Phelsuma inexpectata
/ Manapany Day Gecko CB2013
 
 成体色になってきた、という感じでしょうか。これは今年産まれのやつ。
 うーん、殖えていないわけじゃないのですが、どうにも安定的でないっていうか、僕はもっとわさわさ殖やしたいのに、上手く行っていないです。どうも、他のヒルヤモリよりも孵化してこない卵の率が高いので(というか、グランディスとかだいたい全部孵化しますし)、予定の半分ぐらいしか殖えていないような。もうちょっと餌を考えたほうがいいのか、孵卵の方法に問題があるのか、何かしら、足りないんでしょうね。そういえば、ornataもそんな感じかな………

 こいつらは、卵を取り出して孵卵していますが、場所的には取り出せないこともあります。ケースの隅に産卵されたときとか。そういう場合は、孵化してから捕獲する必要があるわけですが、そうなるとどうしても脱走のリスクはありますよね。
 以前も書いたと思いますが、そういう場合は颯爽とゴミ袋さん(大きい半透明のやつ)にご登場頂けば、万事解決です。具体的には、くちを広げて、養生テープとかで壁とかに貼り付けて、そこに追い込むというスタイルですね。貼り付けるのは口のところだけで、あとはふんわりと広げる感じです。
 
 こいつらは相手をよく見ているので、近づかないで距離を保っていればじーっと動かないことが多いのです(脅かしちゃった後とかだと、とにかく隙間に逃げ込むまでは逃げる!ということもありますが。トンボみたいな感じ? ハンミョウかな?)
 だから、その距離を保ちつつ、周囲に養生テープでトラップをしかけることが出来たりします(その間もこっちをじーっと見てます)。ケースとケースの隙間とかに入り込んでいる場合は、ゴミ袋を仕掛ける範囲がむしろ狭くなるのでありがたいぐらいでしょうか。厄介なのは、引き出し式ケースの棚の裏とか、冷凍庫の裏とかで、入り組んでいる場所でしょうか………こういう場所には、入られないうちに決着したいところです。

 仕掛けたら、手や棒なんかを使って、そこへ追い込めばオーケイ。周囲全部に仕掛けておけば、逃げられる筈もない。飛び込むときは良いのですが、踏ん張れないので、ゴミ袋の中では機動性が大幅に低下します。それほど急がなくてもビニール袋の口を閉じることができるはずです。

 先日もミスって脱走されたのですが、この方法で特段傷を付けることもなく捕獲できました。このゴミ袋捕獲法がいちばん安全だし確実なので、移動する必要があるときもだいたいこれを使っています。
 ヒルヤモリにしろ何にしろ、壁チョロ系ヤモリは、慣れていれば扱えるとか、そういうことはあるのかもしれませんが、管理人はそもそも素手で捕獲するとか、そういうスキルにもともと欠けますし、もうそれなりに飼育しているけど、素手で捕獲するとかそういう技術に向上の兆しが見受けられないので、たぶん管理人はそういう才能ないような気がするんですよね。もともとたいしてないのに、さらにそういう対応力が年々低下してきている感じなので、道具と工夫で乗り切っていこうかと。幸い、こいつらはそれでどうにかなるわけですし。