By: C

10月 17 2017

Category: Lizard, 飼育全般

Lepidophyma tuxtlae CB2017

 
 
Lepidophyma属の雌雄は、前肛孔で見分けるのが簡単なんじゃないかな、という話。

先に結論から書いていきましょう。

こちらがオス、

Lepidophyma tuxtlae WC male

Lepidophyma tuxtlae WC male


そしてこちらがメスです。

Lepidophyma tuxtlae WC female

Lepidophyma tuxtlae WC female

メスがちょっとぽっちゃりな感じなのは、この時点で妊娠しているからです。(なんか泥で汚れてきちゃないけど、健康に飼育できればそれでいいのです!といいつつ、まぁCBにはアクアテラリウム的なのを用意しようかなとか考えている昨今)

ヨルトカゲ、この場合はLepidophyma属で一番有名なのは、まちがいなくLepidophyma flavimaculatum/イボヨルトカゲだと思いますが、まぁ他の種類もたまに来ますよね。

話によるとLepidophyma flavimaculatumLepidophyma smithiiあたりが最大で、それ以外の種類はそこまで大きくならないぽいとか、いやいや同じぐらい大きいのは他にもいろいろいるとか、まぁ色々聞きますが、ともかく流通してる種類数はそんなに多くないので、まだ流通していないやつの中にやたらとでかいのがいたりしたら素敵だなぁと夢見る昨今です。

イボトルトカゲは単為生殖するのは有名な話で、これは確かに単為生殖するようなんですが(今年もそういえば、なんか殖えてました)、じゃぁ他の種類は?というと、そもそもこの種類が特殊なだけで、他の種類は普通に雌雄がいるのだそうですね。聞いた話ですが、Lepidophyma smithiiを殖やしている人はペアで飼育しているそうです。かといって、単為生殖しないのか?というと、それはわかりませんが。もちろん他の種類で、単為生殖する種類がいるのかもしれません。オオトカゲみたくオスを生むタイプの単為生殖とか。ともかくそれはわかりませんが、とりあえずは普通に雌雄がいるのだろうという考えておくのが無難そうです。

ところで去年ぐらいだったかにトゥストラヨルトカゲ/Lepidophyma tuxtlaeというヨルトカゲが流通してまして、管理人もなんとなくこれを入手しました。まぁなんですか、イボヨルトカゲが殖えてるので、他のヨルトカゲも飼育してみたいな、適当なことを思ってしまったわけですな。ヨルトカゲはかわいいしかっこいい。

しかし、入手にあたって問題になったのは、雌雄を揃えられるか、ということ。

去年の夏頃でしたっけか、それなりにまとまった数が流通しておりました。これだけいれば、確率的には、雌雄が含まれていてもよいのでは、という気がしたのですね。イモリとかサンショウウオとかではないわけなので(ただまぁ雌雄にサイズ差がある生き物の場合、大きいやつばかり選んで送ってもらった、みたいなことがあるとバイアスがかかっちゃいますが)。

その時は、ヨルトカゲが好きなお店の人と、複数入っていたヨルトカゲのケースをずらりと並べて、あーでもないこーでもない、これがオスっぽくないか、こっちがメスっぽいのでは?と選んでみました。

その時の選別基準は、トカゲの雌雄判別としては定番の、

・頭骨の形状(オスのほうが頭の後ろのほうが幅広になりやすいのでは?)
・体型(メスのこうがほう、腰のラインが……?)
・尻尾の付け根の感じ(オスのほうがそりゃ太いよね?)

というものでした。触ったりはしないで、上からじーっと見て判別ってわけです(別に触っちゃダメって言われたわけじゃなくて、管理人は経験上、怖いから触ったりしないのです。触るのは買った後なのです。ただ、前肛孔は透明なプラケにでも入れて貰えれば見られるから、触らなくても見られると思いますが)。

もちろん種類によってはこの方式は有効ではないこともあるのでしょうが、わからないんだから下手な鉄砲数撃ちゃあたるの精神です。

まぁ、より正確には最初にメスっぽいのを選んで、しばらく家で一匹飼育して、なんかちゃんと飼育できるようだぞ?と思ったので追加したんですが(そのへんは臆病な管理人なのです)。

ともかく、紆余曲折ありまして、ペアかな〜と思うものを入手してみたものの、なんかこれが本当にペアなのかどうかがよく分からない。そもそも成熟サイズなのかもよくわからない。

まぁ、並べてみると頭の形状が違うし、ペアだと思うんだけどなぁ……と思いつつ、ペアリングしてみたりして、喧嘩しないし少なくともオスオスではないのかな、とか考え、そして気づけば年を越して(中略)夏すぎて、なんかメスっぽいほうがお腹膨らんでいる気がするのだが……とか思っていたのです。

でも確信が持てなくて、ある時、そういや、尻尾の付け根とか腹部のほうから見分けられないのかな?、とふと今年になって手に取ってみたのです <いや、最初にそこ見ろよ

で、まぁ、見比べてみたら、前肛孔の発達の度合いで見分けられるかもしれないなーと思っている昨今なのでした。
とはいえ、ずっと一緒に飼育していますが、交尾しているところを確認したとかではないです。でもまぁ、メスっぽいほうが産んだし(お腹凹みましたし)、ここまで違うなら雌雄でしょう。

海外から買い付けてこられる皆々様にあっては、今後違う種類のヨルトカゲを輸入されるときには、ぜひここのところをチェックしてペアっぽいので入荷していただきたい!(問題は知り合いを除いて、そういう方々はこのサイトを見てなどいなさそうということか)。

Lepidophyma tuxtlae CB2017

ということで、なんか産まれておりました。↑は生まれてから一週間ちょっと経った頃の写真なので、少しふくよかになってますが。

イボヨルトカゲよりもさらに一回り小さいです。まぁ成体の大きさ的にふた回りぐらい違いますから、そんなものでしょう。数が2匹だけだったのは、初産だったからか、それとも同居のオスに襲われちゃったのか……うーん、ヒルヤモリはあっさり食べちゃう連中がほとんどですが、少なくともイボヨルトカゲは仔を食べたりしないのと、スミスは一緒に飼育しているという話だったので、ずっと一緒にしちゃってたんですが、いざ殖えてみると、一緒でいいのかなぁ?という疑問は浮かびますね。

他の連中はどうなんでしょう、メスはともかくとしてオスのほうは……?
とりあえずプラカップに入れてオスの前に置いて反応するか見てみたところ、じーっと見つめて動きに気づきはしたものの無反応ではあったんですが、まぁ信頼はできませんし、妊娠したなぁというメスは分けて飼育するほうが無難かもしれないな、と思った昨今なのでした。(しかしその後、再度ペアリングするときにどうなのかなぁという疑問もやはりある)

それにしても、こいつらって妊娠期間ってどれぐらいなんですかね。イボヨルトカゲだと、お腹が膨らんで来るのはクーリング明けしてからなんですが……そもそも何月ぐらいに交尾するのか? スミスヨルトカゲの例が、ずっと一緒に飼育している、という話だったから、特段分けてペアリングとかしないで、ずっと一緒にしておこうと思ってそうしてたんですが、もうちょっと計画的に分けて飼育したりペアリングしたりとかやったほうが良かったりするのですかね。まだまだ考えることは多そうです。