Eurydactylodes agricolae eat Plodia interpunctella

 
  ねんがんの ノシメマダラメイガ を てにいれたぞ!

 いえ、まぁホント言うと、別に大して念願でもなんでもなかったですけどね?(ていうか、たぶん昔やってたのノシメだし……………)
 アイスソード、僕は一番最初、やっちゃったんだったかなー、どうだったかな、よく覚えていないんですけど。

 さて、それはさておき、正確なところは、まじめに判定していないのですが、成虫をぱっと見た感じ、ノシメマダラメイガじゃないかな、たぶん…………幼虫も10-12mmぐらいだし。

 ノシメマダラメイガは冥蛾の仲間で、主に玄米や小麦製品に湧きます。フスマや米ぬかを買って密閉せずに紙袋などに入れ(千枚通しでちょっと穴をあけるとかでいいかも)、そのへんに放置しておけば、けっこうな確率で湧くようです。ちゃんと保存してあれば、もちろんまず湧かないわけですが、入手元の保存状況が悪ければそちらで混入するとかあるでしょう。
 まぁ、基本的には湧かないので、そういう場合は呼び寄せましょう。春先から初秋までの期間の何処かで、ベランダなどの日が当たらず、またあまり湿気のないところに、紙袋に入れたフスマや米ぬかと、チョコレートを一欠片を入れて置いておくと、やってくるかもしれません(理由は定かではないようですが、ノシメマダラメイガはチョコレートに誘引されるらしい。ココアでもいいかも)。
 ただ、なんか他の虫とか鳥とかネズミを呼び寄せてしまうかもしれないので、このへんは自己責任でやってくださいね。僕は経験したことがないですが、ネズミが来る可能性があるようであれば、穴を空けた缶とかに入れておくとかすると良いんじゃないでしょうか。あー、ポストとかもいいかも?

 ともかく、そんな感じで暖かい時期にやってると、なんか運が良いと集められます。<運て…………

 もっとも、このエントリを書いているのが10月下旬なので、もうシーズンオフなのが何ですが………(汗)

 シーズンさえ合っていれば、このように餌になるものを用意することで採集できる餌昆虫というのは日本にもけっこういるものです。 
 管理人はこのような方法で、

「アワヨトウが欲しいなぁ………」→「トウモロコシをプランターで育てれば来るかもしれない!」→「いやぁ、バターコーンは美味しいな、やっぱり」

「ヤドクガエル用のアブラムシでも集めてみるか………」→「春になったぞ。緑豆を育てて着くのを待つぞ!」→「いやぁ、鞘が黒くなってきたから、そろそろ収穫だねぇ………」

 という風に、美味しい野菜を食べて来ました。健康には野菜が大切だよね? 

 …………

 ……………………

 ………………………………ええ、まぁ、そうそう上手くは行かないって話なんですけどね…………(遠い目)

(古くから見ている人だと、ああ、そういえば、という感じでピンと来るかもですけど、このサイトを「トウモロコシ」で検索すると、過去に複数のエントリーでぼやいております)

 今回のは放置して忘れたころに取りに行くぐらいで、水遣りとかしないで済んだので楽でした。そしてなんか上手く行きました。

 写真を見れば分かる通り、まー、ちっちゃいハニーワームみたいなものです。

 シート状に糸を吐きますが、小さいこともあって糸は弱いですし、取り出しやすいところがちょっと魅力かも。 

Plodia interpunctella

Plodia interpunctella /ノシメマダラメイガ 終令幼虫

 いまのところ、タッパーウェアで飼育しているのですが(蓋に穴をあけて、ステンレスメッシュをグルーガンで貼りつけ)、蓋が喰われている感じがないので、そのへんもハニーワームよりも良いのかな? まぁ、じわじわ囓られちゃうかもしれませんけど…………

 一般的に飼育されている殆どの両棲爬虫類には、やや小さすぎるきらいがありますから、中型以上のヤモリとかにはハニーワームのほうが利便性が高いでしょう。ヒルヤモリの小型種やクチサケヤモリにすら、成体の場合は小さいんじゃないかな。もっとも、小さいというだけで食べないわけではないので、数を与えればよいだけですが。
 
 ま、とにもかくにも、このノシメマダラメイガは、大きいものにはあんまり役立ちませんから汎用性には欠けますが、こと小型種には良いかもしれないかな~と思います。小さいのをちょこちょこ飼っている人向けですね。小さいと言ってもSphaerodactylusとかは大きいハニーワームを裂いておいておけば、ついばむようにして食べるので、別に小さい必要性はないんですが、小さければそれはそれで悪いわけではないですし。

 管理人の飼育している生き物は、だいたいどれも小さいか、小さい頃に必要という感じなので、もしも、こちらのほうがうちのスタイルでは利便性が高いのであれば、ハニーワームからこちらに切り替えてしまおうかな、とか思っていますが…………はてさて、どうかな。

 ただ、もちろんヤモリにも好みがあるでしょうから、ハニーワームを食べても、これは食べないというのもいるかもしれません。

 もっとも、幼虫(ワーム)は、ニホンヤモリ、オガサワラヤモリ、クチサケヤモリ、ヒルヤモリが食べているから、ハニーワームを食べるやつはだいたい食べそうな気がしなくもないです。蛾の状態のは試していないですが、まぁ、Sphaerodactylusとかは食べるんじゃないかな………(たぶんDWARFGECKOS.COMの写真にあるピンセットで差し出している小さい蛾は、このへんの類じゃないかなと思う)

 貯穀害虫だけあって詳しく調べられていて、食品総合研究所のページが中々興味深いです。ノシメマダラメイガのページはもとより、特に以下のエントリは参考になります。
ノシメマダラメイガが チョコレートの害虫になった理由
シメマダラメイガをチョコレートで飼育する方法
オレンジ色の翅を持つノシメマダラメイガ
夏バテするノシメマダラメイガ

Plodia interpunctella

Plodia interpunctella


 写真の餌は、いまのところ、適当にハニーワームの餌手抜きバージョン。
 …………まぁ、そこまで作り込まなくても普通に増えるんですけどね。ものすごく有名な食品害虫ですしね。
 米ぬかやアーモンドなどが良いらしいですが。次は、米ぬか主体で作って見ようかな。ただ、米ぬかはすぐ酸化しちゃうから、飼育環境を考えると、できれば安定化してあるものがよいのかな…………
 あまり売っていないので(肥料のは使う気になれないですし)、通販する必要があるから、入手が簡単な代替品があればそれにしたいところですが…………
 グリセリンとかで練っちゃうと、餌が固まりすぎるから取り出しづらくなるかもだし、粉っぽい状態のほうがいいのか、など、ベストを求めようとすると、まだ分からないことだらけ………。

 28-30℃での飼育である関係上、他の餌昆虫と一緒に飼育しているので、ダニが湧きづらいレシピである必要もあるし………(ハニーワーム飼育では油断するとすぐ湧きますからね………現在のコレでは、まだ湧いた経験はないのですが)

 まぁ、気長にこのへんはやってみるといたしましょ~

 余談ですが、成虫は、なかなかウザイ感じで飛びますので、家の中で脱走されるとすごくうざったいと思います。まぁ、衣服を食害したりは、たぶんしないんじゃないかな。ノシメマダラメイガの説明を本とかで読んでも、書いてないですし(そんな困った特徴があったら、書いてあってよさそうなものだし)。
 でも、衣服も大切ですけど、食べ物の恨みは恐ろしいと言いますし、保存食品とかにコレが侵入しようものなら、家族の不興をめちゃくちゃ買いそうですから、気を付けねば…………