だいぶ昔に読んだ記憶があるだけで、これを書くに当たって読み返したわけではないのですが、ハンニバルという小説の邦訳に、”ウナギ”が登場したのですが(どういう使われ方かは推して知るべし)、どう読んでもその習性がウナギじゃなくてウツボで、なんとも言えない気分になった覚えがあります(描写や修正、説明から、これウナギじゃないよね、ウツボじゃないの?と分かる)
。映画は見てませんが、予告編だったか何かでちらっと見た時は、使われているのはウツボだった気がします。
忘れられないどう考えてもおかしな訳ってたまにあって、たとえば、好きな小説なだけに、「地球はな、いいかみんな、オレンジのように丸いんだぞ!」なんかはどうにも忘れられません(原文はde que la tierra era redonda como una naranja、でいいのかな)、まぁ、これはまだ一回出てくるだけなので、脳内で変換しちゃって、見なかったことにできなくはないですが、ハンニバルは”ウナギ”が繰り返し登場するので、ダメージが大きいです。いずれも他のところの訳はすごく良いから、どうにもひっかかるのでしょうかね。
ハンニバルは、原文は読んでいないのですが、軽く検索してみると、Moray eelだったっぽいです。だからやっぱりこれはウツボなので、何故出版までに誰か突っ込まなかったのかな、という疑問はなくはないですが、単なるケアレスミスでしょうし、もうちゃんと修正されてるのだろうと思いますが(僕が読んだのは初版だったと思うので)。
あ、ちなみにウツボ料理は期待が大きすぎたせいなのか、別にそんな美味ではなかったです。
しかし、ウナギだって美味しいお店もあれば、なんか、消しゴムみたいの食べたことあるので(静岡の地元のやつって話だったのに……)、たんに料理の腕だった可能性もあります。次に行くときには、評判のお店を下調べしないといけませんね………
まぁ、わざわざ和歌山のそのへんに行ったなら、ウツボよりもクエを食べるべきだと思いますけれど。