玉蜀黍畑の唄/CornSnakeSongs

iconグレイシャー(スノパル)/Glaicer ( Snopal )

icon (Glaicer = Snopal )Lavender+Amelanistic+Anerythristic


Glaicer/Snopal

 と、言う訳で、上の写真の個体、取り敢えずスノウとラベンダーにそれぞれ掛けてみたところ、それぞれのクラッチが全てスノウとラベンダーになったので、晴れてグレイシャーの項目に移動と相成りました。

 端的に言ってしまえば、スノウ・ラベンダー。グレイシャーは氷河の意。スノーパル/Snopalでも好きなほうでどうぞ。管理人はどうもグレイシャーが好きなようなのでグレイシャーという認識。でも人との会話ではスノーパル使ったりしていた。ただ、発音がスノーと伸ばすか、スノパルと短くするかという話が持ち上がったので、最近はスノウラベンダーと呼んでいる。

 ブリザードと双璧を為す、白色系の最上位品種の一つ、と勝手に管理人は思っている。

 三重劣性遺伝表現形であり、絶対数が少ないことなどから知名度は低いが、国内でも2000年代の頭には作出されていたようだ。手間は掛かるが、ラベンダーとスノウが居て、あとは1.5625%という極悪な確率に勝利する運があれば、作出は可能だろう。ただ、現実的に或る程度の個体を得るのを目標とするなら、オパールとスノウを掛け合わせるなりして、確率を上げていかないと、遣っていけない気がするが……。

 おそらく、そこまで遣って作出する労力に見合うだけの人気があるのか疑問の余地があるから、初作出からそれなりの時間が経っているにも関わらず、数が出揃わないのかもしれない。三重劣性遺伝表現形は固定や普及に時間が掛かるというのも勿論あるだろうが。加えて云うならば、作出に使った個体にもよるとは思うが、幼体の頃の見分けがスノウと見分けづらいというのも理由の一端だろう。個人的に、見分けられる自信はない(瞳の色で判別出来そうな気もしなくもないが)。

 前述したが、本種に互する純白品種は、他には現時点ではブリザード/Blizzardぐらいしか知られていない。ブリザードは広く知られていて人気の高い品種であり、加えて二重劣勢遺伝の品種なので作りやすいこともあって手頃な価格帯で流通しているので、知名度も流通量も此方の方がずっと少ない。

 外見の差違も微妙にあると思うのだが、そのあたりは置いておくとして、ではそれ以外で何かこの品種にアドバンテージがあるかという事を考えてみたのだが、二つほどあるような気がする。

 一つは、現時点ではグレイシャーでは、ブリザードのような成長して斑紋が残ってしまうようなものが確認されていない、という事。ブリザードでは当たり外れが少なからずあるが、こちらではない可能性が高い。うっすらと表面に遊色効果はあるが、美しさを際立たせているので品種としてマイナスになっていない。

 もう一つは、飼育し易いという事。ブリザードは羸弱い事で知られるが、グレイシャーは飼育してみた感じでは、そういった弱さが感じられない。飼育の感覚はラベンダー、オパール、スノウと同様で良く、故に初めて飼育する人にもお勧めできるように思う。

 あとは価格が下がってくれば、一気に人気が出そうな気がするのだが、ここ最近出回っているのを見ないので、ひょっとして人気なかったりしますかね?(<その通りです)

 ところで、ホワイト・オパールとグレイシャーの見分けポイントは何処なんでしょうか。目で分かるような気もしなくもないんですけれど。オパールで橙色を帯びないものというのも、見たことがあるんですが、あれとはまた違うような気がするんですよね………あちらは橙色のないオパールという印象なのですが、こちらは色の薄いスノウという印象があるような、ないような………正直、見分けが出来るかというと自信がないです。そういえば海外ではブリザードのような外見の幼蛇の写真を見たことがあるのですが、あれは何だったのかな。そういう個体もいるんでしょうか。だとしたら分かりやすくて有り難いのですが。オパールとは幼蛇の時点で見分けられそうな気もしなくもないのですが……しかし、実は雌雄で幼蛇の時は外見がちょっと違うというパターンかもしれないですよね……オパールそうだし……(もうやだな〜)
 むしろ、どちらかと言えば、グレイシャーは幼蛇の直後がスノウみたいで、成長と共に純白になっていく、というのがスタンダードなものであるようなので、作出方法によっては、スノウだと思われていたが実は、というパターンはあるかもしれません。

 幼蛇の段階はさておき、グレイシャーは成長すれば差は分かりやすく、表面にオパールに良くあるような雲母のような燦めきのある純白の品種に仕上がります。作出時に使用したスノウのタイプやクオリティにより、このあたりが変化するのかどうか――例えばコットンキャンディ調のハイポラベンダーとコーラルスノウから作出したらどうなるのか――というのはよく分かりませんが、理屈で考えれば関係なく白くなりそうな気もしますね。調べる気がないですが…… 

 ただ、昨今気になるのは、スノパルとして、オパールのような、赤味がある個体が流通した例があること。幼蛇の段階でそう見えるだけなのかもしれないが、成長しても赤味のある個体が存在するのだとすると、白色系最上位品種とか勝手に言えなくなってしまうな〜………あれはハイポ・スノパルとかだったりするのかな……

Glacier/Snopal
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(LastUpdate:(2009/05/02))