2013/02/05
写真による記録によると、発見からおおよそ50日で孵化したようです。オスにしたかったので、発見してから概ね28℃前後(夜間は25-26℃)で孵卵したのですが、果たしてオスになったのかどうか………確実にオスにできる温度帯を知りたいところなんですが、はてさて………自然下の環境を考えると、もっと高い温度でないと確実にオスにならないという可能性もありますね………これより高い温度が必要になると、これはもう、専用のインキュベーター作るしかないですねぇ………ううむ………めんどいな!(爆)
本種はレユニオン島の南端の極々限られた領域にしか残っていないのは有名な話ですが、その棲息地からManapany day geckoと呼ばれているのを見掛けるような気がします。この種に関する諸々の情報はネット上に色々転がっていますが、棲息地の現状に関してはDistribution and conservation status of the Manapany day gecko, Phelsuma inexpectata MERTENS, 1966, an endemic threatened reptile from Réunion Island (Squamata: Gekkonidae) Mickaël SANCHEZ, Jean-Michel PROBSTに詳しく、これは読んで面白いのでオススメです。読めば読むほど憂鬱になれますよ♪ ただ、これウチの環境だと、ダウンロードするとPDFが開けないんですが、何故なのでしょう………? プログラムから開く→保存、だと問題ないのですが。
もともと本種はPhelsuma ornata inexpectataという亜種の位置付けで、基亜種がモーリシャスにいるのに対してレユニオンにいることから Réunion Island ornate day geckoなんて呼ばれていたのですが(オルナータに対して、レユニオン・オルナータって国内でも呼ばれてましたよね)、現状、もう独立種になっちゃったわけで。じゃぁそのままレユニオンと呼ぶかい?という話になりますと、この島にいる主なヒルヤモリはPhelsuma borbonicaであり、こちらこそ本家本元のRéunion Island day gecko(Reunion day gecko)ですから、こちらを差し置いてinexpectataがレユニオン島代表ってのはどーよ? とばかりに、ボルボニカさんが怒って提訴に踏み切った訳ではないでしょうし(<どこに提訴すんの)、そうした元祖本家本元争いを避けるためというわけではないでしょうが(<だから何処で誰があらそうの)、独立種になった以上は、オルナータじゃ無くなった訳ではありますから、Manapany day geckoになるのかどうかはさておき(他の候補を今のところ管理人は知りませんが)、何かしらに変わるのでしょう(やっぱ独立種じゃなかったよ、ごめんごめん、とかじゃないかぎりは………)
まぁ、例によって管理人は、それぞれborbonicaとinexpectataって呼ぼうと思います(苦笑) A rose by any other name would smell as sweet. が本当であるとするならば、どのような名前であろうと、このヤモリは美しい!というところでしょうか?