By: C

3月 08 2015

Category: Lizard, 飼育全般

Tribolonotus gracilis CH2015 03.07

 アカメカブトトカゲのハッチリング……といっても、ちょっと諸用で忙しく三日ほど中を見ていなかったので(水入れは入れてあった)、孵化した直後ではないっぽいですが。
 加えて言うと、繁殖できたわけではなくて、持ち腹なんですけども。
  
 カブトトカゲはビバリウムで飼うとすごい映えると思うのですが、個人的にWCの生き物をビバリウムに入れることは絶対にしない(正確には、WCとCBのケースは厳密に分けていて、排水経路も別になっている。というわけで、WC入れちゃうとWC用になっちゃう。そういうビバリウムもあるにはありますが………。……とはいえ、同じ部屋でやってるんだから、たかが知れるという気もしますが、でもこれが意外に効果あると思うのですよね。まぁ、そんなに数飼わなければよいだけですが……)から、購入したものをぽいっとビバリウムに入れるわけにはいかない。
 ということで、最初はコンテナの巨大なやつで飼育して、CBにしてそれ用のビバリウムを製作……と思っていたわけですが。(もちろん、ヤドクガエルと一緒にしたりはしませんですよ。カブトトカゲだけで飼育するつもり。流水のあるビバリウムをひとつ作ってみたいと思っていたのです)
 まずはWCをしっかり飼育できるようにならないとなーとか思いつつ、通販で購入したNTVの本とかをぱらぱら捲ったり、過去のReptiliaになかったっけと探したりしておりました。そして飼育していたらなんか卵がころんと産卵されていたわけですが…………

 インキュベートについては、いまひとつ詳細が分からないところがありまして……でも、写真とかで見ると、土とバーミキュライトとかそういうのを使って孵化させた写真があるっぽい(水苔の上に乗せてたのもあった)。そんな写真情報と文献、生息地情報と伝聞とかを含めてなんとなくやってみたり………

 そんなわけでまだ数が少なくて断言しかねますけど、いまのところ、どうもそれなりに湿度があるほうがよいぽい。見てのとおり、結構多湿です。また、うちとしてはそれなりに高い温度(日中28℃、夜間25℃)でインキュベートしました。
 それなりな湿度というのは、最初の一卵をGoniurosaurusとかをインキュベートするぐらいの環境で管理したところ、凹んでしまってうまくいかなかったのですね。産卵は、飼育下で現時点で適した場所を提供できていないせいだと思いますが、ころんと地面の上に産卵していたので(自然下では倒木のしたとかだと伝聞情報はありましたが……どの文献に書いてあるのかな……)、通気性もいるのかな、と思って卵の上をごくわずかだけ顔出しさせていたのですが、その程度の湿度であれば、あるいはちゃんと埋めたほうがよかったのかもしれませんね。

 そんな失敗もあり、二個目は上の写真のような、かなり湿らせたヤシガラ土にパーライトを混ぜたものにしました。パーライトは通気性を期待してのことで、卵は地表面のすぐした、よーく見ればパーライトやヤシガラの隙間から卵が見える、という塩梅に。
 日中はけっこう暖かくなる位置で、たまに見るとインキュベート用のプラ容器の蓋にわずかに(中央に少し? たぶんここが凹んでるからなのかな)、水滴が結露するぐらいの多湿環境。けっこう不安になるぐらいでしたが、そもそもいままで飼育していた生き物とは違うところにいるやつだし、1個目が湿度不足でダメになってしまったと思ったので、そのまま続行。

 そんなこんなで、孵化しました。

 CHなわけですが、なんかあんまりやる気なさげで、持ち上げても、あんまりもぞもぞせずに、ぶらん、と抓まれたまま。どうも成体も、調子が悪いからくたんとしているわけではなく、こういう生き物なんですね、やっぱり………たまに思い出したようにシャカシャカと走って隠れたり、持つと「ミギャ」と「ピギュ」の間みたいな、表現しがたい鳴き声を出すことも。
 このまま育成できるのかどうか、なんとも非常に不安です…………成体ですら、目の前で食べてるところを見たことがないんですけど………コオロギでいいのか……モリチャバネとか、そういうのを用意すべきなのかなぁ。うーむ………まだまだ課題が山積みです。