21-23℃、夜間18℃とかまで下げる感じ? まぁてきとーです。土の中はもちっと冷たいというのもありますが。
管理人が冬眠させるときに、気温を12℃ぐらいを下限にしているのは、湿度を持った土で飼育しているヘビと、ウッドシェイブなどの素材で飼育しているヘビでは、同じ部屋でも状況が変わってくるからです。
以前、体調が悪くなって、どうしても横になりたくて、石敷きの床で二時間ほど横になり、さらに具合が悪くなってえらいことになった経験が管理人にはあります。地面に熱を奪われるので、内臓をやられちゃうのです。一応コートのようなものを着ていてそれでした(ちなみに冬でした。なんでそんなことをする羽目になったかっていうと、まぁいろいろあったのですよ………)。
知識では知っていましたが、そりゃ石牢じゃ人は入れられただけで死んじゃうよ……と納得したものです。
以来、床材が土や石なんかと、ウッドシェイブとでは、全然違うんだな!ということを肝に銘じました(文字通り?w)。もちろん、それ体験する前からなんとなくそうだろうというのは分かってましたけど、体感したっていう話。
遭難したときは、必ず地面に熱を奪われないように、枝と枯葉、枯れ草などで寝床を作ってから横にならないと死んじゃいますので注意が必要ですよ?(普通の人は遭難しないと思いますが?)
ちなみに、潜り系の連中でも、冬眠の時はかなり床材の湿り気はかなり抑え気味にしています。普段なら、そろそろ水加えるかな………とか思うぐらいか、ちょっと湿度あるか、ぐらいかな? まぁ、気にしすぎかもしれませんけどね。
閑話休題。Clelia rusticaの話に戻りましょう。発情していれば、一緒にしてすぐに互いを意識するような反応を見せるので、案外分かりやすいです。びたっと体を緊張させて、体を寄り添わせて、震えるような感じで接触します。まぁ陸棲のヘビなら、だいたいどんなヘビも同じですよね、こういうのって? ひょっとすると、こういうコミュニケーションの動作は、ヘビの肉体的構造に起因するものなのかもしれませんね、例えば人間の表情がそうであるように? ―――ポール・エクマンは、人間の幾つかの表情が、文化依存ではなく、肉体的な、生物学的基盤を持つことを示したそうです。そういえば、同氏は、元々動物学者で、動物観察からその発想に至ったというような話をテレビで見た記憶がありますね。肉体的構造が近似している動物は、感情表現も相似するものなのでしょうか?
…………はい、こうやって、本当の情報と、勝手な想像を結びつけてさもそれらしいことの様に述べるのは詐欺の常套手段なので、信じてはいけませんよー?(苦笑)
なんにせよ、雌雄両方が発情しているようなら問題なし。でも、交尾が終わったらすぐに取り出したいですね………
とはいえ、トータルで見た場合、たぶん、飼育も繁殖も簡単なヘビなんじゃないかと思います。餌付いていれば飼育も簡単です。ネックは、その餌付いていれば、の部分でしょうか。孵化仔の餌付けだけはヨクワカラン………一度自発的にマウスを食べるようになれば、あとはまず大丈夫なのですが、その初期がよくわからんのですよね………
他のCleliaだとヘビやトカゲやヤモリが有効らしいのですが、トカゲは死籠もりのフトアゴヒゲトカゲを貰って匂い付けを試しましたが効果は無く、魚(アカヒレ、ドジョウ、メダカ、あと何試したっけな………)、コオロギ、ローチ、ワームも試しましたが、効果は無かったので、あとは現地の種類に近いトカゲとかじゃないとダメなのかもしれません(普通のナミヘビではマウス以外はまず試しませんが、ダメもとでいろいろやってみたのです。ナミヘビじゃないけど、欧州や北米のバイパーだと、餌付けはコオロギでやるって洋書に書いてありました。北米じゃムカデ食べるやつとかいるのは有名なお話。アリゾナのやつとか。南米あたりのバイパーには、繁殖の季節に周辺でよく殖えているコモリグモをよく食べるやつがいるとか聞いたこともあります。でもまぁ、どうもこういうのは苛酷な処にいる連中が多いようだし、管理人が飼育しているのでは関係なさそうだなーと常々思ってますが。ナミヘビでも、沙漠にいるナミヘビとかはサソリとか食べるかもしれん、とか妄想したことあるけど、でも沙漠にいるようなの飼育していないしね………ムスラナとかはそういうへんなトコあるかな?と思ったんですが、ないようだなぁ、というお話…………)
現状は環境再現と置き餌で食べない個体へはアシストか強制給餌。二ヶ月~数ヶ月でだいたい餌付きます。ただし、二割ぐらいは半年、一年掛かるので、これがもう手間の嵐なんですけどね………あと、やはり強制では成長の度合いが芳しくない。どうにか、上手く餌付ける方法を見つけたいところです………。というところまで書いて、これって紹介ページに書いてあるのと殆ど同じ内容だったか………と思ってチェックして気付いたのですが、僕はこの種の紹介ページ公開していなかったんですね………すっかり2011年の頭ぐらいにはアップロードしたものだとばかり思ってました。おおう………(汗) 折角だからレイアウトも新しくリファインして、アップする前に加筆しよっかな………っていっても、加筆できる内容がないか………