暗いところで撮影したこともあってノイズリダクションきかせたらディテールなくなること甚だしいな…………(汗)

 <言い訳>いやまー、ほら、製作中に撮影するのってね、案外メンドイじゃないですかー。まぁ、今回のはさすがにビバリウムのつくりかた、のページにまとめようと思ってマメに写真撮影しようとは思ってはいたんですけど…………それでも、ほら、カメラ汚れちゃうかもしれないし(シリコンとか付着したらもう救いようがない)。だから古い安いカメラでかなりテキトーにぱしゃぱしゃと撮影してるわけなわけです。だからまぁ画質がこうなることは良くあるのです< / 言い訳>←タグいじらない人には意味不明だな、コレ

 

 同じことをやっている人は少なからずいらっしゃることと思いますが、管理人もガラス水槽を改造してビバリウムを作ってみました。

 今回はコトブキのレグラスフラット F 600L(60×45×45cm)という製品で、なかなか大きいです。でも、9000円ぐらいだったのです。おなじみチャームさんで買いました。 長辺の横を下にして使うので、横幅が600で、高さと奥行きが450というビバリウムになります。

 この製品を選んだのは、このサイズの水槽としては珍しくガラスは6mm厚と、加工できそうな厚さだったからです。規格水槽から、ガラスキューブ水槽(450*450*450)や、ハイタイプの600*450*600などいろいろありますが、キューブでもガラス厚は8mmが主流、ハイタイプになると10mmのガラス厚ですからね。ちょっと管理人ひとりで運べる重さを超えています。そのクラスのサイズの場合は、アクリルか、アルミフレームで製作するしかないかな。もちろん、誰かに手伝ってもらえるならば別ですが。
 
 とはいえ、4-5mmまでは比較的簡単にガラスカットできるのですが、6mmになると、ちょっとだけカットが難しい感じがします。この厚さだと割るときの衝撃が薄いものよりも強いこともあって、細かい破片がちょっと飛散しやすいです。ガラスカッターの性能や切り方にも影響されるとは思いますが。
 幅100mm程度のものを切り出すのは簡単で、素手でもできるでしょうが(体重乗せれば)、しかし15mm程度のものを切り出すのはランニングプライヤーがないと難しそうです(なんか安っぽいペンチみたいなアレ。指で掴んで割るのはかなり厳しい)。工夫次第では出来なくはないですが………。
 15mm程度の幅でカットするのは、前面下部のガラスを内側に入れる必要があるパーツです。長辺側面の一枚(天板に当たる部分)から50mm幅ほどで切り出したものの長辺を、約12-15mm程度、狭める必要があります。手前のスライドレール部分の支えをガラスで作るならば、これまた15mm程度に切り出さなければならず、これも素手でっていうのは無理があります(ちょっと奥のに50mmと手前のに15mmだから、65mmで切り出して、それを12-15mmほど幅を狭め、そこから15mmのものを切り出す感じですか)。

 ガラスの曲げカットはかなり難しいですね…………こういうツールがあれば可能なのでしょうが→ Big Frank: How to cut out lateral notches in glass simply and safely

管理人が見た範囲では、最近の国内のガラスビバリウムは曲面をなだらかにして、テクニックで割っているような気がします(実際のところは知りませんが)。
 いずれにせよ、管理人がああいうカットをやるのは無理な感じだったので、もう諦めて単なる一枚のガラス板で支える方式で今回は作ってます。ただ、当然ですが写真のような下に支えのない構造だと、ちょっとぐらいは平気ですが、レールの部分を間違って持って体重かけてしまった日には、あっさりシリコンが剥がれてしまうので、見栄えはさておいて、両端に柱になるようなガラス板を貼りつけておいたほうがいいかもしれません。あるいは幅を20mmぐらいにするとかかな。

 ガラス切りは、工具さえあれば難しくはないから、工具を入手して、どんどんガラス加工をやっちゃえ!というのも考えとしてはアリですが…………でも、個人的に一般家庭でガラス加工はオススメしかねるというスタンスではあります(管理人さんは、かつて植木鉢でヘビのシェルターを作っていたときに破片が目の白目の部分に刺さって眼科にかかって以来、破片に苦手意識があるのでした。まー、ちゃんと防護ゴーグルしとけ?という話ではあるんですけどね? でも、このときは防護のメガネはしてたけど、ゴーグルじゃなかった、というのはある。ちゃんと覆うゴーグルをするの推奨です)。まぁ、管理人はたまにやってはいるんですけど、アクリルとかで済む部分はアクリルでやってます。
 アルコール型のシリコーンを使うならば、アクリルと合わせ技やってもいいかもしれません。

 内装を除けば、他はシリコン、アルミパンチングボード、スライドレール、小さい塩ビ板、塩ビジョイント、あと、手前のガラス戸になる3mmガラス板ぐらいなものだから、総工費はプラス数千円ぐらいでしょうか。購入方法にもよるとおもいますが。
 ただ、工具の類が、構造にもよりますが、プラス1万円弱ぐらいは掛かるかもしれません(ダイヤモンドホールソー、ランニングプライヤー、ガラスカッター、防護ゴーグル、マスク、砥石、カッターナイフ、養生テープ、マスキングテープ、あとはノコギリ、サンドペーパ、接着剤など)。

 それでも購入するよりは、支払う金額自体は安いですが、工作に何かと時間も要するし、作って見た感想としては毎度おなじみ、「買った方が良かったんじゃないかな………」でした。毎回思っているのですが、なんとなくまだ作っていますが。
 言っちゃなんですが、怪我したらもうそれだけで赤字だし、こういうのは「作るのが好き」な人が作ればよいと思います。たぶん、管理人はなんだかんだで作るのが好きなんでしょう。

 ただ、なんていうか、こういうのって一つの工程を行うのに、

・材料と道具を取り出す
・加工する
・掃除をしつつ道具を片付ける

 になるから、一個作るだけだとすごいムダを感じます……………工程部分は15分もかからないものばっかりだし(接着の工程だと、固まるのを待たなきゃいけないから………)
 習作はさておき、どうせ作ると心決めてしまったならば、三つぐらい同時に購入して組み立ててしまうのがよいかもですね。一個ずつ作っていくよりも楽です。
 いやほら、なんていうんですか、棚作っちゃえばですね、1個を置くのも、縦に3個置くのも、使用空間じたいは似たようなものじゃないですか?<このような病んだ発想をし始めると、天井までぴったり物を置くようになり、部屋の圧迫感が半端ないです。

 600*450*450の写真の内装はカートリッジタイプ(約320cc)のウレタンシールを約8本使いました。底面をやらないなら6本ぐらいで足りそうです(ただ、ケースを段にする場合は底面に断熱も兼ねて発泡スチロールを仕込んでおいたほうがいいと思いますが。もっとも、棚の素材にもよるだろうし、照明もLED使うなら、あんまり気にしなくてもよいかなって気もする)。このあと、塗り残しの部分にさらに盛っていくのですが、そのへんは1本あれば足りるでしょうから、9-10本あれば十分ということになります。1本500円だとして4000-5000円。三つぶんだと15000円要しますが、
 セメダインのS-750NB が、6L×2缶でだいたい7000-8000円しないぐらい。カラートナー、パワーミキサーを加えても、12000円は超えないでしょう。背面や両側面しかやらないなら1缶でも足りそう。2缶使っちゃう場合、まぁ、ちょっと余りますけど、そこはほら、擬木とか作るとか、将来的に作ることを見越して、435*435とか435*585ぐらいのスタイロフォーム板あたりにいろいろくっつけて、バックパネルを作っておけばよいんじゃないでしょーか。

 …………まぁ、バックパネルはさておき、なんとなくそうやって作った擬岩とか擬木とかって、段ボール箱に入ったまま溜まってるんですけどね(汗)