マレーシア旅行2008・第一回:旅行に行こうと思い立つ編

飛行機からの風景 (マレーシア航空にて、クアラルンプールへ向かうところ)

 見返してみたら先月は三回しか更新してなくてびびった管理人です、こんばんわ。
 月に何回とか別に決めてる訳ではないですが、流石に三回はな………(ーー;
 まあ、理由はふらふら出掛けていたのと、ふらふらするためのスケジュールの調整と、その前後の超高密度圧縮仕事をこなしていたからと言ってしまえば簡単ですが…………そんな状況になれば、当然、体調がよろしい筈もなく………ふふふふ(遠い目)

 そもそも、事の始まりは、確か一月の終わりぐらいでした。なぜそのようなことを思いついたか覚えていませんが、僕はマレーシアに行こう、と思ったのです。正確には、キャメロンハイランドに行こう、と。

 だいたいこんな感じです。

      。o(今日の晩ご飯はなににしようかなぁ………)
 (´_`)

      。o(たしか鶏肉があったけど……料理めんどいし中華まんにしようかな……)
 (´_`)

       。o(………ああ、そうだ、マレーシア行こうかな)
 ( ̄_ ̄)

 いや、まじでコレぐらいの唐突さで。前々から行きたいな、とは思ってましたが、決意する瞬間とはえてしてこんなものであります。

 もともとキャメロンハイランドという地名は、僕にとって、名前は知っているが、どういう場所だか全然分からない場所、というものでした。書籍で紅茶畑の写真とかは目にしてはいたし、気象データは見たけれども、それ以上ではない。想像力があれば、或る程度は埋められるのかもしれませんが………。
 1997年頃だったと思うのですが、マレーベニナメラが輸入されていた折(当然WC)、その地名が出てきて、そうか、このベニナメラはマレーシアのキャメロンハイランドにいるのか………と感慨深くなったことがあります。(シュルツのナメラ本にも一部キャメロンハイランドのことが出てきたりしますが、それはスジオのほうであって、マレーベニナメラ自体は、あの本ではsp扱いで、産地はマレーシアとしか載ってなかった)。

 その後、2003年ぐらいだったかと思いますが、ランカマキリやヒョウモンカマキリの産地としても耳にするようになり、2004にはマレーベニナメラが再び輸入され、やはりこれまたキャメロンハイランド産ということで、おお、これまたキャメロンハイランドかーと思ったりしたものです。

 好きなものが一ついるだけ、となると、中々腰が重くなるものですが―――――取り敢えず、キャメロンハイランドに行けば、幾つか見たいものがいる、ということと、蟷螂軒の十郎氏が、キャメロンハイランドに足を運ばれていて、尋ねればアドバイスを貰えそうだったのと、蘭の人でも行かれている方が何人もいると耳にし、蝶の人の間では古くから有名だそうだし、案外、行きやすいかもしれない、と思うようになったのが去年の末ぐらいだった気がします(実際、十年前とくらべて、高速道路が近くまで走るようになって、行きやすくなったのだそうです)。

 目的は、マレーベニナメラとか見てみたいだとか、キャメロンハイランドのマレースジオはどのぐらいの標高から黄色くなるのか知りたい(キャメロンハイランドといっても、標高低いところでは白いマレースジオを見ている人がいたため。シュルツのナメラ本曰く、標高1600mのものが黄色いというが……)、とか、漠然と考えておりましたが、まぁ言ってはなんですが、ある日ふらりと見知らぬ山へ分け入って、この辺にはジムグリ棲息してるというから、ジムグリ発見しなさい、というレベルの困難さであることを考慮にいれると、まぁ、無理であろう、とも思うので、取り敢えずは「行く」ことが目的かな、と。

 いずれにせよ、一回行ってみると、なんとなく距離感が近付いて、行きやすくなるかもしれないし、先ずは行くのが重要だ、という非常に適当な考えで、みきり発射的に計画発動。
 調べてみると、飛行機は三月末までは安いのだけど、四月になるとぐっと高くなってしまうという(三月末までなら、燃料サーチャージ含めて往復七万円ぐらいですむ)。ということで、三月までに出発しなくてはならない………

 しかし、そんなところに独りで行くほど僕は自分の体力とか気力とか、主に勇気があるわけでもなく………例によって知り合いを巻き込む方向で調整を始めました(というか、行こうかなーと思った段階でその場で電話を掛けた)。

 まー、最初はキャメロンハイランドだけに行こうかな、みたいな風に考え、十郎氏にどーいう感じで行くのか、なにか注意点とかないか、ということをメールで教えていただき、地球の歩き方とかを購入して情報収集、或る程度のプランを立てて、知り合いに具体的に打診。

 しかし、残念ながら他との旅行と被るとか、ちょっと休みが取れないという至極当然な理由により、声を掛けた人々の参加が難しいとのことでありました。
 やはり、旅行開始まで二ヶ月ない、というのが急すぎたか~……まぁ、そりゃそうだよな~……と思っていたのですが、そんな中、K氏(ちなみに、一緒に旅行に行くことのあるK氏がぱっと思い浮かべるだけで五人ぐらいいるのですが、このK氏はそのうちの一人)が取り敢えず行けそうですよ、とのこと。

 しかし、ここでふと思いました。キャメロンハイランドの、どこに行けばよいのだろう?
 調べた感じ、虫屋さんはどこそこへ行った、みたいな話はあるけれど、どこそこでモリドラゴンを見たとか、どこそこでベニナメラを見た、なんて話がない。まー、沖縄のどこに何がいるのか知っている人がいるように、どこかの誰かは知っているのでしょうが、取り敢えず、僕の知り合いの範囲&調べられる範囲ではない、というレベルにすぎませんが。
 (余談ですが、マレーシア行きません?と誘ったときに教えて貰ったのですが、なんでも去年末にキャメロンハイランド行きの動物観察ツアーがあったのだとか………全然知りませんでしたよ………丁度、出発直前発売のアクアライフに記事がありましたがー)。
 取り敢えず、キャメロンハイランドといっても、そんな広い範囲ではないのだから、候補は自ずと絞れてくるのかもしれないけれども………

 いままで、沖縄にしろ、どこにしろ、遠出をするときは、或る程度は「このへんでは○○が見られるらしい」という情報を入手してから出掛けていました。今回はそれがない。まぁ、そんなに広い地域ではないし、行けばそこそこ見られるのかもしれないけれども、マレーシアの中でも動物が多い場所として知られているわけでもない………(象はいるらしいですが………)
 キャメロンだけでなく、他のところもあってもよいのではないか…………ハズレをあまり引きたくないところの小心者である管理人さんはそんなことを考えました。僕だけならまー、「ハズレだったなー………」で済みますが……同行氏もいるわけだし………。

 なんでも、K氏は多少長く休みが取れるかもしれない、ということだったので、当初、全行程四日(あるいは五日)という強行軍(というか、今から思い返すに、これは無理だと思う……最低でも六日はないと……)であった予定を急遽変更。折角行くのだから、どうにか僕も休みを長く確保して、もうちょっと他の場所にも行こう、と思ったのでした。

 では、どこへ行くか?
 マレーシアで言うならば、ペナン島であるとか、蝶がいる有名なところが結構あります。蝶がいれば虫がいて、蟷螂とかがいて、結局のところトカゲもいるにちがいない、みたいな………。そう考えれば、ペナン島も悪くないな………と思ったりしていたとき、ふと思い出したのでした。

 そう、かの有名(?)番組が、かつてマレーシアのジャングルに挑んだときのことを―――(つづく)