egg:P. grandis,P. m. madagascariensis,P. kochi

 一度やってみたかったシリーズ。

 なんだろう、こういう、近縁種の卵をずらりと並べた写真とかって、なんか好きなんですよね。卵だけじゃなくて、判別指標としての部位とか、目とか、そういうのでもいいんですけど。なんかこう、たくさんずらりと並べることで見えてくるものがあるような、ないような。ないにせよ、ずらっと揃っているのを見るだけで楽しくなったりするんですけど。

 しかし、せっかくの機会なのだから、定規も一緒に写し込むべきですよね……………わかってはいたけど。なんかちっちゃいL字定規とか買おうかな。苦肉の策で、そのへんに転がっていたミスティングシステムのチューブの端っこを入れたのでした。径は4mmですから、そこから推測してください(苦笑)

 ただまぁ、メス親の体のサイズとかで、卵のサイズが変わるのだとしたら、あまり意味が無いような気がしなくもないですが…………………それとも、あんまり関係ないのかなぁ。あまり深く考えたことなかったんですが。うちではメスは育てきってから産卵させるので、そんなにメスに体格差があったことはないしな…………

 上にも書いてありますが、左からP.grandis,P.madagascariensis,P.kochiです。P. madagascariensisの卵が一個だけだったのは、なんでかな、よくわかりません。普段は二個なんですけど、このときだけ一個だったんですよね。樹の洞とかに落ち込んじゃったのかな。

 産卵日は一ヶ月以上ずれていたりしますが、ハードシェルなのでサイズに変化はないから、まだやりやすいですね(ソフトシェルだと膨らむから、こういうのやっても意味がない)
 P. madagascariensis boehmeiがないですが、それは飼育していないからです。出回らないんだからしょーがない………まぁ、いつか入手したそのときに、まだ他のも揃っていて、同じように産卵してくれて、撮影できれば撮り直しましょう………そうそう出来なさそうな気がしますが(苦笑)
 っていうか、いろいろ並べられるように、方眼紙とかを一緒に写し込んだ写真とか撮りためたほうが面白いのかな。時期が違っても、基準があれば並べられますし。昔はタランチュラの写真とかでそういうのやっていたっけ………

 ちなみに床材の上に転がしてありますが、これは床材が乾燥していて、まったく濡れていないからです。底まで掘れば湿ってますが、卵に接するところはからからです。基本的にハードシェルは、卵に接する部分は乾燥させておくのが安全かなと思います。ただ、ハードシェルでも空中湿度はないとダメなので、そこが面倒というか、まだよく分かっていないのですが(Lygodactylusの類の孵化が、まだよくわからないんですよねー………成績が思わしくない…………)

 ペットボトルキャップとかに軽石やセラミスグラニューなどを入れて、そこの中央を凹ませて卵を落とし込むという方法もあります。他にも、鉢底網を段々に折って、その谷に転がすとかしてもよいようです。セラミスグラニューの手持ちがなかったので今はこの方式。オスにすべく高い温度で孵卵していますが、果たして狙い通りに行くのかどうか………

 この手のヒルヤモリは、まだ取り出せるのでやりやすいですが、P. ornataとかの、壁面に産卵する類は、もうどうしようもないですね………どうにか取り出しやすいところに産んでくれないものかと、試行錯誤していますが、竹筒に産むことがないわけではないものの、過去にそれは二回だけ。あとは、ケースの一番奥の角とかに産むんですよね………それで孵化させられないかと言えば、別に孵化するのでそれはそれでよいのですが、これやられると、高温での孵卵ができないのでオスが出ないというか。いまのところ全部メスだったからなぁ………どうにか解決策を考えなければ。