By: C

3月 26 2015

Category: Amphibian, D.I.Y., PoisonDartFrog, Tools, 飼育全般

Aperture:f/9
Focal Length:12mm
ISO:400
Shutter:1/59 sec
Camera:DMC-GH3

 いよいよ完成近づくビバリウム、というか、まぁ流石にもうほとんど完成していて、いまは慣らし運転(?)中。数日したら植物や流木などを本格的に入れていこうかな。
 天板はこのように。写真はTRUSCOのハンドリベッター(RA,AA)を使ってアルミパンチングボードを固定しているところ。
 ブラインドリベットはアルミ角材とアルミアングルなんかを手軽にばしばし固定してラックとかが簡単につくれるので、管理人はよく利用しています。コオロギプラケ棚とか簡単につくれて便利すぎるです。ネジで穴あけてタップで刻んでネジで固定していたら時間がかかってしょうがないですし、あと強度もあんまり出ませんし……

 そこまで防水性にシビアではないビバリウムや通気性のある網籠を作るならば………まぁ樹上性トカゲとかヤモリ用ということですが、アルミ角材とアングルを組み合わせて、そこに板とかをリベット留めしちゃったほうが製作は楽かもしれないですね。底面にアルミアングルを打てば、例えばコンテナの上に乗っかるやつとか簡単につくれますし。でもガラス引戸にできるぐらいの精度を出すのは、ハンドドリルでは厳しい気がしますね。ラックぐらいだと、そこまで精度がシビアではないから簡単なのですが。蝶番で開くタイプだったら問題ないかな。まぁ、窓枠の部分だけボール盤とかで精度だして、組み立てはハンドドリルで適当にという手も……
 でも、そういうのだったら、別にアルミでわざわざ作らなくても、木製の角材に網をステープルで打ってしまったほうが手軽かもしれませんけれど(管理人さんはWC用はそういう破棄しやすいもので、CB用は見栄えや長持ちを考えてアルミとかガラスで作る傾向があります)。

 柔らかい素材はリベット止めできないですが、ワッシャをかませれば止まります。例えば、最近だとポリプロピレンの引き出しタイプの衣装ケースに棒鍵を固定するのに利用しました(鍵つけないとヘビが脱走しよるのです)。
 同じく、金網なんかもワッシャーをかますことで簡単に固定できますから、ポリプロピレンの容器をくりぬいたところに網を貼るときには便利ですし、今回のような、ハネが出ているアルミ部材を使えば、天板のフル金網とかの組み立ても簡単です。個人的見解ですけど、金網の固定って、あれ意外に面倒じゃありません? たとえばシリコンで固定とかだと、できなくはないけど、固定方法を何かしら用意しなきゃいけなくて……(金網は丸まっちゃうし、ピンと張った状態で接着するのは難しい)。
 ドリルでアタマを削れば比較的簡単に外せるのも魅力ですね(リベット自体は破壊することになりますが、同じリベットを使えば再度組み立てはできる。つまり金網の交換とかが出来ます。目が細かい網の場合は、ゴムとアルミ棒とかで挟んでやってますが……なんか、もっと他になんか良い方法がありそうな気がしなくもない……)

 写真は、両脇だけですが、アルミパンチングボードをリベットで固定しているところ。むしろ天板の全面だと、全部を簡単にリベット留めできるから楽なんですけども、これはヤドクガエル用ビバリウムだからしょうがない。

 写真のようにガラス部分と網部分があると、途端に組み立てがめんどくなりますね。
 ヤドクビバリウムぐらいならば、強度がそんないらないからいくらでも方法がありますが(例えば2mmぐらいの板ガラスを10mm幅にカットして、それをガラスに貼ればいい。ガラス水槽を改造してビバリウムを作ろう、ではその構造になっている)、中に入れるのが蛇とか大蜥蜴だと、アタックしたりしますから………うーん、どうするのがベターなのかな。なんか適したアルミ部材があったような気がしなくもないけど……まぁ、蛇とかだと、やっぱり基本的には内側から貼り付けて(ケースをひっくり返して組み立てて)、いくら押しても固定されたガラスがびくともしない(今回の場合はガラスと、アルミフレームのハネの部分)、というのがベターでしょうか。ヤドクガエル用と蛇用で、ちょっと要求されるところが変わりますね。蛇はたわむとわかるとぐいぐい頑張っちゃうからな………いちおう、ライノラットを入れるビバリウムも作りたいところなんですけど……でもなんか疲れたからしばらくビバリウム製作は休もう……春も近いし、蛇の冬眠明けのケアとか、ペアリングスケジュールとか考えなきゃいけないし……(ていうか正直いまの気分的には、もうビバリウムつくりたくないです………orz )

 
 ブラインドリベットは便利ですが、意外に盲点なのがドリルのほうで、けっこうすぐにヘタってしまう気がします。予備含めて二本は持っておいたほうがよいかもですね。
 まぁ、あるいは、管理人が持っているボール盤が新春セールだったかの割引で台数限定4980円みたいな感じで購入した、ボール盤(笑)、みたいな存在だからかもしれません。あとはドリルドライバを使っていますけど、それがよくないのかな? 良いボール盤でやればブレとか出ないで、もっとちゃんとドリルの性能を発揮できて長持ちするのかも。
 でも、いまのところ、それを置く場所ないですし、それに、今回などは開ける場所からしてボール盤でどうこうできる場所ではないし(あらかじめ分かっていれば別でしょうけど、管理人のビバリウム製作なんてけっこう行き当たりばったりですから)、結局はドリルドライバでやるのがメインになっちゃいますからね……

alumi_flame_45

 ケースとケースのジョイントは、内側をヤスリで削ってすっぽり嵌るだけにしたアルミパイプフレームで行いました。ぐっと持ち上げれば抜ける感じです。メーカーとしては想定していない使い方でしょうから、耐久性は保証されませんが。(やたらアルミパンチングボードのところが濡れてるのは、土っぽかったから霧吹きで洗っている途中だから)。
 この削りの作業が思いの外たいへんでした。中目のヤスリを使って行うのですが、けっこう削らないとすっぽり抜けるようにならないです。4本*4で16本、さらに台の部分もなので、+8本。手が痛くなる作業でした……

 もともとわかってはいましたが、組み立ててみて思いの外、顕著に影響がでるなぁと思ったこととして、アルミパイプフレームが歪みやすいというのがあります。具体的には、設置場所の影響や、複数台を乗せていった場合、組み立ての精度が良くないと歪みが影響としてでてきます(ビバリウム本体の組み立てではなくて、積み重ねるときの組み立て。例えば4本の足のうち、3本を80mmでつないだ状態なのに、一本だけ79mmになってるものがある、みたいなことです)。具体的にはガラス戸がぴったり合わなくなります。一台だけ置くならばフレーム自体の形で安定するので問題ないのですが、二段三段と積み重ねる場合は精度が求められますね。
 もっとも、端的に言えば、ジョイントに使うアルミパイプフレームの長さが精度よくカットされていれば問題はない、というだけの話なのですけれども。したがって、オーダーカットで依頼してあれば問題にならないでしょう。(さらに補足すると、これは足場が平滑でないとき、かつ、上に物が載っているときに歪むのであって、普通に一個を置くだけならフレーム自体の組み立てが問題なければ歪みません。普通にどこかの脚の部分に隙間ができてかたつくだけです)

 今回は80mmに自分で切り出したものがあったため、精度が甘かったようで、ちょっとゆがんでしまいました。(つまりアルミフレームの問題ではなくて管理人のカットの問題ということですが(汗))

 アルミを発注しなおせばよいのですが、内側を削るのがいやすぎる………と悩んだ管理人は、接続に使っているアルミパイプフレームの陰に、5mmのアクリルから切り出した板を当てることで高さを調節するというセコい手法に打って出ました。例えば、四点のうち手前の右側の長さが足りなくてゆがんでいた場合、ここにちゃんと長さを調節したアクリルの板で高さを調節してやれば歪みは解消されるというわけです。まぁ、あまり正しい方法ではない気がしますが、こうした姑息な調整の方法も、実用上は悪くない……のかな? まぁ、問題が出るかもしれないし、本当はちゃんとカットしたものを使うのがベストだとは思いますけれど。