Phelsuma standingi CB2015

ハッチしている写真を撮影したいなと思ってはいましたが、いままで撮影できていませんでした。
もっとも、思っていただけで、さほど努力をしていたわけではありません。努力というのは、例えば温度で孵化日を予想して毎日見るようにしたりとか、そこを狙って撮影し続けたりはしていなかったということです。単に、「顔だしているところを目撃できたりしないかな〜」と思っていただけでした(苦笑)
まぁ、同じクラッチのうち一つが孵化したら、もう片方はずっと見てる、ぐらいのことはしたことあるんですが、結局のところ出掛けているときに孵化してしまうようでして………

卵が孵化する瞬間の、突発的な振動や動きを検出して撮影トリガとするのは、おそらく微細すぎて無理だと思います。
過去組む前にちょっと試作してみたことあるんですが、検出する振動や動きがあまりにわずかなので、そのレベルを検出できるようにしようと思うと、撮影台とかの防振処理とかからしないといけないです。部屋を人が歩いただけで撮影しまくってしまうことになるし、遠くでドアが閉まっただけでもダメですからね。

そんなわけで、この手の撮影で一番簡単な(現実的な)方法は、結局のところ、「動画をひたすら撮影し続ける」だと思います(写真をひたすら撮影しまくる、でも問題はないですが。やったことないですがeye-fiで画像をPCに飛ばせばストレージの問題はないし、電源も直結すればできるんじゃないかな。あとはインターバル・タイマーで)

この方法で撮影したもののひとつが、ご存知「コーンスネークの孵化動画」で、コーンスネーク以外にも、公開はしていませんがベニナメラとか、あと確かタカサゴナメラも撮影したんだったかな。当時はFHDでアップロードできなかったみたいですが(HDDのどっかにFHDあるから、このサーバに置いておこうかなぁ。FHDだと、卵が切れる前の瞬間、卵の表面がたわんでいるのがよく見えて面白い)。

ただし、これは孵化したものが衣装ケースの外には出られない(高さが十分あれば登攀できない)から出来る方法なんですよね。ヤモリだと出ちゃうから、全体をケース内部に入れないといけない……となると、うーん……なかなかに大掛かりだ……<もうやる気がしないらしい。

あと、カメラが複数台ない場合は、撮影しているアングルから見える位置で孵化してくれるかどうかは、完璧に運です(X線とかで内部を見て、「こういう形で入ってるから、たぶんでてくるときは此処が割れる!」とか見通さないかぎりは……。だから上の動画は、上から撮影している。決め打ちで数個試して横からのアングルも撮影したような記憶がありますけど、うろ覚えだな……)。

卵から顔を出しているシーンを撮影したいなぁと長らく思っていたので、今回、運良く、こうして顔を出している瞬間を見ることが出来て嬉しい限りなのですが、こうなると、やはり人間、欲が出てくるもので、やっぱり「孵化の瞬間」の動画を撮影したくなってきますね(苦笑)