ピューター/Pewter
=Charcoal ( = Anerythristic-B )+Bloodred ( Diffused +Select )
Blood RedにCharcoal(Anerythristic-B)を導入したもの。黒と白が程良く合わさった様は、水墨画を彷彿とさせる。ブラッドレッド系の品種の中では、安定して品質が高い品種だろうか。ブラッドレッドの形質が色濃く出ていると、Diffused Patternがしっかりと効いて斑紋の縁取りが殆ど残らず、墨を吹き付けたような外見になる。
ピュ―ター/Pewterは、錫を主成分とする合金のこと。勿論この品種に金属光沢があるわけはなく、単純な白黒で構成された外見をしているが、鈍い輝きがあるかのように見えると言われれば、なるほど、首肯するところではある。画像でも、白と灰色だけで金属っぽく見える表現があるのだから。
Charcoalの遺伝子にはもともと、腹側部の模様が薄くなったり、消えたりする要素があるようで、Charcoal同士の交配から、希に腹側部が白く抜けた、ホワイトサイド/White Sidedが出現することがあるという(国内でもそういう個体が産まれたことがある)。こうした腹側部の色抜けが起こること自体は、Blood Redでも表現は少し異なるように感じるが同様に起こる。この辺りは、Diffused Patternに含まれているのではないかと考えられているようだが、正確なところは分からない。ただ実際、Blood Redのかなり濃いものでは、腹側部が白抜けしてくる個体が比較的出てくるのは確かであるようだ。とはいえ、こちらはせいぜい鱗一枚か二枚分ぐらいであって、成長と共に目立たなくなるものばかりであるようだ。ただ、この二つの要素が合わさるがゆえか、ピュ―ター/Pewterにはホワイトサイドの個体がそこそこの数確認されているようだ。正確な数は分からないので、感覚的な話でしかないが。実際、ピュ―ター/Pewterをよく観察すると、腹側部が、腹部側から上がってくるように模様が消失、白くなっている箇所を持つ個体が少なくない。
現時点で確かなことは分かっていないが、このホワイトサイド/White sided は、部分白化(Pied)を起こすことがあるものの、所謂パイド・サイド/Pied Sidedとは違う現象に位置付けられているようだ。パイド・サイド/Pied Sidedは現在注目されている品種でもあるので、そのあたりの遺伝性とかは、これから明らかになっていくのだろう。
余談だが、頭が白化したかのように透明感のある白になるのは、Pied Sidedとはまた異なったもので、Hypo Blood Redに出現するとされるもの。 ただ、頭部の一部が白化するのは、Blood Redでも起こることは起こるらしい(もうわけわかんないですねー<投げた)
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